迫害者サウロのジャズ日誌 -7ページ目

Kip Hanrahan

キップ・ハンラハン
$迫害者サウロのジャズ日誌Coup De Tete

Anton Fier(Drums), Arto Lindsay(Guitar), Arto Lindsay(Guitar (Electric)), Bern Nix(Guitar), Bern Nix(Guitar (Electric)), Billy Bang(Violin), Byard Lancaster(Flute), Byard Lancaster(Sax (Tenor)), Carla Bley(Piano), Carlos Ward(Sax (Alto)), Cecil Mcbee(Bass), Chico Freeman(Clarinet), Chico Freeman(Sax (Tenor)), Daniel Ponce(Percussion), David Liebman(Sax (Soprano)), Dom Um Romao(Percussion), Fred Frith(Guitar), Fred Frith(Guitar (Electric)), Gene Golden(Percussion), George Cartwright(Flute), George Cartwright(Sax (Alto)), George Naha(Guitar), Ignacio Berroa(Drums), Jerry Gonzalez & the Fort Apache Band(Percussion), John Stubblefield(Sax (Tenor)), Kip Hanrahan(Percussion), Kip Hanrahan(Synthesizer), Michael Mantler(Trumpet), Nicky Marrero(Percussion), Teo Macero(Sax (Tenor)), Victor Lewis(Drums), Angel Perez(Conga), Bill Laswell(Bass (Electric)), Carla Bley(Voices), Carlos Mestre(Conga), Daniel Ponce(Conga), Gene Golden(Conga), Jamaaladeen Tacuma(Bass (Electric)), Jerry Gonzalez(Conga), Jerry Gonzalez & the Fort Apache Band(Conga), John Clark(French Horn), Kip Hanrahan(Voices), Lisa Herman(Voices), Nicky Marrero(Bongos), Daniel Ponce(Chekere), Dom Um Romao(Agogo), Gene Golden(Chekere), George Cartwright(Piccolo), Jerry Gonzalez(Chekere), Kip Hanrahan(Synthesizer Strings), Byard Lancaster(Wood Flute), Daniel Ponce(Iya), Jerry Gonzalez(Quinto), Kip Hanrahan(Quinto), Nicky Marrero(Okonkolo),

 彼の音楽の大好きなところは土着性と都会性の織り交ざった感性です。以前に紹介した「千夜一夜」もリズムの気持ちよさに引き込まれました。
 しかしジャズミュージシャンが多数参加をしていますが、ここらへんの音楽はどこに分類されるのでしょうか。そうですね。この雑多性が魅力です。


Early Eouro Jazz PIano Trio

初期のユーロジャズピアノトリオ
迫害者サウロのジャズ日誌

Trio Conception

yan huydts(p)






 ユーロジャズのピアニストというと皆エヴァンスの影響を受けていると思っていたのですが、それ以前のピアニスト、エロール・ガーナー、バド・パウエルなどの影響を強く感じさせる演奏があるのを知りました。

 このアルバムはベースが特に魅力的です。それにしてもジャケットからして期待しちゃいますね。小さな中古レコード屋さんで買いました。安かったのですがお店の人に聞くと親切に教えてくれました。


迫害者サウロのジャズ日誌 come fly with me


Pim Jacobs(p)


 椎名町のお店でオーナーの奥様がお好きだとおっしゃっていましたね。狭いでしたが楽しい場所でした。
迫害者サウロのジャズ日誌 Vivage


joe dougras(p)


これは熱心なマニアが密かに楽しんでいるアルバムだと思います。ジャケットからしてあまりぱっとしないのですが、結構名曲が入っています。見つけたらお勧めですよ。
迫害者サウロのジャズ日誌 Night cap


michell sardaby(p)


 この中では一番知名度があるのではないでしょうか。名盤の名に恥じない楽しめる内容となっています。
迫害者サウロのジャズ日誌 gogo alan goagle


alan gorgel(p)


それにしても一時期凄く売れたらしいです。残念ながら何故かは私はわかりません。どういうお客さんの層だったのでしょうか。


Steve Kuhn

スティーヴ・キューン
$迫害者サウロのジャズ日誌Three Waves

Pete La Roca(Drums)
Steve Kuhn(Piano)
Steve Swallow(Bass)




 なかなかこのトリオ、良いです。ジャズ喫茶の大音量で聴いたときはスピーカーに合わなかったのか苦行(笑)でしたが、クリアーな音質と適度なボリュームで聴くと素晴らしいものがあります。
(苦行=自分でリクエストしておきながらプレイガ終わるとなんともいえない開放感にさわやかになる・・・)
 このところキューンは日本のレーベルVnusに大量の吹込みを行っています。どれも素晴らしいものばかりです。気に入った方がいらっしゃったら是非昔のものも聴いてみてください。今の彼とは違った魅力満載です。
 このトリオはアート・ファーマーのグループでであったらしく、ジョー・ヘンダーソンを含むラロカのアルバムでも録音を残しています。
 動画をたくさん紹介したいのですが、ここではレイジー・アフタヌーンを・・・。
 すべてお勧めですが・・・。

$迫害者サウロのジャズ日誌ブルースをそっと歌って
Pete La Roca(Drums)
Steve Kuhn(Piano)
Steve Swallow(Bass)
Art farmer(tp)
$迫害者サウロのジャズ日誌Basra
Pete La Roca(Drums)
Steve Kuhn(Piano)
Steve Swallow(Bass)
Joe Henderson(ts)

Mal Waldeon(Replace)

マル・ウォルドロン
Free at last

Clarence Becton ( Drums )
Isla Eckinger ( Bass )
Mal Waldron ( Piano )



 意外に思われる方がいらっしゃるでしょうがECMの第一作がこのアルバムです。逆に意外ゆえによく言われていることですが。
 ドルフィーとやる前の演奏を聴いている方はこのアルバムを聴く気にはならないでしょう。それ以前も悪くは無いのですが、やはり「オール・アローン」などに比べると私的には魅力が少し少ないです。あのファイブスポットでの調律のずれたピアノをガコンガコンとくどいフレーズをこれでもかと続けるあの心地よさは格別なものがあります。ちなみにファイブスポットの前ではレフトアローンの作曲者としても有名です。
 ここではベースの躍動感とロックじゃないかというドラムスがマルさんのピアノを盛り立てています。
 わたしの「こんなマルさんを聴きたい」という欲求をこのアルバムは叶えてくれました。
 Free at last「ついにフリーに」という題名が付けられていますが、明らかにフリージャズとは違い、枠ははっきりしています。
フリーとはアフロアメリカンが遂に自由にということなのです。当時の有名な演説の一節です。

Herbie Hancock

ハービー・ハンコック
$迫害者サウロのジャズ日誌Takin' off

Herbie Hancock(p)
Dexter Gordon(ts)
Freddie Huburd(tp)
Butch wallen(b)
Billy Higgins(ds)

 ドナルド・バードのグループのアルバムに参加したハービーの初リーダー作です。ここではファンキーなジャズをやっています。デクスター・ゴードンの参加が意外な気がして面白いのですが、いい意味でグループに溶け込んでいます。ハービーは今でもジャズ界の最先端を走り続けています。このブルーノート時代でさえ一枚一枚変化と進化をしていきます。このアルバムからはウォーター・メロンマンがヒットします。
 この後マイルスのグループに入り、電化されたファンクでもヒットを飛ばし、近年ではテクノも取り入れています。しかし今でもこのころの彼の音楽は多くの人の心を捉えています。

$迫害者サウロのジャズ日誌my point of view
基本的に前作の延長にあります。グラント・グリーンとの共演が光ります。
$迫害者サウロのジャズ日誌インベンション&ディメンショウンズ
ここに来て形から外れた演奏もするようになります。それにしてもこのジャケットは素晴らしい。このアルバムは異色作です。ピアノトリオ+パーカッションというものです。ジャックラビットが好きですね。
$迫害者サウロのジャズ日誌エンピリアン・アイルズ

あのカンタループ アイランドの本ネタです。その他の演奏も聴き応えがありますね。
$迫害者サウロのジャズ日誌処女航海
これぞ彼の生涯の大名盤の筆頭かくです。オーソドックスな編成での演奏なのに何故かストーリー性があり、映像が目に浮かぶのです。
$迫害者サウロのジャズ日誌speak like a child
これはジャケットが何より素晴らしいですね。音楽性はピアノトリオ+ホーン二本のアンサンブルです。
$迫害者サウロのジャズ日誌prisner
あまり取り上げられない作品ですがけっこう面白い作品です。プリズナー・・・捕らわれ人、奴隷、・・・そうです。当時の黒人の権利闘争のことを言っています。

Keith Jarrett

キース・ジャレット
$迫害者サウロのジャズ日誌my song

Jan Garbarek(Sax)
Jon Christensen(Drums)
Palle Danielsson(Bass)
Keith Jarrett(p)




わたしがキースを好きになったきっかけの曲です。イージーだとおっしゃるかたもいましたが、何よりわかりやすさがなんともいえません。そしてこうして20年たった今聴き返してもやっぱりいいのです。
 それにしてもキースは本当に多才です。でもそれらは頭で考えたことではなく、自然に心からの表現として演奏しているから素晴らしいのでしょう。素晴らしい作品を届けてくれてもいつのまにか姿が見えなくなる方が多い中、これは驚異的なことだと思います。
 きっと見えないところでの部分が大きく、そう深みがあるのでしょう。私など目先の一時的な注目が欲しくて軽薄なことをしたいと思ってしまいますが、まずは私自身が自分の生き方の賛同者にならなければ人に認めろといっても無理があるなぁと思わされています。

James Booker

ジェームス・ブッカー
$迫害者サウロのジャズ日誌New orlens piano wizard

James Booker(p,vo)






ジェームス・ブッカー。私の人生のなかでも数少ない心奪われた音楽家・・・。[let them takk]が素晴らしい。
 しかしこの演奏を聴いているとなんともやりきれない悲しみ、否、もっと苦しい苦々しい無常観にさいなまれる。感傷的にふけるためのカフェインのようなものは大いに歓迎なのだが、どうやら私は毒薬を飲み込んでしまったらしい。体が壊れてしまった。なんともやりきれずなかなか前向きにはなれない。体を引きずって歩くことはやめて、デーンと寝転んで思いっきりもがき苦しむのがよろしいか。
 いやはやそんなときには決して聴きたくない音楽だ。不健康なときに聴くと顔つきが引きつってくる。元気なときにスパイスのようにうどんにまぶすのがいい。

$迫害者サウロのジャズ日誌classified
数少ないスタジオ録音です。サックスとベース、ドラムスが半分の曲に含まれて居ます。ちょっと元気がないかな。亡くなる少しまえの物です。
$迫害者サウロのジャズ日誌manchester'77
 録音状態は悪いですが、演奏内容はすこぶるいいです。ヨーロッパでのライヴです。数曲エレキギターやドラムス、ベースも含めた演奏がロックンロールしていていいですね。
$迫害者サウロのジャズ日誌Spiders on thge keysリザレクションン オブ ~の同一音源から・・・。ここではピアノのみの演奏が収録されています。数曲気になる曲がありますが、どちらかというとこれもマニア向けです。
$迫害者サウロのジャズ日誌gonzo若かりしころの演奏です。これだけ聴いてどうというわけではないのですが、マニアなら一度は聴いてみたい。






Bill Evans

ビル・エヴァンス
$迫害者サウロのジャズ日誌Moon Beams

Bill Evans(p)
Chuck Isreals(b)
Paul Motian(ds)




ジャケットは好みの別れるところですが、とにかく四部作とエヴリバディ・・についで重要なリヴァーサイドへの録音のような気がします。ラファロとの火花散る演奏に比べると初めは物足りなく感じてしまったりするかもしれませんが、この良さはなんとも言いがたいものがあります。ちなみにわたしはチャック・イスラエルズのベースが結構好みです。エヴァンスに一番寄り添った音を出している気がします。
 このアルバムは私にとって落ち込んだときに聴けるエバンスの数少ないものです。結構甘くて優しい印象をエヴァンスの音楽に持ってしまいますが、その実その演奏はものすごく厳しいものがあります。うちのネコが旅立ったとき、これを聴いていました。エヴァンスも自動車事故で亡くなったスコット・ラファロを思って演奏し、送り出していたのでしょうか。
「young and foolish」のにごった音を出すところがなんとも心に残っています。

 晩年の演奏です。このアルバムに収められているものも似た雰囲気をかもしだしています。

Oscar Peterson

オスカー・ピーターソン
$迫害者サウロのジャズ日誌Night train

oscar peterson(p)
Ray Brown(b)
Ed Thigpen(ds)



オスカー・ピーターソンの「自由賛歌」。とても素敵な曲です。アルバム、ナイトトレインはあまり聴かなかったのですがこの曲だけは飽きずに聴いたものです。下記の動画ではギターが入ってよりポップになっているようです。
 それにしても当時の黒人権利闘争の激しいなか、「あー、このピアノのように、憎しみではなく愛のために戦っていた人がこの世の中にはいたんだ」という温かい気持ちにさせえもらえます。ピーターソンのピアノってそんな感じですよね。
$迫害者サウロのジャズ日誌それにしてもピーターソンのピアノは決してファンキーではないです。どちらかというと優しい粒ぞろいのタッチが印象的です。ファンキーなピアノが聴きたいのであればボビー・ティモンズなどがお勧めです。
 ピーターソンのピアノ、素直な音楽だと思います。




e.s.t Esbjörn Svensson Trio

エスビョルン・スベンソン
$迫害者サウロのジャズ日誌Live In Hamburg
Esbjorn Svensson(p)
Dan Berglund(double-b)
Magnus Ostrom(ds)




 動画を見るたびにつくづく素晴らしいトリオだったと思わされます。もともとテクノ的な打ち込みをかぶせた「クラブ世代に受ける刺激的なトリオ」との触れ込みがありました。しかしこうしてみると純粋に演奏が素晴らしいのですね。CDと比べて投稿動画はよさが今ひとつ出ていないアーティストが多い中、本当に貴重なトリオであったですね。残念ながらピアニストのエスビョルンがスキューバーダイヴィングの事故死によりトリオに幕を下ろしました。動画を見るたびに一度でも生で見たかったと思わされます。
$迫害者サウロのジャズ日誌Seven Days Of Falling
ジャケットが素晴らしいですね。Belive beleft belowが素晴らしい。リズムの気持ちよい曲もよいですが、このようにゆったり静かな曲も魅力的です。
$迫害者サウロのジャズ日誌Tuesday Wonderland
これも素直に楽しめると思います。ところで、この音楽も結構オーティオを選ぶのかもしれないですね。私の安いものではもしかして楽しみきっていないのでは・・・。私は運転はしないのですが、車でガンガンというのもいいかもしれませんね。
$迫害者サウロのジャズ日誌From Gagarin's Point Of View

このアルバムあたりがわたしが初めて聴いたころに好評を得ていました。
聴きやすいのにジャズの骨太感もどっしりという魅力的な彼らでしたね。

 素晴らしい動画が多いので、またいつか残りのアルバムなども紹介したいです。