★不思議な山でのお話コラム編★
場所・ 山形県飽海郡遊佐町上蕨岡字松が岡51
創建・ 1709年 江戸時代
竣工・ 古め
構造・ 木造平屋建て 木造明神系鳥居
祭神・ 大物忌神
社務所・ あり
主な神事・ 1月5日 管粥神事(くだがゆしんじ)五穀と1年の吉凶を占う
最終訪問・ 2020.06
*国・登録有形文化財 *国・史跡
*映画「るろうに剣心 京都大火編」ロケ地
★コラム編
ここで山での不思議なお話(NHKの「業界怪談」の番組で見た方もいると思います)
登山者の方が富士山で体験したお話だそうですが、登山で遭難しそうになって死の危険が迫ると、山の中なのに突然、巫女が現れることがあるそうです
もちろん、この巫女は人間ではないでしょうね
境内
富士山は「此花咲耶媛(このはなさくやひめ)」という女神が宿っていて、それを富士浅間神社で祀っているのですが、この巫女というのは、その神様の部下みたいなものかも知れませんね
その巫女を見た人は、助かったのでやはり「あんたこのままいくと死ぬよ」と警告し、助けてくれたのでは
社務所
しかも、富士山には池がないのに、霧の中に突然池が現れて、その向こうに巫女が待っているというようなシチュエーションだったそうです
拝殿 清水寺のような崖造りのような造り
その池のこちら側に、1人の男性が困り果てた様相でしゃがんでいたそうですが、その方は人間ではなく、もう亡くなってしまって、
これから池の向こうのあの世へ行くという場面を見たんだと思います
その人を巫女さんがあの世でお迎えに来ている、という感じで
拝殿 向拝 階段が高い
もしくは、「困り果てている」というのを見せて、「あんたたちもここにいると遭難して困り果ててあの世へ行ってしまうよ」という警告だったのかも知れませんね
その方は、直感的に「ここは人間の来てはいけない世界だ」と思い、走ってきた道を戻ると、元の登山道に戻れて、無事に霧も晴れて下山できたそうです
境内社
富士山の中にはこういった「異界への入口」というのがあって、遭難しそうになると迷い込んでしまうのかも知れません
もちろん、それは富士山に限ったことではないでしょう
新緑の境内 参道
山で「神隠し」に遭うとかいうのも、こういう世界に迷い込んでしまって、帰れなくなってしまったのかも知れません
山には突然、異世界への扉が開かれて迷い込んでしまうときがあるのかも知れません
境内 階段がまだある 境内社
山で巫女を見る、というのはきっと、現代に始まったことではなくて、昔の人もきっと見ていたと思うので、それで富士山の神様は女神になったのではないかと(個人の想像です)
もちろん、神様は人間の姿はしていないので、人間にわかりやすいように、巫女の姿で出て来たんだと思います
やはり山は異世界であり、山には人間の知らない世界があり、神様のような何かが棲んでいるのでしょうね
風情ある門前町
だから、今よりも勘の鋭かった昔の人は何かを感じ取り、山岳宗教や神社などで祀ったのでしょうね
欲や煩悩にまみれた現代人にはもう神の声は聞こえないのかも知れません
ちなみにこのときに、頭の中で流れていたテーマは、COLDPLAYの「FIX YOU」でした
その後、WOWOWで放送された2014年の映画「るろうに剣心」の「京都大火編」で、佐藤健さんが結構長い尺で戦うシーンでこの境内が使用されていました
私はこのときそれを知りませんでしたが、自分が行ったことのある場所が出て来て面白かったです
庄内は他にも「庄内映画村」、式内社「小物忌神社」、米沢市内の洋館「山形大学・工学部」、山形市内の洋館「千歳館」「文翔館」も出て来ており、
遊佐町のマンホール 鳥海山とお花
あつみ温泉「たちばなや」「萬国屋」さんも書いてあったので、スタッフや俳優さんが泊まったんだろうなあ、と思いました
聖地・修験道・一之宮好きの方にもオススメです♪
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★山形県内の「るろうに剣心」のロケ地の洋館
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