呉線(広島県。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
広島駅にて。かつての主力車両であった103系電車です。

  

今回は、広島県の中部を瀬戸内海沿いに、風光明媚な区間を走る路線で、西半分は広島シティネットワークの路線として広島地区の通勤輸送にも活躍する路線、
呉線(くれせん)を紹介します。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:呉線  三原~海田市  87.0km   全線単線・直流1,500V電化  
  
  
踏破達成時   2000年8月  
撮影時   2009年10月  

  

  

イメージ 3
三原駅にて。呉線の列車は大半が当駅発着ですが、一部の列車は山陽本線を1区間、糸崎駅まで乗り入れます。

  

三原駅を発車すると左へカーブして山陽本線、山陽新幹線と分かれ、高架線で市街地を南下します。沼田川を渡ると右側の山に張り付くようにして地平区間になり、左側にある住宅地や工場を見ながら走った後は国道185号線越しに瀬戸内海沿いを走るようになり須波に着きます。須波を発車後も瀬戸内の島々を望みながら走り、安芸幸崎に着きます。

  
  

イメージ 4
須波~安芸幸崎にて。瀬戸内海の美しい景色を見ながら走ります。
広島県には造船所が多いです。

  

安芸幸崎を過ぎると海岸線を走るようになり、広島県三原市から竹原市に入ると港町に入り忠海に着きます。
忠海を発車後は瀬戸内海から少し離れた所を安芸長浜、大乗と西進し、やがて東山トンネルで山越えをすると市街地に出て竹原に到着します。

  
  

イメージ 5
竹原駅にて。竹原市の中心駅で、当駅を始終着とする列車が1往復設定されています。

  

竹原を発車すると田園風景の中などを走りますが、やがて山間部に入り、吉名を過ぎると東広島市へと入り、そして港町を見ながら進むと安芸津に着きます。安芸津を発車後は住宅地を走りますが、風早を過ぎると一瞬、海の近くを走ります。そして小松原トンネルで山越えをして東広島市から呉市に入ると、かき養殖場などのある海沿いを走ります。その後は市街地の山側を走って平地へ出て安浦に着きます。
安浦を発車後は山間部を進み、安登を過ぎると峠を越えて海側の平地へ出て、車窓左側の市街地を見ながら進むと安芸川尻に着きます。
安芸川尻を発車後は海沿いを走り、トンネルで山越えをして再び海沿いを走った後、仁方に着きます。かつては仁方港から予讃線の堀江港まで国鉄の仁堀連絡船が存在していました。

  
  

イメージ 6
安芸川尻~仁方にて。瀬戸内の島々を眺めながら走ります。

  

仁方を発車後はトンネルで山越えをして、今度は市街地に入ると広に到着します。

  
  

イメージ 7
広駅にて。呉線の列車の大半はここ広駅で系統が分かれています。
当駅より広島方面へは本数が激増します。

  

広を発車後は港町の風景の中を走り新広、そして黒瀬川を渡ると安芸阿賀に着きます。安芸阿賀を過ぎると呉トンネルで休山を一気に越えます。トンネルを出ると右手に市街地、左手に臨港部を見ながら走り呉に到着します。

  
  

イメージ 8
安芸阿賀~呉にて。堺川を渡ります。廃線となった旧海軍工廠方面への専用線跡の橋梁も残存しています。
向こう側の再開発地帯には呉中央桟橋ターミナルがあり、その隣には大和ミュージアムがあります。
手前側には商業施設(ゆめタウン)もあります。

  

呉を発車すると住宅地の中を走り川原石、そしてトンネルを抜けると海沿いの工場などを見ながら走り吉浦、その後は半島の付け根をトンネルで抜けて「かるが浜」、今度は瀬戸内海越しに江田島を見ながら走ると天応に着きます。
天応を発車後は住宅地を走り、呉ポートピアパーク(かつては遊園地の呉ポートピアランド)最寄りの呉ポートピアに着きます。その後は坂町に入り海沿いを小屋浦、水尻と北上し、やがて市街地に入ると坂に到着します。駅の海側には新しい市街地が広がっています。

  
  

イメージ 9
呉ポートピア~小屋浦にて。
遠方に広島市街を望みながら走ります。

   

坂を発車すると流通団地を見ながら走り、広島市安芸区(矢野地区)に入ると今度は工業団地を見ながら走り矢野着。その後は住宅街を北上し、海田町に入ってしばらくすると左へカーブして瀬野川を渡ると山陽本線と合流して終点の海田市に到着します。

   
   

イメージ 10
海田市駅にて(山陽本線の列車内より撮影)。
呉線の列車は海側の2線を使用します。

  

尚、呉線の列車はすべて山陽本線に乗り入れ、広島駅以遠まで運転しています。

  

  

乗り鉄の注意点  

呉線ではかつて寝台特急『安芸』や急行列車が運転されていましたが、現在は優等列車の運転はありません。
普通列車は各駅停車と快速列車があり、快速列車は『安芸路ライナー』がデータイムに、『通勤ライナー』が朝夕ラッシュ時に広~広島などで運転されています。列車は大半が広で系統分断されていますが、一部列車は広を跨いで運転されます。
また、土休日には三原~広島~宮島口を臨時快速『清盛マリンビュー』(昨年までは『瀬戸内マリンビュー』)が1往復運転されています。

  

データイムの三原~広では普通列車が概ね毎時1本、広~広島では快速が毎時2本と普通が毎時1本(一部時間帯は呉~広島の普通も毎時1本運転)で、ラッシュ時は普通列車を中心に増発されます。

  

広での三原方面と広島方面との接続は概ね良好ですが、中には接続時間が1分と短いケースもあるので注意が必要です。

  

使用車両は通勤形の103系、105系と近郊形の113系、115系電車ですが、いずれも国鉄時代からの車両です。

  

所要時間は、三原~広は1時間30分前後、広~広島は快速で40~50分台、普通では概ね1時間前後です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
三原駅   JR西日本:山陽新幹線、山陽本線 (岡山方面西条方面)  
海田市駅   JR西日本:山陽本線(西条方面)  
(広島駅)  
(広島駅)  
JR西日本:山陽新幹線 (新大阪方面博多方面)。国鉄:宇品線の廃線跡  
JR西日本:山陽本線(岩国方面)芸備線、(可部線列車)  
(広島駅)   広島電鉄(広島駅電停):  
本線<1号線、2号線、6号線>、(皆実線【比治山線】<5号線> )  
  
(参考:Wikipedia)