※【マカオ旅行記②】の続きになります。
細い通りを抜けたところで姿を現した 聖ポール天主堂跡 [世界遺産9]、その壮大で美しい姿にはただただ圧倒されるしかありません☆
手前の階段ではたくさんの人がこのファサード(正面)を背景にして記念撮影をしており、邪魔にならないようにその間を抜けながら(笑)最上段へ到着!眼の前で観るとより一層の存在感を感じます。
…聖ポール天主堂はイエズス会により1640年に完成。当時は東洋一壮大で美しい教会だったそうですが、残念ながら1835年に火災でファサード(正面)を残して消失してしまいました。しかし逆にそれでこの聖ポール天主堂の存在が世界中に知られることになったかも知れないですね~
マカオ観光のメインとも言われるだけに、1つ1つのパーツを丁寧に観察します。最上部には翼を広げた鳩の姿が見え、2段目は少年イエスの世界を表しているそうです。
左端は悪魔。その横には海を航海する帆船の姿を確認することができますね。
真下からの眺め。3段目には4人の聖人の像がありますが、右から2人目が日本にキリスト教を伝えたことでも有名な フランシスコ・ザビエル とのこと。日本史の教科書に出てくる肖像画で「ハゲとるやないか」と言われていた人です(苦笑)
こちらは中央の入口。「MATER DEI」と書かれてますが、これは「天主の御母(マードレ・デウス)」という意味で、実はこれが教会の正式名称だったそうですね。
ファサードを背にして先ほど歩いてきた階段と、イエズス会記念広場 [世界遺産10] を見下ろします。いい雰囲気でした☆
ファサードの中央をくぐって、かつて教会の内部だったところへ来ました。こちらでは石畳の直線から当時の教会の大きさをイメージすることができました。
ファサードの裏側。階段で昇れるようになってましたが、この日は開放されておらず。(普段から開放はされてないのかもしれませんが)
そしてこの地下には、「天主堂教藝術博物館」と「地下納骨堂」がありました。中には16-19世紀の見事な宗教美術品が展示されてましたが、残念ながら撮影は禁止でした。
そして聖ポール天主堂跡に隣接する敷地内にあったこちらは、ナーチャ廟 [世界遺産11] といい、中国の暴れ神・ナーチャが祀られているとか。1888年に建てられたという小さな廟でした。
さらにナーチャ廟に隣接するのが、こちらの 旧城壁 [世界遺産12] になります。17世紀初期にポルトガル人居留区を守るために築かれたものだそうです。
ここからは勾配の急な下り坂になりました。しかし黄色っぽい色使いがいい雰囲気を出してくれてます。
この下り坂は先ほどの聖ポール天主堂跡のすぐ横を通ります。向こうにはホテル・リスボアがうっすらと見えますが、マカオを代表する新旧の建築物が向かい合っているんですね~
途中にあったこちら。何となくですが、昨年夏に行ったベトナム・ハノイの旧市街を思い出しました。
次の目的地へ向かう途中の風景がまた面白い♪
そして広場に出るとまたまた素敵な教会が見えてきました☆
こちらが 聖アントニオ教会 [世界遺産13] 。イエズス会が初期の本部を設置した場所にある教会で、現在のものは1930年に再建されたそうです。
しばらく歩くと、今度は何となくインドっぽい色使いの門が見えてきます。
こちらは カーサ庭園 [世界遺産14] というポルトガル王室貴族の別荘だったところ。
オシャレな外観の洋館で、中にはたくさんの絵画が飾ってありました。
こちらは先ほど入って来た門を内側から。入口にノートがあり、どこから来たのか書いてくださいとあったので、ちゃんと「Chiba,Japan」と書いておきました。
そしてこのカーサ庭園に隣接するのが、こちらの プロテスタント墓地 [世界遺産15] になります。
門をくぐるとシンプルな白い教会がありました。こちらには宣教師や商人など約150人の墓があるそうです。
このカーサ庭園とプロテスタント墓地の門の前にある広場が、カモンエス広場 [世界遺産16] になります。ポルトガルの国民的詩人であるルイス・カモンエスに由来があるようです。
さて、次の目的地へと向かいますが、ふと通りの名前を見たら何とも素敵な名前でした。「連勝街を歩く」って、いい響きですね(笑)
セブンイレブンがあったので、マカオのICカード「マカオパス」を購入。マカオの路線バスやコンビニ等で使えるもので、この翌日からバスに何度も乗る予定なので、忘れないうちにと思ったのです。ちなみにデポジットが30パタカ(約420円)で最初のチャージが100パタカ(約1,390円)と、結構高額ですね。
こちらの建物は1920年に建てられた消防博物館。時間の関係で中には入りませんでしたが、700点を超える展示がされているようでした。
タイムズスクエアっぽい光景(笑) この道が二股に分かれる風景が結構好きだったりします。
中国式の寺院を発見。こちらは「蓮溪廟」という清の時代に建てられた寺院だとか。
屋根にはちょっと怖いシーサーみたいな獅子が見えますね。
小ぢんまりとした寺院でした。ちなみに夜にはこの辺りに屋台が並ぶそうです。
そういえばマカオの細い道は、車道を横切れないようになってました。逆に広い道で車道を横切ろうとすると、止まってくれる車が多かったように思います。
これは毛布でしょうかね!?
中国テイストの飾りつけがたくさん売られています。
この辺りからマカオ半島の北部になり、どんどんローカル色が強くなってくるのが面白かった☆
「三盞燈」というロータリーの広場に出ました。前の建物がロータリーに沿って曲線になっているのが面白いですね~
このロータリーを越えると、ローカル色満載な商店街に出ました。観光客がほとんどいないこういうローカルな商店街は大好きで、谷中銀座を楽しむ外国人の気持ちがわかります(笑)
ふと見ると、上にどんどん継ぎ足していったように見えるアパートがありました。そんなわけないとは思いますが…
こちらは「紅街市」という市場。ちょっと覗いてみたいと思います。
中は結構広く、野菜や魚や肉が売られてました。普通に小売もするんでしょうかね。
通りを反対側に渡ってみると、思った以上に大きな建物でした。「紅街市」だから赤く塗られているっぽいですね。
何となくですが、秋葉原あたりにもありそうな雑居ビル(笑)
マカオは香港と同じく土地が狭いため、高層マンションがとにかく多かったように思います。
そしてこちら、信号をよく見ると前半が赤で後半が青という珍しい横断歩道!マカオではこのタイプの横断歩道をよく見かけました。
…自分のバイクを出すときに隣のバイクにハンドルが引っかかってしまう…というようなあるあるがありそうですね(笑)
小学校の壁に書かれていたイラストが可愛らしかった!
そしてやって来たのがこちら。モータースポーツ好きならすぐわかる光景ですが、実はこちらはマカオ・グランプリのコースで「メルコ・ヘアピン」という名物のヘアピンカーブなのです☆
しばらく見てると、何と大型の路線バスまでこのコーナーをクリアしていきました(笑) 世界的な公道レースと言えばマカオ以外にモナコ・グランプリが超有名ですが、いつかモナコのロウズ・ヘアピンも歩いてみたいものです♪
そろそろ歩き疲れてきましたが(苦笑)、こちら「二龍喉公園」にやって来ました。このあとの目的地である「ギア要塞」はマカオ半島で1番高い海抜91mの高台にあり、ここからロープウェイで途中まで昇ることができるのです。
こちらが入口。ちなみにこの松山ロープウェイは長さが181mしかなく、世界最短のロープウェイになるそうです。
チケットは嘘でしょ?と思うくらい安い2パタカ(約28円)。
ゴンドラは4人乗りの小さなタイプ。乗ってみるとホントにあっという間に着きましたが、結構高いところを走っているのでそれなりに怖かったです(苦笑)
ロープウェイの駅からしばらく歩くと、砲台と何やら基地のようなものが見えてきました。
こちらが入口。入ってみます。
中は暗く細い道が続きます。時代を感じますね~
トンネルを抜けると城壁のようなものが見えました。ハァハァと息を切らしながら昇ります(苦笑)
すると途中で突然開けた景色!遠くに見えるのはマカオ半島とタイパ島を結ぶ「友誼大橋」のようですね☆
かなり空が霞んでますが、グランド・リスボアとその向こうにはうっすらとマカオ・タワーのシルエットが見えました。
そしてようやくギア要塞の入口に到着!ここから入っていきます。
通路を抜けた先には何とも可愛らしい教会と灯台が見えました。
こちらは「ギア教会」と「ギア灯台」で、この周辺と合わせて ギア要塞 [世界遺産17] と呼ばれています。1622年に建てられた教会の周辺に1637-1638年にかけて建造された砦で、1865年に教会の隣に灯台が造られたそうです。
敷地の端には当時の見張り台がありました。
こちらの窓から監視を行っていたものと思われますが、今なら劣悪な職場環境になりそうですね(苦笑)
…ということで、中心部にある聖ポール天主堂跡から北部にあるメルコ・ヘアピンまで北上し、そしてまた少しづつホテルのある中心部の方へと戻るルートで散策してきました。
気が付けばマカオに30ある世界遺産のうち、ここまで17箇所が訪問済み。完全制覇まで残り半分を切りました☆
※【マカオ旅行記④】に続きます。
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