漁業家・青山家の庇護を受けた海浜の村の神社

場所・ 山形県飽海郡遊佐町比子字青塚

創建・ 弘治元年(1555)

竣工・ 古め

構造・ 木造平屋建て 石造神明系、明神系鳥居

祭神・ 健御名方命

社務所・ なし

境内社・ 出羽三山神社

最終訪問・ 2020.06

諏訪神社は山形県飽海郡遊佐町比子青塚に鎮座している神社です神社
比子の浜に面した小さな漁村の鎮守様で、漁業家・青山家の門前にありますウインク
 

「旧青山本邸」 遊佐町の観光地 来週UP 

 

諏訪神社の創建は弘治元年(1555)、青塚集落の浜辺で舟が難破漂着し、その舟の中にあった神像を祀ったのが始まりと伝えられています上矢印



その後、
青塚集落の鎮守として信仰され諏訪大社(長野県諏訪市・下諏訪町)の分霊を勧請しました神社
特に青塚集落出身で鰊漁で財を成した青山家が庇護し、明治19年(1886)には
青山喜左右衛門が境内に出羽三山碑が寄進されています富士山

 

境内 



神像が海から出現した事から特に漁民から信仰の対象となり数多くの船絵馬が奉納され、その内54枚が平成15年(2003)に遊佐町指定文化財に指定されていますキラキラ
 

拝殿 こじんまりとした規模だが彫刻が珍しい

 

拝殿は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、板張素地、向拝木鼻には獅子、桁には荒波、左右の蝦虹梁にはそれぞれ力士像(向って右側が阿像、左側が吽像)の彫刻が施されていますパー

 

拝殿 



本殿は覆われている為詳細は不詳ですが
一間社流造、桟瓦葺と思われます神社
明治時代以降の社格は村社ですお願い
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ここは、「旧青山本邸」を見学に来た時に、門前に大きな神社があったので、これは外せないと思い、入ってみましたウインク
門前には背の低い足の太い神明系鳥居、その上の第二鳥居には、

 

やはり「青山」の文字が寄進者としてありましたてへぺろ
これはやっぱり、村の地主は神社に奉納するよな、とにらんだ通りでした筋肉

 

本殿 境内社 



ここで珍しいのが、基本的に遊佐の寺社の向拝の彫刻は素晴らしいものが多いのですが、なんとそこには力士の彫刻が2体、にらみを利かせていますびっくり

 

拝殿 向拝 彫刻が見ものの遊佐町


 

こんなのを見たのは初めてだったので、これは珍しいと思います乙女のトキメキ
全然知られてないので、旧青山邸のついでに見つけて嬉しかったですキラキラ

虹梁(こうりょう)の上の力士像 阿像 


そして、ここの「青塚」という地名、「青山家」から来ているのか、それとも、本場の長野県諏訪の青塚遺跡から来ているのか(諏訪神社だけに)!?

 

虹梁の上の力士像 吽像


 

境内社には、青山家の寄進した出羽三山神社もあるところが庄内らしいなあ、と思いましたウインク
基本的に「山形」だけに、山形県は、山岳信仰が盛んですね富士山

 

青山家が寄進した石碑 


 

ここは、旧青山本邸とセットでどうぞ、隣にも大きなお寺があり、そちらの彫刻も素晴らしいものですハート
それにしても、山形でも諏訪の勢力ですねおねがい

諏訪様・漁村・彫刻好きの方にもおススメです♪

 

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