どんな結末が待ってるんだろう・・・。
あまりにもピュアなその男の生き様に僕は心酔し、
頁をめくる度に心奪われていく。
9章のあたりからは、
もはや中村文則さんと対峙しているようでもあった。
この男が嫌味のように使う「典型の幸せ」は、
僕らが日常で呪縛のように支配されているもの。
そこに向かうのか、そこを閉じるのか・・・
想像した中で最も破滅的な結末を読んだとき、
この人の他の作品を早く読んでみたいと思った。
どんな結末が待ってるんだろう・・・。
あまりにもピュアなその男の生き様に僕は心酔し、
頁をめくる度に心奪われていく。
9章のあたりからは、
もはや中村文則さんと対峙しているようでもあった。
この男が嫌味のように使う「典型の幸せ」は、
僕らが日常で呪縛のように支配されているもの。
そこに向かうのか、そこを閉じるのか・・・
想像した中で最も破滅的な結末を読んだとき、
この人の他の作品を早く読んでみたいと思った。
最初の数ページの書き味がとても心地良くて、
痛快なノンフィクション感に購買意欲をそそられた。
でも・・・
ワクワクと読み進めたのは100頁くらいまで。
僕はすぐに行き詰った。
頻繁に登場する試練に、
僕は平静を装えなくなってきていたんだ。
頁をめくる度、息苦しくなり、動悸が激しくなる。
これを痛快絵巻だとはとても思えなくなっていた。
自然とこの本は書架にしまわれ、積読に。
それがコロナ禍による余暇の中で
書架からこの本を再び取り出す事になった。
数か月ぶりに頁をめくる。
僕の息苦しさは相変わらずだ。
少し読めば、夜にイヤな夢まで見るようになった。
僕のような小さな自営業と田中社長がしているグローバルなビジネスとは明らかに規模が違うのに、なぜか強烈に感情移入してしまう。
全てを読み終えた今も、正直スッキリしない。
それでも不思議な事に、
とても素晴らしい本だったとも思えるのである。
身体で体感するような読書は初めてかもしれない。
ノンフィクションというジャンルに、
僕は少し傾倒してしまいそうである。
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