夕焼けだんだん 9/3 |  SHOKEI 'S TIMES

夕焼けだんだん 9/3

「水彩人」の出品作品を描かないと間に合わないのですが、
同時期に締切の油彩「晩秋の下町風景」があるので
今日の午後はずっと 谷中、千駄木、根津あたりを
グルグルブラブラと歩きまわっていました。

カメラマンらしい人が 町やお寺を撮っていたけれど
写真にとって都合がいい場所と絵に描きたいトコロは
ちょっと違うように思えます。

しかし、下町風景っていう雰囲気はわかるのだけれど、
いざ描こうとすると そのイメージは漠然としていて
場所の決定はかなり難しくなってきました。

迷ったあげく・・・今日のところは

やっぱりベタだけど

『夕焼けだんだん』かな~

shokei’s time-夕焼けだんだん 日暮里駅から谷中銀座に向かう石段

作曲家の伊福部氏の著書に
R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」と
E.サティの「ジムノペティ」を比べていて(なんかヘンだけど)

「ジムノペティ」は、人類が生み得たことを
神に誇ってもいいほどの傑作であり、
R.シュトラウスのは、文学的イメージ過多の
意味ありげなだけの作品・・・とか書いてありました。

どちらかといえば
ワーグナーやR.シュトラウスの方が好きだけれど

そんなのを読んでしまったから
今日のウォークマンで聴く曲は
E.サティの『梨の形をした3つの小品』等にしました。
(サティは1866年生まれなので ボナール 1867~と近い)

高尚なクラシックですっていう演奏は聴きたくないので
軽い感じの パスカル・ロジェか M.ルグランが好き。

「梨」って「まぬけ」の隠語だそうです。

音楽院のギロー教授から「もっと形式の感覚を持つべきだ。」と
忠告されたことを皮肉った表現みたいです。
サティは かなり屈折しているから~。


人目を避けて小さなメモ帳に
スケッチしていたら~

『夕焼けだんだん』の猫たちが
「俺たちのナワバリで何をしてる。」
「なんかくれ~っ」と集まってきた。

shokei’s time-谷中猫 すぐ隣に座り込むなって~の