【マカオ旅行記⑧】の続きになります。

 

マカオ滞在3日目となる1月14日(月/祝)。前日までにマカオでの予定を消化できなかった場合は、この日の午前中に残りのスポットを回る予定でしたが、幸いにもその必要はなくなりました。その場合はお昼までホテルでゆっくりして午後から香港へ移動し、20時頃まで香港を観光してから空港へ向かう(飛行機は香港発23時台)という計画を当初は立てていたのですが…

 

マカオ半島の北の端は中華人民共和国・珠海市(ズーハイ)との国境。せっかくなので最終日に時間ができれば、陸路で国境を越えてみようということを、出発の数日前に思い付いたのです(笑)

 

…ということで、朝8時にホテルをチェックアウト。この前日に覚えたルートでセナド広場の方へ向かいます。

 

 

 

セナド広場から観る民政総署。建物と、広場の波打つ模様とが何とも美しい光景です。

 

 

 

ネットで調べた情報によると、このセナド広場からすぐの「新馬路」というバス停から、中国との国境である「關閘(ボーダーゲート)」行きのバスが出ているとのことでした。

 

 

 

路線図を調べてみると、「3番」という路線の終点が「關閘」になるようです。待つこと数分でその3番のバスが来ましたので、マカオパスをタッチしてバスへ乗り込みます!

 

 

 

バスはそこそこ混雑で座れず。日本は祝日ですがマカオは平日の8時過ぎということで、地元の人の通勤時間帯だったからかもしれません。

 

 

 

前日に現地のアプリで調べた路線図をスクショしておきました。今回は終点で降りるので現在地の確認は必要ないですが、小心者なのでちゃんと向かっているか気になります(苦笑)

 

 

 

バスは15分程で終点の「關閘」の地下にあるバスターミナルに到着。人の流れに沿ってエスカレーターで地上へと向かいます。

 

 

 

こちらがマカオ側の国境検問所となる 關閘(ボーダーゲート) 。後ろに見えるのがその建物になりますが、手前に見えるのは1870年に建てられたもので、かつて使われていたものを残してあるそうです。

 

 

 

ここから2階に上がり、国際空港と同じようにパスポートを出してマカオからの出国審査を受けます。マカオは1999年に中国に返還されましたが、ポルトガルから受け継いだ社会制度を50年間維持する「一国二制度」が適用されているため、普通に外国へ行く際と同じ手続きが必要になるのです。

 

 

 

こちらは上空から見た写真。白いラインが国境で、黄色い楕円の中の建物が、マカオと中国・珠海(ズーハイ)それぞれの国境検問所。マカオ側で出国審査を済ませた後は、100m程歩いて今度は中国の国境検問所で入国審査を受けることになります。日本人は15日以内の滞在にはビザが不要なので、入国カードだけ記入してパスポートと一緒に入国審査官に出せばOK。(入国カードの「中国での滞在先」は空欄で提出しましたが、何も言われませんでした)

 

 

(Google Map ⇒ こちら より)

 

ちなみにこの国境を利用する人のほとんどが現地(マカオ/珠海)の人で、とにかくたくさんの人で溢れてましたが、我々は外国人専用のレーンに並ぶのでどれだけ多くても関係なし。ちなみに中国入国時は外国人のレーンは1人しか並んでいなかったため、ほとんど待ち時間はありませんでした。

 

 

…ということで、無事に 中華人民共和国・珠海(ズーハイ) に入国!マカオでバスを降りてから出国審査・入国審査を終えてここへ来るまで約25分と、予想していたよりもスムーズでした。ちなみに中国は 上海天津北京蘇州 に続いて、珠海で5都市目になります☆

 

建物から外へ出るとやたらと広い広場となり、マカオとは全く異なる光景です!

 

 

 

こちらが先ほど入国審査を受けた建物。珠海側の国境検問所は 拱北口岸 と呼ぶそうです。

 

 

 

国境を越えるとたくさんの変化に気付きます。まず文字が「繁体」から「簡体」に変わり、当たり前のようにポルトガル語は見なくなります。

 

 

 

そして土地の使い方も贅沢になり(笑)、マカオとはビルのデザインもちょっと違いますよね~

 

 

 

こちらは国境検問所の隣の敷地にある、中国高速鉄道の終点・始発となる 珠海駅 。ここから大陸の多くの都市と結ばれているわけですが、中国らしい巨大な駅ビルですね。

 

 

 

「金盾」により中国に入った瞬間に Instagram や twitter , Google 等は使えなくなると思ってましたが、普通に使えました。よくよく考えたら今回はアメリカ製のアジア周遊SIM を使っていたため、勝手にVPNみたいになっていたのかもですね。

 

 

 

中国・珠海での目的は、①陸路で国境越えをしてみたい。②街を散策したい。③食事をしたい。の3つ。とりあえず1つは達成したので(笑)、次は街を歩いてみたいと思います。先程の「拱北口岸」の建物の地下にショッピング街がありましたので、まずはこちらからスタート!

 

 

 

まだ朝9時台ですが、何軒かの飲食店が営業中でした。とりあえずコンビニで缶コーヒーを買いましたが、通貨もパタカから中国の通貨・人民元に変わります。人民元は昨年蘇州へ行った時の余りがあったので、忘れずに持って来てました。

 

 

 

地下街を歩いて地上に出ました。この先に「蓮花路」という繁華街があるということを調べていたのです。

 

 

 

目の前に広がる光景は当たり前ですが、マカオとはホントに別世界(笑)

 

 

 

マカオの人は信号は割と守る印象でしたが、中国へ来ると誰も守らず。これ今、赤信号です(苦笑)

 

 

 

簡体文字の看板。しかし何度も中国へ来ているせいか、これぐらいの中国語なら意味が分かるようになりました。発音することはできませんが…(苦笑)

 

 

 

こちらが 蓮花路 という珠海の繁華街。何となくですが、横浜の伊勢佐木モールみたいな雰囲気でしょうか。

 

 

 

まだ多くのショップが開店前でしたが、いくつかの飲食店は既に営業中。あとでどこかで食事を取りたいので、どんなお店があるのかチェックしながら歩きます。(ネットでは珠海のグルメ情報はほぼゼロでした)

 

 

 

「魅力的な女性の世界へどうぞ」でしょうか。レディースファッションのショップのようですね。

 

 

 

上海でもよく見かけた「メイソウ」がありました。何となくユニクロっぽい日本のブランドかと思いきや、実は日本は全く関係ない中国のブランド。日本のお店っぽく見せて高品質と思わせることで付けられたそうで、何とも中国らしいですね(苦笑)

 

 

 

実際に歩いてみると思ったよりも長い蓮花路。観光客ほぼゼロなローカルな雰囲気が面白いんですよね~

 

 

 

時間の関係で国境から遠くへは行けませんが、北の方向には何やら大きな寺院があるようですね。

 

 

 

蓮花路から少し離れてみると、こちらにもいくつかの飲食店が営業してました。ちなみにマカオから中国へ入ると、物価は半分以下になるそうです。

 

 

 

「蘭州拉面(ラーメン)」のお店がありました。ムスリム系のお店でここ数年で都内にも何店舗か進出してますが、どのお店も美味しいと評判。なので本場でもきっと美味しいはずだと、地図で見つけてからチェックしていたのです。

 

 

 

この近くにはいかにもローカルな市場がありました。リアルな中国を実感できる空間です。

 

 

 

マカオにはない広い道路。そしてマカオは左側通行ですが、中国は右側通行になります。別の国なんだなと改めて実感させられます。

 

 

 

通りの向こう側にあるバス停と、青島(チンタオ)ビール・純生の大きな広告。

 

 

 

中国銀行の支店のようです。大きなビルですね~

 

 

 

こちらは国境「拱北口岸」へ続く片側4車線の大通り。ずいぶん歩いて来ました(笑)

 

 

 

大通り沿いにあったこちらはショッピングモール。ケンタッキーやマクドナルドの文字が見えますね。

 

 

 

驚いたのはこちらの駐車場。この階段は歩道からモールへの入口になりますが、そこへ後ろ向きに駐車するようになってました。もちろん車輪止めはありますが、もし乗り越えてしまったら大変なことになりそうです。

 

 

 

スターバックスがありました。来る前は珠海というのは未知の街だったのですが、来てみると驚きの中にも日常の風景を見つけることができました。

 

 

 

恐らく日本では見かけない、HUAWEIのショップ。

 

 

 

こちらは築地の場外市場のような小さな飲食店が並んでました。何があるんだろうと見てると、(たぶん)食べていきなさいと声を掛けられます(笑)

 

 

 

壁がほぼ看板のビル。

 

 

 

こちらはホテルでしょうか。ちなみに出発前にネットで情報収集をした際に、マカオで安いホテルが予約できなかったので珠海のホテルに泊まった…というような人を見つけました(苦笑)

 

 

 

通りの向こう側に「伊清香拉面」という文字が見えますが、こちらも地図で見つけた蘭州ラーメンのお店。どちらかで食事をしようと思っていたのですが、こちらはよく見ると開店前でしたので、先ほどの蘭州ラーメンのお店に戻ることにしました。

 

 

 

再び「蓮花路」を歩きます。だいぶ開店したお店が増えたようですね。

 

 

 

そして先ほどの蘭州ラーメンのお店に入ったら先客はゼロで、奥からお店の主人と思われる人が出て来ました。言葉が全く通じないのでテーブルにあったメニューを開き「牛肉拉面」を指差したのですが、どうやらできないと言っているようです。よくわからないので両手で「×」というジェスチャーをしたらコクッとうなずかれたのでお店を出ました。売り切れかもしくはまだ準備中だったのか、今もよくわかりません(笑)

 

仕方がないので、もう1軒の方がそろそろ開店なのではと期待して向かうことにしました。こちらは途中にあったビルですが、このごちゃごちゃ感は好きです。

 

 

 

10時40分頃に先ほどの「伊清香拉面」に戻って来たら無事に開店してました!何の情報もありませんが、蘭州ラーメンは美味しいと信じて、こちらのお店に入ってみたいと思います☆

 

 

 

10時過ぎには閉まってたので、恐らく10時30分開店だったのでしょうか。いずれにしてもタイミングよく食事にありつけることになりました。

 

 

 

もちろん中国語オンリーのメニューですがこれぐらいならわかります。「加牛肉拉面」という漢字から、牛肉多めのラーメンだと推測できますのでこれを注文。しかし普通の牛肉ラーメンが13元(約210円)なんて、さすが中国の地方都市の物価は安い♪

 

 

 

注文した「加牛肉拉面」が運ばれてきました。まずは一口スープをいただきましたが、あっさりの塩味にコクがあって美味しい!麺はツルツルで牛肉も柔らかく、ハッキリ言って大正解のお店でした!食べログなら3.5-3.6くらいのポイントになるでしょう(笑)

 

 

 

これで中国・珠海での3つの目的は全てクリア!9時に入国してから2時間ちょっとしか経ってませんが、11時過ぎには国境検問所まで戻ってきました。これで珠海にお別れです。

 

 

 

出国審査での外国人のレーンは1つのみ。欧米人を中心に10人くらい並んでおり、結構丁寧に対応するためここで30分以上かかりましたが、無事に出国を完了し、入国と出国が同じ日付のスタンプが記念になりました☆

 

 

 

そしてマカオへ2時間半ぶりの入国(笑) マカオも同じ日付の出国・入国になりますが、マカオではスタンプが廃止されているため記念に残らないのが残念でした。

 

…ということで、国境を陸路で越えたのも初めてならば外国へ日帰りしたのも(通過を除けば)初めてとなり、なかなかできない貴重な経験ができました。出発数日前の思い付きでしたが、珠海に行ってみてよかったです☆

 

 

【マカオ旅行記⑩】に続きます。

 

 

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[マカオ旅行記]

 

2019.01.12 【香港で飲茶の朝食をいただき、ターボジェットでマカオへ初上陸☆】

2019.01.12 【パステルカラーのヨーロッパ建築が美しいセナド広場を散策する☆】

2019.01.12 【他を圧倒する存在感の聖ポール天主堂跡から、可愛いギア要塞へ☆】

2019.01.12 【石畳と洋館のラザロ地区からの、絶品ポルトガル料理と夜景散策☆】

2019.01.13 【マカオの朝の風景と、聖オーガスチン教会周辺の世界遺産を歩く☆】

2019.01.13 【聖ヨセフ修道院から媽閣廟へ。マカオの世界遺産を完全制覇!☆】

2019.01.13 【路線バスでタイパ島へ。石排湾郊野公園でパンダたちに癒される☆】

2019.01.13 【巨大ホテルが並ぶコタイ地区から、タイパの旧市街・タイパ村へ☆】

2019.01.14 【陸路で国境を越えて中国・珠海へ。蓮花路を散策する☆-珠海編-】 ⇒ この記事

2019.01.14 【マカオタワーからの眺望と、絶品エッグタルトでマカオにお別れ☆】

2019.01.14 【旅の締めはスターフェリーからの香港の美しい夜景で☆-香港編-】