2024年9月30日(月)、ロサンゼルス・ドジャースはコロラド・ロッキーズとの敵地での3連戦を終え162試合に及ぶレギュラーシーズンを終了した。既にナ・リーグ西地区優勝を決めているドジャースは、ワールドシリーズでの優勝を目指して10月からのPS(*1)に駒を進めることになった。
大谷翔平は日本ハムファイターズからロサンゼルス・エンゼルスに移籍し(*2)6シーズン過ごした。彼は投手と打者の“二刀流”でベーブ・ルース以来の2桁勝利&2桁本塁打も記録しMVP(リーグ最優秀選手)2回、昨年は本塁打王も獲得したが、その間にエンゼルスは一度もPSに出場出来なかった。

【ナショナル・リーグのPSドロー MLB公式Webより】
WBCで優勝を経験した彼が「ヒリヒリした9月を過ごしたい」と切望していたのは、まさに「チームとして地区優勝を争いPSに出たい」という事に他ならないし、他方どうしてもワールド・チャンピオンになりたいドジャースとしても大谷翔平との長期大型契約は“渡りに舟”だったに違いない。(*3)
今季からドジャースに移った大谷は2度目のトミー・ジョン(肘腱再建)手術後のリハビリで投手を封印しDH(指名打者)として打者に専念し159試合に出場。打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁で2冠王&トリプルスリー&50-50という、MLB史上前人未到の超人的な活躍を見せた。(*4)

【50号HRを放つ瞬間 NHKのWebサイトより】
そして10月からは両者の目論見通りPSに突入することになるのだが、大谷ファンの私は、今年はドジャースがワールドチャンピオンにならないことを密かに望んでいる。何故なら、今期チームがワールドチャンピオンになってしまったら来期の大谷のモチベーションが損なわれかねないからである。彼は、投げたり打ったり走ったり野球をすることが大好きなだけでなく、常に“フォア・ザ・チーム”の精神を貫いてきた。自分のプレイがチームの勝利に貢献することが何よりの歓びであり、最終的には「チームがワールドチャンピオンになること」が現在の彼のモチベーションといっても良いだろう。
投手を封印して“史上最強の打者“となった大谷にとって来期はいよいよ投手に復帰して“二刀流”の復活を予定している。勿論それ自体もモチベーションにはなり得るだろうが、やはり自分が投手としても活躍することでチームがワールドチャンピオンになる、というのが理想ではないだろうか。
投手としても打者としても走者としても、フィジカル面もメンタル面も技術面も、つまり野球選手としての心技体ともに超一流の大谷翔平にとって、もはや死角は怪我や故障以外に何もない。もし彼に残された課題があるとしたら、それは「自らのモチベーションの維持」だと私は思うのだ。
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*1:MLB(米大リーグ)は計30球団が15球団ずつ2リーグに分かれ更に5球団ずつ東中西3地区に分かれて162試合のレギュラーシーズンで優勝を争う。そして各地区の優勝3球団と残る12球団の中での勝率上位3球団の計6球団がトーナメント形式でリーグ優勝を争い両リーグの優勝チーム同士でワールドシリーズを行う。このトーナメント形式以降をPS(ポストシーズン)と呼ぶ。つまりPSに進めるのは30球団中12球団。
*2:本件に関しては下記ブログご参照。
・大谷翔平的「働き方」に学ぶ点 | Saigottimoのブログ
*3:ドジャースは今期で12年連続PS出場を果たしているが2年連続で最初のトーナメントで敗れている。メジャー屈指の老舗球団でありながらワールドチャンピオンの回数は最多であるヤンキーズの27回に対して7回で6位に甘んじている。
*4:大谷の2冠王とは本塁打王と打点王で打率は惜しくも2位。トリプルスリーとは打率
3割&30本塁打&30盗塁。50-50とは50本塁打&50盗塁のことで一世紀を超えるMLB(米大リーグ)史上でも到達者は大谷だけ、40-40も大谷含め6人のみ。大谷は最終的に54-59まで記録を伸ばした。
Saigottimo











































