近年トマトにもいろいろな品種が登場していますが、
ご近所の方から青いトマトをいただきました。
これは品種で青いのか、未成熟で青いのか、よくわかりません。
実は固くて、いさぎよい感じ。
「青いトマトなんか、食べられないんじゃないかなあ」と
持ってきた方が自信なさげ。
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そもそもトマトやナス科の植物には、ジャガイモの芽のソラニンのような
トマチンという成分が含まれていて、
これは食べると中毒症状を起こす可能性があると言われています。
しかし、トマチンは、花、茎、葉に多く、完熟した赤いトマトになると減少するそうです。
一般社団法人植物生理学会のHPにはこのようなデータがあります。
 
花(1100 mg/kg)
葉(975 mg/kg)
茎(896 mg/kg)
未熟果実(465 mg/kg)
熟した青い果実(48 mg/kg)
完熟果実(0.4 mg/kg)
 
つまり、完熟した赤いトマトにはほとんど含まれないけれど、
未成熟のトマトにはそこそこあるということでしょうか。
毒性についても以下の記述があります。
 
トマチンの毒性は、マウスの腹腔内に投与したときの半致死量(LD50)が32 mg/kgであり、
これを単純に50 kgのヒトに換算すると、半致死量は1600 mg(1.6 g)になります(マウスとヒトで効果が同じかどうかはわかりませんが)。
この量は完熟果実では、4000 kg (4 トン!)、熟した青い果実では、33 kg、未熟果実では3.4 kg、に相当します。
中ぐらいの大きさのトマトは約100 gですから、未熟果実でも34個を一挙に食べないと半致死量には達しません
(中略)
毒性と生体機能活性は紙一重であり、最近では毒性よりもトマチンの抗腫瘍活性、LDLコレステロール低下効果など、逆に良い効果についての報告があります。
 
調べてみるものですね。
「青いトマトには毒があるから食べないほうがいい」とエラそうに書いている人もいますが、
データをよく知ることは大切ですね。
 
ということで、食べました。
 
写真、相変わらず下手です。
ソテーして、溶けるチーズを乗せて、がまんできずに裏返したところです。

 

 

そもそも私、青いトマトは昔から食べていたのですが、

それは「フライド・グリーン・トマト」という映画を観たことがあったからなんです。

「ホイッスル・ストップ・カフェ」という子供食堂のような貧しい人たちに食事を提供するカフェのメニューが

フライド・グリーン・トマトなんですけれど、

この映画も超おすすめ。

そして、青いトマトのソテーはどうだったかというと、

見てくれはともかくとして、美味。

歯ごたえのよいナス、みたいな、固いトマト、みたいな。

チーズとあいます。私は好き。

 

 

チャレンジーな家庭菜園の収穫祭の続きとしては、

我が家の庭に自然になっている蜜柑。

青いです。

無農薬無肥料大自然栽培の「鎌倉青蜜柑」と名付けました。

実は品種がいろいろ混ざっているのか、よくわかりません。

黄色くなるまで樹上におくと、リス野郎が食べてしまうので、

青いうちに収穫しました。

 

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食べ方は、半分にカットして、手でぎゅうっと絞ります。

絞り機などを使うと苦味が出てしまうので、ここはあくまでも手絞り。

酸っぱいです。

もう、酸っぱさは地獄テイスト!!!

でも、焼酎で割ったらすごく美味しい。

ポン酢のようにおしょうゆで割るもよし。

 

こちらも調べてみたところ、とても魅力的な効能があるらしいのですね。

漢方では枳実(きじつ)という生薬があり、青蜜柑を乾燥させたもののようで、

健胃や解熱効果があるとか。

青蜜柑にはクエン酸が多く含まれているのはその酸っぱさでもわかりますが、

近年注目の「ヘスペリジン」の存在も気になるところです。

ポリフェノールの一種で、ビタミンPとも呼ばれるヘスペリジンは、

動脈硬化や中性脂肪の抑制とか、血液サラサラ効果などなど研究結果が紹介されています(ヘスペリジン研究会にデータなどあります)

 

「鎌倉青蜜柑」は11月10日の鎌倉十二所マルシェで「お福分け」する予定。

マルシェは午前11時から2時間だけですが、徐々にラインナップが充実しています。

お近くのみなさんはぜひお遊びにいらしてください。