映画「ジョニー・イングリッシュ」、海外ドラマ「ローハイド」、セリーヌ・ディオン、エルヴィス・プレスリー、バーブラ・ストライザンド、エンゲルベルト・フンパーディング、トム・ジョーンズ、ライチャス・ブラザーズ、フランク・シナトラ、ニール・ヤング、BJトーマス、フランキー・レイン、マイケル・ブーブレ、カイリー・ミノーグ、クリント・イーストウッド、信じる大切さ、英会話、英語教育、英語翻訳、和訳、ユーロビート、映画音楽、ロック、洋楽。
あの曲、あの動画はどこ… 音楽家別索引
音路(54)信じてもいいですか?【3】
ビリーヴ にイン!
◇ ビリーヴの曲
前回コラム「音路(53)信じてもいいですか?【2】ビリーヴの曲を信じてる」に引き続き、第三回目です。
前回より、「Believe〔ビリーヴ〕(信じる)」という言葉がタイトルの中に入っている洋楽曲を思い出しています。
前回コラム「音路(53)信じてもいいですか?【2】ビリーヴの曲を信じてる」
前回コラムで、少し古い時代の楽曲を紹介しましたところ、ボブ・ディランやフォ―・トップスなどの楽曲を聴いたことがない若者世代に、非常に興味を持って頂いたようです。
マニアックな洋楽ファンでないと、なかなか聴くミュージシャンたちではないのかもしれませんね。
頂戴したご意見の中には、ボブ・ディランの「アイ・ビリーブ・イン・ユー」があるのなら、別のあの彼の同名曲をというものもありました。
実は今回、後でご紹介します。
ボブ・ディランと同様に、彼には、マニアックな熱烈ファンが昔からついていますね。
私も、かなり昔の彼のグループ時代や、ロック色の強い楽曲が大好きです。
カナダ出身の、ちょっと強面(こわもて)の「NY」さんです。
* * *
ということで、当初予定していました30曲程度から、少しだけ曲数を増やしましたので、「信じてもいいですか?」のシリーズ連載を計4回に増やしました。
関連した内容の音楽や、日本人にはあまり馴染みのない曲も、急きょ加えました。
古い時代の楽曲も、思いきって増やしました。
若い世代の方々はもちろん、「信じる」という癒しを求めている方々にも楽しんでいただけましたら幸いです。
私は、今回、ご意見を頂戴し、「Believe〔ビリーヴ〕(信じる)」という内容の楽曲が、いかに人々に「癒し」や「希望」を与えるのかを再認識しました。
それでは、話しを始めます。
◇ ビリーヴは、「信じる」だけにあらず!
さて、英語の楽曲の歌詞はもちろん、英語表現には、「Believe you」と「Believe in you」の両方があります。
どちらも、和訳の仕方次第では「あなたを信じる」ですが、あなたの「何」をどのくらい信じるかで微妙な違いがあります。
たとえば、「今夜は雨になるから、傘を持ってお行き…」という相手の言葉を信じる場合は、「Believe you」。
そんな親切な助言をしてくれる「あなた」本人のことを、私は心より信頼していますの場合は、「Believe in you」です。
「in you」の「you(あなた)」に限らず、他の言葉が後についても、「in(イン)」には深い信頼の意味が込められていますね。
多くの「ビリーヴ」洋楽曲のタイトルには、「in(イン)」がついている場合と、ついていない場合の両者があり、作者や主人公が、何を信じているのか…、信じる度合いがどの程度なのか…などが、何となく伝わってきます。
「believe(ビリーヴ)」の後に、「in」が付くと、ほぼ確信に近い、絶対的な信頼度ということなのかもしれません。
強い「願い」や「希望」、「永遠」も感じます。
対象が神様、奇跡、サンタクロース、ゴーストなどの場合でも、「in」が入ったりしますね。
エッ!「絶対にいます」っていう確信かよ…?!
おそらく そうではなく、目に見えるかどうか…、触ることができるかどうか…、科学で証明できるかどうか…は、まったく関係のないこと…。
それは感じること…、信じること…。
絶対に存在していてほしいという強い願い…。
この場合の「in」には、想像を超える強いチカラが隠れていそうな気がします。
対象が人間の場合や事象の場合は、信頼度次第で、「in」が付いたり、付かなかったり…。
あなたの周囲の方は、あなたに「in(イン)」を付けてくれていますか?
* * *
日本語表現では、「信じてる」よりも少し信頼度が低い意味で、「ほぼほぼ信じてる」、「信じてみようかな」、「(ある程度の信頼を込めて)思っている、期待している」などがありますよね。
英語の「think〔シンク〕(考える・思う)」と「believe(ビリーヴ)」の中間くらいの信頼度ですね。
人間の心の迷いなどが、その言葉にあらわされていますよね。
楽曲の英語歌詞の中に「believe(ビリーヴ)」が登場してきた時、その微妙な信頼度、確信度の違いを想像すると、とても面白いです。
歌詞の中の主人公や、ミュージシャンたちの、心の内も見えてきますね。
* * *
日本語としても、「信じています」、「信じきっています」、「信じてもいいのでしょうか」、「信じたいのはやまやまです」、「だまされたと思って信じてみます」、「信じるほかに選択肢はありません」、「あなたしか信じる人はいません」、「信じているから絶対に裏切らないでよ」、「疑う余地はどこにもない」、「信じる者は救われるってか」…などなど、その信頼度、信用度にあわせた表現がたくさんありますね。
英語曲の歌詞和訳の内容も、翻訳者によって、さまざまです。
どの歌詞和訳が正解なのか…、どの和訳を信じるのかは、個人の自由です。
でも、どの和訳も、ある意味、正解と言っていいのかもしれません。
翻訳者自身の意思表示や感情が含まれていたとしても、それは目に見えるもの、科学で証明できるものでもありませんよね。
私は、コンピューターによる歌詞翻訳よりも、人間が行なった歌詞翻訳のほうを信じています。
* * *
英語の「ビリーヴ」曲のタイトルに「in」が付くか、付かないかは、日本語表現でいえば、「〇〇」だけのタイトルが、「○○の中に」、「○○に」、「○○へ」、「○○よ」、「○○にて」、「〇〇と」、「超○○」、「大○○」などのように誇張されていることにも、少し似ている気もします。
今回のコラムの楽曲には、ほとんど「in」が付いています。
それ以外は、「for(フォー)」の付いた楽曲です。
「for(フォー)」は、日本語的の意味あいでは「…にとって」「…のために」など、「in(イン)」とは明らかに異なる性格が含まれていますね。
その言葉を受けとった印象や、そこから続く、私たちの感情をも左右します。
「 believe for 」の楽曲のことは、コラムの最後に…。
* * *
本コラムは、英語圏の外国で暮らしておられる方や、教育現場で英語教育や指導にたずさわっている方、自身で英語学習に取り組まれている方なども、たくさん読んでくださっていますが、この上記の「in」の説明に誤りはなかったでしょうか…。
少し自信がありません。
絶対的な確証もありません。
今の日本の中学校や高校の英語の授業では、どのように教えているのでしょう?
その説明は違うよ…、私の住む国では違うよ…ということがありましたら、どうぞ教えてください。
さて、今回登場する楽曲の「in」は、どんな「イン」でしょう…?
さあ、ここから本論に「in」します。
「I believe in…(アイ・ビリーヴ・イン・〇〇」のタイトル楽曲を、一気にご紹介します。
◇ さあ あなたらしく… ビリーヴ!
まずは、癒し系、感動系のこの楽曲です。
前回コラムで、ホイットニー・ヒューストンと、マライア・キャリーという「ビリーヴ音楽の女王」をご紹介しましたが、セリーヌ・ディオンも、まさに「ビリーヴ音楽の女王」のひとりですね。
国籍の違う男性4人グループ「イル・ディーボ」と、セリーヌによる歌唱です。
まさに4人のイケメン男性を引きつれる女王様…「セリーヌ in イケメンズ」!
2006年のドイツでのサッカー・ワールドカップのためにつくられた楽曲です。
各国のサッカー選手たちは、自分自身を…、チームを…、国を…きっと信じていたはず…。
♪あなたは、ひとりで歩く…
♪あなたは、元の場所に戻る…
♪あなたは、輝きを取り戻す…
♪私はあなたを信じてる…
♪あなたらしく…、天使のように…、さあ…
もう一度 輝くぞ…、始めるぞ…、サッカーのピッチをあなたらしく駆けぬけろ…、という楽曲。
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
* * *
同曲のヴァイオリン演奏です。
まさに「癒し」のサウンド…
映像では、木々も、花々も、鳥たちも、信じて聴きほれている…
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
◇ 私を信じて…
シェリル・リンの1982年のヒット曲。
恋人どうしのカップルの女性が、男性に語る歌詞内容です。
♪あなたが、そこに向かうというのなら…
♪私たちが失ってきたもののためにも…
♪私たちに恐れるものはない…
♪私を信じてくれるなら…
♪私たちは、そこに、たどりつけるわ…
♪私を信じて…
やさしくも、頼もしい、女性からの言葉…。
男たちは、こうした女性の言葉に励まされ、チカラを発揮できるのかも…。
♪ビリーヴ・イン・ミー
◇ あなたは、どこに「in(イン)」する?
ここからは、いろいろなタイプの「ビリーヴ・イン」の曲を…。
「60年代ビッグバンド」サウンドを、昭和世代は、時々、無性に聴きたくなりますよね…。
フランク・シナトラ様… ドン!ボス!あなたのことは、信じて疑いません!
今日のボスのご機嫌は…?
どうか、これまでの不手際はお許しください… ボス!、ザ・ボイス!
フランク・シナトラの…
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
* * *
ニール・ヤングの1970年の曲。
♪「あなたを信じていますという私の言葉を偽りだとでも…」。
二―ルさんの歌詞… 相変わらずの屈折ぶり!
でも、しっかり心が伝わってくる曲。
このコラムの冒頭で書きました、ニューヨークではなく、カナダ出身の「NY(二―ル・ヤング)」の曲…
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
* * *
70年代後半の昭和のディスコ時代の頃の音楽映像です。
ほんまもんのアフロ!
若者たちは、その後のディスコ音楽の大発展を信じて疑わなかった?
当時の日本の若者たちは、畳の部屋で、こんなダンス振り付けを練習してましたね…。
ジャクソン・シスターズの1976年の、「奇跡を信じる」曲。
♪アイ・ビリーヴ・イン・ミラクル
◇ 若者は、「ビリーヴ」で突っ走る!
昭和世代は、80年代の、こんな「ユーロビート」も、時々、無性に聴きたくなりますよね…。
ジャッキー・ロウの1985年の、「夢を信じる」曲。
♪アイ・ビリーヴ・イン・ドリームス
実は、ヨーロッパでは、「80年代 ユーロビート風」は、今でも若者の人気の底流にあったりします。
何かを長く信じ続けていますね…?
2010年頃の同曲です。
♪アイ・ビリーヴ・イン・ドリームス
* * *
2003年の日本でも、まだまだ「ユーロビート」演ってましたね。
下記映像では、客席の10代後半?のお兄ちゃんたちのエネルギーが爆発!
日本では、「ユーロビート」と「アイドル」がつながって、独自の音楽進化をしました。
「ユーロビート」は、もはや日本の人気流行歌謡の世界で、地下水脈のように定着し、生き続けているのかも…?
母娘でユーロビート世代とか…。
10代後半の若者たちは、「ドリーム」と「ビート」を信じて突っ走る!
音楽を通じて、お互いを励まし合ってる…。
若い時って、いいな…。
ビリーヴ・イン・アイドル&ドリームス!
♪アイ・ビリーヴ・イン・ドリームス
◇「ビリーヴ」って、幸せ!
マイケル・ブーブレの楽曲。
下記映像では、あるカップルの生涯人生が描かれています。
人生とは、信じられるもの?
人生とは、信じていいもの?
誰かといっしょなら、信じることができるもの?
そんなことを、私はこの映像から、年甲斐もなく、感じてしまいました。
何か幸せな気分になっちゃう映像…
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
* * *
まさに、カイリー・ミノーグの音楽世界・ビジュアル世界です。
男性でも、たまには、こういう異次元のような音楽世界を感じたくなる…。
♪あなただけを信じてる…という女性の心理世界は、こんな夢のようなビジュアルなのかな?
オーストラリアのどこかに、こんな世界があると信じていま…?
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
* * *
60年代の、まさに「正統派ビリーヴ」ソング!
いつの時代も、積極的な女性はいます。
一見、地味で真面目そうな仕事一途の女性でも、ひと皮むけば、猛烈な愛の信奉者?
ミッシェル・リーの…
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
* * *
こちらは、80年代の、まさに「正統派ビリーヴ」の甘いバラードソング!
80年代は、世界中から、この手の甘いバラードソングが大量に誕生しましたね。
日本でも、大甘スイーツのバラードソングが大量放出!
甘いスイーツの大販売合戦でした。
ワンレン・ボディコン、ダブルのスーツの世代は、今となっては、もう一度 味わってみたいスイーツ…。
ジノ・パディーラの…
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
* * *
ドリー・パートンの、子供向け英語学習ソング!
いろいろ強烈なドリー姉さん…、いろいろな楽曲を歌ってる。
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
◇ 誰をビリーヴ?
「アイ・ビリーヴ・イン・ユー」曲の最後は、映画「007」シリーズの裏版シリーズのようなあの映画の曲です。
私は、大昔から007シリーズの映画が大好きで、全作品観てきており、ある意味、何かを信じていたのですが、この裏版のような映画「ジョニー・イングリッシュ」シリーズを観て、「何を」信じていいのか、よくわからなくなりました。
でも、コメディアン俳優のローワン・アトキンソンさんのことは、信じていますよ。
アトキンソンさんは、本物の「007」の映画シリーズにも、アホな?スパイ仲間として出演していましたね。
ただ、私は、ジョニーが英国諜報部員とは信じたくない!
ともあれ、「ジェームス・ボンド」と「ミスター・ビーン」を合体させた主人公とは、恐れ入りました。
コロナ禍からの復活の今の時期に、主人公「ジョニー・イングリッシュ」から「パワー」と「前向きさ」、そして「脳天気さ」をもらいたい…。
日本では2012年に、この映画「ジョニー・イングリッシュ・リボーン」が公開され、日本での映画タイトルは「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」でした。
もちろん「007 慰め(なぐさめ)の報酬」のパロディタイトルです。
下記の映画予告映像の中にあります、会議中に椅子の高さが下がっていくギャグを、私はいつか窮地のおりに、自身の会議中に一度やってみたいと思っていますが、まだその勇気がありません。
どこかの社長さんや部長さん…どうぞトライ!
リモート会議の映像でも、きっとウケる!
その時に、どうぞ、ひと言「どうかお許しを… ジョニー・イングリッシュ!」。
ここで…どうぞ笑っちゃって…
映画の予告「ジョニー・イングリッシュ・リボーン」
* * *
この映画「ジョニー・イングリッシュ・リボーン」のエンディング曲が、ルーマーのこの曲…。
まさか、ルーマーさんは、本物の007(ジェームス・ボンド)のほうに楽曲提供するものと信じていた…?
そんな気がしないでもない、まさかのミスター・ビーン(ジョニー・イングリッシュ)に捧げられた楽曲…。
でも、ある意味、信じていい相手…。
♪アイ・ビリーヴ・イン・ユー
◇「for(フォー)」によって…
「in(イン)」の次は、「for(フォー)」の曲です。
まずは、ゴスペル(キリスト教宗教音楽)界のベテラン女性歌手のシー・シー・ワイナンズの、今年2021年の楽曲です。
「God we believe for it(私たちが信じている神よ…)」とチカラ強く歌う曲です。
さすが ゴスペル・シンガー!
♪ビリーヴ・フォー・イット
* * *
今回のコラムの最後は、古くから欧米ではよく知られた楽曲「アイ・ビリーヴ」の聴きくらべです。
イエス・キリストをイメージする歌詞です。
この楽曲の「I believe for」で始まる冒頭部分の歌詞を、少しだけ…
I believe for every drop of rain that falls
A flower grows.
I believe that somewhere in the darkest night
A candle glows.
I believe for everyone who goes astray, someone will come
To show the way.
我流で意訳します。
降り注ぐ恵みの雨の一滴一滴によって、花たち(私たち)の命は育てられるのだろう。
最悪の暗闇の中であっても、その希望の灯火は消えることはないだろう。
皆が迷い苦しむ時、その方はやって来ます。
私は、その方が私たちを導いてくれることを信じています。
そのような意味かなと思います。
まさに、固く信じ、確信している「believe(ビリーヴ)」がそこにある気がします。
日本は、キリスト教徒ではない多くの日本人が暮らす国ですので、日本では、あまり耳にすることのない楽曲です。
ですが、海外では、この楽曲が強いキリスト教の信仰心を表現した内容でもあることから、多くの有名歌手が、この楽曲の歌唱を残しています。
下記は、少しだけですが、どれも素晴らしい「アイ・ビリーヴ」曲です。
エルヴィス・プレスリーの…
♪アイ・ビリーヴ
エンゲルベルト・フンパーディングの…
♪アイ・ビリーヴ
トム・ジョーンズの…
♪アイ・ビリーヴ
ライチャス・ブラザーズの…
♪アイ・ビリーヴ
ノルウェ―のテノール歌手たちによる…
♪アイ・ビリーヴ
キャロル・ロバーソンの…
♪アイ・ビリーヴ
リアン・ライムスの…
♪アイ・ビリーヴ
バーブラ・ストライザンドの…
♪アイ・ビリーヴ
◇男たちの信じる旅路
この楽曲「アイ・ビリーヴ」は、1953年に誕生した曲で、当時の米国音楽業界のスタイルとして、多くの歌手が同時期にレコーディングし発表されます。
その中で、歌手フランキー・レインさんの歌唱がヒットしました。
日本では、フランキーさんといえば、あの曲!
下記映像には、「アイ・ビリーヴ」の歌唱の後に、あの曲が続きます。
1959年から1966年までテレビ放送され、その後、何度も再放送された、あの西部劇ドラマの名作の曲!
♪ローレン、ローレン、ローレン…
1982年のフランキーの歌唱です。
フランキー・レインの…
♪アイ・ビリーヴ & ローハイド
* * *
ここで少しだけ、その牛追い(カウボーイ)の男たちを主人公にした西部劇ドラマ「ローハイド」のお話しを…。
「ローハイド(rawhide)」とは、(牛などの)動物の生皮(身体)をムチで打つという意味あいの特別な言葉です。
「♪ローレン、ローレン、ローレン」は、日本的に言えば「行け、行け」、「進め、進め」、「やれ!やれ!」、「行くぞ、行くぞ」のような意味ですね。
まさに、牛たちだけでなく、人も、時代も、「進め!進め!」というような当時に流行した言葉ですね。
昭和のお父さんたちは、このムチ音、「ローレン、ローレン」の掛け声、「ローハイド」の叫びで、どれだけ勇気とやる気が出たことか…。
昭和のオヤジたちは、なぜか「ローハイド」を信じてる…。
「ローハイド」のオープニング&クロージング映像
* * *
隊長のフェーバーさん、隊長補佐のロディ、料理人のウィッシュボーンさんの三人が、1962年、まさかのあの格好で来日…。
ロディとは、もちろん、あの俳優クリント・イーストウッドさんです。
今年2021年、彼は91歳!
まだまだ がんばれ!
ローレン!老練!ローレン!
下記の映像の中のドラマシーンは、非常に短いものですが、このドラマが凝縮されていますね。
私には、料理人のウィッシュボーンさんと、テレビ漫画「サザエさん」の波平さんが重なって見えてしまいます。
なにしろ、どちらも声が永井一郎さんでしたので…。
* * *
このドラマは、西部開拓時代のアメリカで、牛追いの男たちが、ある意味、何かを信じて、過酷な荒野と人生を突き進む…そんな男たちの旅のドラマでしたね。
昭和のお父さんたちは、昭和の過酷な荒野の中の自分自身を、このドラマの中に見ていたのかも…。
社会にムチ打たれ、会社でムチ打たれ、家に帰っても…。
でも、自分でもムチを打ってた。
昭和のお父さんは、当時、ズボンのベルトが、よく切れてた…。
さて、楽曲「アイ・ビリーヴ」に話しを戻します。
◇ビリーヴに、in(イン)!
今回のコラムの最後の「アイ・ビリーヴ」曲は、BJトーマス(ビー・ジェイ・トーマス)が歌った歌唱にあわせて、歌詞内容にそった映像で構成された音楽動画です。
この楽曲の最後の歌詞は、次のようなものです。
Everytime I hear a new born baby cry
Or touch a leaf or see the sky
Then I know why, I believe
この音楽動画には、赤ちゃんの声が挿入されています。
人間が、この世に誕生した時の産声(うぶごえ)は、ひょっとしたら、何かを信じていることを伝えるがための第一声なのかもしれませんね。
ママとパパを信じてる…。
生まれてきた世の中を信じてる…。
神を、奇跡を、信じてる…。
人間の信じるチカラを、信じてる…。
この歌詞にあるように、人間は、生まれながらに「信じる」大切さを知っているのかもしれませんね。
あなたも、そろそろ…思い始めてきた?
「ビリーヴ」の世界に…、「ビリーヴ」の心に…、in(イン)したいニャ!
BJトーマスの…
♪アイ・ビリーヴ
* * *
次回コラムも、「ビリーヴ」の楽曲のことを書きます。
コラム「音路(55)信じてもいいですか?【4】これからもビリーヴ!」につづく
2021.10.9 天乃みそ汁
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あの曲、あの動画はどこ… 音楽家別索引