ジョン・レノン、エルトン・ジョン、ブルックス&ダン、R・ケリー、イマジン・ドラゴンズ、ショーン・メンデス、ヨランダ・アダムス、T・ペイン、ブランドン・レイク、マイケル・ジョーダン、NBA、Believe in God、ビリーヴ・ソング、バスケットボール、ロック、ラップ、洋楽。
あの曲、あの動画はどこ… 音楽家別索引
音路(55)信じてもいいですか?【4】
これからも ビリーヴ!
◇信じてくれて…
コラム「音路(52)信じてもいいですか?【1】青いスーパーと赤いグレイテスト」より続けてきました「信じてもいいですか?」の連載は、今回で完結となります。
前回コラム「音路(54)信じてもいいですか?【3】ビリーヴにイン!」では、英語表現の「ビリーヴ・イン」の「イン」について書きました。
私は、その部分の内容に絶対的な確信を持っていませんでしたので、読者の皆さまから「信じてもいいですか?」と言われはしないかとビクビクしておりました。
そこで、英語や音楽、教育、米国の事情等に精通された数名の方々に、ご意見をお伺いしました。
アメーバブログを通じては、日本で外国語教育にたずさわるmomo先生と、米国ロサンゼルス在住で音楽教育にたずさわる河村まなみ先生です。
お二人からは、私の書いた内容で、おおむね誤りがない旨のご返答を頂戴しました。
他に、アメブロを行なっていない先生お二人にもお伺いし、おおむね誤りではない旨のご返答を頂戴しました。
これで、私から読者の皆さま方には、前回コラムの内容で「信じてくれていいですよ」とお話しできそうです。
* * *
奇しくも、アメブロをされておられるお二人からは、「Believe in God(ビリーヴ・イン・ゴッド)」という言葉表現についてのコメントも頂きました。
私は個人的に、「Believe in God」という表現の、「believe(信じる・信頼)」と「God(神)」をつなぐ「in」には、何か強い意味があるように感じています。
その「God」のお話しは、コラムの後半で…。
この度の先生方のご厚意に、深く感謝申し上げます。
momo先生のアメーバブログ
◇何を信じる
今回のコラムは、まず、ベテランの歌手が歌う「ビリーヴ」の楽曲です。
年齢を重ね、ベテランのミュージシャンになってくると、「信じる」歌詞内容が、複雑に、そして、より意味深になっていきますね。
まずは、このベテランコンビの楽曲から…。
* * *
戦時中に兵士として戦った老人は言いました。
「先に旅立っていった妻と子供たちに、もうじき、逢うことができるよ」と…。
その話しを聞いた少年は成長し、数年後…。
そんな物語の歌です。
英語を理解できなくとも、メロディと映像だけで、しっかり想像できる動画作品です。
この老人のお話し…信じてよさそうですね。
ブルックス&ダンの…
♪ビリーヴ
* * *
次のベテラン歌手は、70年代に同性愛者であることを公表し、その権利活動にも積極的に取り組む、天才音楽家エルトン・ジョンです。
1995年の「ビリーヴ」曲です。
いろいろなものは消滅していく…
でも愛はなくならない。
家族を愛する父親は、戦争で、他の家族に銃をむける…。
愛がなければ、怒りもおきない…。
でも愛がなければ、私は私自身を信じることもなかった…。
私は愛を信じている。
そんな歌詞内容の、愛と、信じることを考えさせる楽曲です。
エルトン・ジョンの
♪ビリーヴ
◇あなたは信じられないほどに
ここからは、2000年以降に生まれた「ビリーヴ・ソング」を少しだけ…。
キリスト教の牧師さんで歌手のブランドン・レイクが、「あなたは信じられないほど…」と歌うパワーあふれる楽曲。
♪トゥ・グッド・トゥ・ノット・ビリーヴ
* * *
次はイスラム教の「ビリーヴ」曲。
私は、宗教のことはよくわかりませんが、この自然派の映像を見ると、無性に「山歩き」をしたくなります。
イルファン・マッキーと、マヘル・ザインの…
♪アイ・ビリーヴ
* * *
ラッパーによる楽曲です。
作り込まれた映像世界。
T・ペインが「信じられないぜ!彼女が俺に夢中だなんて…」と、有頂天に歌う楽曲。
これを読んでくださっている あなたにも、信じられないような、有頂天になる出来事はありませんでしたか?
♪キャント・ビリーヴ・イット
◇僕は信じる…、俺の信念
♪終わったことは忘れて、前に進むのさ…
♪お前はひとりでもやれると、僕は信じてる…
そんな歌詞内容の曲。
ひたすら前向きな、若い時って、いいな~
ショーン・メンデスの…
♪ビリーヴ
* * *
「痛み」と「怒り」が、俺のような強烈な信念のある男を生み出した…
そんな内容の猛烈な歌詞と映像です。
感情は、人間を形成する大事な一部ですね。
それにしても、「俺の話しを聞け…一つ目(first things first)、二つ目(second thing second)、三つ目(last things last)」という歌詞展開は、斬新で強烈な、なかなかのパワー歌詞展開!
イマジン・ドラゴンズの…
♪ビリーヴァー
◇もう一度 信じるわ…、私は恐れない…
「私は、信じることを一度 忘れてしまったけれど、もう一度、信じることにするわ」という内容の歌。
人には、苦難の過去があっても、再び前に進めるチャンスがやって来ますね。
デルタ・グッドレムの…
♪ビリーヴ・アゲイン
* * *
次も、強い信じるチカラの楽曲です。
♪I can, I can, I will, I will
(私にはできる、できる、できる…、私はやれる、やれる、絶対にやれる)
♪I am, I am, no fear, no fear
(私は、私は… 絶対に恐れない、怖いものはない)
♪I believe, I believe, I believe in me
(信じてる、信じてる、信じてる… 私は、私自身を絶対に信じてる)
立ち止まっている人も、動き出そうとしている人も…
辛い時期はもう終わる。
さあ、自分を信じて…という歌です。
この楽曲は、2018年のディズニー映画「リンクル・イン・タイム」の主題歌でしたが、映画の興業実績のほうは、ちょっと信じられないことに…。
デミ・ロヴァート&DJキャレドの…
♪アイ・ビリーヴ
◇「God(ゴッド)」と呼ばれた男
ここで、1996年に生まれた「ビリーヴ曲」をご紹介します。
「私は、自身で羽ばたけると信じている」と歌う楽曲です。
R・ケリーが歌った楽曲「アイ・ビリーヴ・アイ・キャン・フライ」です。
この楽曲は、米国プロバスケットボール「NBA」の史上最高の選手であったマイケル・ジョーダンの1996年の主演映画「スペース・ジャム」用につくられた曲です。
この楽曲は、ジョーダンの名とともに、有名曲のひとつとして残っており、多くの歌手が歌っていますね。
R・ケリーの歌唱映像の前に、まずは、こちらの歌唱を…
ヨランダ・アダムスの歌唱も素晴らしい…
♪アイ・ビリーヴ・アイ・キャン・フライ
* * *
私はスポーツ全般が好きで、国内外のどの種目もよく見ますが、私のこれまでの人生の最高クラスの喜びのひとつが、マイケル・ジョーダンの現役時代を味わったことです。
王、イチロー、ペレ、ロナウド、大鵬、千代の富士、タイガー・ウッズ、モハメッド・アリ、アイルトン・セナ…などなど、記録も記憶も、歴史にその名が燦然と輝くスポーツ選手たちですが、私の中では、ジョーダンはさらに上にいます。
おそらくは、同じ思いのスポーツ好きの方が、相当に多いと思います。
とにかく、他のスポーツ分野の新旧のスーパースターたちでさえも、なかなか太刀打ちできそうにないのが、ジョーダンだと感じます。
外国人の私から見て、米国で対抗できそうな、時代を動かした人気の有名人は、プレスリー、マイケル・ジャクソン、モハメッド・アリ、ベーブ・ルース、マッカーサー、ケネディくらいしか思いつきません。
彼の現役時代(NBAでは断続的に1984~2003年、途中 野球選手で1993~1994年)では、世界中の各分野のトップスポーツ選手たちからも、ジョーダンの神がかったプレイに、称賛の嵐でしたね。
私生活では苦難も多かった彼ですが、バスケットボール界で、「GOD(神)」の呼称が許されているのは、彼だけです。
* * *
彼は、シュート体勢でジャンプした後に、空中で体勢を変えて、さらにもう一段階の変形ジャンプをするように見えていました。
「なぜ彼は、床から飛び上がってから、なかなか落ちてこない? 周りの選手たちはとっくに落ちている」…、まさに、そんなシーンの連続でした。
試合終了の最後のブザーを待っていて、その音とともに決勝のシュートを決めたことが、何度あったでしょう。
「最後は、彼が決めてくれる」と誰もが思っている中で、彼はそれを何度実現させたことでしょう。
病気で高熱の中、最短時間で登場し、何度か試合を勝利に導きました。
何度、チームの窮地を救ったでしょう。
これほどまで多くの回数で、そうした期待に応えた選手は、全スポーツ界の中で、彼が最高回数でしょう。
多くの人々が、彼が起こすであろう奇跡を信じて、彼に期待し、彼はそれに次々に応えていきました。
彼を信じる多くの人々の思いは、いつしか、彼を「ゴッド(神)」と呼ぶようになりました。
彼の中には「神」が宿っている…、「神」の中に絶対的な信頼がある…、まさに そんな感覚でした。
まさに、「I Believe in God…」。
ジョーダンのプレイシーンにあわせて…
♪アイ・ビリーヴ・アイ・キャン・フライ
* * *
この楽曲が生まれた当時、世界中のスポーツ選手たちはもちろん、どの分野の方々も、この楽曲の歌詞に励まされ、信じることの大切さを思い出したものです。
和訳付きの映像で…
R・ケリーの…
♪アイ・ビリーヴ・アイ・キャン・フライ
◇「信じない」けれど、信じてる
今回の「信じてもいいですか?」の連載を、どの曲で締めようか考えました。
そして、「ビリーヴ」という言葉が、あえて楽曲タイトルにはない、ジョン・レノンの有名な楽曲「ゴッド(神)」にしました。
タイトルの中に、「ビリーヴ」の文字はありませんが、まさに、どの人種、どの民族、どの国にとっても究極の「ビリーブ」である「ゴッド(神)」がタイトルとなっている楽曲です。
特定の信仰の「ゴッド(神)」ではありません。
いわゆる宗教上の「神様」だけとは限りません。
解釈がさまざまにできる歌詞の楽曲「ゴッド」ですが、「ビリーヴ」という語句が、これだけの数で登場する楽曲は、まず他にない気がします。
「ビリーヴ」とはいっても、「ドント・ビリーヴ(信じない)」です。
ジョン・レノンのこの楽曲「「ゴッド」は、有名な楽曲「イマジン」と、まさに並び立つような楽曲のように私は感じています。
ほぼ同時期に作られた楽曲です。
誤解を招きやすい歌詞でもあるためか、あまりテレビ放送等では流されません。
「信じない…」という歌詞を繰り返す楽曲ですね。
* * *
時に人は、「信じること」「依存すること」を止めてみると、物事や状況の本質が、逆に冷静に、よく見えてくることがありますね。
立ち止まることで、自分自身にとって、信じるべきこと、信じられること、大切なことなどが、わかってくることもあります。
そして、より信じることができるようになることもありますね。
一度 立ち止まって、夢なのか現実なのかを見極めることも、時には必要なのかもしれません。
ジョン・レノンのこの楽曲「ゴッド」は、信じないのではなく、何かを果てしなく「信じている」という楽曲なのかもしれません。
歌詞の中では、彼が「信じるもの」と「信じないもの」が混在しているように感じます。
彼のつくる歌詞は、時に難解ですが、大切なメッセージを伝えてくれますね。
彼の楽曲を信じるかどうかは、あなたの自由…。
ともあれ、「信じること」、「疑うこと」、「止まること」、「進むこと」、「現実」、「夢」、「神」は、みな近いところに存在している気もしてきます。
どんなものでもいい…、自分なりに、「信じるもの」を何かひとつでも持っていると、前に進めるチカラを生んでくれるのかもしれませんね。
信じることのできるものを探すことは、実は楽しい旅なのかもしれません…。
人と人の間にも、何かいい作用を及ぼしてくれるのかもしれません…。
多くの人たちが、音楽のチカラを信じているように、私も、「ビリーヴ」の楽曲を、これからの人生において、たくさん たくさん聴いていきたいと思っています。
* * *
下記の音楽動画は、1980年のあの衝撃のニュース・アナウンスで始まる映像です。
楽曲の歌詞の和訳は、きっと聴いた人それぞれで異なるのだろうと思います。
ご自身の信じる思いと言葉で、どうぞ訳してみてください…。
♪ゴッド
「信じてもいいですか?」の連載を終わります。
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コラム「音路(52)信じてもいいですか?【1】青いスーパーと、赤いグレイテスト」
コラム「音路(53)信じてもいいですか?【2】ビリーヴの曲を信じてる」
コラム「音路(54)信じてもいいですか?【3】ビリーヴにイン!」
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次回のコラムからは、「昭和の香り」の連載がスタートします。
コラム「音路(56)」につづく
2021.10.16 天乃みそ汁
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