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歴音24.変わらないもの(卒業.2)



卒業シーズン、真っ只中!
昨年のコラムに加筆修正するかたちで、三連続の「卒業コラム」を掲載しています。

「卒業.1」は「幸せは踊り場にある」
「卒業.2」は「変わらないもの」
「卒業.3」は「私と小鳥と卒業と~桜があなたを待っている」

今回は、「変わらない」をテーマにした 第二回です。


◇それが卒園式の日!

毎年、卒園式を迎えられた方々のブログは、とっても とっても 面白い!
「卒園式の日に限って…」「何してんの!」のオンパレード!
ハプニングがつきものの、卒園式の日!

下の子がどうして、今日に限って、高熱 出すのよ!
朝から泣くな!まだ早い!
コラッ!その服で寝転がるんじゃない!犬と遊ばないの!
今日ぐらい、ママを怒らせないで!
早くしなさい!ママ~うんち!どうして今なの!
去年、長男の卒園式で着た 私の服が入らない!ブチッ!やぶれた!
美容院の予約日 間違えた!
おじいちゃん、おばあちゃん…まだ来ない!何してんのよ!
パパの車のバッテリーが、どうしてあがってるのよ!
「先に園に行くぞ」って、パパは どこ行ったのよ?
パパ、あれほど 充電しとけって言ったじゃない!
パパ、わが子の担任の先生と お友達の名前くらい覚えといてよ!
パパ、あれほど、靴下の穴を確認しといてって言ったでしょ!
おい ママ、スリッパ忘れちゃった!ハンカチ忘れちゃった!
俺が泣くわけないだろ!でも涙が勝手に!ティッシュくれ!
おい、俺の靴はどこいった!知らないか…。
パパ、あんたの卒園じゃないのよ!面倒かけるな!
おい、うちの娘と、あの男の子はどういう関係なんだ!
おい、幼稚園に、いつのまに こんなに若くてきれいな先生が増えていたんだ…パパ、どこ見てんのよ!あらっ、イケメン先生!
やだ!どうして 私のイヤリングが左右ちがうの!
どうして、こんなに忙しいの!あわただしいの!食べる暇ない…やだ!お腹がグ~♪
式をしみじみ味わいたいのに、謝恩会の出しもののことで頭がいっぱい!
うちの子、服がピチピチじゃない!なんで一か月で急に大きくなるのよ!
うちの子、どこ見てんのよ!ママは ここよ!
ママに手を振るんじゃないの…みんなが見てるじゃない!…ママ、注目されてるぞ!パパは黙ってて!
うちの子、ずっと笑ってるわ!ママは、ずっと泣いてるのに!
ハンカチ 3枚じゃ足りなかったわ!

どうして、よりによって この日に起こるんだ… それが卒園式の日!
あわてなくても、何とかなる… それが卒園式の日!
夕飯時、どっと疲れと安心感に包まれる… それが卒園式の日!
うちの子、夜になったら、いつものように寝てる… それが卒園式の日!
次女に三男に…あと何回かしら… それが卒園式の日!
三人目、これで私も卒業よ… それが卒園式の日!
明日からは、入学準備の名前書き… それが卒園式の日!
この日までの一週間、こんなにがんばれる私(ママ)がいた… それが卒園式の日!

バッタバタの、卒園式の日!
でも、うれしい、楽しい、ホッとする、卒園式の日!

わが子にとって、生涯に一度だけ… それが卒園式の日!

特別な言葉がなくとも、「おめでとう」「ありがとう」のふた言があればいい… それが卒園式の日!

卒園おめでとう!
子供たちも、ご家族も お疲れ様でした!

ママも、パパも、子供たちも、これからも 変わらないでいてね…。

* * *

 

卒園式に出席できなかった子…、出席しなかった子…、園に通えなかった子…、人は、人生の節目の越え方がそれぞれ違っていい!

肝心なのは、越えること、誰かと一緒に越えること…、何かの向こうに、歩き始めること!

多く泣いた人ほど、人は前に進める!

みんな、上を向いて、がんばれ! 


作詞作曲:坂田おさむ
はいだしょうこ
♪にじのむこうに

 


◇笑顔の行方

さて、「卒業」という言葉を聞いて、あなたは、何を頭に思い浮かべますか?
学生時代は楽しかった…、つまらなかった…、辛かった…、
そろそろ、今の仕事を、今の役目を、卒業しようかな…、
いろいろなことが脳裏をよぎることと思います。

どうでしょう…、今のご自身と、学生時代の卒業時のかつての自身を比べて、何かが変わりましたでしょうか?
変わっていないものはありますか?
失ったものはありますか?
失っていないものはありますか?

* * *

「ドリームス・カム・トゥルー」の1990年(平成2)の楽曲「笑顔の行方」です。
懐かしい「卒業アルバム」を開いて、自身の無邪気な笑顔の写真を見始めるところから、この歌は始まります。

あの頃は泣いてばかりの私…
でも、もうあの頃の私じゃない…
私は何も失ってなどいない…
あの頃と同じ笑顔はできなくても、今の私には…

あの頃の私から、しっかり卒業し、愛にまっしぐらの楽曲…
1990年(平成2)の三人…。
ドリームス・カム・トゥルー
♪笑顔の行方(1990・平成2)

 

皆様も、学生時代の友人たちの笑顔を思い出す方々も多いと思います。
同級生の顔が、数十年前のまま止まっている方も多いはず…。
今「あんた、誰…?」

人の笑顔は、時空を越えて、きっとどこかに向かっていきますね。
さて、その行方は…?

発売時から25年後のドリカムの歌唱… 雰囲気が変わらず元気いっぱい、笑顔いっぱいで、愛にまっしぐら!
それにしても、吉田美和さんと中村正人さんは、作詞作曲の名コンピ!
変わらない二人!

2015年(平成27)のライブ
♪笑顔の行方

 


◇卒業写真は、青春そのもの

膨大な数の「卒業ソング」がありますが、70年代ですと、やはり、1975年発表の荒井由実(結婚後に松任谷由実)さんの楽曲「卒業写真」でしょうか。

これは式典や行事で歌われるというよりも、卒業する本人が家に帰ってから、一人でしんみりと聴くような楽曲なのかもしれません。
あるいは、ずっと後に大人になってから、卒業シーズンになると、どうしても聴きたくなるような楽曲なのかもしれません。

この楽曲の歌詞のチカラは、いまさら言うまでもありませんね。
当時から今現代まで、とてつもない数のカバー歌唱があります。

* * *

この歌詞では、卒業当時の時期だけでなく、その後の人生にも継続していく思い出や心情が描かれており、その思いはこれからも継続していきます。
「生き続ける歌詞」、「成長を続ける歌詞」なのかもしれません。

当時から今現在まで、この曲を聴き続けている人は非常に多いはずです。
きっと、これからも愛され続けていく、歴史に残る名曲でしょう。

今でも卒業当時の自身そのままの方…、
変わっていった方…、
遠くでも近くでも隣に𠮟ってくれる人がいる方…。

歌詞にある「あの頃の生き方」…、
遠い過去のあなた自身は どんな生き方でしたか…?

私は、卒業の過去が遠すぎて、「あの頃の生き方」なんて、もうよく思い出せません。
ただ、あの頃に自身が何かの思いの中で生きていたのは確かに憶えています。
私、容姿は変わりましたが、中身は大して…。

* * *

思い出いっぱいの「卒業写真」の中にいる大切な人物に語りかける…そんな、素晴らし過ぎる歌詞の歌です。
個人的には、やはり荒井由実さんの声でないと、卒業を思い出すことはできません。

荒井由実
50年ほど前の、1975年(昭和50)の楽曲です。
ここは、2022年バージョンで…
♪卒業写真

 

やはり1975年(昭和50)に、大ヒットしたカバー歌唱です。
ハイ・ファイ・セットの歌唱バージョンで記憶している方も多いことでしょう。

ハイ・ファイ・セット(1975・昭和50)
♪卒業写真(1975・昭和50)

 


◇贈る言葉、贈られる言葉

70年代の最後の年である1979年(昭和54)には、「卒業」のとてつもない楽曲が生まれました。

日本には、学校やクラス、先生や生徒などを描いたテレビドラマが膨大な数で存在します。
その中には、大ヒットしたドラマもたくさんありました。
記憶に残る名物先生も たくさん登場しましたね。

その中でも、「卒業」と聞いて、多くの方がまず思い出すドラマが「3年B組 金八先生」ですね。
ひねりのない、このドラマタイトルが、まさに どんぴしゃり!

1979年(昭和54)から、なんと2011年(平成23)までの32年間、断続的に放送されました。
金八先生を演じたのは、歌手・俳優の武田鉄矢さん。

もちろん、この番組の最大の成功要因は、金八先生のキャラクターとその言葉にありましたね。
「言葉」のチカラは、まさに人間を育て、人生を作っていきますね。

ドラマの主題歌
海援隊
♪贈る言葉(1979・昭和54)

 

* * *

このドラマは、2011年(平成23)に終了しましたが、今現在でも、この楽曲のパワーと、金八先生パワーは、生き続けています。
このドラマを好きだった方々が、ずっと歌い継いでいます。

ロックバンド「FLOW(フロウ)」が結成20周年として、この楽曲をカバーしました。
♪贈る言葉(2023・令和5)

 

* * *

バンド「GReeeeN(グリーン)」の同名異曲です。
ここにも、「3年B組」と金八先生が…。
金八先生は、まだまだ現役。退職してなかった…。
日本に、金八先生は不滅なのかも…。

そこ… 顔をあげろ!
GReeeeN(グリーン)
♪贈る言葉(2018・平成30)

 

ここで、GReeeeN(グリーン)を、もう一曲…。
♪卒業の唄~アリガトウは何度も言わせて

 

まさに、昭和時代の名言先生が「金八」なら、平成時代の名言先生は桜木!
平成時代の強烈名言オンパレードの学園ドラマ「ドラゴン桜」(桜木弁護士が登場)のお話しは、「卒業.3」のコラムで書きます。

卒業は、次の人生への出発点!
学生さんたちには、大切だと思える言葉に、たくさん出会ってほしい!

人生の「道標(しるべ)」ない旅路を、チカラ強く、歩いていけ!

永井龍雲(ながい りゅううん)
♪道標(しるべ)ない旅(1979・昭和54)

 

Official髭男dism(オフィシャル ひげ ダンディズム)
♪チェスボード(2023・令和5)

 


◇わが師の恩

本コラムは、昭和のベテラン世代の方々にも、たくさん読んでいただいていますので、ここで、昭和の卒業定番曲「仰げば尊し(あおげばとうとし)」を…。

この楽曲が、日本の学校の卒業シーンで歌われなくなって久しいですね。
学校側が歌わせなくなった理由については、釈然としないところも少しありますが、今は時代感覚が少し違いますので、仕方がないかもしれません。
古い言葉や言い回しであっても、しっかりと音楽や歌詞、歴史を理解し、意味を教えられる人材が残ってほしいものです。
「人生の師」と呼べる存在がいることは、とても幸せなことです。

* * *

この楽曲「仰げば尊し」は、1884年(明治17)に、日本語歌詞のもと日本全国に公表された唱歌です。
日本から、台湾へ、中国へ伝わり、今でも、それらの国では愛されている楽曲です。

日本の楽曲だと長く考えられていましたが、研究の結果、アメリカの古い楽曲が原曲だと判明したのが2011年(平成23)のことです。

「Song for the Close of School」というタイトルで、1871年(明治4)の米国の楽譜集に掲載されていたことが発見されました。

明治時代は、古い米国の音楽が、たくさん日本に もたらされていた時期ですね。
おそらく、この楽曲もその中の一曲だったのでしょう。
米国でも、日本でも、消えていった卒業の曲です。

* * *

そういえば 昭和の時代…、ズボンのベルトに、いつも手ぬぐいを ぶら下げ、いつもバカでかい声だった あの先生は、今、天国でも教師をやっているのかな…。
「俺は教師しかできない」って、いつも言ってた、あの恩師…。

今、メジャーリーガーの大谷翔平選手と、栗山監督の二人の関係は、師弟のような関係なのかも…?

♪仰げば尊し

 

台湾の卒業シーズンは6月。
♪青青校樹(中国語)

 

まさにクラシックの歌曲。
かつての青年卒業生たちも、しっかりと年齢を重ねました… 蝶ネクタイが似合う素敵な恩師の年齢です。
どんなに歳をとった方でも、その先の時代に恩師がいますね。

人生の卒業は、まだまだ!
英語歌唱で…
♪Song for the Close of School

 


◇ああ、三年生…

ここで、昭和生まれのベテラン世代に、「三年生」の歌を…。

今でも昭和の大ベテラン世代の愛唱歌!
今も、80歳台以上の同窓会では、大昔の学生服やセーラー服も持ち出してきて、この曲で大盛り上がり!
この歌があって、本当によかった!
今年 傘寿(80歳)の舟木一夫さんは、今でも精力的に音楽活動を続けており、シングル曲を出し続けておられます。
コンサートを開催すれば大人気!

時代を越えて歌おう!この歌を!
クラス仲間は、いつまでも!
黒髪の甘い匂い…、今はどんな匂い…?

おじいちゃん、おばあちゃん… 容姿以外は、若い頃と変わってない!

舟木一夫
♪クラス仲間は いつまでも♪
♪高校三年生(1963・昭和38)

 

舟木さんといえば、この曲も…
♪曲げちゃならない 人の道♪
♪銭形平次(1966・昭和41)

 

* * *

ちなみに「中学三年生」のほうは、森昌子さん。
森昌子
♪中学三年生(1973・昭和48)

 

上記の映像は、和田アキ子さん主演の1973年の映画「としごろ」で、森昌子さんのために作られた映画です。
全力、昌子推し!
山口百恵さんや、石川さゆりさんは、まだ ちょい役。
この映画のお話しは、別の機会に…。

それにしても、「中学三年生」「高校三年生」…、「三年生」という響きには、何か哀愁や感慨を感じますね。

今、教育システム「6・3・3制」についても議論がされていますが、この二回の「三年生」…残ってほしい!
お別れと旅立ちの、ああ 三年生…。


◇変わらない「光」

前述の楽曲「中学三年生」の歌詞に登場する「蛍(ほたる)の光」という楽曲…古い言葉表現が多い歌詞ですね。
下記動画には、二番までの歌詞解説が入っています。
今は歌詞の一番と二番のみを歌うことが多いですね。

電灯のない時代の子供たちは、昆虫の「蛍」の光や、雪の白い明るさの中でも、勉強をしようとしました。
まさに、「明治維新」黎明期の「蛍雪時代(けいせつじだい)」のお話し。
今は、「杉の戸(扉)」のない、開け放しの教室もありますね。

♪蛍の光

 

この楽曲の原曲は、スコットランド民謡「オールド・ラング・サイン(Auld Lang Syne)」です。
♪オールド・ラング・サイン

 

♪オールド・ラング・サイン

 

1881年(明治14)に、荘厳な日本語歌詞が付けられました。
太平洋戦争中でさえ、歌唱禁止にならなかったほどの、外国生まれの楽曲です。

歌詞を変えて、卒業式、年末、お別れの時、閉店時に歌おうとする日本人のセンス… なかなか ステキな光!

しみじみと… 光!
ありがとう。これで、お別れです。
♪蛍の光

 


◇変わらない「友情」

ここで、友情の歌を…。

青空の下で、笑っていて…。
しおり
♪スマイル~君は一人じゃない(2012・平成24)

 

あなたの生きていく意味はある…
Superfly(スーパーフライ)
♪ギフツ(2018・平成30)

 

何十年先も、君を友だちって思ってる…
ケツメイシ
♪友よ、この先もずっと(2016・平成28)

 

友よ、離れ離れになっても、どこかで つながっているよ…。
ゆず
♪友~旅立ちの時(2013・平成25)

 


◇いつまでも変わらない名曲たち

ここからは、どんな変化の状況であっても、「変えない」「変わらない」と歌う洋楽曲を少しだけご紹介したいと思います。

「変えない」「変わらない」という意思のほうの、「nothing change」「never change」「no change」です。

アーティストたちはみな、「変化」を感じて、その中から何かを見つけますね。

* * *

まずは、永遠の愛の名曲バラード「かわらぬ想い(Nothing's Gonna Change My Love For You)」を…
ジョージ・ベンソンさんの甘い声で…
♪かわらぬ想い(1984・昭和59)

 

女性の歌唱も、女性ならではの魅力が…
ダナ・ウィナー
♪かわらぬ想い

 

* * *

1960年代の楽曲から…

サム・クックさんの楽曲「Nothing Can Change This Love」。
♪ナッシング・キャン・チェンジ・ディス・ラヴ(1962・昭和37)

 

サム・クックさんの別の名曲「A Change Is Gonna Come」の「change(変化)」のほうは、勇気を持って我慢強く待つ「変化」ですね。
♪ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム(1964・昭和39)

 

公式動画も素敵です。
♪A Change Is Gonna Come

 

* * *

女王様も、変わらない!

2019年の映画「アナと雪の女王(Frozen2)」の中の楽曲「ずっと変わらないもの(Somethings Never Change)」です。
♪ずっと変わらないもの(和訳付き)

 

♪ずっと変わらないもの(公式)

 

♪ずっと変わらないもの(キャスト・リハーサル)

 

* * *

何~にも、変わりはしないさ!

2pac の「Changes」です。
♪Changes

 

この楽曲の原曲は、ブルース・ホーンズビーさんが1984年に大ヒットさせた、「何も変わりはしないさ…」と歌うこの曲。
♪ザ・ウェイ・イット・イズ(The Way It Is)

 

* * *

ジョン・レノンさんが作った、ビートルズの1969年(昭和44)の名曲。
「何ものも、僕の世界を変えられないよ!」

ケネディ・クワイアがカバーして歌う「アクロス・ザ・ユニバース(Across the universe)」です。
♪アクロス・ザ・ユニバース

 


◇変わらないもの

世の中には、変わらない…、変えられない…、変えたくない…、変えてはいけない…、変えることができない…、変わっていく…、変えたい…、変わってしまう…、変えなければならない…、など多くの「変化」がありますね。

ものごとの「変化」を歌う楽曲には、強い意志、強い願い、強い使命、強い失望などの「強い意思」が込められることが多くあります。

私たちの周囲の多くのものが、期待に反して、自然に変わってしまいそうになっても…、誰かが変えようとしたとしても…、それでも、何があっても変わることのないものが、世の中には存在するのだと、多くの人は気づいていますね。

* * *

さて、いつの頃からか、卒業シーズンに、よく歌われるようになった合唱曲があります。
今、お近くの卒業式でも、歌われているかもしれませんよ。

ここで、4曲 ご紹介します。

まずは、1991年(平成3)に、埼玉県の秩父市立 影森中学校の校長先生であった小嶋登さんが作詞し、音楽教諭の坂本浩美さんが作曲した楽曲「旅立ちの日に」です。

2000年頃だったでしょうか、さまざまなプロ歌手がこの楽曲を歌うようになり、この楽曲の人気と知名度が、日本中に急に広がっていきました。

私は、当時、埼玉県内に住んでおり、埼玉県のローカル卒業ソングが、あれよあれよという間に、全国に広がっていくことに、たいへん驚いたのを憶えています。

他の地域にも、知られざるローカル卒業ソングが、まだまだ たくさんあるのかもしれませんね。

学校の校舎は、時代を経る中で 建て替えられることがありますが、周囲の山並みも、大空も、あの卒業の日と変わっていないのかもしれません。
そして思い出の中の、あの人たちも、変わりませんね。

♪旅立ちの日に

 

* * *

山崎朋子さんが作詞作曲した、素晴らしい三曲です。

いつまでも、消えないよね…
♪絆

 

あなたの「大切なもの」は…
♪大切なもの

 

下火にはなりましたが、コロナ禍が続いていた、この数年です。
コロナ禍では、卒業風景も、以前と変わってしまいました。
コロナ禍では、卒業行事だけでなく、学校の教育内容や課外活動、さまざまな学校行事までが変わってしまいました。

それでも、「変わらないもの」、「変えなかったもの」も、しっかりあったと思います。
本質は変えない…、大切なものは変えない…、変えないことも大切かもしれません。

コロナ禍を乗り越え、「変わらないもの」が、数年ぶりに戻って来た学校も多いことでしょう。

この春に学校を卒業する方…、これまでの仕事から新しい道に向かう方…、今も多くの苦難と戦っている方…など、今、自分自身が、何かの「変化」の中におられる方も少なくないと思います。

人は、未知の世界への挑戦、困難や病気、挫折の中にあっても、本来の自分自身の中にある「変わらないもの」を持ち続けているのだろうと思います。

たとえ、卒業式で歌われる楽曲が、時代とともに変わっていったとしても、あなたの中にある…、あなたの周囲にある…、「変わらないもの」をどうか大切に!

これからも ずっと…。

♪変わらないもの

 

* * *

「卒業.3」に続く。

2024.3.17 天乃みそ汁

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