親父のガン治療にみる現代医療の問題点 6 ~ リソースを育てない病院
こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。
医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。
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健康には、問題(症状)を除去することと、リソースを活かすことの両面が必要だが、医療現場では、問題の解決に焦点が当たっている。
そのことをよく現しているのが病院である。
父のがん手術は無事成功し、すぐに退院した。
その後、父が肺炎で別の病院に入院したという話を聞いたので、見舞いに行った。
まず感じたことは、「場がよくない。違和感がある。」
気功風に言えば、気場が悪い。
ここで1週間寝泊りしたら、それだけで僕は病気になると思った。
病人が集まる場だから仕方ないのかもしれないが、何か策はないだろうか?
人が元気になる場という感じがしなかった。
そして、食事が不味い(らしい)。
父は食事がほとんど取れなかったので、点滴を受けていた。
おかゆのようなものが出されるがほとんど食べないので、一度母が食べてみたらしい。
ものすごく不味くて食べれなかったと言っていた。
食事は元気になるための、超重要項目だ。
毎日不味いものを食わされたら、健康な人でも元気は出ないだろう。
まして、元気の無い人に元気になってもらうためには(リソースを活かすためには)、美味い食事は必須だと思う。
そういうサービスは病院にはないらしい。
父のがん手術後の検診に一度ついていったことがある。
いろんな部署を歩き回って、終わったときにはクタクタになっていた。
病人を疲れ果てさせてはいたが、元気にはしていなかった。
ほんの一場面を見ただけにすぎないが、病院は診断(アセスメント)と問題解決をするところであって、リソースを伸ばすところではなさそうである。
問題を解決することと、リソースを活かすことは両輪。
問題の無い企業が、いい企業とは限らない。
問題の無い国家が、素晴らしい国家とは限らない。
さまざまな問題を抱えていても、
いい企業もあるし、素晴らしい国家もある。
問題に目を奪われると、そこが見えなくなる。
だから僕はソリューション・フォーカスを勧めている。
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 5 ~ システム思考
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親父のガン治療にみる現代医療の問題点 2 ~ 問題か解決か
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