おはようございます
りくのら朝学習 No.18 です。
本日は 「 階段 」 の問題です。
問題1. 数の階段。となり同士の数を足して、ひとつ上の段に答えを書いて。
足し算の問題なんですが、上に行くほど足す数が大きくなります。
りくのら子たちが小学生で学年が上がってきた時には、
数のピラミッドの段数がだいぶ増えていました。
桁数が大きくなって書き込む枠の幅が足りなくなる問題が生じました…
問題2.階段の図を書いてみよう。
一段一段の高さと幅を揃えて、直角に上がって行く練習です。
小さい子には段を揃えて書くのがなかなかむずかしいかもしれません
書きあがった階段の図を見て、
そこを上がって行く、降りてくるときのことを想像してお話ししてみてください
問題3. 立体に見える階段を描いてみよう。
四角形を書いて、角から平行線を斜めに延ばすと、
奥行きができて立体に見えるようになることを初めて知った時には衝撃でした。
つまり、生れて初めて 豆腐 が描けた時です。
遠近法を使って豆腐を描くやり方は、設計技師だったりくのら父が教えてくれました。
その瞬間りくのら父の株価が急上昇したことを思い出します。
( すぐに戻ったが… )
立体の階段は、立方体や直方体よりもだいぶ難易度が高いです。
最初は、こうやると立体っぽく絵が描けるんだなあ、と思うだけでいいんです。
ところで、今読んでいる本はこれです。
AI vs、 教科書が読めない子どもたち
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AI vs. 教科書が読めない子どもたち
1,500円
Amazon |
この本を薦めてくださったのは、日本棋院の囲碁教室の水間俊文七段です。
囲碁の棋士は囲碁の本ばかり読んでいるわけではないらしい
著者は、東京大学の入試問題に合格できるAI、東ロボくんを開発するプロジェクトを行った数学者さんです。
AIをして、日本一難しい大学の入試問題を解かせるということで話題になりましたが、
このプロジェクトの真の目的は、
AIにできることと、できないことをはっきりと見つけることだそうです。
AIが得意な多くの作業がAIに肩代わりされるようになった時に
AIができない 「 意味をわかること 」 を人間ができなければ困ります。
今、学校で教育を受けている子どもたちには
意味を読解する力をつけさせてあげましょう、 という主張の本でした。
機械的に解いていけるドリル問題をたくさんやるんじゃなくて…
ひとつひとつ、問題の意味を意味をじっくりと読み解いて
答えを考えて ( たぶんこれまでに似たような問題を出されたことは学校でも塾でもないんじゃないかな )
それを自分の言葉 ( 例文に出てくる言葉を借りるんじゃなくて ) や、
図形や絵で表現して、
それから自分の答えについて人に説明できる力をつける
のが、りくのら朝学習プリントのねらいです。
だけどそれだけじゃなくて、実はもうちょっと欲張っています。
子どもが考えて出した答えを、お母さんやお父さんに見てもらって、
おお、すごいね! と褒めてもらう、
朝いちばんに認めてもらって、素敵な気分になって、元気よく幼稚園や学校に出かけて行ける
一日の嬉しい気持ちを作るきっかけになったらいいなと思っています。
そしてお母さんやお父さんにも、
一日の初めに、この子はすごいなと思って褒めるきっかけになったらいいなと思っています。
褒めた相手に対しては怒りにくいものですよね。
そして今の年齢、今の成長過程でできたこと、できなかったことを
記録として残して行けるのもよろしいかと。
子どもたちが、誰でも ( AIでも ) 出せる当たり前の答えを覚え込んでしまう前に、
小さい頃にしか出せないかもしれない自由な常識にとらわれない答えを記録に残してあげてください。
だからどんな答えを書いても、
「 まちがってるよ 」 「 ちがうよ 」 とバツをつけないであげてください。
おとなが見たら答えはこう、と思い込んでいるのとちがうことを書いたとしても、
この子の今は、この答えなんだなあと楽しめたらいいなと思います。
今までのりくのら朝学習プリントをダウンロードできます。
幼稚園から小学校低学年くらいのお子さんがいらっしゃる
お母さん、お父さんに見ていただけたら嬉しいです。
りくのら朝学習プリント
No.1 ぼうけんになにをもっていく? ( と、りくのらが朝学習プリントを作り始めたいきさつ )
No.2 さかなとくらげをかぞえよう ( と、朝学習プリントの使い方 )
No.3 あいているところに数をかこう ( と、まちがえることを怖がらないでね )
No.4 大きな数の足し算に挑戦 ( と、都電の中で見かけた親子おばあちゃん )
No.5 いろんな国の言葉でえんぴつ ( と、りくのら夫のタイ語の知識 )
No.6 新しい文字を作ろう ( と、スーパーカリフラワー )
No.7 高く積み上げよう ( と、鎌倉から来た鳥を積み上げた )
No.8 どんな動物を飼ってみたい? ( と、ちゃんとの束縛 )
No.9 たまご ( と、ダチョウのたまごが割れた )
No.12 ひよこはなんて言ってるの? ( と、電話の音は )
No.13 そ~っと持つのはどんなもの? ( と、ネームペンを大量買いだ )
No.14 長さを測ってみよう ( と、追いかけてくるデシってなんだ? )
No.15 ひとつ前はなんだろう? ( と、クラゲの子どもは… )
No.16 折って開いてみよう ( と、おじいちゃんにはギラファはむずかしかった )
No.18 階段を上がろう ( 教科書が読めない子どもたち? )
りくのら図書館クイズ
No.1 ぞうくんのさんぽ ( と、りくのらが図書館クイズを作り始めたいきさつ )
No.2 11ぴきのねこ ふくろのなか ( と、りくのらがこのねこたちが好きな理由 )
No.3 ユーゴ修道士と本を愛しすぎたクマ ( と、写本の話 )