ムソルグスキー「展覧会の絵」、映画「ナイトミュージアム」、アース・ウィンド&ファイア「セプテンバー」、ロビン・ウィリアムズ、シェリル・リン、すみっコぐらし、横浜市歴史博物館、DINO-A-LIVE、恐竜、ルーズベルト、エマーソン・レイク&パ―マー、冨田勲、ウクライナ、キエフ、ロシア、博物館、美術館、天竜峡、ずかんミュージアム、映画音楽、ロック、洋楽。

 

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*今後の予定曲

 
 

音路(70)
私をミュージアムに連れてって!



◇ウクライナ情勢

今、ウクライナ周辺情勢をめぐって、たいへんな状況になっていますね。
「キューバ危機」から60年ほどの間に、世界各地で多くの戦闘が行なわれましたが、今回はかなり特別な状況ですね。
危機感、恐怖感という点では、大規模な核戦争がいよいよ開始するかもしれないと言われた、1962年の「キューバ危機」にも匹敵する気がします。

今回のすさまじいほどの堅固なロシア軍の配置を目の当たりにして、西側陣営は地上部隊など、そうそう送り込めませんね。
逆に、この強力な配置がここまでは抑止力にもなっている気がします。

単なる野心や覇権争いだけでなく、歴史や自国の存続という根の深い問題も含まれており、この世界的危機を乗り越えられるのか…、戦闘開始となり、戦線がどこまで拡大するのか…、ウクライナが東西に分裂するのか…、一定の軍事パワーバランスが構築できるのか…、非常に心配な状況です。

* * *

日本は今、平和国家として四つの大きな島と周辺の島々が、安定的に治められていますが、もし日本の「心のふるさと」である京都や奈良あたりの関西圏が独立国家となり、その国家が外国軍隊の勢力下に入り、別の東日本国家の東京に圧力をかけてきた時に、東京は、はたしてどうするのか?
日本史では、江戸時代末期の幕末の頃に、外国勢力による国家分裂危機の時期がありましたが、何とか日本人の団結力で回避できましたね。
知恵を活かして、なんとか「明治維新」に結びつけることができました。
幕末は、日本史の中で何度かあった、日本国家分裂危機のひとつでしたね。

東ヨーロッパの黒海の北側に暮らしている、ロシア、ベラルーシ、ウクライナなどの東スラブ民族の方々は、ソ連が崩壊し、まさに分裂後の世界ですね。
日本では、ベラルーシを「白ロシア(ベロルシア)」と、かつて呼んできましたが、今でも、この国はロシアと一心同体です。
ウクライナには、ソ連崩壊後、相当な量のソ連の核兵器が残っていましたが、東側陣営と西側陣営の間で中立国となるため、多くの核兵器を廃棄したはずですが…。

そのウクライナが、今、西側陣営のNATO軍の指揮下に入ろうとしています。
逆に、ヨーロッパで覇権を大きく取り戻したドイツが、独自路線でロシアに接近中…ねらいは、どこのどいつに?

ブルガリア、ギリシャなどのバルカン半島諸国や、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、スロバキア、チェコなどの東欧諸国、黒海を挟んだトルコなどにとっては、まさに隣の家の大火事です。
黒海はもちろん、つながる地中海の覇権はどうなる?
そう遠くない中近東諸国はどう動く?
まさに、激動の日本の戦国時代を目の当たりにしているようなヨーロッパの状況ですね。

* * *

ロシアのプーチン大統領は、オリンピック開催期間、コロナの世界的感染状況を上手に利用し、まるで歴史書に残るような完璧な軍団配置を行い、配下の軍人や政治家、ウクライナ国内の親ロシア派勢力を完全にコントロール下に置いているようにも見えます。
世界のマスコミ対応も、ここまでは、ほぼ完璧に見えます。
今の作戦は、長い準備期間を経て実行にうつされたものでしょうが、これからも、サイバー攻撃、スパイ活動など、着々と周辺関連プランが実行されていくのだろうと想像します。

 

本コラムには、歴史コラムもあり、戦国武将の戦術の話しをたくさん書いていますが、軍事プランの実行とは、開戦から始まるものではありませんね。
ロシアの軍事行動はとっくに始まっていて、予定通り進行中と考えてもいいのかもしれません。

彼を見ていると、まさに、一連の政治交渉を含めた軍事作戦を、プラン通りに着実にこなす老練な戦国武将にも見えてきます。
ただ、世界には老練な戦略家の武将はたくさんいます。
穴のない軍事プランなどありませんね。
ドイツ、フランス、中国、インド、トルコや中東諸国が、今後どのような行動を開始するでしょうか?

* * *

日本の戦国武将である徳川家康の「関ヶ原の戦い」は数日で終わったのではなく、一年以上の綿密な準備期間を経て、関ヶ原での数時間の戦闘と後処理で終わります。
信長、信玄、秀吉らと争ってきた家康にとって、戦争下手の石田三成をワナにかけることぐらいは、それほど難しいことでもありません。
野心家の石田三成は、政治や陰謀のプランニングは上手でしたが、軍事のプランニングが非常に苦手でした。
大谷吉継など中立の武将たちも、彼のそんな一面を非常に危惧していましたね。
あの関ヶ原の戦場では、99%、家康が勝つプランでしたね。
家康の唯一の失敗は、関ヶ原で島津兄弟の弟を取り逃がしたこと…260年あまり後の幕末に、大しっぺ返しを食らいます。

家康の一連の軍事プランの中に、もともと豊臣家の人間である小早川秀秋の排除があったのは間違いないと思います。
小早川家の本家の毛利家とも、もちろん調整の上で…。
そして、この軍事プランは「大坂の陣」への布石であったのも間違いありません。
家康は、着々と、壮大な長期軍事プランを実行にうつしていきました。
豊臣家は、家康の長期プランを読めなかったことが最大の敗因だったのかもしれません。

今回のウクライナ情勢に関して、東西の両陣営が、どのあたりを最終目標に置いているのかは、わかりません。
探り合いが続き、ある段階で、軍事パワーバランスをとることになるのか…、それとも、どちらかが後退するのか…?
さらに、東西とは別の、もうひとつの軍事超大国は、どのようなプランを持っているのでしょう?

* * *

東スラブ民族の運命はどうなるのか?
歴史が大きく動く時期がやって来たのか?
上手に激動期を乗り越えていけるのか?
アジアへの影響は?

日本から遠い世界で起きていることでは、決してありませんね。
世界の軍事バランスが大きく変化するかもしれない状況を、注視していきたいものです。

世界各国の軍人や政治家が、同じ博物館の展覧会場を、一緒に並んで歩く時代は、まだまだ先なのかもしれませんね。


◇「展覧会の絵」の音楽と絵画

さて、もともとロシア、ベラルーシ、ウクライナあたりの東スラブ民族の最大の中心都市が、今のウクライナの首都であるキエフです。
日本でいえば、日本人の心のふるさと…、アイデンティティ(自他ともに認める存在感・存在意義)の根源…、京都や奈良のような存在かもしれません。
どの国にも、そうした特別な都市がありますね。

今回のコラムは、平和を願いつつ、まずは、このキエフが登場する、有名なクラシック音楽曲のお話しから始めます。

* * *

その楽曲とは、1874年(明治7)に、ロシアの作曲家ムソルグスキーが作曲したピアノ曲「展覧会の絵」です。

ムソルグスキーの友人であったロシアの画家ハルトマン(ガルトマン)が1873年に亡くなり、それを悲しみ、彼の遺作展の展覧会場を歩きながら、ハルトマンの絵画を一枚ずつ鑑賞していく様子を音楽にしたものです。
このピアノ曲は、後に、多くの管弦楽バージョンにも編曲されました。

この楽曲は、いくつかのパートに分かれています。
冒頭や中間にある、有名な旋律「プロムナード」は、ムソルグスキーが展覧会場に入ってきた様子や、歩く様子…、つまり次の絵に向かう様子であり、楽曲の中の絵の転換点です。
この楽曲では、10点の絵画が音楽で描かれています。

*プロムナード
1.小人(グノーム)
*プロムナード
2.古城
*プロムナード
3.テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口げんか
4.ビドロ(牛車)
*プロムナード
5.卵の殻をつけた雛の踊り
6.サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
7.リモージュの市場
8.カタコンベ - ローマ時代の墓
*死せる言葉による死者への呼びかけ
9.鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガー
10.キエフの大門

* * *

さて、実際にどんな絵画で、それぞれにどのような音楽がつけられたのか…。
あなた自身で、下記の展覧会を歩いてみてください。

まさに東スラブ民族の音楽…
♪展覧会の絵

 

* * *

実際の「キエフの大門(黄金の門)」は、1037年に築かれ、1240年、バトゥが率いるモンゴル帝国軍により破壊されるまで、200年あまり存在していました。
その後、長く廃墟となっていましたが、1982年に現在のかたちで再建されました。
楽曲「展覧会の絵」に登場する、ハルトマンの絵画「キエフの大門」は、彼の想像なのかもしれません。
実は、彼は孤児として建築家の養子となり、育てられました。
ですから、大昔の大門の記録スケッチなどを見たかもしれませんね。
本来は、キリスト教色を反映した様式の門だったともいわれています。

「キエフの大門」は、今の京都には残っていませんが、かつての朱雀大路の入口にあった「平安京」の玄関グチ「羅城門(らじょうもん:羅生門)」と同じような、その都市を守る…、その都市を象徴する…、そんな存在であった気がしますね。
羅城門は、京都の「風水(ふうすい)」的にも、非常に重要な役割の門でしたね。

今、首都キエフから、外国人や大使館員に国外退避命令が出され、緊迫した状況になっています。
キエフの街に、外部の他民族ならまだしも、同じ民族が火をかけるのでしょうか…。
ロシアにとっても、大切なキエフです。
今の「キエフの大門」が無事であり続けることを祈りたいと思います。


◇展覧会の絵は、さまざまな場所で

この楽曲「展覧会の絵」は、もともとピアノ曲ではありますが、管弦楽などのオーケストラ演奏用に編曲されても、現代のさまざまな音楽スタイルに変わっても、世界中の人たちに、何か不思議に、大きな印象を残す絵画と音楽…それがこの楽曲ですね。

1970年代に世界を席捲したプログレッシブ・ロックバンドの「エマーソン・レイク&パーマー」の出世作としても、この楽曲は音楽史に残っています。
世界で、彼らの人気を決定づけた一曲でした。
彼らのレコードアルバム「展覧会の絵」には、チャイコフスキーの楽曲「くるみ割り人形」を編曲した「ナット・ロッカー」も入っていましたね。
クラシック音楽が大好きだけれど、プログレッシブ・ロックも大好きという方々は、世界中にたくさんいますね。
それぞれの時代の「展覧会の絵」があっていいのだと思います。

♪展覧会の絵 ~ ナット・ロッカー

 

* * *

この楽曲「展覧会の絵」は、冨田勲(とみた いさお)さんのレコードアルバムでも、世界で大ヒットし、1975年にビルボード1位となりました。
「世界の TOMITA ここにあり」でしたね。

♪展覧会の絵

 


◇絵画とドールのコラボ… 「すみっこ」にあらず!

ここからは、絵画の展覧会と、別の分野のコラボ企画のお話しを書きます。

今、東京の「国立新美術館」で開催されています「メトロポリタン美術館展~西洋絵画の500年(2022年2月9日~5月30日開催)」という展覧会に関連した内容です。

実は、この展覧会で展示されています、幾つかの名画にあわせた「かわいいドール人形」が作られ、販売されています。
その「かわいいドール」とは、あの有名キャラクターの「すみっコぐらし」です。

「すみっコぐらし」は、小物から食品まで、その斬新なアイデアと造形のかわいらしさで、人気のキャラクターですね。
いつも、そのアイデアには感心してしまいます。
今回も、名画と「すみっコぐらし」のまさかのコラボに驚かされました。

「すみっコぐらし」のかわいいキャラクターの雰囲気をしっかり残しながらも、絵画の細かい部分までの再現力には、頭が下がりました。
アメーバブログのブロガーの「ribon」さんが、そのあたりを、わかりやすくアメブロ記事で紹介していただいています。
ribonさんには、この度のリンク掲載のご協力に厚く感謝申し上げます。

ribon様の記事

 

「すみっコぐらし」のサイト


こうしたコラボの取りくみから、子供たちが、絵画などの芸術に興味を持ち、絵画の細かい部分や、背景にある歴史にも好奇心を膨らませ始めるのであれば、とても素晴らしいことだと思います。
「すみっコ」という名前のキャラクターたちではありますが、まさに、やっていることはビジネスの王道…、芸術の一端の路を行く、素晴らしいキャラクターたちだと感じます。
がんばれ!すみっコ!


 

◇ナイトは、必須!

さて、今、日本各地では「ナイトミュージアム」という取りくみが、各所で行なわれていますね。
博物館や美術館などの施設が、夜の時間帯に、特別な企画の催し物を開催したりして、多くの人たちに、仕事帰り、学校帰りに立ち寄ってもらうような取りくみです。

実は、明るい昼間の時間帯と、夜間の暗がりの時間帯では、展示内容の見え方がかなり変わり、昼間とは別の楽しみ方ができたりもしますね。
室内展示だから関係ないとは言いきれない気がします。

外国に多いですが、夜間営業している動物園もありますね。
昼間ずっと眠っている動物たちですが、夜はまさに彼らの活動の時間帯です。
彼らの目の色が変わります。
動物たちの生きた眼を見るのは、夜ですね。

* * *

近年は、斬新なアイデアや、素晴らしい演出、面白い企画を開催する「ナイトミュージアム」が増えてきましたね。

長野県飯田市の天竜川の景勝地で…、景勝地は眺めるだけの場所ではなくなりました。
天竜峡ナイトミュージアム

 

天竜峡ナイトミュージアム

 

宮城県仙台市の秋保(あきう)温泉で…、温泉は、お湯につかって、くつろぐだけの場所ではなくなりました。
秋保ナイトミュージアム

 

* * *

トヨタ自動車のネット上の「ナイトミュージアム」です。
3本の映像のうちの一本です。
自動車の撮影は、実は、夜がカッコいい!

私は映像屋でもありましたが、自動車の撮影には、自動車の下に水を張って反射させたり、暗闇でスモークを使ったり、照明色を変えたり、シルエットを浮かび上がらせたり、必要な箇所だけに照明をあてたりして、陰影を活かしながら、見えない部分を演出して撮影します。
どうぞ、ご自宅の自家用車の撮影でも…。

トヨタ博物館ナイトミュージアム(ヘッドライト編)

 

山間地のSL、雪のSLもいいですが、夜のSLもいい!
暗闇に黒色の車体が、迫力満点!
京都鉄道博物館ナイトミュージアム

 

妖怪やお化けは、やっぱり夜が一番じゃけん!
広島県 三次市(みよしし)の…
日本妖怪博物館ナイトミュージアム


昨年2021年に、東京銀座に「ずかんミュージアム銀座」がオープンし、人気スポットになりました。
「イブニング・チケット」というものもあります。
ずかんミュージアム公式

 

* * *

コロナ禍になる前までの数年にわたり、世の中では、恐竜の博物館やイベントが大人気でしたね。
とりもなおさず、その要因は、その恐竜の見せ方が進歩したためです。
恐竜がまさに、現代に復活してきたかのような、精巧な動きをし、その大迫力に多くの人が驚愕したためですね。
幼い子供たちは、恐怖で泣きじゃくり、まるで「わが家の小さな怪獣」に…。

「DINO-A-LIVE」という恐竜イベントが、日本各地をまわり、各地で大人気でしたね。
「DINO-A-LIVE」

 

* * *


今や、家族旅行のプランの中に、博物館や美術館、関連イベントが盛り込まれるのが当たり前という時代なのかもしれません。
昼は観光地…、夜はミュージアム…。
デートも博物館で…。

 

今や米国では、野球を知らない人たちが、野球場のレストランで窓越しに食事をし、球場併設ホテルに宿泊し、併設ジムでトレーニングしますね。
日本全国の博物館や美術館は、どんどん仕掛けて!

とにかく、博物館や美術館は、アイデアと見せ方が勝負!
「ナイトミュージアム」も、必須キーワード!


◇がんばれ! 博物館と音楽のコラボ

今、多くの博物館や美術館では、昼や夜の時間帯に、施設に音楽演奏家を呼び、コンサートなどのコラボ企画を行なうことが増えてきましたね。

下記は、2021年10月に、東京都世田谷区の「世田谷美術館」で開催された能楽のイベント「夢の解剖・猩々乱」の予告動画です。
夢の解剖・猩々乱(予告)

 

その時のイベントの様子が、今、有料配信(2021年12月1日~2022年3月31日)で視聴できます。
有料配信サイト

 

今は、こうした映像は、テレビ放送ではなく、ネットで視聴する時代になりましたね。
テレビ放送は、ますます時代の…。


〔横浜市歴史博物館〕

ここで、博物館と音楽がコラボした、神奈川県横浜市の「横浜市歴史博物館」のイベントをご紹介します。

今「横浜市歴史博物館」では企画展「美術の眼、考古の眼(2022年1月22日~2022年3月6日開催)」が開催されています。
縄文弥生時代の土器と、現代の土器・陶芸作家たちの土器作品が、コラボした展覧会です。
それにしても、かわいい動物たちの土器や、「ビッグ土器ボール」です。
さあ、あなたは、古代と現代のどちらの時代の土器がお好きでしょうか!?

神奈川新聞の情報サイト

 

この企画展では、音楽ともコラボしたイベントを予定しています。
博物館で、2022年2月26日(土)にその音楽イベントが開催される予定で、その後、2022年3月6日から2022年4月10日の期間に映像配信され、ネット上から有料で視聴することができます。

題して、横浜市歴史博物館 ナイトミュージアム「縄文➡現代ART +MUSIC( 縄文から現代へ、音楽と一緒に、一夜限りのタイムトリップ!)」です。

◇博物館内でのコンサート
2022年2月26日(土)
横浜市歴史博物館
チケット販売中(2月26日まで)

◇映像アーカイブ配信
2022年3月6日 ~ 2022年4月10日
チケット販売中(4月10日まで)
「アーカイブ配信」は、ご自宅等お好きな場所で、映像を視聴するものです。

* * *

アメーバブログの「さとみん」さんのアメブロ記事に、案内が書かれています。
「さとみん」こと宮地里実さんは、ソプラノ歌手・声楽指導者で、「よこはま芸術プロジェクト」の代表をされ、「横浜市歴史博物館」のさまざまな企画を行なっておられます。

「さとみん」様には、この度のリンク掲載と情報提供のご協力に厚く感謝申し上げます。


「さとみん」様のアメブロ記事

 

「さとみん」様のアメブロ記事(追加)

 

ナイトミュージアム・コンサート案内

 

さてさて、縄文土器と音楽が、どのようにコラボするのでしょう!
私も、無類の土器ファン、埴輪(はにわ)ファンですが、縄文や弥生の土器は、まさに音楽を奏でてくれそうな…、音楽がどこからか聴こえてきそうな…、そんな古代の息吹を強く感じさせてくれます。
実際に、古代の楽器の土器も、多数出土しています。
古代にも、現代に負けない、すぐれた芸術家がたくさんいたのは確かですね。

そういえば、私はかなり昔に、どこかの博物館で、本物の縄(なわ)を使って、土器の文様付け体験をしたことがあります。
縄文人の気持ちに、やっとなれた気がしました。

現代の音楽家たちが、横浜市歴史博物館で、土器たちの中から、どのような音色を、メロディを、弾き出してくれるのか…。
歴史ファン、博物館ファン、音楽ファンの皆様は、ぜひどうぞ!


◇生き返る「ナイトミュージアム」

「ナイトミュージアム」といえば、多くの方が、あの大ヒット映画シリーズ「ナイトミュージアム」を思い出されることと思います。
一大博物館ブームを巻き起こしましたね。

その映画シリーズでは、夜になると、博物館の展示物たちが生き返り、大活躍!
こんな博物館があったら、ぜったいに行きたい!

私は、現実に博物館が、夜にショーアップされたそうしたイベントを行なうことは十分に可能だと思っています。
甲冑博物館で、夜になると、あの西洋兜とマントを着用した織田信長が登場…、それに織田四天王の武将たちも生き返ってくるとなったら、それは見に行きたいと感じますね。
彼らが夜な夜な「幸若舞ダンス」を…!
みんなで踊るだに!(名古屋弁)

* * *

では、映画「ナイトミュージアム」を…

2006年公開の米国映画。
舞台は、米国ニューヨークの「アメリカ自然史博物館」。
映画「ナイトミュージアム」予告編

 

2009年公開の続編。
舞台は、米国ワシントンD.C.の「スミソニアン博物館」。
映画「ナイトミュージアム2」予告編

 

2014年公開の三作目。
舞台は、英国ロンドンの「大英博物館」。
映画「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」予告編

 

この映画シリーズは、博物館の夜間警備員(演:ベン・スティーラーさん)が、博物館の生き返った展示物たちと、おかしな大騒動をくりひろげるお話しです。
昼間に静止して展示されている展示物たちですが、夜になると、博物館の大きな展示物も、小さな展示物も、生き返ります。
そして朝になると、展示物たちは、持ち場に帰っていきます。

骨の化石の恐竜が…、ナイトの騎士が…

 

歴史上の小さな展示物たちが…

 

朝になれば持ち場に…

 

* * *

この映画には、70~80年代の洋楽ヒット曲がたくさん登場します。
一部だけ…。

 

第一作目「ナイトミュージアム」の最後に、映画の登場者たちが、この楽曲で踊ります。

その楽曲は、アース・ウインド&ファイアの1978年の大ヒット曲「セプテンバー」。
12月に、9月のことを思い出す…ノリノリのダンス曲。
♪セプテンバー

 

* * *
 

第三作目「ナイトミュージアム・エジプト王の秘密」の最後では、やはり映画の登場たちが、懐かしいヒット曲二曲で踊ります。

 

このシーンの二曲は…

シェリル・リンの1978年の大ヒット曲。
下記映像では、作曲者のデヴィッド・フォスターがピアノを演奏しています。
♪ガット・トゥ・ビー・リアル

 

次は、ビル・メドレーとジェニファー・ウォーンズの1987年の大ヒット曲で、同年の映画「ダーティ・ダンシング」の挿入歌です。
下記映像は、映画のシーンです。
映画「ナイトミュージアム・エジプト王の秘密」の最後のダンスシーンは、この映画「ダーティ・ダンシング」のパロディ!
「ナイトミュージアム」では、よくぞ持ち上げた… パワーあふれる原始人!
♪タイム・オブ・マイ・ライフ

 


◇いつか、ロビンさんも…

この映画シリーズには、もっとも重要な展示物があります。

馬に乗って剣を高くかかげる人物「セオドア ”テディ” ルーズベルト」です。
米国の軍人であり、第26代アメリカ大統領です。
彼は、日露戦争に絡んで、日本とも関係の深い大統領ですが、親日家であったわけではありません。
米国の一部には英雄であり、クマのお人形「テディ・ベア」は彼に由来します。
古き強気の英雄ではありますが、ものすごい発言も多く残っていますね。
2020年に、ニューヨークのアメリカ自然史博物館の前の彼の銅像は、「人種問題」の思想の時代変化にともなって、撤去されたそうです。

このルーズベルトの馬上の軍服姿の展示物を演じたのが、米国の名俳優のロビン・ウィリアムズさんです。
彼は、俳優・声優・コメディアンという人物でしたが、多くの映画で楽しいシーンを、私たちに見せてくれました。
温かさとユーモアで、昭和世代には、忘れることのできない名優のひとりですね。

ロビンさんは、2014年8月に亡くなり、同年12月に米国で映画「ナイトミュージアム・エジプト王の秘密」が公開されました。
ですから、この映画の彼のラストシーンが、彼の生涯の最後の映画のシーンとなりました。

さまざまなタイプの声や台詞をこなしたロビンさんの、声出演だけの遺作も別にあります。
声出演だけの遺作も、まさにロビンさんにしかできないような、最後の作品としても素晴らしい内容でした。
声とはいっても、犬の声です。

その映画の内容は、宇宙人が地球侵略をもくろみ、たったひとりの地球人に、「何でもできる」ものすごい能力を与えるというものです。
そして、その地球人が行なったこととは…。
犬をペットとして飼っている方なら、絶対に…。
映画の原題は「Absolutely Anything(何でもかんでも、絶対に…!)」。

2015年公開の映画「ミラクル・二―ル」で、ワンちゃんの声が、ロビンさんです。

二―ルと愛犬デニスは、今のウクライナにも行ってくれるでしょうか…。
映画「ミラクル・二―ル」予告編

 

彼の晩年の映画出演作は、それぞれ異なるタイプの映画作品で、彼のそれぞれ異なる能力が発揮された作品でしたね。

でも、何かを予感させるような…。

* * *

映画「ナイトミュージアム・エジプト王の秘密」での、ロビンさんの最後のシーンは、まさに私たちに別れを告げるような台詞と内容でした。
おそらくは、その意味合いを私たちに伝えたのだろうとも感じます。

最後のシーンは、あえてシリーズ一作目と同じシーンを再現し、そこに別の台詞を加えましたね。

身体が止まったところから、「ワー!」、「やったぜ!」と驚かせた後に…
「Smile my boy、 it's sunrise…」の台詞。

坊や、笑いな!
夜が明けるよ!

そう言った後に、夜明けの光がさし始める中、剣を高くかかげ、そのルーズベルトは静止し、展示物に戻っていきます。
おそらく、このシーンは、自らで人生を閉じたロビンさんの、さまざまな思いが込められたものだろうと思います。

ロビンさんのラストシーン

 

ロビンさんの、このシーンは、何かの名画を見ているような気にもなってきます。
名画も、名曲も、人生の夜に作られ、夜明けとともに完成するのかもしれませんね。
ロビンさんに出逢うには、この「ナイトミュージアム」にもう一度来ることなのかも…。

彼が「Smile my boy(坊や、笑いな!)」というのなら、そうするしかありません。
夜明けが来るのですから…。

もう一度…楽曲「セプテンバー」を!
♪Ba de ya 、golden dreams were shiny days

「Ba de ya(バ・ディ・ヤ)」は、日本でいえば「ラッタッタ」「ポンポコリン」「カッチカチ」「トロットロ」のようなものでしょうか…意味は大してありませんが、意気込みや気持ちの有り様や状況を示す言葉ですね。

ロビンさんなら、天国でも踊っていそうです。
本当に素晴らしい俳優さん・声優さん・コメディアンでした。

アース・ウインド&ファイアの1990年のライブで…
♪セプテンバー

 

部屋の明かりを消して、そろそろ、本当にグッドナイト…

 

2022.2.19 天乃みそ汁
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