おんがくのかんそうぶん♪ -5ページ目

おんがくのかんそうぶん♪ -5ページ目

ホームピグアメブロ

芸能人ブログ人気ブログ

04Dec
- I just wanna dance with you-Periodt.／chelmico
  ＞EP盤＞タイトル：I just wanna dance with you -periodt.＞アーティスト：chelmico＞リリース日：2023年 10月 4日＞記事作成日：2023年 12月 4日聴きました！チェルミコ最新作！過去にSoundCloudで発表した曲のリメイクとか、パソコン音楽クラブとの共作曲とか、いろんな曲が入った計5曲入り。『I just wanna dance with you -periodt.』表題曲からスタート。今回、ジャケットの雰囲気とか、アルバムタイトルとか、全体的にヨソユキというかちょっとこれまでのチェルミコとは雰囲気の違う感じを受けていたのですが…この曲自体は、率直に言うとそんなに普段のチェルミコと変わらない雰囲気だったなぁという印象でした（それがダメだというのではなく）。ちょっとしっとりした雰囲気ではありつつ、ポップでキャッチーで適度にアグレッシブで。ちなみにこちらがパ音との共作曲。『JUNEJULY♡2023』これが、7年前の曲のリメイクだそうな。ヒイラギペイジさんなる方のリメイクだって。フツーに（？）、今のチェルミコの曲として聴いても違和感のない仕上がり。フランク（というか肩肘張ってない）さがあり、そのうえで程よいキラキラ感がまぶしてあって。ほんのりセンチメンタルなんだけれども、心が重くなる種類のものではなくて。『H』リップスライム的と言うか、ハルカリ的というか（パクってるとかトレースしてるとかいう事ではなく！！）。オモチャっぽい、だけどやたらと作り込まれているトラックが気持ちいい。そして、そんな軽快なオケの上でそれ以上に軽快にまくし立ててくるラップが気持ちいい。『BLUE』これもまたリップスライム的（ホントに、パクりカブりの話ではなくて、ぼくがリップ好きなのでそう聴こえちゃうってだけですよ！）なゴキゲンチューン。賑やかなんだけど、コーラスワークには涼やかさがあって、キャッチーさとクールさがちょうどいいバランスで成り立ってる曲。『flash』ジャジーなサウンドの、メロウチューン。リップで言えば『BLUE BE-BOP』を、ハルカリで言えば『ストロベリーチップス』を想起せずにはいられない。つまり、ど直球でぼく好み。キャッチーさはそのままに、ビターなテイストが普段の2.5倍。普段のチェルミコよりも少し“対象年齢”高めの、落ち着いた曲。音は落ち着いてるのにグルーヴィというのが、何ともオツで。特にこの時期（コレを聴いてる今は11月）に、何度でも何度でも聴いていたい曲。そんな、計5曲。今回も、凄く良かった。特に、ぼくみたいにリップスライムからジャパニーズヒップホップを好きになった世代にはドンピシャなんじゃないでしょうか。リップのようなキャッチーなノリのヒップホップに、センチメンタルをもうひと匙追加したのがこの作品という感じ。人懐っこいのにクールなもんだから、非の打ち所がない（笑）。お気に入りは、#02 『JUNEJULY♡2023』#03 『H』#05 『flash』この作品が好きなら、・『Tip Taps Tip』／HALCALI・『ピース/この道を行こう/ナイショデオネガイシマス』／RIP SLYME・『PES EP』／PESなどもいかがでしょうか。DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
03Dec
- fmfm／Charisma.com
  ＞配信シングル＞タイトル：fmfm＞アーティスト：Charisma.com＞リリース日：2023年 11月 29日＞記事作成日：2023年 12月 3日聴きました！12月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その②。今回はカリスマドットコム！　もう何年も音沙汰がなくて、もう自然消滅したんだろうなぁくらいのインターバルから復活して、復活したと思ったら結構なハイペースでリリース。ペース配分よっ！（笑）。嬉しい限り。『fmfm feat.松嶋初音』松嶋初音さんという方をフィーチャーして。ぼくは多分このボーカリストさんは“お初”だと思うんですが…なかなかの存在感ですね。カリスマドットコムの…というかいつかさんの毒っ気（褒め言葉）にヤラレていないどころか、同じくらいの毒っ気を放っている。リリックどうこうというよりも、醸し出すオーラに毒っ気があって。程よい気だるさと、その中にある狂気（笑）。狂気の種類はいつかさんとはまた別で、じんわりと効いてくる感じに痺れる。何とも言えない中毒性に冒されていく曲。『とりあえず feat. Angrybabe』こちらなんと、“正体不明の歌い手”とのコラボだそうな。ホントに正体不明なのかな、それともカリスマドットコム界隈の人なら一目瞭然のネタ的な扱いなのかな。ぼくにはさっぱり分からんけど。なんかちょっと、ぼくはこの曲に昭和を感じました。シンセの感じなのかな…80年代後半〜90年代前半くらいの、トレンディな時代の音楽の匂いがしませんか？（笑）。レベッカとか、その辺なのかな。割とシリアスな雰囲気のナンバーなんだけど、なんか平野ノラさんの顔が浮かんじゃって、ニヤッとしちゃうんですよね。いや多分、ぼくだけだと思うけど。そんな、計２曲。少し前に出たEP盤『MOBSTRONG』には、割とゴンチさんが居た頃のカリスマドットコム感を彷彿とさせるところがあったように感じたけれども、今回の2曲はまたそれとも違う感じで、かといって“無理やり「いわゆる」と真逆を狙った感”があるでもなく。ナチュラルに、何にも縛られずにやりたいようにやってる感じがして面白かったです（実際にいつかさんがどういう意図と経緯でこの2曲を作ったのかは、もちろん知る由もありませんけどね）。お気に入りは、#01 『fmfm』サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)『Charisma.comアルバム感想記事一覧』アーティスト別アルバム感想記事一覧【Charisma.com】※リンクのあるものが、感想記事あり※ ミニ『アイアイシンドローム』フル『DISt…ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
02Dec
- プラネタリア／フジファブリック
  ＞シングル（フィジカルシングル）＞タイトル：プラネタリア＞アーティスト：フジファブリック＞リリース日：2023年 10月 25日＞記事作成日：2023年 12月 2日聴きました！12月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その①。今回はフジファブリック。タイトルチューンが先行配信された時に聴いて、「フィジカルで出てから感想を書こう」と思ったまま忘れてた（笑）。『プラネタリア』こちらの表題曲は、アニメの主題歌だそうな。爽快なアップテンポナンバー。これは、３人編成のフジファブリックの王道チューンと言えるのではないでしょうか。運動嫌いなぼくでも風を切って走れそうな気持ちになる疾走感（笑）。そして、そこにほんのちょっぴりのセンチメンタルが香る。メロディ？アレンジ？歌詞？プレイ？…正直、このひとつまみの感傷がどこから出てきたものなのか、全然分からないんだ。でも、ぼくには確かに感傷が感じられて、そこに“フジファブリックみ”を感じるのです。『こころころころ』柔らかくてあったかい、ミドルチューン。これはこれで、３人編成フジファブリックの王道だと思う。山内さんの少しスモーキーな歌声が、秋の木漏れ日のようにあたたかい。そして、無理をせずファルセットを駆使する歌い方に、気持ちがほぐれる。志村さん時代のクセの強い作風も好きだけど、３人編成の“J-POPど真ん中”のこの感じが、ぼくは本当に好きなんだなぁ。『プラネタリア（TV edit）』これはアレだ…フル尺だったものをテレビサイズにエディットしたやつだ（笑）。ざっくり聴くには、悪くない。『プラネタリア（Instrumental）』これはアレだ…オリジナルからボーカルを抜いたやつだ（笑）。ソラで歌えるようになったら、なりきり山内してみようかな。そんな、計4曲。一言で言うなら、“表フジファブリック”。圧倒的な大衆性と、普遍性。エバーグリーンな仕上がり。近年のスピッツとかもそうだけど、キャリアを重ねるのと反比例して作風が瑞々しくなっていく感じが面白い。まぁでも、こういう作品を聴くと、今度は『カンヌの休日』みたいなクセ強な曲も聴きたいと思ってしまう（笑）。お気に入りは、#01 『プラネタリア』#02 『こころころころ』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）『フジファブリックアルバム感想記事一覧』アーティスト別　アルバム感想記事一覧【フジファブリック】※リンクのあるものが、感想記事あり※ミニ『アラカルト』ミニ『アラモード』ミニ『アラモルト』フル『フジフ…ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
30Nov
- OT WORKS Ⅲ／岡崎体育
  ＞企画アルバム＞タイトル：OT WORKS Ⅲ＞アーティスト：岡崎体育＞リリース日：2023年 10月 4日＞記事作成日：2023年 11月 30日聴きました！タイアップ曲やコラボ曲などなどを集めた、企画盤。その第３弾。今回も、多彩過ぎて訳分からんラインナップ（褒め言葉）。『深夜高速』と『富山におるちゃ』が並んで収録されていても違和感が無いのは、この２代目OTくらいなものでしょう（笑）。『Knock Out（Album Mix）』アニメのオープニング曲だそうです。“OTらしい”と言って問題ないでしょう！　ラウドなロックサウンド。そこに乗っかる、ラップ的アプローチのボーカル。00年代のミクスチャーロックのテイストを色濃く感じる、アッパーチューン。これをデスクトップ上で作ってる訳ですよね…？　技術の進歩、凄まじいよなぁ。『深夜高速』フラワーカンパニーズのカバーで、CMソングとして起用されていた配信シングル曲。ぼく、オリジナルがもう大好きで大好きで。大概、オリジナルを好きだと、カバーはどうしても斜に構えて聴いちゃって、「…うーん。」となりがちなんだけど…これはもう圧倒的に良かった。フラカンの、しみったれていて（褒め言葉）屈折したロックンロール。それが、見事なまでに再現されてた。やはりこの曲には、挫折を知ってる人にのみ醸し出せる独特のグルーヴがある（ちなみに高橋優さんver.も好き）。『MUSIC VIDEO』とか『Explain』辺りで注目されて出てきた方なので“コミックソングの人”みたいな見方をしちゃいがちだけど…この人の核は、この曲（ご自身の作詞作曲ではないですけども）のようなところにあるように思います。『レディキャップ！』これまた、アニメのオープニングテーマなのだそうな。シンセが効いた、アップテンポな曲。メロディもアレンジもとても分かりやすくて、タイアップ先のアニメの事は存じ上げませんがきっと子ども向けアニメなんだろうなぁという感じがします。凄くフランク。それこそ『MUSIC VIDEO』の人が、『式』『龍』みたいな曲も生み出す驚きと、更にはこの曲みたいにキッズにもウケる曲を作れるという驚き。この人には、定期的に驚かされる。『季節の報せ』関西圏の情報番組のオープニングテーマなのだそうな（関東在住なので詳細は分かりませんが）。軽快なポップチューン。そう、軽快でポップで、幸福感を感じるあったかい曲なんだけど…ぼくは、『鴨川等間隔』を思い出しました（曲調やアレンジが似てるという話では全然ないです）。往々にして、地域性と生活感とが両方盛り込まれた歌詞にはそこはかとない感傷が漂い易く…その感傷が、『鴨川等間隔』に似てたんだと思う。あとは、「明日も生きるのだ」というフレーズ。深読みすれば、“生きるか死ぬかのレベルの事を意識しながら生きてる”とも取れる訳で。割と深刻…少なくともかなり考え込むタイプの主人公像がイメージされて。そんな人が、ちゃんと「3割引のカーディガン」などのように街の風景を意識しながら、四季折々を意識しながら生活出来ているという事にちょっとホッとするんですよね。ぼくも割と考え込む性格なので、共感というか、“ちゃんと”暮らせている主人公に勇気を貰えるというか。『富山におるちゃ』NHK富山放送局の、キャラクターのテーマソングなんだそうな…若干分かりづらいけど、その分かりづらさがこの人的でもある（笑）。オケに、なんかデパートのBGM的なダサさレトロ感を覚えるんですよね（笑）。いや、それで良いんです。それが良いんです。富山に、行ってみたくなりますよこれは。『Insane（B.LEAGUE version）』B LEAGUEの22-23シーズンのテーマソングなのだそうな。『おはスタ』の木村昴さんとアイクぬわらさんをフィーチャーした楽曲。ひたすらカッコいい曲。先鋭的なシンセが、耳と脳天に突き刺さってくる感じ。木村さんなのかアイクさんなのかは分かりませんが、ラップもとにかくキレッキレで。そのキレがあるからこそ、OTの歌モノパートがまた際立って聴こえる。フツーに、カッコいいアーティストが出すタイプの曲（笑）。『膏』読み方は“あぶら”。SawanoHiroyuki[nZk]okazakitaiiku名義の配信シングル曲。このお二方、かなり意外な組み合わせだと思うんですが、結果的に本作中でもかなり好きな部類の曲になりました。これ、特にタイアップありきの曲じゃないらしいんですよね。きっとシンプルに、澤野弘之さんが岡崎体育さんとやりたかったって事なんだよね…なんかアツい。OTファンとしては、OTのアーティストとしての価値が同業者に認められてるような感じがして、嬉しいんだ。OTは（特に役者として）トリックスター的な評価が高い気がするけど、直球でアーティストとして凄いんだぞ！と、常々思っているので（笑）。これはこれで、前曲とはまた違ったカッコ良さ。パーカッシブルなオケは、聴いていると勝手に体がリズムを取りたくなるような躍動感で。『Beats Per Minute 220』盟友・ヤバTとの、がっぷり四つコラボ。配信シングルとして聴いて、ヤバTのアルバムで聴いて、そして今回こうして改めて聴く。でも、コッテコテのヤバTサウンドであり、同時にコッテコテのOTサウンドでもあるんだけれども、でも意外と（？）飽きが来ない。飽きが来ないというか、毎度新鮮味を持って聴ける。とにかく、アップテンポの爽快なナンバー。多分、BPMで言うと220くらいなんじゃないかな（笑）。『めざましじゃんけんのテーマ』まぁ、タイトル以上でも以下でもないですね（笑）。この曲さえあれば、あなたももう時間に縛られずに誰でもどこでもいつでもめざましじゃんけんが出来るぞ！（笑）。そんな、計9曲。（上述の通り）『MUSIC VIDEO』とか『Explain』あたりで「おもしれー」と思ってファンになった身としては、近年の何作かは今ひとつハマりきれなかったんですよね。ちょっと失礼な物言いになっちゃうんですが…ネタ曲には哀愁とか感傷とかの“OTの真面目side”が滲み出ちゃってて、ネタとしてのキレには欠けていると感じる事が増え、真面目曲に至っては「真面目な曲なら他でも聴けるから、OTらしさ（＝キレのあるネタ曲）を聴きたいんだけどなぁ」みたいな事を思う事が増え。だから本作も、実はちょっとおっかなびっくりというか…「好きなアーティストの曲を聴いて“うーん…”って思うのは辛いんだよなぁ」とか思っちゃって。、、、で、実際聴いて………めっっっちゃ良かった！（笑）。本作、ネタ曲っちゅーネタ曲が無いんですよ。『めざましじゃんけんのテーマ』は、「それを音源化する⁉︎トリに持ってくる⁉︎」というおかしみはありつつも、曲自体に笑いの要素が強いかと言うとそうでもないし。『富山におるちゃ』も、“愉快な真面目曲”だし。でも、そういうアルバムで「じゃあOTらしさがないのか？」と問われたらそんな事は全然なくて。音数と“密度”の濃いトラックはまさに岡崎体育だし、球種の多さって意味でもその通りだし。何より、それが“笑い”なのか“情熱”“哀愁”なのかの違いなだけで、「楽しませたい」「届けたい」という熱量の凄さは初期から全然変わってない。本作は、その熱量がギッチギチだったように感じて、聴いてて熱くなりました。きっとこれからも、もう“ネタ曲の人”みたいな振り切った音楽活動はしないような気がするけど、“愉快な真面目曲”と“真面目曲”を織り交ぜながら創作活動を進めて行ってほしいし、今後も応援していきたいなぁと思いました。２歳児連れでライブは行けないけど、いつかまたライブにも行きたいなぁ。お気に入りは、#02 『深夜高速』#04 『季節の報せ』#06 『Insane「B.LEAGUE version）』#07 『膏』#08 『Beats Per Mimute 220』この作品が好きなら、・『A』／電気グルーヴ・『This is SPARK!!SOUND!!SHOW!!』／SPARK!!SOUND!!SHOW!!・『ハリネズミズム』／キュウソネコカミなどもいかがでしょうか。CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／『岡崎体育　感想記事一覧』アーティスト別　アルバム記事一覧【岡崎体育】※リンクがあるものが、感想記事あり※1st.『BASIN TECHNO』2nd.『XXL』コンピ『OT WORKS…ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
27Nov
- カラタチの夢／大橋トリオ
  ＞EP盤＞タイトル：カラタチの夢＞アーティスト：大橋トリオ＞リリース日：2023年 11月 8日＞記事作成日：2023年 11月 27日聴きました！『きのう何食べた？season 2』『探偵ロマンス』『さよならの向う側』というドラマのテーマソングに、テレビ番組のテーマ曲。とても“テレビ寄り”の新作。大橋トリオさんが、まさかこんなにテレビに近いアーティストになるとは…多くの人に聴かれる機会が出来るのは、素晴らしい事だと思う。『カラタチの夢』という事で、ドラマ『何食べ２』の曲から。とにかくオシャレ。初期の大橋トリオを思わせる、柔らかくて穏やかなアコースティックサウンド。軽快なリズムに、帰宅の足取りも軽くなるってなもんです。ぼく、正直『何食べ１』にはあまりハマらなかったんだけれども、こんな曲が流れてくるドラマならそりゃあ観たくなるさ。『黄昏メロウ』こちらは『美しい日本に出会う旅』なるテレビ番組のオープニングテーマだそうな。紀行番組なのかな…やはり、こんな曲が流れてくる紀行番組なのだとしたら、何としてでも観てみたいなと思う。これもまた、柔らかいポップチューン。BPMが前曲よりもやや落ち着いている分、のんびりとした散歩に似合う感じになってる。今（これを書いてるのは、例年よりも気温が高い11月下旬）、晴れた休日に散歩をしながら聴きたい感じ。『小さな種たち』唯一のノンタイアップ曲。落ち着いた曲。引き続き温かいサウンドで、メロディにも親しみやすさがあり、一方で高揚感みたいなものは皆無なので、じっくり聴ける。そして何回聴いても疲れない。こちらは、秋の夜更けによく似合いそうです。『さよならのない世界』ドラマ『さよならの向う側』のテーマソング。配信シングルとして出た時から、大好きな曲。大好きだけど、苦しくなるから気軽には聴けない曲。今年も、大好きなアーティストが沢山亡くなった。身の回りでも、悲しい話を幾つか聞いた（幸い親族の中にはそういうのは無かったけど）。そうして思うのは、この曲のように穏やかな最期を迎えられたらどんなに幸せかという事。後悔ではなく感謝を胸に逝けたら、最上の幸福。ぼくの生涯の目標は、「この曲が似合う終末期を迎える」なのかもしれない。『生きる者』こちらは『探偵ロマンス』なるドラマの主題歌だそうです。ここまでの曲とは毛色が異なる、ちょっとディスコファンク感のある曲。近年の、洒脱でウィットに富んだ大橋トリオの感じが強い。この曲が似合うドラマって、どんなものなんだろう。これもこれでちょっと観てみたい。そんな、計5曲。秋…しかも、深い秋に聴くのにぴったりな作品だと思う。秋の抜けるような青空って、何故か切なくて。また、秋の夜更けってなんか人恋しくなって。そういう秋特有の空気感が、いっぱいに詰まってるアルバムだった。凄く良かった。…でも、『かなしみのない世界』は泣いちゃうから要注意（笑）。お気に入りは、#01 『カラタチの夢』#02 『黄昏メロウ』#04 『さよならのない世界』この作品が好きなら、・『エンドロールEP』／秦基博・『深呼吸』／ハナレグミ・『ハミングバード』／奇妙礼太郎などもいかがでしょうか。CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／『大橋トリオ　アルバム感想記事一覧』アーティスト別　アルバム記事一覧【大橋トリオ】【大橋好規】※リンクがあるものが、感想記事あり※【大橋好規】名義1st.『colors original sou…ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
23Nov
- 6×9=53／KAN
  ＞オリジナルフルアルバム＞タイトル：6×9=53＞アーティスト：KAN＞リリース日：2016年 2月 3日＞記事作成日：2023年 11月 23日久しぶりに聴きました。KANさんが、お亡くなりになったそうで。がんを公表以降も、割といつものノリでツイートしたりなさっていたので、まさかこんなに早くこんな事になるとは…。存在自体が洒落みたいだった、面白おじさん（笑）。湿っぽい文章は、似合わないよな。『Listen To The Music（Deco☆version）』“まさにKANさん”な、穏やかで軽やかなポップチューンからスタート。“KANさんと言えば『愛は勝つ』”的なところは正直あるけど、『愛は勝つ』みたいな前のめりなメッセージソングよりも、ぼくはこの曲みたいな柔らかで気さくで自然体な曲のほうがKANさんの軸足な気がしています。『胸の谷間』このタイトルで、こんなにかっこいいイントロが流れ始める意味が分からない（笑）。いや、こんなにカッコいい曲にこんなタイトルと歌詞を乗せるほうの意味分かんないのか。「胸のたっにっまぁ〜♪」のとこのメロディやアレンジとか、めっちゃかっこいいじゃないですか。何でわざわざこの言葉を充てるの⁉︎（笑）。しかも、すげぇカッコいいから口に出して歌いたくなっちゃうしさぁ。『ポカポカ陽気の日曜日がいちばん寂しい』佐藤竹善さんとのコラボ曲。フォークソングっぽさと、でもぼくはどちらかというとフォルクローレのテイストを強めに感じたかも。歌詞にも出てくる、サイモン&ガーファンクル的というか。どちらにしても、ある種鬱屈した“負のエネルギー”を感じる曲。歌詞が、結構重たい。曲タイトルが、歌詞の主訴を端的に表しています。でも一方で、貝類のくだりには“らしい”ユーモアもあって。『安息』あったかさと切なさが50/50の、ピアノバラード。作詞は、盟友・桜井和寿。このアルバムを購入したきっかけはこの曲だったんだけど、初めて聴いた時、クレジットを見ないで聴いてもこの曲がソレだと分かった。水が合うというか、すっと馴染む感覚があったんですよね。桜井さん、ミスチル以外の“課外活動”の時にはミスチルテイストを外してくる事が多い気がするんだけど、この曲は、ミスチルの曲でもおかしくない歌詞だと思う。桜井さんがミスチルオーラを解き放って作詞しても押し負けない強さが、KANさんのメロディにはあったんでしょうね。『どんくさいほどコンサバ』“どんくさい”と“コンサバティブ”は両立し得ない気がしたけど、歌詞を読んだら何となく分かっちゃう不思議（笑）。トリッキーな表現を使いがちなKANさんですが、でもどの曲も歌詞カードを読めば「なるほどね」って腑に落ちるんですよねぇ。コンポーザーとしての魅力は言うまでもないけど、リリシストとしての才能も凄いですよね。常にユーモアがまぶしてあるし。『scene』爽やかで軽快なポップロックチューン。仮タイトルは『全力箒星』なんだそうです…00年代のミスチル楽曲の構造と、スキマスイッチの歌詞のテイストを組み合わせて作ったそうな（笑）。なんて高尚な遊びなんだろう。スキルとセンスに乏しい人がやったら、ただのパクリやトレースになってしまう方法。それが一切そうなっていなくて、ちゃんとオリジナルなのが、KANさんの実力の証左。ミスチルもスキマも好きな身からすると、分かりみしかない。確かに00年代のミスチルは、硬派なロックスタイルやちょっと趣味が強く出てニッチな雰囲気が強まった時期を経て再びど真ん中のポップス回帰してきた時期だったから、『箒星』をはじめとしてこの曲のような瑞々しさ溢れるキャッチーな作風のものが多かったですよね。歌詞は、アツい想いを独特な例示も織り交ぜながらロジカルに説明するスキマ感が的確に盛り込まれていたと思うし、綺麗な日本語の中に上手いバランスで喋り言葉や崩した言い回しをを混ぜて親しみやすさを出すという表現的な巧さもちゃんとあったと思う。先輩後輩とか、そういうのを関係なく他者の音楽を研究して分解・再構築しようとする辺り、ミスチル桜井さんと似すぎ（笑）。『ブログ！ブログ！ブログ！』急に、テクノポップ（笑）。テクノポップの雄、Perfume（というか中田ヤスタカプロデュースアーティスト）から爆発的に広がった、オートチューンをゴリゴリにかけた歌声…それを多分、地声で再現してる（笑）。オートチューン的なぶつ切りの歌声を、これ“歌い方”によって再現してますよね…⁉︎（多少のオートチューンはかけてるのかもしれないけども）。なんて男だ。サビのキメのところに、ボーカルとユニゾンでシンセが重なる辺りにも、非常に中田ヤスタカみを感じるし。本当にユーモアのある人って、常識を兼ね備えてるものですよね。何が常識かを分かっているからこそ、そこからの比較としてのユーモアが冴える。KANさんという方がそういう方だというのがよく分かる歌詞。「タイトルは『ご報告』」のブログに、ファンが何を思うのか。「３年間」という期間に、ファンが何を思うのか。ちゃんと分かった上で、その悲哀の奥にある可笑し味をいい感じにフィーチャーしている。『桜ナイトフィーバー〜Album version〜』前曲からブランクレスでこちらの曲へなだれ込む。この曲も、打ち込みのシャープな音が印象的なデジタルチューン…なのに、急に派手でゴツいギターリフが入ってきたりして。ちなみにギターはTRICERATOPSの和田唱さんなんだそうな。桜ソングは世の中に数多あれど、桜の気持ちを歌った歌はそうないと思う…しかも、桜ソングという存在に一石を投じている（笑）。着眼点が違い過ぎる。『寝てる間のLove Song』落差が凄い（苦笑）…こちらは、優しいバラード。ピアノ一本で展開する、とても“身近”な曲。隣ですやすや眠る君への、愛の歌。これはもちろん、恋人や奥さんを想いながら聴いても良いんだけど、ぼくはどちらかと言うと子どもを想いながら聴いています。そして、そうやって聴くと、ほぼ泣きます。『ロックンロールに絆されて』馬場俊英さんとのツインボーカル曲で、〆。力強いバンドサウンドは、だけどコッテリではなくさらりと聴ける軽やかさで溢れている。音的には、馬場さんの作風に近いかもしれないですね。もちろん、ギター少年だったすべての人に共感をもたらす曲だとは思うけど…でも同時に、KANさんと馬場さんの私小説的な側面も強いのだろうなという歌詞。そんな、計11曲。一言で“遊び心”と言い切ってしまうには、あまりにも切り口が多角的でバリエーションが豊か。ともすると、とっ散らかり過ぎてどういうアーティストなのか掴めなくなってしまいかねない程のレンジの広さなんだけど、でもそうはならずにちゃんと“KANらしさ”みたいなものが感じられるから驚きです。毎作品そうでしたが。KANさんを思い出そうとすると、夏目漱石だったり、武将だったり、サンバダンサーだったりして、悲しくならないんですよね（笑）。多分、KANさんの思うツボ。ご冥福をお祈り…なんかしなくても、きっと既に空の上で陽気にやっている事でしょう。楽しんで！KANさんに、♾️ Mental Point！お気に入りは、#03 『ポカポカ陽気の日曜日がいちばん寂しい』#04 『安息』#06 『scene』#09 『寝てる間のLove Song』この作品が好きなら、・『COSMOS』／寺岡呼人&Golden Circle of Friends・『Heart to Heart』／槇原敬之・『re:Action』／スキマスイッチなどもいかがでしょうか。
21Nov
- 白昼夢／NakamuraEmi
  ＞シングル（8cmフィジカルシングル）＞タイトル：白昼夢＞アーティスト：NakamuraEmi＞リリース日：2023年 11月 10日＞記事作成日：2023年 11月 21日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑳。今回はえみさん。言わば“8cmシングルシリーズ”の、第２弾。ちなみにぼくは、“新しい”ではなく“懐かしい”の世代（笑）。『白昼夢』近年のえみさんの作風そのもの。メロウで、スロウで、センチメンタルで。別に、ご飯も喉を通らなくなるような、自暴自棄になるような、そういう輪郭のハッキリした影ではないんだ。ふんわりとしていて、ゆらりとしていて…そういう、何とも言えない影。それが、この曲には横たわっている。その淡さとゆらめきは何かに似ているなと思ったんだけど、しばらく考えた末に「あぁ、白昼夢だ」と思い至る（笑）。白昼夢という言葉が発する独特なイメージが、まさにこの曲を包んでいる。歌詞は…今日はちょっと、痛い。奥さんと、久々にそこそこの喧嘩をした今のぼくには、小骨のように喉の奥にチクっと刺さるんだ。そして、カワムラヒロシプレゼンツの重心の低いオケが、胃のあたりにズシンと来る。『新時代』Ado×中田ヤスタカの、あの曲のカバー。驚くべき事に、ぼくは原曲を今日まで聴いた事がなくて（『ワンピース』好きなので、「映画観よう」→「音楽は、映画を観てから聴きたい（こだわり）→育児に追われ、映画など観る余裕がない→聴かないまま現在に至る…という流れで今日に至った次第。もう、こっちから入ってるので、“NakamuraEmiの曲”にしか聴こえない。歌詞のエネルギッシュな感じには、初期NakamuraEmiのソレを感じる。イントロで歓声が入ってるけど、これライブテイクなのかな。確かに冒頭サビ部分のボーカルとかスネアの鳴り感にはライブテイクっぽさを感じなくもないけど、でもそれ以外はスタジオ音源っぽい“整い”を感じるんだよなぁ。どっちだっていいんだけど、ちょっぴり気になる。この機会にオリジナルのほうも聴いてみたんだけど、ぼくはジャジーでフォーキーなこっちver.のほうが断然好きでしたね。中指突き立てるような歌詞が、妖艶で野太いサウンドによってより深くまで刺さってくるような感触がある。『白昼夢（Instrumental）』ボーカルレスver。歌モノ曲なのにボーカルなしでも堪能出来ちゃうのが、カワムラヒロシマジック。今回のこの曲は、６月のしとしと雨の景色に添えて聴きたい感じ。何となく気怠く、やる気の起きない午後に、窓に当たった水滴の数でも数えながら聴きたい（笑）。歌アリver.とは、また違った景色が観られます。そんな、計3曲。“シングル”というフォーマットを、堪能しました。つまり、カップリングといわゆるオリジナルカラオケってやつがセットになった、３曲入り。アルバムよりはミニマムに、だけど“配信シングル”“一曲だけ”よりは広いレンジで。短編小説集を読んだ感じに近い。お気に入りは、#01 『白昼夢』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）『NakamuraEmi　アルバム感想記事一覧』アーティスト別　アルバム記事一覧【NakamuraEmi】※リンクがあるものが、感想記事あり※EP『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.1』EP…ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
20Nov
- Open The Window／RHYMESTER
  ＞オリジナルフルアルバム＞タイトル：Open The Window＞アーティスト：RHYMESTER＞リリース日：2023年 6月 21日＞記事作成日：2023年 11月 20日聴きました！最新作！　そして今回は、客演もいっぱい！　華やかなのに浮ついた感はなく、ワンパクだけど年相応。この人たちのこの感じは、いつ聴いても素晴らしい。しかし…６年ぶりのアルバムだそうな。６年て！　配信シングルはコンスタントに出てたし、他アーティスト作品への客演もしてたし、タレントさんとしての露出もあったし…ちょいちょい見聴きしてたので、そんなにインターバルのある印象では無かったのだけれども。６月リリースだけど、感想書くの忘れてた。『After 6』爽やかなシンセの音が、良い意味の違和感（笑）。なんちゅーか…まさにラジオ番組のジングルっぽいなぁと思ってたら、実際『アトロク』で使われてたんですね。ぼくは時間帯的に『アトロク』は聴けなかったんだけど…枠移動した（というか新しい番組になった？）ようなので、今後はちょいちょい聴いていきたい。小気味良く畳み掛けてくる2MCが、耳に心地いい。『My Runway』REIさんをフィーチャーしたアッパーチューン。ぼくはREIさんも大好きなんですが…最近のREIさんは優しくて柔らかい曲が増えてきましたが、この曲のREIさんは、ぼくが好きになり始めた頃のようなキレッキレの佇まいでした。ギターもキレキレ、ボーカルもキレキレ。カッコいい。そしてライムスも。前曲以上にグイグイに畳み掛けてくる。REIさんが「Super Star」と歌っているのに対し、ライムスは「スーパースター」というか、なんなら「すーぱーすたぁ」と歌ってるのが良い（笑）。意図的としか思えないんだけど…スマートな英語発音のREIさんに対して、カタカナ英語が哀愁を誘うRHYMESTER。大好きだ！『Open The Window』NulbarichのJQさんとのコラボ。本作の中でもメッセージ性が強いリリックが特徴的。『ダーティーサイエンス』（特に『The Choice Is Yours』）が大好きなぼくにとって、大好物な曲です。ライムスの“説教くささ”のないアツさと、JQさんのどこまでもクールな歌声とが意外にマッチ。サウンド的にも、ライムスの守備範囲を主軸としつつNulbarichのエッセンスもちゃんと入ってる。『初恋の悪魔-Dance With The Devil-』SOIL&“PIMP”SESSIONSとのコラボ。過去作『ジャズィ・カンヴァセイション』が大好きなぼくには、直球ど真ん中のアッパーチューン。SOILの“ヒップホップなジャズ”と、ライムスの“ジャズィなヒップホップ”が、両方炸裂しまくっとる。アドレナリンしか出てこないっすわマジで。で、そんなに激アツなのに、非常にクールでもあるんだわ。額に汗ひとつ浮かべずに走る『逃走中』のハンターみたい（笑）。…だからこそ！　「なにやってんだよみどりん！」ですよ。ライムス2MCがこの曲で熱量高く歌ってる「究極のDrugさL.O.V.E.」というリリックを、カッコ悪いものにするんじゃないよ！！　このリリックを、どういう顔して聴いてたんだよ。腹立つわぁ。『世界、西原商会の世界！Part 2 逆featuring CRAZY KEN BAND』気を取り直して（そう、いちいち気を取り直さなくてはならないところも罪深いみどりん氏）。いろんな要素が重なって、なんだかよく分からん曲（笑）。いや、曲自体はCBKの上質ながらも敷居は高くないポップネスで聴きやすいものなんですが…ゴリゴリの宣伝が急に流れてくる違和感や、“逆featuring”の意味や、剣さんの存在感や。これ、そもそもの『西原商会の世界！』の存在とその経緯を知らないと、まったくもって何のこっちゃ分からんという（笑）。いや、批判じゃなくて、「なんて自由なんだ！」という面白み。ニヤニヤしちゃう。『2000なんちゃら宇宙の旅』なんというか…勉強になる（笑）。ベタにスペーシーな音に、げんきいっぱいなラップが乗って。正直、配信シングルで単体で聴いた時には今ひとつピンとこなかったんだけど…アルバムの一曲として聴いたら、結構好きだった。単体だとちょっと毒っ気が少な過ぎて物足りなかったんだと思うんだけど、キャラ揃いのアルバムの流れの中で聴くと、この聴きやすさがひとつの個性になってる。『予定は未定で。』この、イントロの感じ…オシャレな洋楽とかでは必ず聴こえてくるよね（笑）。そんなオシャレなオケがとてもよく似合っている、程よくセンチメンタルなミドルバラードチューン。前半はホントに“センチメンタルなミドルバラード”なんだけど、中盤以降はちょっとスカの感じも入ってきて。しっとりしてるのにグルーヴィ。『マクガフィン』岡村靖幸さんをフィーチャーして。刺々しさと毒々しさがあって、でも同じくらいピュアでもある。こんなに刺激的なオケなのに、岡村さんのパートだけはなんかこう王子様感が漂う感じ（笑）。これ出来るの、岡村さんと及川ミッチーくらいかと。ライムスはライムスらしいのに、岡村さんは岡村さんらしいのに、両者が全然バッティングしてない（むしろ混ざり合っている）のが面白い曲。『なめんなよ1989』hy4_4yhとのコラボチューン。ぼくはハイパヨの事は、ただただハイテンションで「ヤバイヤバイ」言ってた時期に初めて聴いたので（笑）、そのイメージが強くて。今回の曲が、まさかこんなにシリアスな曲になってるとは夢にも思わず。本作の中でも、一番シリアスなんじゃないでしょうか。中指突き立てる感じもありつつ、でもそれはあくまでも自分の中にある“弱さ”みたいなものに対するもののように聴こえて。鼓舞されるというか、焚き付けられるというか、そういう曲。ハイパヨのプロデューサーさんが繋いだ曲なのかもしれませんね。『Forever Young（ザキヤマRemix）』このタイトル、ザキヤマさんがリミックスを手がけたみたいになってますよね（笑）。ライムスとスチャダラパーという物凄い組み合わせの曲に、アンタッチャブルのザキヤマさんの合いの手（？）が加わったバージョン。オリジナルも大好きなんだけど、ザキヤマさんが入ったらもう鬼に金棒よね。電車の中で聴けない、ニヤニヤしちゃって。特に「よしんば〜？」がツボ。クセの強いMCがこんだけ集まって、更にはザキヤマさんも加わって…コッテコテというかもはやギットギトになったっておかしくない編成なのに、あくまで軽ぅ〜く聴けるってのが凄い。濃ゆいけどクドさは無い。MC陣も勿論凄いんだけど…この曲は、トラックが好き。それこそコッテコテのMC陣がマイクリレーしてるのに、トラックにちゃんと存在感があって。カウンターラインがいちいち特徴的なんですよね。カウンターラインにボーカルを乗せたら、それだけで“ちゃんとした”一曲になりそうな感じ。ギターが、ブラスが、鍵盤が、マイクリレーならぬ“演奏リレー”をしている。『待ってろ今から本気出す』曲タイトルをそのまま音で体現しているような曲。“ギア”を入れる感じの力強さと、適度なユーモアと、無垢なアツさと。Dさんの、冷静なのに畳み掛けてくるMCがカッコ良すぎる。JINさんなのかな、ラストのスクラッチもカッコいい。浮ついた感じはないけど、アグレッシブで。そんな、計11曲。RHYMESTERのアルバムで一番好きなのは『ダーティーサイエンス』なんですが…その後の何作かは、そこまでガッツリとはハマれなくて（聴くは聴いたし、好きは好きですけどね）。でも、今回は、久しぶりにガッツリとハマりましたね。すげぇ良かった。良い意味で、バラバラですよね。バラエティ豊かというか。“アルバムを短期間で集中的に仕上げました”ではなく“ここまでのシングル曲をまとめた”感じだからなんだろうけど…それが、聴いてて面白い面白い。バラバラの絵柄を組み合わせて、でも一枚の作品としてのバランスが良いというパッチワーク的な良さ。パッチワークって、センスがない人がやるとただのカオスですからね（笑）。カオスにせず、作品としてのまとまりを見せてくれたライムスはやっぱり最強。『なめんなよ1989』から『Forever Young』の流れに違和感を抱かせないって、センス以外の何物でもないですからね。お気に入りは、#02 『My Runway』#03 『Open The Window』#04 『初恋の悪魔-Dance With The Devil-』#08 『マクガフィン』#09 『なめんなよ1989』#10 『Forever Young（ザキヤマRemix）』#11 『待ってろ今から本気出す』この作品が好きなら、・『EPOCH』／RIP SLYME・『FONKY&LOVE』／韻シスト・『GOLDEN LOVE』／◻︎◻︎◻︎などもいかがでしょうか。CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp　
19Nov
- PYG／DOGADOGA
  ＞配信シングル＞タイトル：PYG＞アーティスト：DOGADOGA＞リリース日：2023年 10月 25日＞記事作成日：2023年 11月 19日聴きました！今月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑲。今回は、昨日に引き続いてDOGADOGA。plentyの江沼さんやandymoriのリズム隊お２人など、総勢５名のバンド。サックスまで居るけど、ゴリッとしたロックバンド。『たくらんでる』と同時にリリースされた曲。『PYG』何とも言えない緊張感と高揚感のイントロから始まる曲。その緊張感と高揚感、ぼくには若干『移民の歌』みたいな印象に聴こえました（カブってる似てるの話では一切ないですよ！！！）。タイトなリズムに、鼓動が早まる。『たくらんでる』同様、無駄を削ぎ落とした武骨なアレンジが印象的。一方で、サックスの音もするし、５人という人数の厚みというかそういうのもある。無駄はないけど、華はある。そんな、計1曲。やっぱり、良いな。エネルギーに満ち満ちている。組み立てのバンド特有の爆発力を感じさせつつ、だけどとっ散らかってる感が皆無なのはメンバーが実績のある人たちだからか。ヒリヒリはするけど安心して聴いていられるのが、ぼくにとっては好印象。早めに、アルバムとか出ないかな。まだ２曲しか聴いてないので、このバンドがどのくらいのポテンシャルを秘めているのかをアルバム単位で把握したい。お気に入りは、#01 『PYG』CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
18Nov
- たくらんでる／DOGADOGA
  ＞配信シングル＞タイトル：たくらんねる＞アーティスト：DOGADOGA＞リリース日：2023年 10月 25日＞記事作成日：2023年 11月 18日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑱。今回は、（ぼく的に）謎のバンド、DOGADOGAのデビューシングル。まず、“DOGADOGA”と書いて“ドガ”と読むところから意味不明（笑）。メンバーは５人。plentyの江沼さんと、andymiriのリズム隊お二人（後藤さんは、このバンドではドラムスではなくシンセサイザー）と、サックス等々の渡邉恭一さんと、ドラマーの古市健太さんという布陣。この曲と『PYG』の２曲同時配信リリースで、デビュー。ラジオからふいに聴こえてきて、「なんだこの曲は！！！」となりました。『たくらんでる』ボーカルラインはラップ的というか、むしろ川柳的といったほうが良いかもしれない…12音前後でひとまとまりになったフレーズが、小気味良くオケに乗っかって聴こえてくる。サウンドは、とにかく肉感的。端的に言うと、“ドカドカ言ってる”感じ。まとまり感とか、バランスとか、聴きやすさとか、そういうのよりも、ゴツゴツとしていて武骨さが前に来ている、非常に聴き応えがあるサウンド。音源を聴いているというよりも、アンプに直で繋いで演奏しているのを目の前で聴いている感覚です。だから、ライブハウスで“浴びてる”ような興奮を味わえる。乾いた音のドラムスが気持ちいい。メロディアスなベースに親近感。グラマーなのにヤンチャなサックス。ガレージロックっぽさを感じるギター。演奏陣にもそれぞれ個性があって、個性は強いけど一体感もあって、物凄く良い。グルーヴィ。そんな、計1曲。手数や音数が多くて、構成も複雑で、サウンドの質感はとにかくマイルドで…そんな、最近のトレンドとは真逆な曲でした。ゴツゴツしていて男臭く、雰囲気はちょっぴり斜に構えていて、構成はシンプルで。それが、逆に新鮮でした。これは良いバンドを見つけたぞ。お気に入りは、#01 『たくらんでる』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
17Nov
- アイコトバ／アイナ・ジ・エンド
  ＞配信シングル＞タイトル：アイコトバ＞アーティスト：アイナ・ジ・エンド＞リリース日：2023年 10月 27日＞記事作成日：2023年 11月 17日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑰。いやはや、今月は本当にシングルが豊作。今回は、アイナ・ジ・エンドさん。最近は“キリエ”としての稼働が多かった気がしますが、こちらはアイナさんの名義で。アニメ『薬屋のひとりごと』のエンディングテーマ。原作小説は読んでないけど、マンガは愛読していたのでアニメも観たら、エンディングがこの曲で。週末のど深夜にぼーっと観るアニメからこんな曲が聴こえてきたら、なんかグッと来てしまう。『アイコトバ』作詞作曲は石崎ひゅーいさん、アレンジはトオミヨウさん。ガチ感が凄い（笑）。ロックバラードと呼んで差し支えないでしょうね。マイナー調のメロディラインと感傷的な歌声には、まごう事なきバラード感があり。一方でオケには厚みがあり、ロックンロールを感じる。歌詞は、決してハートウォーミングとは言えない。心に傷跡がある人に刺さる感じの歌詞。でも、オケの雰囲気も相まってか、聴き終えるとちょっとあったかい気持ちになるんだよなぁ。不思議。切なさと温もりが９：１の感じなんだけど、１しかないからこそそこが浮き立って見えるのかな。暴力的な程に感傷的な曲が、昔から大好きなんですよ。一旦どん底に突き落とされて、そこから浮上する過程に気持ちよさを感じるというか。そういう曲って滅多に出会えないんだけど、この曲はまさにそれ（ちなみに過去で言うと、speenaの『ジレンマ』とか、GO!GO!7188の『こいのうた』とか、Q;indivi+の『hanabi』とか）。自分自身には何一つ悲しい事がないのに、声をあげて泣きたくなる（笑）。そしてその先のスッキリに恋焦がれる。そんな、計1曲。若い頃に夜勤帯の仕事をしてた時、日付が変わる頃に諸々がひと段落してふっと一息ついた時のあの瞬間が、ちょっと好きだったんです。その時の感覚を、何故か思い出しました。仕事に区切りがついた安堵感と、ひとつも音がせずただ自分がポツンとそこに居るだけの寂しさと…フル稼働から解放されて回転をやめた脳みそに、深夜アニメはちょうど良くて。名前も知らない主人公が何かと戦ったり誰かに恋したりただ普通に生活したりするのを観るともなくボーッと観て、エンディングテーマが流れ始めたところでようやく「あぁ、このアニメはもう終わるんだ」って気付くという。その独特な浮遊感（？）が好きで…それを追体験出来る曲でした。凄く、深夜アニメのエンディングテーマ感が強い曲（特定の何かの曲に似てるとかカブってるとかの話ではないです）。ここ最近聴いたあらゆる曲の中でも、かなり好きな部類の曲。お気に入りは、#01 『アイコトバ』CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／…配信限定作品ですが。ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
16Nov
- Crop／オレンジスパイニクラブ
  ＞オリジナルフルアルバム＞タイトル：Crop＞アーティスト：オレンジスパイニクラブ＞リリース日：2023年 9月 20日＞記事作成日：2023年 11月 16日聴きました！去年？の“ロッキン予習シリーズ”で初めて聴いて、結構好きだったので。新作もチェック。２年ぶりにリリースされる、2nd.アルバムだそうです。13曲入りで、既発曲と新曲が半々くらいとの事（ぼくはシングルまでは追っかけてないので、ALL新曲として楽しみましたが）。『ルージュ』洒脱なミドルポップチューン。BPM的には落ち着いてるんだけど、ボーカルラインと各楽器（特にベース）が動的で。そこにスクラッチも重なったりするもんだから、トータルで言うと、結構アクティブに聴こえる曲。肩肘張ってないというか、ゴリッとしてないというか…あくまで小ざっぱりとしたアレンジもGood。『君のいる方へ』こちらはアップテンポ。こっちに関しては、BPMも含めて全体的に分かりやすくアッパー。ボーカルのテンションだけは飄々としていて、そのギャップが面白くもあるんだけど。00年代くらいの、青春パンクとラップカルチャーが融合したラップロックのテイストが強い。音は、あの頃のトレンドよりもスタイリッシュさを優先した感じだけど。『タイムトラベルメロン』ボーカルのメロディラインが、サビ／バース問わず、どこをどう切り取ってもキャッチー。例えばラジオからこの曲が流れてきて、「こーゆーの苦手」なんて思う人は皆無なんじゃなかろうか。程よくヤンチャで、ほんのり哀愁。『no reason』センチメンタル、２割増。サウンドには引き続き厚みがあって、譜割的にも文字数多め（ラップ的）な感じなんだけど…でも、“勢い”とか“奔放さ”とかっていうよりは、感傷のほうが強い。それは「あんまり上手くいかねぇなぁ」っていう現在進行形のモヤモヤを主成分とした切なさかもしれないし、「あの頃は良かったなぁ」っていう過去を振り返る切なさかもしれない。どのタイプのセンチメンタルにもフィットする、サウンド。『Crop』表題曲。あくまでも、力まない。肩肘を張らない。演奏はエネルギッシュだし、アレンジにもメロディにも歌詞にも盛り盛りにアイデアが詰め込まれてる感じがする。でも、アイデアが渋滞してる感じはなく、あくまでさらりと聴けちゃう曲。晴れた秋の日の散歩のBGMにも合うし、でも「大切な人を想って」みたいな暑苦しい聴き方にだって充分応えてくれる。『ハルによろしく』感傷が、特にぎっしり詰まっている。イメージだけで言うと…失恋した日に、活気のある古い商店街をとぼとぼと歩きながら聴きたい（笑）。周囲の喧騒に包まれて、ひとりぼっちの自分を実感したい。本当に辛い事があると、“悲しい”っていうよりも“無”って感じになるじゃないですか…あの感じに、よく似合う曲だと思う。音が優しいから、メロがあったかいから、歌詞から“生活臭”がするから…だからこその。圧倒的にあったかいのに、鋭利。そんなミドルバラード。『ピンクフラミンゴ』良かった…もしも前曲に続いてこの曲もセンチメンタルだったら、さすがに泣いちゃってたかも（笑）。程よく跳ねてて、程よくユーモラスな曲。アコギのストロークが軽快で、リズム隊が人懐っこくて、ギターがいい感じにトボけてる。そんなポップチューン。『さなぎ』スケール感のある曲。ここまでの曲も自由で奔放だったけど、この曲はちょっとだけそういうのとは違う印象を受けました。凪いだ海の水平線を眺めるような、そういうスケール感（歌詞がそういう事だって訳ではないです）。時間を持て余した秋の夜長に聴いたら、なんか新しい考えが浮かびそう。『洒落』ドカドカ、バコバコ。本作中で、ダントツでヤンチャな音。バンドって、基本的には“調和”で成り立つ気がするんだけど、この曲は“自己主張”で成り立っているように聴こえる（笑）。「俺のベースを聴け」「俺のドラムを浴びろ」「俺のギターを喰らえ」…そんな感じ。聴いてるとウキウキしてきちゃう。『パピコ』めっちゃウマそうな毒キノコみたいな曲（笑）。曲タイトルも、アレンジ的な面でも、非常にキャッチーでポップ。でも、ちゃんと歌詞を追いながら聴くと、かなり“痛み”を伴う失恋ソング。いや“失恋”って言葉も軽く感じるな…生きる目的を失った人の歌。ぼくにはそう聴こえました。「目的にさえなれないなら手段でもいい、そばにいて」…尋常じゃない（笑）。『レイジーモーニング』前曲の歌詞がシリアス過ぎて…この曲の軽やかさに救われる。ひとつの音符に乗っかる文字の数が、かなり多め。でも、ラップ的な事ではなくてあくまでもメロディアス。うん、非常にメロディアス。今回のアルバムの中でも屈指の“歌モノ”だと思っています。凄く、生活の匂いがする曲。どこぞの大学生の日常を覗き見ているようですらある。『９分間』“直球”なポップチューン。ぼくはSaucy DogやThe shes goneなどのバンドも好きなんですが、その辺りを彷彿とさせるような、とにかくキャッチーな曲。人懐っこいメロディに、普遍性の高いアレンジ。印象には残るけどしつこくはない演奏も。全体的に、“人当たりが良い”曲。『hug.』アコースティックな柔らかさがクセになる曲で〆。軽快なアコギ&スネア、楽しげなピアノ&ベース、そして憂いを帯びたボーカル。このアルバムを聴いてるのは10月なんですが、この時期の空気によく似た曲。乾いていて気持ち良く、だけどほんのり切ない。この曲、大好きです。そんな、計13曲。いやぁ、良かった。前作も好きだったけど、前作以上に良かった。全体的に、トーンは“控えめ”だったと思う。勢いとテンションでぐぁーっと持っていくのではなくて、あぐでも落ち着いた雰囲気の曲が多かった。アレンジとテンションが落ち着いた雰囲気だったからこそ、歌詞とメロディとが紡ぐエモーションが、立体的に聴こえた気がします。感傷的な曲はより感情的に、ユーモラスな曲はよりユーモラスに。“色味”が落ち着いたもので統一されていたからこそ、各曲の個性が際立っていたように感じました。いやぁ、このバンド、好きだわ。お気に入りは、#01 『ルージュ』#03 『タイムトラベルメロン』#04 『no reason』#05 『Crop』#06 『ハルによろしく』#10 『パピコ』#11 『レイジーモーニング』#13 『hug』この作品が好きなら、・『NEW BORN GHOST』／Tele・『泣きたくなるほど嬉しい日々に』／クリープハイプ・『JUMP ROPE FREAKS』／ズーカラデルなどもいかがでしょうか。CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
15Nov
- 回れよ地球／20th Century
  ＞配信シングル＞タイトル：回れよ地球＞アーティスト：20th Century＞リリース日：2023年 11月 1日＞記事作成日：2023年 11月 15日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑯。今回はトニセン。トニセン…V6の曲は何曲も聴いた事があるけど、トニセンとしての曲は初めて聴いたかも。大変申し訳ない言い方になってしまうのですが…「トニセンの曲が聴きたい」ではなくて、「レミオロメンの藤巻亮太さんが楽曲提供してるから」という理由でチェックさせてもらった次第です。作詞作曲が藤巻さんで、編曲は曽我淳一さんとの事。『回れよ地球』軽快であったかい、メンバーさんのキャラクターそのものみたいなポップチューン。とにかく、メロディラインに藤巻亮太を感じた。例えばサビでは、普通だったら最初のメロディに戻りそうなタイミングでまったく別の展開に移ったりしてて。聴きやすいんだけど一筋縄ではいかない構成が、物凄く藤巻亮太。でも、じゃあトニセンの３人さんの歌声がマッチしてないのかというとそういう事ではなくて、とてもしっくり来ている。スガシカオさんと川村結花さんによる『夜空ノムコウ』という大名曲がありますが…あれ、スガさんがプロの歌声でセルフカバーしたバージョンも勿論いいんだけど、SMAPの“あの感じ”の歌声だからこそやたら深くまで沁みてくる感覚もあって。それに近いかも。この曲のメロディも藤巻さんが歌ったほうがしっくり来るんでしょうけども、トニセンの皆さんの歌声だからこそ出る味があるというか。歌詞は、一点の曇りもない応援歌。しかも、ある程度ミドル世代にこそ響くというか。トニセンはそこが“売り”な気がするし、藤巻さんはそれにうまくコミットした歌詞を書いたなぁと思う。そんな、計１曲。なかなか良かったっす。上でSMAPを例に挙げましたが…アイドルの皆さん（この方々が今現在アイドルを名乗っているかどうかは別として）が歌う歌には、テクニックというのとはまた違う独特の良さがありますよね。有り体に言えばキャッチーさって事なんだろうけど、人懐っこくてスッと懐に入ってくる感じ。息を吸うように、自然に耳に入ってくるというか。それが、この曲にも確かにありました。余談ですが…最近はアイドルの皆さんも歌が本格的だったり、ラップがあったり、はたまたキレッキレなダンスが付いてたりして、本格派な楽曲が増えてきたと思う。それはそれで素晴らしいとは思うんだけど…ぼくはやっぱり、SMAPとかV6とかの頃のアイドルソングのように、“難易度の高さ”や“独創性”みたいなものよりも“みんなで口ずさめる曲”を歌ってくれるほうが嬉しいなぁと思ってしまいます。歳を食ったんだと思います（笑）。さらに余談だけど…メンバーの中に旧ジャニーズの副社長さんがいらっしゃる訳ですけども、ぼくは出来れば、芸能活動を続けるなら経営側としてマスメディアに出る仕事は兼任しないほうが良いんじゃないかなと思う。この曲、こんなにハートフルであったかいのに、あの事件、あの発言がちらついてしまってなんかちょっと楽しみきれないところがあったので。感じ方は人それぞれなんでしょうけど、ぼくはそう思いました。そして欲を言えば、藤巻亮太ver.も聴いてみたいけどね。お気に入りは、#01 『回れよ地球』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
14Nov
- Allure of the Dark／Daoko
  ＞配信シングル＞タイトル：Allure of the Dark＞アーティスト：Daoko＞リリース日：2023年 11月 1日＞記事作成日：2023年 11月 14日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑮。いやぁ、今月は本当に、気になるシングルがいっっっぱい！今回はDaokoさん。最近はQUBITとしてのバンド活動もしてますが、ソロもちゃんと並行するんですね。今回の曲は、スマホゲーム関連の曲なんだそうな。登場キャラクターのテーマソング的な？　ゲーム一切やらないので詳しくは分からんのですが…。『Allure of the Dark』先鋭的なデジタルサウンドで、幻想的な空気感を描く…なかなかに独創的な曲。霧に包まれたような幻想的な雰囲気をまといつつ、でもオケはかなりクッキリハッキリしてるんですよねぇ。特に低音のビートは、クラブのウーファーで食らうような衝撃がある。面白い。分かんないですけど、タイアップ先は結構ファンタジックなゲームなんですかね？　こんな曲が流れてくるゲームなら、ちょっとやってみたいわ。そんな、計1曲。メロウでセンチメンタルでメロディアスな曲。米津玄師さんとの『打上花火』辺りが好きな人には、とてもハマる曲なんじゃないでしょうか。ぼくも、大好きになりました。一方で、「もはやラップ要素は無いんだな」ともちょっと思いました（笑）。全編、歌モノ。だから、“『打上花火』好き”としては大満足の曲ですが、インディーズ時代にハマった立場として聴くと若干寂しさも（別に元からそんなにゴリッゴリにラップするスタイルではなかったですけどね）。お気に入りは、#01 『Allure of the Dark』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
13Nov
- miss you／Mr.Children
  ＞オリジナルフルアルバム＞タイトル：miss you＞アーティスト：Mr.Children＞リリース日：2023年 10月 4日＞記事作成日：2023年 11月 13日聴きました！オリジナル作品としては、21作目なのだそうな。正直、昨年は30周年で大掛かりなツアーもしたし、「今年は休んで、来年くらいから新作制作に取り掛かるのかな」くらいに思っていたので、このタイミングでのリリースは嬉しい誤算。今回は、『ケモノミチ』が先行配信されていたものの、基本的には“全曲新曲”“シングル曲なし”のスタイルでしたね。雑誌取材なども受けず、音楽番組への出演もなし。たまーにある、ストロングスタイルのMr.Children。ちなみに、“プライベートスタジオ”にて録音されたとの事。そんなものを作ったんだなぁ。ウーロンスタジオもほぼほぼプライベートスタジオみたいなもんだったと思うけど、完全にミスチル仕様のスタジオがこの世の中に生まれたんだ。大人の秘密基地みたいで、さぞ楽しいんだろうなぁ。『I MISS YOU』緊張感のある曲。サウンドとしてはダイナミズムもあるけど、曲全体の雰囲気としては繊細。繊細というか、神経質な感じがして、そこが好きでした（笑）。ヴィンテージ感のある質感（特にギターとスネア）が、燻し銀。アルバムのオープニングを飾るこの曲のタイトルは『I MISS YOU』…リリース前、ちょっと嫌な予感がしたんです。コロナ禍明けのこのタイミングで放たれる『I MISS YOU』なる新曲、、、これで「みんなに会いたかったよ〜」みたいな曲だったならば、ちょっとベタベタ過ぎて引くぞと（笑）。結果的に全然そんな曲じゃなくて、なんならちょっと突き放されてる感すらある曲で、ぼくはたいそう安堵しました。他者とのコネクトを切望し、もはや渇望している感はありつつ、でも締めのフレーズは「何が悲しくてこんなん繰り返してる？　誰に聴いて欲しくてこんな歌歌ってる？　それが僕らしくて殺したいくらい嫌いです」…余裕や幸福感なんてものは皆無。生死の境目なのでは？という程の切迫感。やはりミスチルは、“王道”ではあっても“ありきたり”ではない。『Fifty's map 〜おとなの地図』これはね…アルバムの流れの中で“音で聴く”よりも、MVを“観る”のほうが数十倍良い。ぼくらみたいに、ダイレクトに『くるみ』を食らった世代には、涙なくして観られない曲ですよ。これは言葉で多くを言うべきじゃないな…この曲を観て、『くるみ』のMVを観て、それから再びこの曲のMVを観るべき。サウンド的には、『くるみ』というよりはむしろ『ロックンロール』と『Melody』を想起しました。３連の小気味良いリズムに哀愁の沁みたユーモアが香る歌詞に『ロックンロール』を、キラキラと優しさが混ざった珠玉のポップネスに『Melody』を、それぞれ感じた。意外と（？）シリアスな雰囲気の曲が多い本作において、優しさと柔らかさと温もりとの含有量が圧倒的に多いのがこの曲。『青いリンゴ』タイトルそのままの、爽やかで軽快なポップチューン。音が、渋い。“抜け感”はあまりなく、むしろどっちかと言うとギュッと詰まった密度の高い音。でも、そんな渋い音で展開するのが瑞々しい歌詞と流れるようなメロディで、そのギャップが面白いなと思いました。山本拓夫さんのサックスがまた良いんだ。軽やかで爽やかな音色には、Bank Bandみを感じる。２番のバースの歌詞…家族の顔が嫌でも浮かぶよねぇ。そのあたりは、ちょっと『HERO』ぽいか？『Are you sleeping well without me?』ミスチルにはあまりない、英語で長めの曲タイトル。スロウなピアノの重厚さと、メロディのマイナー感と、歌詞のストーリーテリングと…その全てが、曲タイトルの空気感を表現している。重苦しく、情念がこもっていて、怨嗟の念とすら言えるようなじっとりとした空気がまとわりつく。『血の管』と『Jewelry』を足して２で割ったような、ねっとりしたバラード。背筋がゾクゾクする。『LOST』歌詞は、割と重たい。ポジティブとは言えない視点から、批判的に自らを省みるような。でも、オケに程良い希望があって、そこに救われるんだ。バースはシリアスだけど、その分、サビで“拓けていく”感じがある。分厚く真っ黒い雲の切れ間から、一筋の陽光が差し込むような。こういう歌詞だけど、聴き終えると、「よしもうちょっとだけやってみるか」と思える…ぼくにとってはそんな曲。『アート＝神の見えざる手』ウカスカジーよりもよっぽどラップしとる（笑）。（ある意味で）本作中でいちばん好きな曲かもしれない。ボーカリストが、曲の中であるパートをラップするスタイルってのは、結構J-POPの中でも定着してきたスタイルだと思うんです（“弟分”のナオト・インティライミとか、その最たる例ですよね）。でも、そういうのじゃなくて、全編ラップ。しかも、“ラップパートのあるJ-POP”は大概シンセの聴いた派手派手なオケの上で展開されるけど、この曲は、物凄くジャジーで渋い。濡れたエレピ（クレジットにサポートキーボーディストの名前が無いけど、まさか打ち込みなのか⁉︎）と、ウッディでグルーヴィなベースのコンビネーションが素晴らしい。ナカケーさん、もしやウッドベース？（いや、ウッドベースよりは音がシャープか…⁉︎）。歌詞は…なんか、不思議とスッと入ってくる感じ。多分、両目をぱっちりと開けてがっぷり四つで読み込んだら「ん？どういう事？？」ってなるんだろうけど…薄目でさりげな〜く“感じて”いると、なんかスッと入ってくるんですよ。桜井さんが何を狙ってどういう意図でこの歌詞をしたためたのかなど知る由もありませんが、ぼくの中には、「この曲ってこういう事言ってるよねぇ」というのがちゃんと出来上がる。『雨の日のパレード』前曲から一転して、ふんわりと優しい雰囲気で満ち満ちたミドルチューン。タイトルは『雨の日のー』ですが、イメージ的には雨上がりですね。水たまりがキラキラ光り、傘の先の雫がポトリと落ちて、向こうのビルがいつもよりクッキリと見える。光でいっぱいの曲。もちろん単体でも素晴らしい曲だけれども、前曲からの落差にしてやられる感覚が良いんだ。オセロ（今はリバーシか？）で、１つ置いたら四方が一気に入れ替わる感じ。生臭くドロドロした空気から、高原の朝へ（笑）。ちなみに…２番冒頭の「遠慮はいらねえぞ」のくだりに、ニンマリしちゃうんですよねぇ。ぼくの子どもは現在２歳児。もうちょっとしたら、こんな瞬間が自分にも訪れるんだろうなと。ミゾオチに入って、その痛みと我が子の成長への喜びが半々の涙を浮かべる事になるんだろうな。うふふっ。『Party is over』アコギの音色が儚くも美しい、静かなバラード。アルペジオが沁みてくる…。アコギ２本の曲…ライブでは、桜井さんと田原さんがゆずみたいに弾いてるんかなぁ（笑）。歌詞に、なんとも言えないセンチメンタルが。この歌詞で終わった“パーティ”は、きっと主人公にとって大切な大切な大切な時間だったんだろうなぁ。それが言外からじんわりと香ってくるから、鼻の奥がツンとしてしまうんだ…。『We have no time』取り敢えず…この歌詞に、「へぇ〜、そういう人も居るのかぁ」じゃなくて「うんうん、そうだよね」になり始めてる自分に驚き（笑）。もう、若くない。ぼくには時間がないっ！！打ち込みなのかな、クールで無機的なビートが良い。アコギとボーカルのアグレッシブさやサックスのギラつきもゾクゾクする程良いんだけれども、でも聴き手（ぼく）の気持ちを煽ってくるのはこのクールなビート。「おいお前、そのままでいいのか？」「やんねーのか？やんねーのか？？」って、ぼくを焚き付けてくるんだ。『ケモノミチ』今回のリード曲ですね。ティザー映像では桜井さんが弾き語りしてましたが、正式な音源では分厚い音が鳴ってる。引き続きミニマルな編成のメンバー４人の音に、深みのあるストリングス隊が重なる。クレジット見たら、バイオリンだけで10人もいるぞ！（ビオラやチェロも４人ずつ）。緊張感に溢れた曲。たった１年前、30周年ツアーであんなにニコニコしながらポップチューンを連発していた人たちの作品とは思えない（笑）。『半世紀へのエントランス』の空気がサーティワンのアイスだとしたら、この曲（及びこのアルバム）はジビエ料理って感じ。もちろん、自分で撃って絞めて出してくれた奴。ホントに、ミスチルって200色あんねんな。『黄昏と積み木』緊張からの緩和。前曲のヒリついた空気から一転して、のどかな時間が流れる。歌詞にもある通り、週末特有の開放感に満ちた曲。“開放感”といっても、「この週末は遠出して、大自然の中でジップラインとかしようぜうぇーい」のほうではなく、ひと通りの仕事を片付けてデスクで「ん〜っ」と伸びをするような、そっちの開放感。『deja-vu』引き続き、温和なミドルバラード。クサいですけど…この曲を聴くと、家族の顔が浮かびます。本当にしょーもないぼくなんかを、見つけてくれてありがとう。…なんか、この曲は、あまり言葉でつらつら語るべき曲ではない気がする。冬に飲むココアみたいな、そんな曲。『おはよう』ラストは、アコギのアルペジオとピアノだけのシンプルな編成。メロディも、仰々しさはなくさらりとしてる。歌詞も、誰にでも経験があるような日常の描写。どれもこれも大袈裟なところがなくて小ぢんまりしてるんだけれども、本作中で一番胸の奥までグッと入り込んで来ました。そっか…「おはよう」って、特別な言葉なんだなぁ。文字通り“寝食を共にしている”相手が居ないと、その言葉を言う機会は無いんだから。寝起きで、何ならぶっきらぼうに奥さんに言ってしまいがちな「おはよう」だけど、この曲を聴いて以降、ちょっと“まぁるく”言うようになった気がする。ミスチルが描く世界は、作品を重ねるとともにどんどんぼく自身の生活と近いところを描写してくれるようになってきてる気がする。ちなみに、この曲を含めて何曲かは、ピアノで小谷美紗子さんが参加されているそうな。ぼく的に謎の存在、小谷美紗子（笑）。以前のツーマンで対バンしてたし、今回もプレイヤーとして参加してるけど、“経緯”が全然見えないんだ。でも、ご自身の作品も、めっちゃいいですよねぇ…。そんな、計13曲。こんなミスチル、初めて♡思えば、ミスチルはコンスタントにファンを“裏切って”きた。世間が“ポップ”バンドという認識を深め始めた頃に、“ロック”に軌道修正する作業と言うか。ぼくがファンになって以降で言うと、アイドルバンドとしての流れに完全に乗ったタイミングでリリースされた『深海』とか。曲調がハートフルな方向に流れていた時期に突如ラジオ限定で、社会派ゴリゴリの歌詞の『タガタメ』をラジオ限定で解禁したり。穏やかで柔らかな雰囲気のアルバム『HOME』『SUPERMARKET FANTASY』のあとに、突如“シングル無し”“事前情報無し”のストロングスタイルな『SENSE』を繰り出してきたり。そして、今回もまた。昨年、30年の集大成としての『半世紀へのエントランス』というツアーがあって。コロナ規制が緩和され始めたタイミングという事も相まって、それはそれはハートフルであったかくて気さくで親しみやすいMr.Childrenがそこに居た訳ですが…そこから１年足らずで、この硬質な作品をリリース。この“裏切り”は、言い換えれば最高のサプライズ。そういう意味でのエンタメ性も、本作にはあったと思います。ぼくが今これを書いている時点では、まだギリギリでストリーミング配信が始まっていない段階。このあとストリーミングが始まると、ライト層が聴いて、多分「ミスチルっぽくない」「地味」みたいな発言が目につくようになると予想しています（笑）。そうだよね、そうだよね。ぼくも、たまに聴く程度のアーティストがこういう作品をリリースしたら、同じ事を思うと思う。その気持ちは否定しない。ただぼくは、割とガチのミスチルファンを自認していて。だから、こういう作品が出てくると「ほっほぉ〜、これもまたなかなか」って笑みが溢れる。それで良いと思っています。ミスチルは去年、ベストアルバムを２枚リリースしています。今回のアルバムを聴いて「ぽくない」「思ってたのと違う」と感じた方は、ぜひ、ベスト盤のほうをお楽しみ下さい。そして、共に「ミスチル良いよね」と言い合おうではありませんか！お気に入りは、#01 『I MISS YOU』#03 『青いリンゴ』#05 『LOST』#06 『アート＝神の見えざる手』#07 『雨の日のパレード』#08 『Party is over』#09 『We have no time』#11 『黄昏と積み木』#13 『おはよう』この作品が好きなら、・『SMILE』／スガシカオ・『アトリエ』／山崎まさよし・『Bitter Coffee』／スキマスイッチなどもいかがでしょうか。CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／『Mr.Children アルバム感想記事一覧』アーティスト別　アルバム感想記事一覧【Mr.Children】※リンクがあるものが、感想記事あり※ミニ『Everything』フル『KIND OF LOVE』…ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
12Nov
- No more cry／エレファントカシマシ
  ＞シングル（フィジカルシングル）＞タイトル：No more cry＞アーティスト：エレファントカシマシ＞リリース日：2023年 10月 25日＞記事作成日：2023年 11月 12日聴きました！久しぶりに、エレカシとしての新作を聴いた。ここ数年は、宮本浩次さんのソロ活動がメインでしたからね。ぼくは小林武史Pを敬愛しているので、宮本さんと小林Pとのコンビネーションが冴え渡っていたソロ活動のほうがより親近感がありましたが、無いものねだりというか何というか…エレカシも聴きたくなりました（笑）。タイアップも付いているようです。『No more cry』エレカシらしい哀愁が感じられる、ロッカバラード。“４人だけの音”が最近のテーマらしいらしいですが、まさにそれを体現するような肉感的なバンドアンサンブル。それぞれの楽器の音が、とても立体的に聴こえる。宮本さんの歌とアコギのストロークも勿論なんだけど、リズム隊の奔放さにはちょっと驚いた。元々、骨太さはありつつも“勢い”よりは“精密さ”のほうが前に来るタイプのバンドだと思ってたんだけど、この曲には奔放さのほうが強く感じられました。宮本さんの歌詞にも、なんかちょっと余裕というか遊びがあるような気がして、そこも面白かった。とにかくストイックに突き詰める感じる作詞スタイルだと思っていたのですが、熱量はありつつも“問い詰められる感”が皆無で。『Hello. I love you』音は、表題曲以上にロケンロー。こっちの曲は、ギターの存在感が凄いですね。この曲のロケンローは、ギターのほうから香ってきます。ちなみに、「キーボードが聴こえるな」と思ったら、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉さんが参加されているとの事。キラキラ感が上乗せされつつ、でも“ポップス”というよりあくまで“ロック”。上記２曲にそれぞれのインストver.を加えた、計4曲。ぼくはそんなにエレカシを掘り下げて聴いたクチではないんだけど、でもなんか凄く、エレカシらしいシングルだなぁと思いました。男臭さと哀愁の中に、キラリと光るポップネス。２曲ともに、それぞれエレカシらしさを感じる事が出来ました。こうやって聴いてみると、“エレファントカシマシ”と“宮本浩次with小林武史”とは、かーなり音に違いがある。当然と言えば当然なんだけど、ぼく的には新発見でした。お気に入りは、#02 『Hello. I love you』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
11Nov
- ゴーストピーポー／Alaska Jam
  ＞配信シングル＞タイトル：ゴーストピーポー＞アーティスト：Alaska Jam＞リリース日：2023年 10月 31日＞記事作成日：2023年 11月 11日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑬。今回も、昨日に引き続きAlaska Jam！　ベーシストさんが抜けた事での変化に怯えていたぼくを安心させてくれたのが、昨日感想を書いた『Howling』。そしてこっちの曲は、“らしい”だの“らしくない”だのみたいな細かい事を忘れさせてくれるような、ユーモアに溢れた曲。そっか、だから10/31リリースだったのね。『ゴーストピーポー』ハロウィーンの夜に聴くべき曲。でも、可愛い子どもが「とりっくおあとりーとぉ」なんて言う夕暮れ時のソレじゃないんだ。夜も遅くに、夜な夜な繰り出した街で聴きたいんだ。ヘッドフォン最大音量でこんな曲を聴きながら街を闊歩したら、“村人A”程度の存在感しかないぼくでも肩を切って歩けるってもんさ。ハロウィーンの夜の馬鹿騒ぎが、ぼくのために巻き起こってる熱狂だとすら思えるさ。にしても…ベーシストが抜けたバンドの“最初の曲”が、ベース音から始まるという面白味ね。そしてそんな曲の感想を、ぼくはベースの日（11/11）にアップしてやったよ。あきらかにあきらさん、最高です！そんな、計1曲。いやぁ、良い。音のシャワーが気持ちいい。いや、“シャワー”じゃないな、“音の高圧洗浄機”だ。吹っ飛ばされる。このバンド、やっぱり最高だわ。お気に入りは、#01 『ゴーストピーポー』CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／…配信限定作品ですが。『Alaska Jam　アルバム感想記事一覧』アーティスト別　アルバム感想記事一覧【Alaska Jam】※リンクのあるものが、感想記事あり※ミニ『HELLA HELLA GOOD!!』ミニ『MELLA …ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
10Nov
- Howling／Alaska Jam
  ＞配信シングル＞タイトル：Howling＞アーティスト：Alaska Jam＞リリース日：2023年 10月 17日＞記事作成日：2023年 11月 10日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑫。今回は、大好きなバンドAlaska Jam。久しぶりの、久しぶりの、久しぶりの新譜！　待ってたぜー！　しかも、２曲連続リリース。その１曲目。まぁ、少し前にベーシストさんが脱退して。このバンドはリズム隊のダイナミズムが特に好きだったもんだから、かーなりショックではあって。だから、土台を支えるベースが変わって、このバンドがどんな風に変わったのか（もしくは変わらなかったのか）…ちょっとおっかなびっくり聴いたところはあります。ちなみに、今回のサポートベーシストはオーラルのあきらかにあきらさん。『Howling』なんちゅーか…「ホッとひと安心」というのが正直なところ。いや、サウンド的には全く“安心”なぞ出来なやしない、物凄くヒリヒリする激アツチューンなんですけどね（笑）。ぼくの大好きな、エッジの鋭い音、そして圧倒的なグルーヴ感。その辺が、全く変わってなかった。ベースは奔放にうねり、ドラムスは重たく、ギターは歌い、MCは縦横無尽。ぼくの大好きなAlaska Jamが、ここに“ちゃんと”居た。すごく安心。そして嬉しい。まじで、どのパートもゴリッゴリに聴き手を煽ってくる。「もっとイケるだろうよ」「おいおいそんなもんなのか？」って、そんなセリフが聴こえてきそうな程。辞書の“グルーヴ”の項目に、“Alaska Jamの事”と加えるべき。そんな、計1曲。メンバー脱退に伴う不安を、１ミリ残らず吹き飛ばしてくれる音でした。ここに、確かに、Alaska Jamは居ました！！！お気に入りは、#01 『Hawling』CDで手元に置いておきたいレベル＼(^o^)／…配信限定作品ですけど。『Alaska Jam　アルバム感想記事一覧』アーティスト別　アルバム感想記事一覧【Alaska Jam】※リンクのあるものが、感想記事あり※ミニ『HELLA HELLA GOOD!!』ミニ『MELLA …ameblo.jp　ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
09Nov
- Sunflower／Rei
  ＞配信シングル＞タイトル：Sunflower＞アーティスト：Rei＞リリース日：2023年 10月 18日＞記事作成日：2023年 11月 9日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑪。今月は、シングルが豊作。今回はReiさん。コラボシリーズ等を経て、単体名義のシングルとしては久しぶりですよね。『Sunflower』QUILTシリーズの辺りで「サウンドもアレンジも、だいぶまろやかになったな」と思ったんですが、今回もその方向性は継続中ですね。柔らかい音で、優しいアレンジで、可愛らしいボーカルが乗る陽性のポップチューン。タイトルが『Sunflower』＝ひまわりですが、まさに夏の匂いがする曲。“なう”ではなく、夏の眩しさを秋に反芻しているような、そんなちょっとしたセンチメンタルも香っている。だから、この時期にこの曲がリリースされたのは、正解だと思う。そんな、計1曲。この方の、キレッキレでゴリッゴリなギターを“浴びて”好きになった身としては、このふんわり優しい感じに若干の物足りなさを感じない訳でもないのですが、でもこの感じも、好きは好き。可愛らしいラップも聴けましたしね。ミニアルバムが出るそうで。楽しみ！お気に入りは、#01 『Sunflower』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp
08Nov
- 煙のジャンクション／フレンズ
  ＞配信シングル＞タイトル：煙のジャンクション＞アーティスト：フレンズ＞リリース日：2023年 10月 18日＞記事作成日：2023年 11月 8日聴きました！11月の、“最近気になったシングル曲を聴いていくシリーズ”、その⑩。今月は、聴きたいシングルがいっぱい！今回はフレンズ。コンスタントにリリースがあって、嬉しい限りですね。こちらはドラマの主題歌だとの事。ジャケットの感じとか、曲タイトルの印象から、今回は都会的でメロウなオシャレソングなのかな？と予想してたんですが、イメージそのまんまのとにかくシャレオツなミュージックでした。『煙のジャンクション』とにかくスタイリッシュなミドルチューン。港区でしか聴いちゃいけないんじゃないだろうか（笑）。えみそんさんの歌声にはしなやかさと適度な憂いがある。そして、涼平さんのベースは今回もグラマラスで、あくまでクールな塁さんのドラムスとのコントラストが抜群。そしてそして、何よりも、太郎さんのボーカルがスタイリッシュで良いんだよなぁ。ぼくは未だに「ひろせひろせのコッテリしたボーカルが恋しい」とか言っちゃいがちなんだけど、そんな気持ちを一瞬で払拭してくれる存在感を、この曲の太郎さんは示している。ある意味でひろせひろせとは真逆の、繊細で柔和な歌声…だけどやっぱり、確実に、この方の歌声はフレンズに必要。そんな、計1曲。濡れたエレピがよく似合う、とにかくハイセンスな曲。ぼくも、この曲を聴いてるだけで自分がハイセンスな人間なんだと勘違い出来る（笑）。一方で、スタイリッシュなだけでなく、キャッチーさも充分に兼ね備えている。さらりと聴けるのに聴き応えもあるすごい曲。お気に入りは、#01 『煙のジャンクション』DLしてライブラリに追加！レベル（＾∇＾）『フレンズ　アルバム感想記事一覧』アーティスト別　アルバム記事一覧【フレンズ】※リンクがあるものが、感想記事あり※ミニ『ショー・チューン』1st.『ベビー誕生！』ミニ『プチタウン』EP『ベッド…ameblo.jpぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！音楽雑記帳blog.livedoor.jp