先日の3連休を利用して、2泊3日で マカオ(澳門) へ行って来ました。これまで香港には2度行ったことがあったのですがマカオは未踏の地で、タイミングが合えばいつか行ってみたいと思っていたのです。
1月11日(金)、いつものように都内での仕事を終えてから羽田空港国際線ターミナルへ。今回は23時55分発の香港エクスプレス航空を使って、まずは香港を目指します。成田空港は23時から6時まで滑走路が使えませんが、羽田の国際線は24時間営業なので、現地での時間が増える深夜便や早朝便が多いのはホントにありがたいところです。(体力的には大変ですが…)
香港までは約5時間20分のフライト。もちろん離陸してからすぐに眠りにつき、着陸前のアナウンスで目が覚めました(笑)
日付が変わって1月12日(土)、ほぼ定刻の香港時間4時15分(日本時間5時15分)に 香港国際空港 に到着。機内からの移動と入国審査を終えてロビーに着いたのが4時40分頃でした。余談ですがこちらの案内板、台湾の桃園国際空港とそっくりなのですが、偶然なんでしょうかね!?
ここ香港国際空港は、香港がイギリスから中国に返還された翌年の1998年に開港。それまで中心部にあった小さな啓徳(カイタック)空港から郊外の人工島に移され、近代的で巨大な空港に生まれ変わりました。
天井からクラシックな飛行機が吊り下げられてました。ライト兄弟が初の有人動力飛行に成功した時代のものでしょうか。
香港国際空港からマカオへはフェリーの他に、昨年11月に開通したばかりの「港珠澳大橋」をバスで渡るという手段がありますが、今回はまず香港の繁華街で朝食をいただき、街中にある「上環」からフェリーでマカオへ向かうことにしました。
まずは出発前に購入していた香港/マカオ用のSIMを設定してiPhoneを使えるようにしてから、ATMで香港ドル(HK$)を下ろします。
ちなみに空港内にはATMも両替所もたくさんありましたが、事前情報では両替よりもATMの方がレートがいいとのこと。この日はHK$1=約14.27円でした。
空港からは香港の中心部である「中環(セントラル)」へ向かうエアポートエクスプレス(機場快線)を利用します。24という数字が見えますが24時間営業ではなく、空港から24分という意味です。
この時点でちょうど5時頃。始発が5時54分になりますので、缶コーヒーを飲みながらそれまで待機。こちらがチケットの自動販売機ですが、始発が発車する15分ほど前にようやく販売開始になりました。
このエアポートエクスプレスの面白いところは、空港駅には改札がないこと。なのでチケットがなくてもとりあえず乗って、降りる駅で購入しても問題ないそうです。(帰りは逆になります) もちろん大きなバッグを置くスペースもちゃんとあります。
椅子はやや固めのクッションタイプで、綺麗で足下も広くて快適でした。とは言っても乗るのはたった24分だけですが(苦笑)
こちらがチケット。この時点ではまだ帰りのルートを決めていなかったため、とりあえずHK$115(約1,640円)の片道チケットを購入。ちなみに往復で購入するとHK$10(約140円)割引になるそうです。
ぴったり24分で 香港駅 に到着。ここで初めてチケットを改札にタッチします。
ここから5分も歩けば中環(セントラル)の街になりますが、それにしても海外の案内図はわかりづらく、日本のがいかに利用者目線になっているかがよくわかります(苦笑)
まだ6時台ということで薄暗い香港の街。車もまばらですが大通りは歩行者が横切らないように柵があるため、空中通路を歩いて行かなければなりません。
そして事前にチェックしていた 蓮華楼 という飲茶の老舗にやって来ました。こちらは6時からオープンしているそうで、7時台には常連さんで満席になるほど人気のお店だそうです。
階段を2階へ上がると、まだ6時50分頃なのに既に席は半分ほどが埋まっている状態。ちなみに次から次にお客さんが来るので、食事を終えて店を出る頃にはほぼ満席になっていたようでした。
こちらは食べた器によって料金が異なるという、日本の回転寿司のような料金システム。1品HK$20(約280円)からなのでお手頃ですね~
嬉しいのはおばちゃんが点心を乗せたワゴンで周ってくるという昔ながらのシステム。前回香港に来た時にも別のお店でこのスタイルの飲茶を楽しみましが、これ楽しいんですよね♪
メニューがないので名前はわかりませんが、まずいただいたのはこちら。温かいクレープみたいな中にひき肉が入っていて、醤油ベースのタレがかかったものですが、これがいきなりの美味しさ!さすがの本場の点心、はずしません☆
飲茶と言えばもちろん中国茶。5種類ほどあった中から、1番オーソドックスな「普洱(ポーレイ)茶」をいただきました。そんなに詳しいわけではないですが、飲茶にはこれが1番合う気がします。
ワゴンのおばちゃんが中国語で「○○はいかがですか~」と言いながら回ってきます。基本的に中国語以外は通じませんが、手を挙げて呼び止めてジェスチャーでセイロを指差せば蓋を開けて中を見せてくれます。欲しいかいらないかもジェスチャーでOK!
こちらのシンプルな焼売もさすがに本場ならではの美味しさ!ホントに美味しくてニヤニヤが止まらなくなります(笑)
こちらは何かよくわからなかったけど、もらってみると鶏の手でした(笑) ややピリ辛に煮込まれていて、かぶりつくと骨を残してスルリと抜けてくる感じでした。
伝票にはおばちゃんがスタンプを押していきますので、会計するときはこれをレジに持って行きます。スタンプの番号はおばちゃんの背番号みたいなものですかね(笑)
ごま団子のワゴンが回ってきたのでいただきました。日本でも食べれますが、やはり本場の味は格別で、ここまで来てホントによかった☆
最高の飲茶の朝食を40分ほど楽しんでからお店を出ると、外はすっかり明るくなってました。
このあとはここから歩いて10分ほどの「上環」にある、マカオ行きのフェリーターミナルを目指して歩きます。
香港の街を歩くのはこれが3度目ですが、車も人の姿もほとんどない早朝の時間帯は初めて。のんびりしてていいものですね~
大通りへ出ると、香港名物の2階建ての路面電車が走ってきました!やっぱり素敵だなぁ~
こちらの地下道を抜けた先にフェリーターミナルのビルがあります。
こちらがマカオ行きのフェリー「ターボジェット」の窓口。チケットは事前にネットから購入してましたので、プリントアウトした予約確認票を見せて発券してもらいました。
こちらがチケット。席はエコノミークラスとスーパークラスがありますが、今回はスーパークラスを利用します。香港からマカオまでの料金はHK$371(約5300円)。余裕を持って9時30分の便を予約していたので、まだあと1時間半ほどありますが、乗船の前に香港の出国審査を受けなければいけません。(入国から3時間半しか経ってませんが…)
ちなみにこの上環にあるターミナルからは、マカオ行きのフェリーがターボジェットだけで15分に1本という頻度(1日68便)で運航しているのですごく便利なのです。(空港からは1日4便、九龍からは1日14便)
香港からマカオへはターボジェット以外にもコタイジェットという会社があり、前者は「西橋」で後者は「東橋」と異なる入口になってましたので注意が必要ですね。
橋の上からフェリーの姿を見つけ、テンションが上がります♪
一応並ぶことを想定していた出国審査ですが、外国人のレーンは2人くらいしか並んでなくあっという間に終了。この時点で8時を回ったところだったのですが、時間を潰そうとスーパークラス専用のラウンジにチケットを見せて入ったらスタッフさんに「8時15分の便に空席があるけど乗るか?」と聞かれたため「イエス!」と即答(笑)
何とも幸運なことに、予定よりも1時間15分も早い便に乗ることになりました。これはありがたい!
船内でキャリーバッグを預けてスーパークラスのエリアに向かうと、見事にガラガラ(笑) 豪華な皮張りのシートはフカフカで、ガラガラだったこともあってホントに快適でした♪ ちなみに当日現地でチケットを購入する場合、エコノミーは1時間先まで満席でもスーパークラスならすぐ乗れるということはよくあるようです。
出航するとすぐに軽食が出てきました。先ほど飲茶をいただいたばかりですが(苦笑)、せっかくなのでいただきました。スーパークラスは他にも乗船・下船の優先サービスもありますのでなかなかお得ですね。
約1時間の船旅で、予定よりも1時間も早くマカオ・アウターハーバーに到着。後で知ったのですがエコノミーの方はほぼ満席だったようで、改めてスーパークラスにしておいて正解でした。
マカオは入国カードは必要なく、日本人の入国はパスポートのみでOK!香港→マカオの出入国の手順は思っていたよりも簡単かつスムーズに終わり、これで初のマカオに上陸です♪
マカオの通貨は「パタカ(MOP)」。こちらでもATMで出金しましたが、この日のレートは1パタカが約13.87円でした。
まずはホテルを予約してある、マカオの中心部まで移動します。マカオには鉄道がないためバスかタクシーになりますが、1番便利なのは大きなホテルの無料送迎バスを利用すること。宿泊客ではなくても誰でも好きに乗れるので便利です。ターミナル前の地下道を通っていくとバス乗り場に着きます。
こちらがバスターミナルになりますが、実はこちらは年に1度マカオで行われる世界的な公道レース「マカオ・グランプリ」のピットにも使われます!私モータースポーツ好きでもあるので、これはちょっと感激でした。
予約してあるのは普通のホテルなのですが、高級ホテル「グランド・リスボア」から徒歩10分ほどの立地。そのためグランド・リスボアの送迎バス乗り場に向かいますが、(ホテルの)場所が繁華街にあるからかすごい列でした(苦笑)
それでも15分ほどで2台目のバスに乗ることができました。バスが走り出すとさっそく名物のカジノが見えてきて、マカオに来たことを早くも実感させてくれます。
…とは言ってもギャンブルには全く興味がない私。今回の旅はマカオにある世界遺産と古い街巡り、そしてもちろんマカオの美味しい料理をいただくことが目的なので、カジノは外から見るだけで中へ入る予定はありません(笑)
バスは10分程で グランド・リスボア に到着!2008年にオープンしたホテルで高さは281mもあり、黄金に輝く外観ですっかりマカオのシンボル的存在になりました。10mmの超広角レンズで撮影してますが、スマホ等のカメラでは下から全景をおさめることは不可能です(苦笑)
少し離れたところからも撮ってみました。独特なデザインは蓮の花をモチーフにしているそうですね~
そしてその隣が「葡京娯楽場」ことカジノ・リスボアを併設するホテル・リスボア。マカオのカジノホテルでは老舗的存在になるようで、もちろん先ほどのグランド・リスボアもこちらの系列になります。
こちらはそのホテル・リスボアの裏手になりますが、実はここは昨年11月に行われたマカオ・グランプリで17歳の女性ドライバーであるソフィア・フローシュ選手の大クラッシュがあった場所。ニュースでも報道されましたのでご存知の方も多いと思いますが、この場所からマシンごと宙を飛んで激突したのかと思うとホントに恐ろしくなりました。
※こちらがその動画(閲覧注意) ちなみにフローシュ選手は命に別状はなく、現在はリハビリ中のようです。
ここから予約してあるホテルまでしばし歩きます。派手な看板が並んでますね~
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マカオは中国大陸に位置しながら、1887年から1999年までポルトガル領だった街。そのため街にはたくさんのポルトガル建築、そしてポルトガル語の表示を見つけることができます☆
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こちらがグランド・リスボアの裏手になりますが、豪華なカジノホテルの隣に小さな古ぼけたコンクリートのビル。こういうのも味があっていいものですね。
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そしてマカオはとても起伏が多い町。出発前に地図のチェックはもちろん行いましたが、現地に行ってみて初めて坂道だったことに気付くことが何度もありました。
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石畳の歩道にはたくさんの絵柄を見つけることができます。これはかわいらしい♪
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かなりレトロな駐輪場ですね。
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通りの向こうに見える八角形の建物は、1927年に建てられた「八角亭」といい、中は何と小さな図書館になっているそうです。
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マカオのポスト。ピエロのような屋根が付いてますね~
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こちらはポルトガル時代に建てられた「高可寧大宅」という住居のようでした。このすぐ脇の坂を昇っていった先がホテルになるはずです。
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…ということで、10時50分頃に予約していたホテルに到着し、フロントにキャリーバッグを預けて身軽になりました。
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ここまではとりあえず順調。特にフェリーを待つ時間が1時間以上も削られたことで、マカオ市街を散策する時間がその分だけ増えたことがとてもありがたかったです♪
…ちなみにこの日のマカオの気温は22℃。上着は脱いでTシャツ1枚になり、これからいよいよマカオの街の散策に出発です☆
※【マカオ旅行記②】に続きます。
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