![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/43/ff/j/o0550041214425319555.jpg?caw=800)
新宿駅地上ホームにて。特急ロマンスカーで使用される60000形『MSE』です。
今回から2回にわたり、東京・新宿から南西部へ走り、神奈川県西部の小田原へ至る通勤路線であり、箱根や江ノ島方面への観光路線でもある
小田急電鉄小田原線(通称:小田急線)を紹介していきます。
小田急電鉄小田原線(通称:小田急線)を紹介していきます。
第1回目は、新宿から都市部を通り、町田を経由して神奈川県相模原市の相模大野駅へ至る区間を紹介していきます。
路線名 | 区間 | 営業キロ |
小田急電鉄:小田原線 | 新宿~小田原 | 82.5km |
==== 今回紹介の区間 ====
区間 | 営業キロ | 備考 |
新宿~相模大野 | 32.3km | (※1)複線・複々線混在。直流1,500V電化 |
(※1)梅ヶ丘~登戸駅の新宿方(8.9km)は複々線区間、登戸駅の新宿方~向ヶ丘遊園(0.6km)は下り1線・上り2線の3線区間。
(※)軌間1,067mm。
(※)軌間1,067mm。
踏破達成時 | 2005年12月 |
撮影時 | 2009年~2014年 |
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/17/d4/j/o0550041214425319584.jpg?caw=800)
新宿駅にて。西口側に小田急の新宿駅があり、駅には小田急百貨店があります。
位置的にはJRと京王に挟まれた位置にあり、拡張は困難な状況です。
位置的にはJRと京王に挟まれた位置にあり、拡張は困難な状況です。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/5e/d9/j/o0550041214425319607.jpg?caw=800)
新宿駅は優等列車が発着する地上ホームと区間準急・各駅停車が発着する地下ホームに分けられます。
写真は地下ホームです。
地上ホームは10両対応の頭端式で3面4線、地下ホームも10両対応の頭端式ですが2面3線の構造です。
地上ホーム、地下ホームとも乗降分離がなされています(朝ラッシュ時のみ乗車ホームでも降車可能)。
尚、地平の1番ホームは甲州街道の跨線橋架け替え工事のため使用停止中です。
写真は地下ホームです。
地上ホームは10両対応の頭端式で3面4線、地下ホームも10両対応の頭端式ですが2面3線の構造です。
地上ホーム、地下ホームとも乗降分離がなされています(朝ラッシュ時のみ乗車ホームでも降車可能)。
尚、地平の1番ホームは甲州街道の跨線橋架け替え工事のため使用停止中です。
新宿を発車すると甲州街道をアンダーパスして東京都新宿区から渋谷区へと変わり、山手線の西側・人工地盤の下を南へ走ります。この付近の西側にはJR東日本本社ビルと小田急ホテルサザンタワーがあります。そして地下ホームからの線路が顔を出すと右へカーブして人工地盤区間が終わり、踏切を通過して住宅街の中を南西へ走ると南新宿に着きます。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/08/bb/j/o0550041214425319632.jpg?caw=800)
南新宿を発車後も住宅街の中を走り、首都高速4号新宿線をアンダーパスすると参宮橋に着きます。小田急における明治神宮への最寄駅です。
参宮橋を発車後は代々木公園の西側を南下し、やがて右へカーブすると代々木八幡に着きます。代々木八幡を発車後は山手通りをアンダーパスし、上下線の間から東京メトロ千代田線が姿を現すと高架線になり、左へカーブすると代々木上原に到着します。
代々木上原を発車すると千代田線列車の引上線を見ながら住宅街の中を走り、地下トンネルへ入ると世田谷区へと変わって東北沢に着きます。尚、代々木上原~梅ヶ丘は2013年3月に連続立体交差が完成し、大半の区間が地下線になりましたが、現状は複線で、現在は複々線化工事が実施されています。東北沢を発車後は住宅街の地下を南西へ走り、下北沢に到着します。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/55/c9/j/o0550041214425319651.jpg?caw=800)
下北沢駅にて。駅は二層構造で、現在は下層の急行線部分のみが使用されています。下北沢はよくテレビでも登場する有名な街で、略称は「下北」です。
下北沢を発車すると住宅街の中を右へカーブしながら進み、世田谷代田に着きます。世田谷代田を発車後は環七通りをアンダーパスして地上へ出て、高架線になると梅ヶ丘に着きます。梅ヶ丘からは登戸の手前まで複々線区間になります。梅ヶ丘を発車後は住宅街の中を高架線で西南西へと走り、豪徳寺に着きます。東急世田谷線の山下駅と連絡しています。豪徳寺を発車後も市街地を進み、右手に経堂検車区の名残である電留線を見ながら走ると経堂に着きます。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/69/08/j/o0550041214425319677.jpg?caw=800)
(経堂~千歳船橋にて。撮影失敗…orz)
経堂を発車後も住宅街の中を高架複々線区間で千歳船橋、ウルトラマン商店街で有名な祖師ヶ谷大蔵(接近メロディは「ウルトラマン」および「ウルトラセブン」のテーマ)と西南西へ進み、仙川を渡ると地下区間になって高級住宅街として有名な成城学園前に到着します。
成城学園前を発車すると地上に出て、喜多見検車区への回送線が分岐すると同時に野川を渡り、高架線を走って喜多見に着きます。喜多見駅構内で狛江市へと変わり、左へカーブしながら住宅街の中を走ると狛江に着きます。狛江を発車後は住宅街を南南西へと進み、世田谷通りをオーバーパスすると和泉多摩川に着きます。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/5c/cb/j/o0550041214425319699.jpg?caw=800)
そして和泉多摩川を発車後は多摩川を渡って川崎市多摩区へと変わると登戸に到着します。登戸からは三線区間(上り2線、下り1線)になります。
登戸を発車すると右へカーブしながら地平に下り、住宅街の中を走り向ヶ丘遊園に着きます(接近メロディは「ドラえもん」および「キテレツ大百科」のテーマ)。ここから先は複線区間となります。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/9d/d2/j/o0550041214425319717.jpg?caw=800)
向ヶ丘遊園を発車後は五反田川に沿って多摩丘陵の谷間の住宅地を西へ走り、生田に着きます。
生田を発車後も住宅地を走り、読売ランド前に着きます。よみうりランドへはバスに乗換です。読売ランド前を発車後は左へカーブして麻生区へと変わり、丘陵地に開発された住宅地の中を南西へ走ると百合ヶ丘に着きます。百合ヶ丘を発車後は左へカーブして、麻生区の中心部にあり、整然とした市街地の中に立地する新百合ヶ丘に到着します。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/77/c3/j/o0550041214425319732.jpg?caw=800)
(多摩線の列車より撮影)新百合ヶ丘を発車すると多摩線が右へ分かれ、小田原線は引き続き住宅が並ぶ丘陵地を走りますが、緑も多く残っています。
そして柿生を過ぎると右へカーブして、東京都町田市へと変わりますが、相変わらず住宅地の中を走ります。その後は川崎市麻生区内を少しだけ走って町田市へ戻ると鶴川に着きます。鶴川を発車後は左へカーブして、またまた川崎市麻生区内を走りますが、和光大の付近で町田市へ戻ると山間部へと入り、トンネルで玉川学園の下を通ります。トンネルを出ても玉川学園内を進む感じで走り、住宅街へ出ると玉川学園前に着きます。玉川学園前を発車後は左へ右へカーブしながら住宅街の中を走り、やがて市街地へ入ると町田に到着します。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/ce/6c/j/o0550041214425319745.jpg?caw=800)
町田駅にて。かつての駅名は「原町田」でした。
駅周辺は大規模な商業地になっています。乗降客数は小田急で新宿駅に次いで第2位です(2012年:291,678人)。
駅周辺は大規模な商業地になっています。乗降客数は小田急で新宿駅に次いで第2位です(2012年:291,678人)。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/5b/0c/j/o0550041214425319771.jpg?caw=800)
町田を発車すると横浜線をオーバーパスして、境川を渡ると神奈川県相模原市南区へと変わります。
そして住宅地の中を切り通し区間で右へカーブしながら走ると国道16号をアンダーパスして、市街地にある相模大野に到着します。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/1f/86/j/o0550041214425319799.jpg?caw=800)
相模大野駅は島式ホーム2面4線の中間に通過線が2線ある大規模な駅です(東海道新幹線の岐阜羽島駅と似た配線)。
一部の特急を除く殆どの列車が停車し、駅は乗降客や江ノ島線との乗換客で賑わっています。
また、駅周辺には商業施設が多く、地元では「相模」を略して「大野」と呼ばれているそうです。
一部の特急を除く殆どの列車が停車し、駅は乗降客や江ノ島線との乗換客で賑わっています。
また、駅周辺には商業施設が多く、地元では「相模」を略して「大野」と呼ばれているそうです。
(つづく)
==== 乗り鉄の注意点(昼間帯中心) ====
小田原線は小田急の根幹路線であるが故に様々な種別の列車が運転されています。また、本数が多いので乗り鉄の際は時刻表がなくてもさほどロスにはなりません。
特急ロマンスカーは新宿発で毎時2~3本の運転で、うち2本は『はこね』『スーパーはこね』で箱根湯本へ直通します。残り1本は小田原線内の『さがみ』が中心ですが、一部時間帯は御殿場線直通の『あさぎり』として御殿場まで乗り入れます。また、新宿~相模大野では江ノ島線直通の『えのしま』の運転もあり、代々木上原から東京メトロ千代田線へ直通する『メトロ』シリーズも設定されています。尚、新宿駅を18時以降に発車する下り特急列車は行先に関わらず全ての列車が『ホームウェイ』として運転されます。多摩線の唐木田行きも設定されています。
運賃のみで乗車可能な優等列車は上位から順に快速急行・急行・多摩急行(千代田線直通)・準急・区間準急があります。快速急行と急行は新宿~小田原の列車が多いですが、江ノ島線直通や相模大野止まり基本的に下位種別になるほど新宿に近い駅から各駅停車区間になる傾向があります。快速急行は下北沢~新百合ヶ丘をノンストップで走行します。新宿~相模大野では快速急行は毎時3本、急行は毎時4本の運転で、代々木上原~新百合ヶ丘では多摩急行が毎時2本、新宿~新百合ヶ丘では区間準急が毎時2本加わります。ラッシュ時は増発され、朝と夕方以降には準急の運転もあります。
一方、各駅停車は新宿~本厚木の列車を中心に毎時6本の運転で、ラッシュ時は増発されます。町田~相模大野では江ノ島線直通の列車も運転されています。
使用車両は、特急ロマンスカーがボギー車の30000形『EXE』、展望構造の7000形『LSE』、豪華仕様の50000形『VSE』、そして他社直通仕様の60000形『MSE』の4形式です。
快速急行以下は8000形、1000形、2000形、3000形、4000形の主に8両編成と10両編成ですが、一部6両編成の列車もあります。
快速急行以下は8000形、1000形、2000形、3000形、4000形の主に8両編成と10両編成ですが、一部6両編成の列車もあります。
新宿からの急行での所要時間は、登戸19分、新百合ヶ丘27分、町田35分、相模大野38分、です。
==== のりかえ ====
乗換駅 | 乗換路線 |
新宿 | JR東日本:山手線(渋谷方面、池袋方面)、中央・総武緩行線、相鉄・JR直通線 |
JR東日本:中央線快速、<埼京線>、<湘南新宿ライン(大宮方面、横浜方面)> | |
京王電鉄:京王線、京王新線 | |
西武鉄道(西武新宿駅):新宿線。東京メトロ:丸ノ内線 | |
都営地下鉄:新宿線(新宿駅)、大江戸線(新宿駅)、大江戸線(新宿西口駅) | |
代々木上原 | 東京メトロ:千代田線(相互直通運転) |
下北沢 | 京王電鉄:井の頭線 |
豪徳寺 | 東京急行電鉄:世田谷線(山下駅まで徒歩2分) |
登戸 | JR東日本:南武線 |
向ヶ丘遊園 | 小田急電鉄:向ヶ丘遊園モノレール線の廃線跡 |
新百合ヶ丘 | 小田急電鉄:多摩線 |
町田 | JR東日本:横浜線 |
相模大野 | 小田急電鉄:小田原線(小田原方面)、江ノ島線(実際は相模大野分岐点で分岐) |
(参考:Wikipedia)