⛩【菊と稲荷】物語というもの <美保神社> | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

昨日から【菊と稲荷】美保関編が始まりました。

 

12月の美保神社さまレポです。

 

私の旅にお付合いいただけると嬉しいです。

 

 

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あなたの事を待っている神様との絆を

繋いで結ぶうずまき赤い糸

神仏広告代理店・菊田です

 

神繋ぎ実績:3年半で500万円以上

 

オリジナル寄付企画への応援、

ありがとうございます!

 

菊田の自己紹介はコチラ

 

・・・・・・・

 

 

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 

 

 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

六甲山上の稲荷神のその言葉から始まったのが、

 

【菊と稲荷】という菊田フィルターを通しての神と人との物語。

 

 

いつの間にやら【菊とゑびす】のような流れになっておりますが、

 

まだまだ清高稲荷大明神さまの子狐眷属と共に、

 

神仏広告代理店として成長したいともがく日々のお話です。笑。

 

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続きです→

【菊と稲荷】葛藤。 <美保神社>

 

 

 

美保神社のある美保関を目指して、境港駅からコミュニティバスに。

 

コミュニティバスは貸切。

 

ありがたいなあと思いながら、美保関を目指します。

 

 

 

菊「大山が冠雪してる……!」

 

 

 

 

この頃、寒波が来ていて。。

 

私はこのためにアウトドア用の防寒ウェアを召喚してのお詣りでした。

 

 

 

 

美保神社前というバス停で下車し、

 

美保神社様を目指します。

 

 

 

 

金曜日の午後。特殊神事の前日の参道にはまだ人もまばら。

 

 

 

 

私はトランクを持ち上げて参道を進んでいると、水色の袴の神職様が。

 

奉賛等の時にいつも窓口になって下さる権禰宜様でした。

 

 

菊「忙しそうにされている……宵宮もあるから準備してはるんだろうな」

 

 

 

存じ上げている方の姿を見る事ができて、なんとなくほっこり。

 

 

 

 

神門を入り、そのまま本殿に向かう。

 

 

 

 

菊「事代主大神さま。ただいまでございます」

 

 

夏に来られなかったので4月から8ケ月ぶり。

 

 

 

 

菊「鹿児島の事代主命さまの件、ありがとうございます。

 

来年、更にがんばらせていただきます」

 

 

 

 

事代主大神さまの静かな拝殿は、心穏やかさを与えて下さいます。

 

 

ずっとそこに居てしまうので、先にご祈祷の事を確認しようと授与所に行きました。

 

 

 

特殊神事の日は、拝殿内でのご祈祷ができないと思い、

 

この前日にお願いしようと思ったのでした。

 

 

 

美保関で合流のごとうさちこちゃんの到着待ちなのもあって、

 

何時までだとご祈祷が可能かを確認させていただきました。

 

 

 

 

巫女様「5時くらいでしょうか……もう少し早いかもしれませんが」

 

 

菊「多分そろそろ到着だと思うので、3時半くらいには来ると思いますので……

 

大丈夫ですね、彼女が来てからご祈祷を受けるか確認します」

 

 

 

先に自分の分の申し込みと、鯛ちゃんのお守りの代替わりをするために、

 

お焚き上げにお使い下さいと1000円もお納めし、お世話になったお守りをお返ししました。

 

 

 

 

さちこちゃん到着で改めて彼女の分の申し込みも兼ねて授与所に行くと、

 

4時からで良いですか? とお伝えいただきました。

 

 

今夜こちらに泊まりますし、何時でも大丈夫です! とお伝えし、境内で待機していました。

 

 

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4時前になって名前が呼ばれ、拝殿の方にご案内をいただきます。

 

美保神社のご祈祷は、御座に正座してのスタイルですが、

 

御神事があるので拝殿のいつもの御座が片付けられていて、椅子に座ってのご祈祷でした。

 

 

 

御神事の前でお忙しいのに申し訳ありませんと神職様にお伝えすると、

 

いえいえと笑顔でお返事を下さいました。

 

 

 

 

前方の本殿そばに神職様が向かわれ、ご祈祷が始まります。

 

 

 

 

鹿児島の長田神社の御祭神も

 

コトシロヌシという神様です。

 

 

 

私は長田神社さまへの御神縁や奉賛企画の成功についての感謝を、

 

頭を下げながらひたすらに伝えていました。

 

 

 

そんな中、私はふと新幹線の中での自分の葛藤を思い出しました。

 

 

 

 

事代主大神さま。

 

私が考察して書けば書くほど、それはそのようになってしまうのではないでしょうか……

 

 

 

眉間に皺を寄せながら、そんな風に考えていると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物語というものは

 

 

 

何か強く残るものがないと消えてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菊「……事代主大神さま」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神話に限らずそうであろう

 

 

 

 

 

 

人の心に訴えかける言葉がなければ

 

 

誰もその物語を覚えられない 伝えない

 

 

 

 

 

 

だからいい

 

 

 

 

 

 

物語というものは それでいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私には物語がないからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉が届いた時、涙が溢れた。

 

 

 

 

 

 

 

大国主命の第一御子神である

 

事代主という神は、国譲りの物語に登場する。

 

 

 

 

 

高天原から3度目の使者の直談判に対し、

 

大国主命が返した答えが

 

「長男である事代主に訊いてくれ」という言葉。

 

 

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<美保神社様所蔵 神話画額より 天逆手を拍つ場面>

 

 

美保崎で釣りをしていた事代主神のもとへ、出雲より使者が乗った早船(はやふね、諸手船)が遣わされました。事代主神は、父神に対し「恐れ多いことです。この国は天照大御神の御子に奉献なさってください」と即座に答えると、天逆手(あめのむかえで、拍手)を拍ち、踏み傾けた船を青柴垣に変化させ、その中に身をお隠しになりました。

 

 

美保神社の公式サイトにある『国譲り神話』に書かれている言葉。

 

 

神社本庁の『国譲り』ページには、このやりとりさえ書かれていない。

 

 

 

 

 

 

 

"国譲り" という

 

大きな時の流れについての物語が

 

こんなに短い訳が無い。

 

 

 

 

 

大国主命が未来を委ねた

 

第一御子神の物語が

 

こんなに短い訳が無い。

 

 

 

 

 

 

 

本当はもっと物語があるはずなのに。

 

 

 

 

 

 

 

こんな風に残された言葉から、古事記の書籍では

 

タケミカヅチ命に勝負を挑んだ

 

弟神の建御名方神との比較もあり、

 

逃げ腰だったり、ひ弱そうにさえ描かれる姿さえもある。

 

 

 

 

 

 

私は悲しくて悔しくて涙が出た。

 

 

 

 

 

 

私はこの

 

事代主大神という神の意味を伝えたい。

 

 

 

 

 

 

大切に守っていかなければならない力だという事を伝えたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前は私を

 

悪いようには書かないでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉が渡された時、ふわっと力が抜けました。

 

 

菊「………」

 

 

 

 

 

 

ポロポロに泣きながら、ゆっくり何度も頷きました。

 

 

 

心に生まれていた傷のような葛藤は、さらさらとどこかに流れていきました。

 

 

 

 

 

 

ご祈祷が済み、神札やお下がりを渡される時に、

 

ありがとうございます。一生忘れませんと神職さまに伝えました。

 

 

 

 

 

さちこちゃんと二人のご祈祷後、あまりにグズグズくしゃくしゃになっていた私は

 

「ちょっと外で整えてくるから待ってて💧」と彼女に伝え、

 

山側にある神門の端っこの階段から、一旦下に降りました。

 

 

 

 

涙もろもろ拭き拭き、まあまあ整えて階段を上がると、

 

二人の参拝女子が、拝殿の方の空に向けて熱心にスマホで撮影をしています。

 

 

 

 

菊「……え……」

 

 

さっちゃんさっちゃん!と座っていたさちこちゃんを大急ぎで呼び付け、言いました。

 

 

 

「大神さまがいる!」

 

 

 

 

 

色調整なしの画像です。

 

撮ったそのままの風景です。

 

 

 

 

 

大きなオオカミの顔が
 
美保神社さまの上空に現れていました。
 
 
 
 
 
菊「……すごいな……」
 
 
 
 
 
あと数時間で宵宮が始まる、神代から続くご神域の上空。
 
 
 
 
 
宵宮で神々を迎える。
 
 
そして明日が二つの特殊神事の一つである
 
諸手船神事が執り行われます。
 

 

 

 

 

もう一つの特殊神事である『青柴垣神事』について、こんな言葉を以前読みました。

 

 

 

 

 

『青柴垣神事』は

 

事代主神を忘れないためのまつり。

 

 

 

 

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中世末に京から来た

 

太田正清という公卿によって、創作演出したお祭り

 

 

 

そんな風に和歌森太郎さんの『美保神社の研究』という書籍に記されています。

 

 

 

 

 

『青柴垣神事』は

 

事代主神を忘れないためのまつり。

 

 

 

 

太田といえば『大田田根子』という名前を思い出す。

 

三輪の大物主神の系譜の子と伝えられる方。

 

 

 

 

青柴垣神事は、美保崎におられる事代主神が、父神である大国主神から国譲りの相談を受け、譲ることを進言した後、海に身を隠したという様を儀礼化し、神霊を一年に一度新たにする祭です。

 

 

美保神社公式サイトにある言葉。

 

 

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『青柴垣神事』は物語の再現。

 

 

そして『諸手船神事』も同様。

 

 

 

 

 

 

諸手船神事は、美保崎におられる事代主神が、父神である大国主神から国譲りの相談を受ける様を儀礼化した祭です。

 

 

この二つの特殊神事を、美保関に生きる方々は真摯に守り続けていらっしゃる。

 

 

 

 

菊「大田正清という方の想いは、祭の形で

 

事代主大神さまの物語を伝え続けているんですよね」

 

 

 

 

 

美保神社の特殊神事は美しい。

 

 

事代主という神の御影を映している。

 

 

 

 

大田正清というお方がいて良かった。

 

 

この方が特殊神事をまとめ上げる以前にも、継承されてきた神事はあったのだろうが

 

祭りとして編み上げられた事に感謝した。

 

 

 

 

 

物語の中の登場人物として、その存在を伝え続ける者がいらっしゃる。

 

という事は

 

物語が消えてしまえば、その存在も消えてゆく。

 

 

 

 

菊「逆に物語を伝えれば、その存在も消える事がなくなる」

 

 

 

 

事代主という神は、言霊の神でもあります。

 

 

 

だから言葉の持つ力の強さや弱さ、美しさや恐さ、面白さ、そういった全てを……

 

全てを見ている? 見守っている? ……許している?

 

 

そんな気がしました。

 

 

 

 

 

日が暮れると宵宮が始まる。

 

私たち二人は宵宮までの待ち時間に、お世話になる美保館に向かいました。


 

 

 

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