EPO「う、ふ、ふ、ふ」。シャナイア・トゥエイン「UP(アップ)」。石川ひとみ「まちぶせ」。高田渡「値上げ」。赤城乳業「なぜか上だけ」。桜の開花。女性たちの武勇伝。前進は自由・自由は前進。ガリガリ君。アクティブシニア。村上ポンタ秀一さん。

 

にほんブログ村 音楽ブログ 洋楽へ 

各コラムで紹介した曲目リストは、「目次」で…

  

あの曲や動画はどこ… 音楽家別作品

 

*今後の予定曲

 

音路(22)女子力 アップ ~ 涙を武器にかえて



◇桜の開花

前回の「音路シリーズ」のコラム「音路(21)幸せは踊り場にある ~ ゆっくり登っておいで」では、卒園や卒業のお話しを書きました。
それに引き続き、お父さんたちの「卒業(定年退職)」や、近年、卒業シーズンによく歌われるようになった ある合唱曲のお話しを書こうと思っていましたが、急きょ、桜の開花にあわせたお話しを先にアップ(ネット投稿掲載)したいと思います。

* * *

日本各地で、桜の開花宣言が始まりましたね。
陽気が急に温かく感じられるようになりました。
ポカポカした穏やかな風を顔に浴びると、急に私たちの気持ちもアップ(上昇)してきますね。

世の中がどんな状況であろうとも、まるで「季節には関係ない」と地球から言われているようで、季節の「春」は確実に近づいてきました。
「桜」は、まさに「敵なし」…、コロナであろうと負けません。
人間たちは弱いなあ…と、桜たちに叱られそうです。

今回のコラムは、桜の開花にあわせて、少しだけ、気分がアップするような内容を書きたいと思います。
特に、女性の方々にむけて、応援コラムを…。
もちろん、男性向けのお笑いネタも…。

とはいえ、まだまだコロナ感染は危険な状況ですから、くれぐれも、「遠出したい…、外出したい…」というエネルギーは、まだまだ自重我慢して、そのエネルギーを自身の中に蓄積し、その時が来たら、一気に爆発させましょうね。

* * *

今回のコラムは、先日亡くなられました演奏ドラマーの「村上 ポンタ 秀一」さんを追悼する意味で、まずは、EPO(エポ)さんの楽曲「う、ふ、ふ、ふ」を取り上げたいと思います。
この楽曲のオリジナル音源では、彼の素晴らしいドラム演奏が冴えわたっています。


◇う、ふ、ふ、ふ

EPO(エポ)さんの歌う楽曲「う、ふ、ふ、ふ」は、彼女自身の作詞作曲で、1983年(昭和58年)に大ヒットした曲です。

80年代は、文字の間に、あえて「、(読点)」や「・(中黒点)」を入れたり、文字の最後に小文字の「っ」「ッ」を加えたり、文字遊びが大流行しました。
今現代の「思うので…若者」には、言葉の最後の小さな「っ」の意味が通じなかったりしますが、今は今で、言葉の最後尾文字を削除したり、いろいろな文字遊びがたくさんありますね。

ちなみに、世の中には「思うので…」という表現を、あまりにも多用する若者がいますね。
広がったきっかけは、テレビ放送でしょうが、昭和世代は、会話の中では、まず使用しませんね。

この言葉を聞くたびに、この若者は何かの強いプレッシャーやハラスメントの中で暮らしているのだろうかと、気になってしまいます。
周囲を気にせず、自分に自信が持てるようになったら、自然に消えていく言葉表現なのでしょうか…?
これも、ひとつの流行(はやり)ですね。

* * *

私は、言葉や文字、映像を生業(なりわい)にしていることもあり、文字遊びは大好きなのですが、この「う、ふ、ふ、ふ」や「う・ふ・ふ・ふ」のタイトルも大好きな表現です。

「うふふ」ではありません。
「うふふふ」です。
ここに読点が加えられ、「う、ふ、ふ、ふ」なのです。

* * *

「ふ」が二文字なのか、三文字なのかでも、相当に意味が違いますね。
ひょっとしたら、二文字の「う、ふ、ふ」では、この楽曲はヒットしなかったのかもしれませんね。
些細な違いですが、その効果は絶大…。

私も、この三文字目の最後の「ふ」が大好きです。
歌の中では、「ふ~」です。

* * *

「うふふ」は通常、女性の笑いの情景を想像しますが、この「うふふふ」は違います。
個人的には、この楽曲が世に出た時、この最後の「ふ」の中にある、決意や勇気、チカラ強さに感激しました。

この「うふふふ」は、決して、やさしいほほ笑みという意味だけではありません。
チカラ強く前進する女性の決意が込められた「うふふふ」なのです。
私のような男性にはない、女性ならではの「チカラ強さ」に、ついつい応援したくなるような気持ちになったことを憶えています。

女性たちの、この最後の「ふ~」で、まさに吹き飛んでいった男性もたくさんいたことでしょう。

今、どこかの世界の重鎮たちは、この歌詞に登場するような女性たちに、一度も出会ったことはないのでしょうか…。
思いっきり… ふ~!


◇元気印の女性たち

この楽曲は、まさに女性である「EPO(エポ)」さんの個性そのものが炸裂したような楽曲ですね。
彼女の多くのヒット曲が持つ、明るさやエネルギッシュな部分は、彼女自身の生き方の中から自然に生まれてくるのだろうという気がします。
この楽曲は、彼女以外の者からは絶対に生まれてこなかった気もしますね。

「昭和」的な古い言い方をあえてしますと、彼女はまさに「元気印」の「イケイケどんどん」、「アクティブ女性」のように感じます。

* * *

オリジナル音源は、ユーチューブにありませんので、他のEPOさんの歌唱映像を…。
何年頃のステージ映像かはわかりません。

♪う、ふ、ふ、ふ(歌詞付き)

 

♪う、ふ、ふ、ふ

 

* * *

今、皆さんの周囲にも、まさに元気印で動き回り、しゃべりまくる、いつもガソリン満タンのような、活動的な女性はいませんか。
落ち込んだところを見たことがない…、疲れた様子を見たことがない…、いつも何か動き回っている…。
「あの活発さには、本当に頭がさがる…まいった」という女性はいませんか。

実は、そういう元気印のタイプの女性が精神的に落ち込むときには、派手に荒れた落ち込み方をすることも少なくないのですが、周囲から、ちょっとだけ本人の自信を刺激する言葉をかけたり、ちょっとした「ちやほや・カンフル剤」を注入してあげれば、たいていは、「ふ~」なのか「ぶ~っ」なのか わかりませんが、すぐに よみがえってきます。
立ち直りの早い「元気印」たちですね。
その辺の、ひきずり男性たちよりも、はるかに頼もしい女性たちですね。

EPOさんの映像やステージ、楽曲からは、彼女の明るいエネルギーが、ビンビン伝わってきます。

前述の動画映像のような洋服や髪型の、猛烈にエネルギッシュな女性たちを、80~90年代の世の中でたくさん見た記憶があります。
この時代に元気印だった女性たち…、きっと今でも「元気印」に違いありません。
今の「アクティブ・シニア」の中にも、かつての「うふふふ 女子」がたくさんいるのかもしれませんね。

* * *

EPOさんの才能や魅力に惚れ込んだミュージシャンは多く、さまざまな音楽ジャンルで活躍した大物ドラマーの「村上 ポンタ 秀一」さんも、この楽曲のドラムを演奏しましたね。

後に、ジャズ風などさまざまなアレンジで、EPO(エポ)さん自身も、この楽曲を歌いました。
さまざまな歌手のカバーもあります。

時代によって、理想の女性像は変わっていきましたが、それぞれの時代にあったエネルギッシュな「う、ふ、ふ、ふ」が生まれてきましたね。
ここで、少しだけ…

今現代の若い女性に似合いそうな…
♪U fu fu fu(うふふふ)

 

ちなみに…
♪EPOさんのメイキングうふふふ

 


◇お化粧をチカラに…

この楽曲の歌詞の中には、次のような内容があります。

♪チヤホヤされると…悪魔したくなる
♪誰かに見られることが…ビタミンになる

そうか…「お化粧」や「おしゃれ」とは、女性と男性では、まったく意味あいが違うのだと、当時、あらためて感じたものです。

* * *

この曲は、当時、化粧品のテレビCMで使用されました。
そのCMが、下記のものです。

まさに、痛快な気分になる女性目線の、見事なCMだと感じます。

テレビCM

 

このCMの登場人物には台詞がありませんが、ちょっとここで「お遊び」で、女性にのみ台詞をつけてみます。
女性は社長の秘書という設定です。

「社長…、新聞の経済ニュースと同じくらい、私に関心があるみたい…。チラチラ見ちゃって…」
「私がいなければ、今日のスケジュールも、スピーチもこなせないくせいに…」
「悪魔しちゃおうかな…、う、ふ、ふ、ふ~」

こんな台詞が聞こえてきそうなCMですね。
女性の武器のひとつが、この化粧品…。

当時 私は、この曲を聴きながら、やさしい武器で武装したEPOさんの姿を想像したものです。
とってもイカした、素敵なCMだと感じます。

女性のお化粧は、時代によって流行はありますが、いずれの時代でも、化粧品CMのモデルさんのお化粧は、見事な芸術品レベルに感じますね。


◇なぜに…

ここで、もうひとつ、この楽曲を使った、別のテレビCMをご紹介します。

乳製品等製造会社の「赤城乳業(あかぎ にゅうぎょう)」は、毎回、意表をついた商品やCMを発信することで知られていますが、下記の内容も、度肝を抜かれました。
初めてそのCM映像を見た時の衝撃は忘れられません。
さすが、あのアイス菓子「ガリガリ君」を生み出した会社です。

そのCMのテーマは、「なぜか上だけ」です。

このCMを考えたのは、おそらく中年男性だと思います。
まさに、強い女性陣への、男性陣のささやかな抵抗に感じなくもありませんが、この突き抜けた視点には、衝撃と潔さを感じました。

この映像は、今でいえば、おっさんたちの「ハラスメント臭」を感じなくもありません。
不快に感じる女性もいるかもしれませんね。
結構、企業としてはギリギリのところまで攻めている気がします。
この企業…やはり攻撃力がすごい!

個人的に、私には、ここまで映像で攻められない気がします。
でも思いとしては… 結構 嫌いではありません。

なぜだか、気分が上昇するようなCM映像です。
この商品は忘れられない…。
そう感じるのは、男性だけでしょうか…。

この会社… なぜか「上だけ」をめざしている…?

この男性俳優の迷演技をどうぞ…。
CMでは、歌詞が変えてあります。

なぜか上だけ(1)

 

なぜか上だけ(2)

 

なぜか上だけ(3)

 


◇お値段アップ

ここで、ものすごい攻撃力を感じる赤城乳業のCM映像を、もうひとつ…。

これは、フォークシンガーの高田渡(たかだ わたる)さんの「値上げ」という楽曲を使った、衝撃的なCMです。
それなら値上げも仕方ないか…と、視聴する側もつい言ってしまいそうになるCMです。

天国の高田渡さんも、このまさかの選曲に喜んでいるでしょうね。
社員さん方も、名演技です。
何か別の意味で、応援したくなる企業だと感じます。

(注:このCMは以前のものですので、今の内容ではありません)
ガリガリ君の値上げCM

 

これから、世の中全体が、消費税込みの価格表示に切り替わりますが、世の中各社は「アップ問題」をどうするのでしょう…。


◇涙を武器に…

さて、「う、ふ、ふ、ふ」に戻ります。
この楽曲には、こんな歌詞内容もあります。

♪ひとつやふたつの過ちは…プロフィール
♪涙をやさしい武器にかえる

もはや女性の武勇伝…、生ぬるい男性では太刀打ちできませんね。

今現代の若い女性たち…恐れ知らずのエネルギーをしっかり持っていますか…。
自分の中で、「くやし涙」も、「女性のやさしさ」も、強力な武器にかえていますか…。

男性たちは、まさか自身に銃口を向けられているとも知らずに…。

* * *

あの松任谷由実さんが70年代に作詞作曲して、石川ひとみさんが大ヒットさせた「まちぶせ」という曲は、1981年です。
「う、ふ、ふ、ふ」の2年前です。

まさに、男性が縮みあがるような、強烈(恐烈)な歌詞です。
女性からしたら、純な「乙女心(おとめごころ)」の応援歌…、でも男性からしたら、可愛い顔して、「お・そ・ろ・し・い」…。
当時、私の周囲にも、この歌詞のような行動をしていた女性を何人も見ました。
この手の略奪芸能ネタも、当時は、山ほどありましたね。

♪まちぶせ

 

1981年(昭和56年)といえば、あの女性の「ハチの一刺し(ひとさし)」の事件が起きた年です。

その女性とは別ですが、今の東京都知事の小池百合子さんも、この頃に頭角をあらわし、1988年には、今でも放送しているテレビ東京の「ワールド・ビジネス・サテライト」の初代メインキャスターになりましたね。
その口調や切れ味は、今もほぼ変わっていない気がします。
この後、続々と、有能で強力な女性キャスターたちが登場してきましたね。

実は、太古の昔から、女性たちの武勇伝や過ちの、ひとつやふたつは…。
女性の強さとタフさを、今現代の若い女性たちも、しっかり持っていてほしいものです。


◇本当の自由

80年代は、バブルの絶頂期に向かう頃で、女性たちにも、男性たちにも、とにかく戦いに勝てという直接的な歌詞のイケイケの応援歌がたくさんありました。
男性向けにも、猛烈な戦闘イケイケ歌詞のヒット曲がたくさんありましたね。
当時は、毎月残業200時間越えもめずらしくはなく、「♪24時間働けますか…(リゲイン 勇気のしるし)」の歌のとおりの「猛烈おっさん」たちが山ほどいましたね。

その頃から40年近く経った今でも、まだまだ、「うふふふオバさん」、「リゲインおっさん」たちは、「アクティブ・シニア」へとまい進していますね。
私も、そのひとりかも…。
そのお話しは、また別の機会に書きたいと思います。

* * *

この楽曲「う、ふ、ふ、ふ」は、その歌詞とメロディで、桜の季節のおだやかな風や、心が上向きになる気分を味あわせてくれます。
そして、「負けないエネルギー」を注入してくれる曲ですね。

この楽曲の歌詞にあるように、人は何かに前進し始める時、別の何かを失ったり、さまざまな縛りやプレッシャーがかかりますね。
ある意味、それらがなければ前進しません。

その歌詞では、それらをふき払い前進することが、「本当の自由」だと言っていますね。
それが、自身の中の「流行(はやり)」であり、「おしゃれ」でありたいとも歌っています。
まるで、前向きな、やさしい「ロック・ミュージック」ですね。

歳をとった男性たち… 80年代と同じ感覚のままでいたら、元気印で自由を手に入れた「うふふふ シニア女性」たちに、「ふ~」とふっ飛ばされますよ…。
ふ~!

* * *

若者たちも、「本当の自由」の前には、「思うので…」は必要ないのかも…。
「前進」するのは自由…、「自由」は前進…。
理由や説明など周囲は気にしていない。
自分の人生を…、自分自身を…、自身のチカラで、どんどん前へ進めてほしい…。


◇アップ

ここで、上向きになる、懐かしい洋楽を一曲…。

2003年に米国の歌手 シャナイア・トゥエインさんが歌って世界中で大ヒットした楽曲「アップ」です。
日本でも、CMやテレビ番組で使用されましたね。

気持ちも、運気も、ビジネスも…みなアップさせてくれるような気分になる、ハイ・テンションの歌詞やメロディで、スポーツイベントなどでもたくさん使用された曲でしたね。

その明るさとアクティブさにより、多くの女性たちから、相当に指示されるシャナイアさんです…
♪アップ(2003 ライブ)

 

カントリー・バージョンも…、もともとはカントリー歌手です。
♪アップ(カントリー)

 

2003年の米国での「スーパーボール」のハーフタイムショーでは、本当に上昇していきます…
彼女のクレーンアップでの「アップ」は、ステージの名物。
♪アップ(スーパーボール)

 

* * *

この曲の歌詞内容を要約すると、単刀直入…。

私の人生… 最悪状態!
どん詰まりで、前途多難、泣きたいことばかり…。
お肌はボロボロ…いっそヒゲでも伸びて、シミや肌荒れを隠したい…。
逃げたい…、消えたい…。
でも、私は、はい上がる、はいあがってみせる…。
ここからは、上がっていくだけ…。

そんな、元気、気合い、応援、はい上がりの歌詞内容です。
シャナイアさんは、離婚した元夫の不倫相手の女性の元亭主と再婚するという離れ業をやってのけましたね。
あっぱれ… さすがアップの歌手!

「アップ」の和訳

* * *

先ほどの、EPO(エポ)さんの「う、ふ、ふ、ふ」の歌詞といい、「まちぶせ」の歌詞といい、この「アップ」の歌詞といい、男性からは生まれてこない歌詞ですね。

でも、この歌詞の中にある、何かに立ち向かう姿勢は、男性にもひしひしと伝わってきて、勇気やワクワク感、アップする気分を味あわせてくれます。

まだまだコロナ禍ではあっても、少しずつ、気持ちをアップさせていきたいものですね。

桜も咲いてきたことだし、そろそろ…
ポカポカ南風に背中を押されて…
流した涙を、やさしい武器にかえて…

♪U、fu、fu、fu~
(う、ふ、ふ、ふ~)

♪UP、UP、UP
(アップ・アップ・アップ)

大空の中では、どこに進むのも自由そのもの…
富士山の上まで…気分はアップ!

* * *

コラム「音路(23)変わらない【前編】カタクリの花のように」につづく