SHOKEI 'S TIMES -48ページ目

夕焼けだんだん 9/3

「水彩人」の出品作品を描かないと間に合わないのですが、
同時期に締切の油彩「晩秋の下町風景」があるので
今日の午後はずっと 谷中、千駄木、根津あたりを
グルグルブラブラと歩きまわっていました。

カメラマンらしい人が 町やお寺を撮っていたけれど
写真にとって都合がいい場所と絵に描きたいトコロは
ちょっと違うように思えます。

しかし、下町風景っていう雰囲気はわかるのだけれど、
いざ描こうとすると そのイメージは漠然としていて
場所の決定はかなり難しくなってきました。

迷ったあげく・・・今日のところは

やっぱりベタだけど

『夕焼けだんだん』かな~

shokei’s time-夕焼けだんだん 日暮里駅から谷中銀座に向かう石段

作曲家の伊福部氏の著書に
R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」と
E.サティの「ジムノペティ」を比べていて(なんかヘンだけど)

「ジムノペティ」は、人類が生み得たことを
神に誇ってもいいほどの傑作であり、
R.シュトラウスのは、文学的イメージ過多の
意味ありげなだけの作品・・・とか書いてありました。

どちらかといえば
ワーグナーやR.シュトラウスの方が好きだけれど

そんなのを読んでしまったから
今日のウォークマンで聴く曲は
E.サティの『梨の形をした3つの小品』等にしました。
(サティは1866年生まれなので ボナール 1867~と近い)

高尚なクラシックですっていう演奏は聴きたくないので
軽い感じの パスカル・ロジェか M.ルグランが好き。

「梨」って「まぬけ」の隠語だそうです。

音楽院のギロー教授から「もっと形式の感覚を持つべきだ。」と
忠告されたことを皮肉った表現みたいです。
サティは かなり屈折しているから~。


人目を避けて小さなメモ帳に
スケッチしていたら~

『夕焼けだんだん』の猫たちが
「俺たちのナワバリで何をしてる。」
「なんかくれ~っ」と集まってきた。

shokei’s time-谷中猫 すぐ隣に座り込むなって~の

 夏バテかな  9/1

8月から描いていたP30号の水彩画を一旦、終わりにしました。
次の作品の制作に取り組まないと間に合わないので~。

shokei’s time-空の息2
                   蒼い時間

絵筆を置く時をいつにするかは、とても難しいです。

技術的な画面処理としての完成度よりも
「言いたかったことが形になったか」というコンセプト重視で
作品を終わりにしたいと考えています。

しかし実際は、ハッキリしないことが多く
今回の絵は「なんか疲れちゃったから~」です。
スミマセン。

疲れた脳ミソで終わりにしても翌朝、見直すと 
また作品に手を入れたくなってしまうことも多いです。
後日、また変身するかもしれません。

求めているのは神業的な「完全作品」ではなく
未完成であっても人間的な絵というか、
自分の呼吸の延長としての痕みたいなモノかもしれません。

江戸川をモチーフに選ぶ時、
彼岸的な時間の形象化や
優しい不条理な力なんてことをイメージして
描き始めることが多かったのですが 

今回は、描いているうちに自分でも
訳が分からなくなってしまったようです。
透明水彩画では あまり使わないジェッソを初めから使い
界面活性剤「オックスゴール」の実験もしてみました。

画材や技法に頼ったり拘るのではありません。
むしろ その逆で 常識的に言う
「水彩は○○○で あるべきだ」という考え方を
全く気にしないで描いてみたいのです。
 
と  意気込みは上々だが・・・


次の作品は・・・
・・・まったく決まらない。

夏バテか  秋風邪か・・・熱っぽくて
元気がでない(インフルエンザじゃないと思うが)

困ったチャンです。



さっきまで聴いていたのは
シューベルトのピアノソナタ21番です。 
ピアニスト内田光子は流石ですね。
この曲の冒頭部分の低音を聴くと 
川端康成の『山の音』がイメージされるんです。
死を告げる山の音なんて 怖いけど。
シューベルトは 梅毒で
ずっと死の恐怖に怯えていたとか~ 

『水彩人』第11回展DMの仕上がり。 しかし絵は出来ず〜 8/30

shokei’s time-水彩人DM2
          今度の「水彩人」第11回展の案内状です。

しかし、出品作品が まだまだ出来ていません。
先日から描いていた水彩も また消してしまって
もう ドロドロになってきてしまいました。
     ショウケイ2
     悲しい。

shokei’s time-空の息
           まだまだ途中の・・・疲れてきた絵

学生の頃からメルロ・ポンティの考え方が好きです。
柔軟で どこか日本人的な感じもするのです。

「夏の夕方、吹き渡る風を感じたとき、
風はまた私のからだを吹き抜けている。」
これは比喩として言っているにではなく
ほんとうに体の中を吹き抜けている,と言います。

音も振動波として 色も波(X線みたいに)だから
体を貫き,通り抜けている。

夕日を見て、目や心が奪われた時も 比喩でなく
「奪われているのは、対象と自分の<隔たり>であり、
対象に吸い込まれ 浸透(共存)しあっている」と言う。
うーむ、なるほど(なんとなく)。

いつも江戸川を写生していると
こんな感じがしてくるようで

気持ちいい。


ビル・エヴァンスの[THE LAST WALTZ](1980/9)を聴きながら~
「NARDIS」がスゴイ~!!

8/29 松葉杖

以前、紹介しました お恥ずかし映像の
『スーパー・マン太郎』と『グッドバイのジョニー』を
YouTube でアップしました。
こちらの方が、音楽付き で しかもHQ画面でご覧いただけます。


東京都美術館で開かれている「日米国際作家交流展」に
坂口啓子さんの作品を見に行きました。合格

学生の頃から桁外れにパワフルな存在感ある坂口さんの立体作品を見る度に
いろいろと考えさせられ、また納得させられてきました。ショウケイ

今回の『骨折』も、ここ数年追い求めているアイロニーを
テーマにした作品の一環で、ガラスを使った連立する「松葉杖」です。

重量をかければ壊れてしまうであろうガラスの松葉杖。
一見、滑稽な雰囲気を醸し出す不思議な作品ですが、
彼女の作品は、いつも「詩」のようだ感じます。

R.ヒューズがブルースの定義として
「可笑しすぎるには哀しくて、哀しすぎるには可笑しい」と言いました。
(可笑しいと悲しいが同時にある)
「あいにく」とか「あわれ」等…と同様に
多くの矛盾率を孕んだ自然な?作品だと思うので
そう感じるのだと思います。

shokei’s time-松葉杖
                     『骨折』坂口啓子

自分の価値観が時代独特のロマンティシズムから
離れられないでいることを強く反省させられました。ダウン

ライヒ(ミニマルな)の音楽を具現させたような
バレエの「ローザス」ドキドキ等を見た後も
そんなことを考えさせられました。

文学に癒着するようなロマンティシズムを
自分の中から排したいのですが・・・
・・・・
シューマンなんか やっぱり好きなんですよね。

水彩画が まだ仕上がらないから
つい ブツブツ文句を言っているだけかもショウケイ2


ジュリーニが指揮をしているシューマン交響曲3番は私の元気剤!

8/28 過ぎ行く夏

shokei’s time-過ぎ行く夏2

                   進まない制作途中の水彩30号

まだ この間の水彩画を迷っていて
ダラダラと描いては消して・・また描いています。
とっくに仕上げて撮影して、
郵送していなければならないのにショウケイ

絵はがき用の作品ということで カッコつけたいという邪心が 
今回の迷いの素みたいです。
幾つになっても 同じトコロで足踏みをしてしまうみたい。

今日は なんと私の誕生日なんです。

生まれた時、かなりの未熟児でしたので
医者から「育たないだろう」と言われたそうです。
そこで父は、親の戒名の「けいしょう」を逆さまにして
「しょうけい」と名付けました。 

古典落語の「死神」の噺みたいです。
死にそうな人を布団ごと頭と足の位置をクルっと逆さまに
したら生き返ってしまったという噺。

その後もお茶の水の大学病院で大手術・・・
この時も 医者から もう無理だと言われたとか
しかし 生きちゃったんですねぇ。両親に感謝。
もう 58歳・・・叫び
こんな中途半端なオッサン(爺)になるなんて
子供の頃、想像もしていなかった。ショウケイ2 


8月の終わりは あまり いい思い出がありません。
過ぎていく夏を惜しむような気持ち。

こんな時は、『エルガーのチェロ協奏曲』がバッチシ。
毎年、夏の終わりには聴いています。
演奏は、定盤だがやはり 女傑デュ・プレ かな~・・ショウケイ

8/26 モヤモヤしてる

『水彩人』展を今年は、10月4日から予定しています。
ショウケイ絵葉書用の作品写真の締切日直前なのに
描いては消しての繰り返しばかりで ・・・
気持ちが定まらず 絵筆が進みません。しょぼん
慣れないパソコンに振り回されていたせいかも。ショウケイ

子供の頃に「迷い小僧」と言われたことがあります。
お小遣いを100円貰うと、文房具屋の前で小一時間 
どれを買った方が楽しめるか悩んでいました。
今は「迷いオヤジ」です。叫び

以前に谷川徹三(俊太郎の父)の著書で
『九十に惑う』という本がありました。
90歳を過ぎても学生のように惑ってばかりだ…と言う(いい意味で)。

ま・・・ 谷川氏の惑いと アタシの軟弱な迷いじゃ
比較にもならんのですが…。

絵は、描こうとする最初の衝動感
(ギリシャ哲学では「ムジケー」というらしい。
ミュージックの素みたいなモノ)が
しっかり掴み続けていないと 
絵の中でも迷子になってしまいます。

制作中に迷子になった時は途中でも、
「題名」を先に 仮に付けてみると 
方向(テーマ)が定まって来ることがあります。

う・・・ ん ・・・・・・題名も 決まらな…い


いつもの江戸川をモチーフにして
どら焼き…の断面みたいな構図にしようかな と 
なんとなく考えているのですが、

とにかく未だに モヤモヤばかりでして
絵の方から
何か話しかけてくれるのを
待っています。。。




今宵は J.S.バッハのオルガン曲(トリオソナタ)を聴きながら
          演奏は ピーター・ハーフォード かな

shokei’s time-モヤモヤ
          
                 ね    モヤモヤでしょ
                 今夜も 徹夜かな・・・ぐぅぐぅネコ

8/25 『スーパー・マン太郎』『グッドバイのジョニー』

やっと投稿の仕方や形式の合わせ方が 少しだけだがわかってきた。

ああ 疲れた。こんなことばかりで仕事は ここ2~3日サッパリでした。

(この8ミリ白黒無声映画は 学生時代に3人だけで作りました。
 当時、主題歌やセリフも別テープに録音したのですが紛失。)


               『スーパー・マン太郎』1974年制作(全編)

               『グッドバイのジョニー』1974年制作(全編)

8/23 まだまだ動画のアップが難しい・・

8/18のブログに一部だけアップしていた
『スーパー・マン太郎』がやっと全編アップ出来ました。

動画のアップって結構難しい。
映画のBGMに小さくグレン・グールドの
<ベートーヴェンのバガテル>を使っていたのが
著作権違反だったようでした。

『グッドバイのジョニー』の後半では容量がたった0.2MB大きすぎたようで・・
投稿できず・・・。明日また挑戦してみます。

もう疲れちゃって・・・今日はオシマイ。そろそろ仕事しなくっちゃ。

なんかいつも「俺ってダメな人間なんだよなぁー」って思ってから
仕事に入るパターンが多いんです。


画像の処理を修正しましたので この日のブログの画像は削除しました。
完全版は 8/25の日のブログを見て下さい。
(You Tubeで検索していただくと高画質、音楽付きでご覧いただけます。)


            スーパー・マン太郎  前編
画像の処理を修正しましたので この日のブログの画像は削除しました。
完全版は 8/25の日のブログを見て下さい。
(You Tubeで検索していただくと高画質、音楽付きでご覧いただけます。)


           スーパー・マン太郎  後編


画像の処理を修正しましたので この日のブログの画像は削除しました。
完全版は 8/25の日のブログを見て下さい。
(You Tubeで検索していただくと高画質、音楽付きでご覧いただけます。)


            グッドバイのジョニー  前編            

8/20   猫の血圧 171  キリンは 260

 朝、クリニックから「明日から夏休みにするので薬をとりに来て…」
と電話がありました。
 3年前から急に高血圧になり、一時期 血圧が200を越えたことがあります。
「弱い薬ですが毎日、飲み続けて下さい。」と言われました。シェーッ(古っ)

 私の場合、たぶん睡眠不足とメタボ・・・脂肪肝(未)が原因だと思います。
食事と睡眠に気をつけて 普通に暮らすと正常値になります。
(仕事が少ないと さらに良い)

 しかし 普通に生活するって これはなかなか難しい…です よね。
 (恋もストレスになるそうな。関係ないけどっ。)

 でも 今日も朝まで絵を描いていて 徹夜をしてしまいました。
 わかっちゃいるけどーやめられない。(植木等談)
(疲れ自慢や徹夜自慢は一番モテない男の話題だとTVで言っていました…)

 因みに 人の血圧は、120~ 80  
       猫   171~123
       犬   117~ 56
          猿   136~ 80
       イルカ  152~ 118
       キリン   260~ 160 
        豚   169~ 108
       ウサギ   110~ 80
          ・・・とクリニックに書いてありました。
                     どうやって計ったんでしょう ね。

  キリンの血圧が高いのは 心臓から頭までの距離があるからだそうですが、
   人間の背の高い人が 高血圧とは限らないのは、ナンデだろう?

shokei’s time-月夜の浜辺

    最近 ずっと 描いていた『月夜の浜辺』が、明け方に ほぼ完成。

          麻布に搬入した後、銀座に行って 
         友人の中村 登氏のグループ展(檜画廊)や
         中村 岳氏の個展(ギャラリー現)を見に行きました。

         中村岳氏の作品は、独自な視座から
         新たな日本的なミニマル空間を作り出していて、
         とても興味深く見せていただきました。

       その後,睡魔に襲われたが、寝方を忘れてしまったみたい。

8/18 学生時代の8ミリ映画発掘

 中原中也の「月夜の浜辺」に対するオマージュ的な作品をまだ描いています。
暑くて怠くて ・・・しかし〆切近いんで頑張らねばっ。

shokei’s time-F4号
            制作中の4号。6号も同時進行中。

 フェリーニの『道』のラスト・シーンに出てくる主人公の悲しさを
表すかのような「海の暗さ(黒さ)」を思い出します。

夜の海は恐ろしく巨大で美しいと思います。
「キレイ」とは違って「美しい」って恐さやヘンないろいろなものが
内包されているものだと思います。
モナリザだって強烈に気持ち悪いし。

 学生時代に8ミリ映写機で数本、映画を撮りました。
(撮影も出演も演出も3人だけ。練習なし。すぐ本番。)

多摩美大で自主映画というと竹中直人さんの「燃えよタマゴン」が有名ですが、
その何年も前からカメラを回していました。
作品の完成度ということでは、まったくかないませんが・・・。

 当時(35年ぐらい前)私たちの映画を見せられた人には迷惑だったでしょうが、
作った自分たちは充分に楽しめました。

この仲間は、高校の頃からの友人のAとKの3人組で、
映画の他にもロックのバンド『スタミナ・ホルモンズ』を結成したりして 
とにかく遊んでばかりいました。

撮影したフィルムのほとんどは紛失してしまいました。

 1973-74年頃に作った『スーパー・マン太郎』前編/後編と
『グッドバイのジョニー』の一部を載せてみます。
(全部お見せしようとしたのですが、パソコン初心者なので 
うまく載せられませんでした。近日中に中編/後編をアップさせます)


画像の処理を修正しましたので この日のブログの画像は削除しました。
完全版は 8/25の日のブログを見て下さい。
(You Tubeで検索していただくと高画質、音楽付きでご覧いただけます。)



            スーパー・マン太郎  前編

画像の処理を修正しましたので この日のブログの画像は削除しました。
完全版は 8/25の日のブログを見て下さい。
(You Tubeで検索していただくと高画質、音楽付きでご覧いただけます。)



            スーパー・マン太郎  後編


画像の処理を修正しましたので この日のブログの画像は削除しました。
完全版は 8/25の日のブログを見て下さい。
(You Tubeで検索していただくと高画質、音楽付きでご覧いただけます。)



             グッドバイのジョニー  前編