迫害者サウロのジャズ日誌 -5ページ目

書店のブログ

 このアルバムはメンツが凄い!!凄くいいのです。アンドリュー・ヒルに特に関心がいきました。それゆえ今安く売っているヒルのドルフィーとのアルバムを買おうかどうか迷っているところです。そんなこんないろいろ見たり聴いたりしていると、ドナルド・バードにも感心が行きこれもチェックしました。古いラジオからとったフェゴのアルバムの曲を取り出してきて聴いていて「あー、いいなぁ」と思ったしだいです。ブルーノートはいいなぁ。Ryoさんの記事も載っているブルーノートの本でも買ってこようかしら。
 本を読みながら音楽三昧な一日でしたね。



本のレコメンドをしている知人のブログがあります。

どうか見ていってください。

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こちらは少しディープなので娯楽を楽しまれる方はあまり向かないかも知れませんね。

無花果(いちじく)の実

Cyrus Chestnut

サイラス・チェスナット
迫害者サウロのジャズ日誌

Revelation


cyrus chestnut(p)

Christopher J.Thompson(b)

Clarence Penn(ds)





 私が初めてサイラスを聴いたのはかれこれ20年近く前です。ラディオからエリントンナンバーメドレーが聴こえてきました。その子気味いいリズムと繊細なタッチに一気に心を奪われてしまいました。そんな彼もそれまでの日本のみだけではなく、全世界で発売されることとなりました。

 正直曲によってはあまりなじめないものもありました。しかし気に入った曲はしつこく聴いた覚えがあります。①や②がまず素晴らしいです。

 曲目を見ていただければわかるのですが、彼は熱心なクリスチャンのようですね。昔から牧師の息子のジャズミュージシャンは非常に多いです。教会は黒人社会の文化の核だったのでしょうね。

 そろそろクリスマスです。

 クリスマスの静かな夜は独りでこんなアルバムもまたいいものです。

 大勢でわーっとやったあとの熱さましに・・・。

試聴はこちらから

Astor Piazzolla

アストル・ピアソラ
$迫害者サウロのジャズ日誌Live in Wean
Hector Console(Bass)
oscar lopez ruiz(Guitar)
Pablo Ziegler(Piano)
Astor Piazzolla(Bandoneon)
Kip Hanrahan(Producer)
Fernando Suarez Paz(Violin),
 この作品はなかなか大好きです。高田の馬場のジャズ喫茶「イントロ」でも店員さんがかけていて、えらく感動しました。ああいうところではエモーショナルなものはあまりかけないので、ひときわ印象深かったです。それにしてもサイン入りCDでしたね。ただのCDでも中古で一番安くて一万チョットしていましたからね。相当の額が付くのではないでしょうか。

 10年以上前のことですが、ギドン・クレーメルのピアソラ集のアルバムが、デジタルであるCDのはずなのに輸入版と国内版の音がぜんぜん違って聴こえました。図書館で借りていた冷たい音の日本版に対し、輸入版を買って聴いてみると音がマイルドなのです。日本版は化粧をしたのでしょうか。詳細がわかる方教えていただけたら嬉しいです。安いオーディオでもわかるくらいではありましたが、違いはほんのちょっとで慣れます。

 ピアソラの音楽は強力な個性で聞き流せないでその場の空気を切り裂きます。感動とパッションをあたえてくれるので今はあまりかけることは無いのですがいつまでも心のアイドルです。

Bill Evans

ビル・エヴァンス
$迫害者サウロのジャズ日誌the paris concert edition two
Bill Evans(p)
Marc Johnson(b)
jo Labarbara(ds)


 このアルバム、私の大好きなあの「エクスプロレーションズ」と同じ空気を感じます。一曲目の「リパーソン アイ ニュー」からアルバム「ユー マスト ビリーヴ イン スプリング」収録の曲のライブ盤などとても楽しめました。
 いつもながら素晴らしいとしかいえません。「ナルディス」のテンションの高い永い演奏で幕を閉じます。エヴァンスは生涯を通していつも自分の音楽を変革していきました。一時期表面的なスタイルの工夫が時として相性が悪かった部分があった時もありましたが、それは結果論であってその姿勢はとても素晴らしいと思います。
 それにしてもこの近しい死を思いながらの演奏をしていたエヴァンスはどんな気持ちだったのでしょうね。治療を拒否して死へと一直線に向かっていったエヴァンスの悲しみをとても共感を覚えます。それにしてもエヴァンスの音楽が流れているとその場を離れがたくなってしまいます。この芯のあるエネルギー、それこそがジャズのひとつの楽しみですね。

Baden Powell

バーデン・パウエル
$迫害者サウロのジャズ日誌images on guitar

Baden Powell(g,vo)
Janine de Waleune(vo)
Emesto Gonsalyes(b)
Alfred Bessa(per)
JoaquimPaes Henriques(ds)


 バーデンのトリオのほかに彼自身のギターの多重録音、そして女性のボーカルとバーデンのボーカルが入っています。歌入りのものは好き好きでしょう。バーデンのギターを皆さん期待していると思うので邪険に思う人もいると思います。しかし、それはそれで楽しめるものと思います。で、やはり目玉はインストものですね。これは相当にいいアルバムです。相変わらずこれだけのことをしていながらまったくの乱れも無く完璧なのです。これは驚異的です。そして、音楽性がそれをも凌駕していることが更にすさまじいものがあります。正にワンアンドオンリーですね。洗練されていてかっこいいことこの上ないです。
$迫害者サウロのジャズ日誌 os afro samba
ヴィニシウスモラエスとの共作です。バーデンとの二人のボーカル、そしてやや洗練されたアフロコーラス・・・。ギターは割引されてしまうが音楽としては面白いです。昔サンバとアフロがあまり繋がらなかったのですがもともとサンバとはアフリカから奴隷として連れてこられた黒人に産まれた新しい宗教だったとのこと。いろいろなところからつれてこられていたので、それぞれの国の宗教を超えてみんなで森で礼拝できるために新しく創られた礼拝様式だそうです。バーデンはハーフだそうです。
$迫害者サウロのジャズ日誌tempo felizこちらはハーモニカとの共演です。アクの無い演奏は好きか嫌いかわかれるでしょう。いつもながらの素晴らしい演奏にハーモニカまでついてくるくつろげるアルバムです。
$迫害者サウロのジャズ日誌le monde musical de
パリのバークレー録音です。いつになくおとなしく聴こえるのは気のせいでしょうか。趣味はいいです。


Egbert Gismonti

エグベルト・ジスモンティ
$迫害者サウロのジャズ日誌jan garbarek(ss)
Egbert Gimonti(p.g)
Charlie Haden(b)




時は流れて、これを貸してくれた人はいったいどうしているでしょうか。
 初めメタリックなガルバレクのテナーがなじみませんでした。しかし、だんだんこの主張を大にしているテナーのとりこになりました。私は初めあまり良い出会いだとは感じずにかかわりを持って、そのうち仲良くなっていくというパターンが多いことに気付きました。期待していない分とても嬉しいのですが、逆に胸躍らせてどんどん人に近づいていくということが無い特性がありますね。「どうせ・・・」と思ってしまうのです。
 世の中もっと広くて深いのでしょうね。少し見方を変えてみましょうか。
 それにしてもヘイデンのベースってすぐにわかるようになりました。この人だいすきです。またジスモンチ、一度生で見てみたいです。現実にいろいろなところへいったりいろんな人と合ったりしたいです。

Bent Fabric

ベント・ファブリック
$迫害者サウロのジャズ日誌jukr box

Bent Fabric(p)

other many artist



このアルバムが出たとき彼は81歳!おまけに彼の母親も元気だという・・・。それにしても一聴して彼のピアノのとりこになりました。早速輸入版しかでていない時にお店に走りました。それにしてもジャズピアニストがぱっと入ってくる私は本当にジャズが好きなのですね。ジャズを聴きすぎて嫌になるときもあるけどしばらくするとやっぱりまた聴いちゃう。
 このアルバムはジャズを忘れてロックとしてよくできたアルバムですのでジャズファン以外の方も安心です。いいえ、どちらかというとジャズのみを求める方にはあまりあわないかもしれませんね。

 このところ折元立身さんという現代アーティストにズカーンとやられてしまいました。パーキンソン病とうつをわずらっている老いた母親に刺激を与えるためと一緒に参加したアートママ、パンを使ってするパン人間、処刑、動物をつかったものなど、ショッキングでありながら優しさにあふれています。寂しさと愛、そんなフレーズを雑誌のインタビューでこたえていました。写真からでもなんともいえないものを感じさせていただきました。生きるってなんなのでしょうね。本当に大切なものってそんなに多くないですよね。しかしかくいうわたしも若者性を乗り越えられずもがきあがいています。

Booker Ervin

ブッカー・アーヴィン
$迫害者サウロのジャズ日誌That's it!

Booker Ervin(ts)
Horace Parlan(p)
Al harewood(ds)
Ben Tucker(b)


 以前からブッカー・アーヴィンは一応耳に通してはいましたがあまり好きではありませんでした。しかし今や硬質な音色にドライヴするフレージング、甲高い高音部・・・、それがとっても大好きでなりません。このアルバムでの彼の作曲したものもとてもいいです。チャールス・ミンガスに認められて表舞台へでますが39歳の若さでなくなってしまいます。新しい世代の感覚を持ったテナーですが、洗練ではなく手ごたえのあるごりっとした音楽ですね。ホレス・パーランのブルーノート作品にも参加しています。
$迫害者サウロのジャズ日誌 この唯一のブルーノート盤も好きです。今はアマゾンで7000円くらいの中古でしか手に入らないのでしょうか。いろいろな方の声を聞くとあまり評価は高くない人もいらっしゃるのですが私は大好きですね。ま、評価が一定しないから売っていないのでしょうし、私のように好きな人も結構居るからそこそこの値段が付いているのですね。ブルーノートの4200番台の後半の作品で一連の再発のときのみの発売だったのでしょうか。わたしはテープで持っています。
$迫害者サウロのジャズ日誌 巨体のピアニスト、ランディー・ウェストンの66年のモントルーのフェスの音源です。九十年代に初めて日も目を見ました。この中でもアーヴィンのテナーが素敵です。初心者のときに買ってよく聴きました。真っ先に聴くアルバムではないですが聞く価値はあります。ウェストンはリヴァーサイドの初期にも良くピアノトリオなどの作品も残しています。あまり話題に上らずマイナーな感じも少しありますが、しっかりしたミュージシャンですね。
この動画は参考です。上記のアルバムのものではありません。

Horace Silver

ホレス・シルバー

迫害者サウロのジャズ日誌 Song for my father


Blue Mitchell (Trumpet)

Carmell Jones (Trumpet)

Gene Taylor (Bass),

Horace Silver (Piano)

Joe Henderson (Sax (Tenor))

Junior Cook (Sax (Tenor))

Lex Humphries(Drums)

Roger Humphries(Drums)

Roy Brooks (Drums)

Teddy Smith(Bass),

 ヒットしたタイトル曲のテーマにはあまり気持ちは行かないのですが、アドリブが凄いです。ジャズ演奏としてこれは傑作ですね。B面の二曲目「lonely woman」のトリオ演奏は必聴です。ベースとピアノの関係がたまりません。あ、オーネット・コールマンの名曲とは別なようですね。ちなみにジャケットの写真はシルヴァーの父親です。

あまり難しいことはわかりませんがそれにしてもモーダルですね。ブルー・ミッチェル、ジュニア・クックのグループとジョー・ヘンダーソンのグループの二種類の演奏が収録しています。

試聴はこちらから


迫害者サウロのジャズ日誌 Blowing the blues away


Blue Mitchell (Trumpet)

Gene Taylor (Bass)

Horace Silver (Piano)

Junior Cook (Sax (Tenor))

Louis Hayes (Drums),



 これも素晴らしいものがあります。ただのハードバップではなく、ホレスの独自性が楽しめます。フロントのバッキング中でもピアノをソロ演奏をしています。そしてアクセントとして入れる最低部のゴリッていう音がいいですね。

試聴はこちらから


 今日友人にお茶を誘われたのですが、相変わらずの身体の筋肉の張りで呼吸もままならず断り寝てすごしました。しかしそんな一日もむなしいので楽になってきたところでフラッと中野へ出向き、気になっていたお店でトムヤム風味のフォーを食べてきました。けっこううまかったです。

 それにしても祭日の中野はアベックばっかでしたね。みんな幸せそうに見えたのですがいろいろあるのでしょうか。そんなことを思いながらぶらっとしてたのですが寂しくなり、友人と話でもしたいなと思い電話して会いました。その人との人間関係や人生の話は面白くてつい時間を忘れ、寒さの中にあっても続けました。

 ところでやはり同じように誤解されるのだなと面白かったです。わたしは人を遠ざけて上からものを言うように見えるそうです。うーん。でも本来のソフトな私はあまり物足りなかったのかもしれませんね。人間それぞれ好き好きですものね。

Kenny Burrell

ケニー・バレル
$迫害者サウロのジャズ日誌Midnight Blue

Kenny Burrell(g)
Stanley Turrentine(ts)
Major Holly(b)
Bill English(ds)
Ray Barretto(conga)
;Rec.1963-1-8

 ケニー・バレルの代表作のひとつです。表題曲が人気ですが、テナーサックスのタレンタイン参加の曲もとてもいいですね。バレルのブルーノート盤はジャケットもとてもしゃれています。その中でも、好みの違いもあると思いますがあまりさえない気がしてしまうのです。しかし内容にとっても心酔してミニチュアレコード仕様ジャケットの音質の良いものを購入してしまいました。

$迫害者サウロのジャズ日誌Back at chiken shack

JIMMY SMITH - org
STANLEY TURRENTINE - ts
KENNY BURRELL - g
DONALD BAILEY - ds

こちらはバレルとタレンタインが残り、ドラムスが変わり、編成としてはベースとコンガがオルガンに変わりました。ジミー・スミスのリーダー作で名盤「Midnight Special」の同一セッションからの続編です。「Midnight Special」に比べて私はこちらの選曲が好みです。

 ジュースの自動販売機を眺めていて思ったことがあります。この中でどれが一番売れているのだろう。そして売れないものはどんどん整理されていくのかなぁと。しかし、売れていないジュースが本当に売り上げに貢献していないのでしょうか。そこで思うのは、売り上げが低くてもそのジュースがあることで自動販売機を覗いたり、何か飲んでみたいなと思わせていることもあるのではないかということです。自動販売機自体が愛される役割をになっているものもある気がします。
 売れないものを無用として片付けていくことしかしないとしたら、売れるものも売れなくなる気がするのです。
 なんだか「いい話」をしてしまいましたね。ブルーノートのカタログを観ていて・・・。失礼しました。
 下記の音源はあえて上のアルバムからは引用しませんでした。この曲はドナルド・バードのハーフノートのライヴで演奏されていましたがそれ以外あまり良くわかりません。
 また観てください。