• 19 Nov
    • エイジレスの376回 火山の噴火と古代エジプトの衰退

      エイジレスの376回 火山の噴火と古代エジプトの衰退 自然災害が歴史を変えたというお話は、よくあることですが、今回のお話は、あまりイメージできないエジプトと火山のお話です。---------------------------------------------- 大都市アレクサンドリアに首都を置いたプトレマイオス朝時代(紀元前305~30年)のエジプトの繁栄は、ナイル川と直接結び付いていた。 夏になると発生するナイル川の洪水は、主にエチオピア高原でのモンスーンによる降水に起因しており、ナイル川流域の農業を成立させるために必須だった。詳細に記述された当時の文献には、ナイル川の洪水がないことと社会不安との相関が示されている。 ただし、洪水が抑止された根本原因は明らかになっていない。今回、Francis Ludlowたちの研究グループは、火山-気候の数値モデリング、氷床コア記録に基づく火山の噴火時期のカタログ、社会経済的行動に関する古代エジプトの文献、イスラム時代のナイロメーターの測定記録(古い時代のナイル川の水位の記録)を併用して、ナイル川の洪水能力に対する火山噴火の影響可能性を調べた。 その結果、ナイル川流域の降水帯が弱まって、ナイル川の洪水が系統的に抑止された時期が、火山が噴火した時期と一致していたことが判明し、これまで説明できていなかった複数の社会暴動の事例について、噴火現象との関連が統計的に示された。 さらにLudlowたちは、歴史上の重大事件について記述された古代の文献と氷床コア記録を比較することによって、プトレマイオス朝の終局的崩壊とローマの属州としてのエジプトの誕生において火山の噴火が中心的役割を担っていた可能性のあることを明らかにした。 今回の研究で、プトレマイオス朝時代のエジプトが火山の噴火に弱かったことが明らかになったが、このことは、モンスーンに依存する農業地帯全体に対する警告である。 現在、世界の総人口の70%にあたる人々が、こうした農業地帯に居住している。---------------------------------------------- 火山の噴火に強い都市は、今でも、あまりないと思いますし、むしろ、今の方が影響が大きそうな気はします。 世界人口の70%に同じようなことがおこる可能性があるわけですので、何かあった時のために、少しだけでも気に留めておいた方が良さそうです。

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  • 18 Nov
    • エイジレスの375回 花の青い光冠に引き寄せられるハチ

      エイジレスの375回 花の青い光冠に引き寄せられるハチ アリは、一般にはハチとは全く違うかのように扱われますが、分類学上は、アリはハチの中の1分類群です。 アリは、一般に翅がなく、多くのハチは翅をもつが、ハチの中でもアリガタバチやアリバチなど成虫(特に雌)が翅を持たない種もあり、それらは外見上アリに類似しています。 また、アリの女王と雄アリは翅を持ち、結婚飛行を行う。 このときの姿はまさにハチで、特に雄アリはハチに似ています。 また、一般にはアリは針を持ちませんが、一部にはヒアリやハリアリ等、針を持ち、刺されると痛むものもあります。 アリは、基本的には肉食で、狩りバチの系統から、地上生活へ進み、独自の進化をしたものらしいです。 アリの話みたいになってしまいましたが、アリもハチも毒を持っているので、注意したい昆虫です。 とうことで、今回のお話は、何かの役に立つかもしれません。---------------------------------------------- 一部の花は、花弁に線条が入っており、これによって光が散乱して構造色が生じ、花粉媒介生物が感知できる信号が生じる。 このナノスケールの線条は、秩序にある程度の乱れがあり、一輪の花の線条パターンは大きさと間隔が多様化している。 今回、Beverley Gloverたちの研究グループは、いろいろな種類の被子植物について、こうした線条を分析し、このナノスケール構造のバリエーションにもかかわらず、全ての線条における秩序の乱れの程度が類似していることを明らかにした。 このように秩序の乱れた構造に太陽光が当たると、基調的な色素色が何であっても、紫外光から青色光の光冠が生じる。 ハチ類は、青色に引き寄せられることがすでに明らかになっているが、青い光冠がハチ類を引き寄せる視覚的特徴なのかどうかを判定するため、Gloverたちは、天然の花に見られるナノスケールの表面パターンのある造花とない造花を作った。 次いでマルハナバチの行動実験が行われ、マルハナバチは、青い光冠を生じない造花よりも、青い光冠を生じる造花の方を早く見つけられることが実証された。 Gloverたちは、花におけるナノ構造のバリエーションは独自に進化したが、全ての花が、花粉媒介生物の目を引くような際立った視覚信号を発するようになった、と結論付けている。---------------------------------------------- ヒトと昆虫では、目に見える光の波長や見え方、感じ方も異なるので、青い光冠の何が良いのかは、ハチさんに聞いてみないとわかりませんが、造花でも効果があるとのことですので、困っておられる方は、試してみては如何でしょうか。

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  • 17 Nov
    • エイジレスの374回 「腸内細菌叢の異常」の改善

      エイジレスの374回 「腸内細菌叢の異常」の改善 ヒトの腸の中には数兆もの細菌が分布しています。 この腸内の細菌の集まりは腸内細菌叢と呼ばれ,代謝や免疫に重要な役割を担っています。 腸は,その表面から抗菌ペプチドという物質を分泌することによって腸管内での病原菌の増殖を抑え,腸内細菌叢を健康に保っています。 特に,小腸を病原菌から守る役割を持つパネト細胞が分泌する -ディフェンシンという抗菌ペプチドは,病原菌に対して高い殺菌作用がある一方,ヒトの体に有益な働きをする共生菌はほとんど殺菌しません。 近年,腸内細菌叢の異常,つまり病原菌の異常増殖や有益な共生菌の喪失が,炎症性疾患・アレルギー・がん・肥満など,様々な病気に関連することが報告されています。 特に骨髄移植などの造血幹細胞移植後では,抗菌ペプチドが減り腸内細菌叢に強い異常が起こり,また腸内細菌叢に強い異常がある場合は移植の成功率が低いことが知られています。 腸内細菌叢の異常を予防・治療することは,様々な疾患の予防や治療につながると考えられ,盛んに研究されています。 今回は、そんな研究の成果の一つで、抗菌ペプチドを使った腸内フローラの改善についてのお話です。------------------------------------------------ 腸内細菌叢の異常を改善するためのこれまでの治療戦略は,プロバイオティクスや糞便移植といった“有益な菌を投与することによる治療”であり,腸管の環境が変化して抗菌ペプチドがなくなってしまうような病気では,投与した有益な菌が増殖して効果を出すことは難しい可能性があります。 また、病原菌を殺菌するための抗生物質は,病原菌と共生菌を区別せずに殺菌してしまうため,腸内細菌叢の異常が悪化してしまう可能性もあります。 今回の研究では, -ディフェンシンが病原菌と共生菌を区別して病原菌のみを殺菌できる特徴に着目して, -ディフェンシンの産生を促進する,もしくは -ディフェンシンを直接投与することによる,全く新しい治療法を開発しました。 R-Spondin1 と呼ばれる腸の粘膜の細胞を増殖させるタンパク質が,腸内で高い殺菌作用をもつ -ディフェンシン(抗菌ペプチド)を分泌するパネト細胞を増殖させることを発見しました。 R-Spondin1の投与によって,骨髄移植後の抗菌ペプチド量の低下を改善し,腸内細菌叢の異常を予防することができました。 腸内細菌叢の異常の予防効果は,抗菌ペプチドである -ディフェンシンの経口投与によっても発揮されました。 R-Spondin1 や -ディフェンシン投与による腸内細菌叢の異常の治療は,腸内細菌叢の異常が関連する様々な疾患の新しい治療アプローチとして期待されます。------------------------------------------------ R-Spondin1 や -ディフェンシンは、一般的な物質ではありませんが、プロバイオティクスのような腸内に良いとされる物質の投与とは違う発想のアプローチで、効果も高そうです。 身近にないので、すぐに参考にできるわけではありませんが、そのうち、健康食品に応用されることと思いますので、それまでは、ヨーグルトや納豆などの従来型の腸内フローラ対策で乗り切ってください。

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  • 16 Nov
    • エイジレスの373回 海水の減少を示唆

      エイジレスの373回 海水の減少を示唆 地球には約 40 億年にわたり海が存在し生命が育まれました。 が、なぜ海が 40億年ものあいだ存在し得たのか、また今後も海は持続的に存在し得るのか、まだはっきりとしていません。 海水の量は、水を含んだプレートの沈み込みによる減少量と、火山などの脱ガスによる排出量のバランスによって決まります。 プレートの水の取り込みは、これまで最上部の海洋地殻に限られると考えられてきましたが、近年の海底地震波探査では、海溝付近のアウターライズ断層にそって水の浸透が海洋マントルまで達していることが指摘されています。------------------------------------------------ 岩石の水の通りやすさをあらわす浸透率は、圧力(深さ)の増加と共に低下する傾向が見られ、このことは断層からの水の広がりは深さと共に減少することを意味しています。 また,水の広がりは海水が供給される時間にもよるため,海洋マントルで形成される蛇紋岩の分布は時間とともに拡大します(取り込まれる水の量も増大します)。 これらの実験結果に基づき,海洋プレートによって地球内部へ運び去られる海水量を見積もったところ,年間 2.5×109 トンにも値し,これは火山などの脱ガスにより水が地球内部から排出されている量よりも多いことがわかりました。 今回の研究成果は,地球内部の水循環を明らかにする上で重要なモデルであり,アウターライズ断層にそってより多くの海水が海洋プレートに取り込まれることで,海水が現在減少傾向にあることを示唆しました。 現在の海水の総量は 1.4×1018 トンになるので,単純計算では約 6 億年後に地球では海が消滅することになります。 現在,荒涼とした砂漠が広がっている火星においても,過去には地球のように青い海に覆われていた可能性が指摘されていますが,地球も火星と同じ運命をたどり,海のない乾燥した赤い惑星になる将来が待っているのかもしれません。------------------------------------------------  地球温暖化により、氷河が解けたり、海水温度の上昇による海水の膨張で、海水面の上昇が懸念されていますが、長いスパンでみると、むしろ、海水は減少する傾向にあるようです。 因みに、5億年後には、太陽の膨張の影響を受けて、人類が大変なことになっている予定なので、海がどうのこうのという話は、忘れ去られているかもしれません。。。

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  • 15 Nov
    • エイジレスの372回 赤潮原因プランクトンの北上を確認

      エイジレスの372回 赤潮原因プランクトンの北上を確認 赤潮とは、海水中で浮遊生活している生物(プランクトン)の大量繁殖や集積によって、海水の色が平常時と異なって着色する現象です。 湖沼に生じる同様の現象は淡水赤潮とよばれます。 呈色状態は、生物の種、活性、密度によって多様であり、色合いの違いから、白潮(しろしお)、青潮(あおしお)、緑潮(みどりしお)とよばれることもあります。 また、赤潮が水産業に大きな被害を与えるところから、厄水(やくみず)、薬水(やくみず)、くされ潮、苦潮(にがしお)などともいわれます。 一旦、大規模化すると、数十億円規模の被害がでることもあります。主な被害は以下の通り。---------------------------------------------- 鞭毛藻には有毒種が多く、魚類を斃死(へいし)させ、また有毒化した魚貝類を食べた人間が中毒したりする。 人間の粘膜を刺激するガスを発生し、熱病の原因となる種もある。 無害種でも魚貝類のえらに付着して窒息死させることがある。 赤潮生物が急激に大量死すると、有毒細菌が繁殖したり、酸化分解のために水中の酸素が欠乏して魚貝類を斃死または逃避させる。---------------------------------------------- 今回のお話は、これまで考えられていた以上に、温暖化が影響しているかもしれないというお話です。---------------------------------------------- 温暖な海に生息する赤潮の原因となる植物プランクトンが,北海道周辺まで北上しており,さらにその量もこれまで考えていたよりも多いということが,水産学部附属練習船長崎丸の調査で明らかになりました。 地球温暖化の影響で海水温が上がったことが原因と考えられます。 長崎大学と山形大学の研究チームは,2016年8~9月にかけて,長崎県から北海道函館湾までの日本海側において,水深4 mの海水を3時間毎に採水し,計66カ所のプランクトンの組成を詳細に調べました。 その結果,暖海性の鞭毛藻ディクチオカ・メサネンシスDictyocha messanensisが秋田県以北から函館湾で多数発見されました。 この植物プランクトンは,赤潮の原因となる植物プランクトンの1種で,これまでは北海道などの北の水域ではほとんど見つかっていませんでした。 近年の海水温の上昇が本種の生息域が北上したことの原因ではないかと考えられ,今後も注意深い調査が必用です。----------------------------------------------地球が温暖化して良いことは何もないような感じです。。

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  • 14 Nov
    • エイジレスの371回 自己免疫疾患の発症につながる新たな分子メカニズムの発見

      エイジレスの371回 自己免疫疾患の発症につながる新たな分子メカニズムの発見 私たちの身のまわりには、細菌やウィルス、花粉、粉塵など、生体に悪影響をおよぼす生物や物質が存在しますが、これら病原体の侵入から身体を守るのが免疫という自己防御機構です。 ところが、免疫システムが正常に機能しなくなると、自己の生体成分や細胞を「異物」と認識して、特定の細胞や組織を攻撃してしまい、病気を発症します。 これが自己免疫疾患です。 このような望ましくない免疫反応は、日本で約70〜80万人の患者数がいるという関節リウマチや、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症といった自己免疫疾患を引き起こします。 これらの疾患は先進国で特に増加傾向にあり、塩分過多および高脂肪を特徴とする欧米化した食生活がその一因であることも示唆されています。------------------------------------------------ 近年、ヘルパーT細胞という免疫システムの司令塔の役割をしている細胞の一種「Th17細胞」が自己免疫疾患の発症に密接に関与することが明らかになってきています。 これに伴い、Th17細胞の分化に必要な分子を標的とする自己免疫疾患の治療法の開発が世界中で行われています。 自己免疫の原因となるTh17細胞は極めて強い炎症をおこす能力をもっています。 しかし全てのTh17細胞がそのような高い炎症誘導能力をもつわけではありません。 実際、私たちの腸には常に多数のTh17細胞が存在し、腸の正常な働きの維持にかかわることが示唆されています。 したがってそのような良性のTh17細胞ではなく、自己免疫をおこす悪性のTh17細胞のみをピンポイントに狙う治療法が望ましいと考えられます。 しかし、これまで、このような目的に適う分子メカニズムはほとんどわかっていませんでした。 ・転写因子JunBの発現を抑制した細胞では、悪性Th17細胞の分化が強く抑えられることが確認されました。 ・転写因子JunBが良性のTh17細胞の分化には必要ないことを示唆します。 ・JunBが悪性Th17細胞のみを制御するための治療標的となることを示唆します。------------------------------------------------ 難しいお話ですが、要は、転写因子JunBってやつをうまくコントロールできれば、自己免疫疾患の発症を抑えられる可能性があるということです。 自分の免疫のことなので、非常に治療が難しい病気ですが、有効なお薬ができそうな感じです。 例によって、お薬が使えるようになるには、10年ぐらいかかりますので、既に病気が発症されている方は、何とか踏ん張ってください。

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  • 13 Nov
    • エイジレスの370回 「ニモ」たちが減っている可能性

      エイジレスの370回 「ニモ」たちが減っている可能性 ファインディング・ニモは、ディズニーとピクサーの共同製作のアニメ映画です。 公式サイトによれば、ニモは、--------------------------------------------- 故郷グレート・バリア・リーフの美しいサンゴ礁で父マーリンと暮らしながら、エイ先生の学校に通う元気な男の子。  “幸運のヒレ”と呼ばれる小さなヒレがチャームポイントで、身体は小さくても冒険心&好奇心いっぱい。 ドリーのことが大好きで、彼女の家族を探す旅に出るために、心配性の父を説得するような優しい一面も。---------------------------------------------- ご存じの方も多いと思いますが、そんなニモが海洋温暖化の影響で大変なことになっているというお話です。---------------------------------------------- 特定の海洋動物の白化は、その生存に不可欠な共生生物(緑色のゾオキサンテラ)が熱水やその他のストレス要因によって死滅するために発生する。 白化は、サンゴに発生する現象としてよく知られるようになったが、熱波の際にイソギンチャクも白化することがある。 グレートバリアリーフでは2016年に夏季の異常高温とエルニーニョ現象の予報があった。 その機会を利用したのがSuzanne Mills、Ricardo Beldadeたちの研究グループで、クマノミの巣であるイソギンチャクの白化の前中後にクマノミのストレスと生殖を測定した。 今回の研究では、高温に耐え白化を免れたイソギンチャクを巣としていた幸運なクマノミのつがいが特定され、自然対照群とされた。 この測定の結果、白化したイソギンチャクを巣としたクマノミは、白化していないイソギンチャクを巣としたクマノミと比べて、白化開始後にストレスホルモン濃度が上昇し、生殖ホルモン濃度が低下したことが明らかになった。 また、白化したイソギンチャクを巣としていたクマノミのつがいは、産卵の頻度が低く、生存可能な稚魚の生産量も少なかったため、白化の影響が複数世代に及ぶ可能性が明確になった。 今回の研究は、サンゴ礁をすみかとする生物に対する海洋温暖化の数多くの連鎖反応的な影響を強調している。---------------------------------------------- グレート・バリア・リーフは、オーストラリア 北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯ですが、エルニーニョ現象などの海洋温暖化や環境汚染の影響を受けて、たびたびサンゴの白化現象に襲われています。 サンゴの元気がなくなると、そこに住むイソギンチャクも元気がなくなって、ニモの仲間が卵を産む場所がなくなってみたいな連鎖により、様々な生物の危機が報告されています。 心配するだけで、何もできませんが、無事でいることを祈るばかりです。。👏

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  • 12 Nov
    • エイジレスの369回 【動物行動学】イヌは顔の表情で意思の疎通を図ろうとしているかもしれない

      エイジレスの369回 【動物行動学】イヌは顔の表情で意思の疎通を図ろうとしているかもしれない 特殊能力のない普通の方は、神様や仏様の姿は見えないし、声も聴けません。 また、一緒に生活し、可愛がっているにもかかわらず、自分のペットの言葉も理解できません。 つまり、人間というのは、意外にもコミュニケーション能力が低い生物かもしれません。 なので、神様にしても、ペットにしても、何とか人間とコミュニケーションを図ろうとして、様々なサインを出しているようです。 今回のお話は、そんなサインの一つについての研究成果です。--------------------------------------------- 動物の顔面表情は、柔軟性のない不随意の誇示行動で、感情状態の反映とされ、他者と意思の疎通を図ろうとする積極的な試みではないと考えられてきた。 ところが、非ヒト霊長類の顔面表情には、観客の存在という要素が介在していることが明らかになり、霊長類は、その顔面表情を他者に見られているかどうかをある程度理解している可能性のあることが示唆された。 しかし、霊長類以外の動物種については、これと同じような観客の注目に対する感受性によって顔面表情が作られていることを示す証拠がなかった。 今回、Juliane Kaminskiたちの研究グループは、イヌの顔の表情が、人間がイヌに注目しているかどうかに応じて作られるのかどうかを調べた。 今回の研究では、実験助手がイヌに顔を向けているか背を向けているかという条件と食べ物を持っているかいないかという条件を組み合わせた合計4つの状況に24種の家犬を置いて実験を行い、ビデオカメラを使って、それぞれの状況下でのイヌの顔面表情の応答を記録し、解析した。 その結果、実験助手がイヌに顔を向けている場合は、実験助手がイヌに背を向けている場合よりもイヌの顔の動きが有意に活発になり、食べ物を持っているかどうかは結果に影響を及ぼさないことが明らかになった。 Kaminskiたちは、イヌが意思の疎通を図ろうとして顔の表情を作っており、他者からの注目に応じて顔面表情を作る頻度が高くなるという考えを示している。 顔面表情は、無意識に生じる反射的なシステムで感情を露呈したものだと考えられてきた。 これに対して、Kaminskiたちは、顔面表情がもっと柔軟なシステムで、イヌの情動過程と認知過程と思われる過程を組み合わさっていることが、今回の研究データによって示されていると主張している。--------------------------------------------- 今回の論文には、イヌの表情とその意味の因果関係は示されていませんので、イヌが表情を変えたとしても、何のサインかは、今のところわかりません。 そもそも、私には、イヌの細かい表情がわからないので、言われても想像ができないのですが、ペットを飼われておられる方なら、毎日観察されて、何かに気づかれておられるかもしれませんので、意味を考えながら見てみてください。 何かの折に、役に立つかもしれません。。

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  • 11 Nov
    • エイジレスの368回 毛包と表皮の形成における亜鉛の役割

      エイジレスの368回 毛包と表皮の形成における亜鉛の役割 亜鉛は、生命活動に必要な微量元素の 1 つであり、生体内における亜鉛は、皮膚・骨・筋肉に多く存在しています。 何らかの原因によって生体内の亜鉛量が減少すると、皮膚炎や骨密度の低下などを発症する「亜鉛欠乏症」となります。 特に、皮膚表皮の脆弱化や脱毛は亜鉛の欠乏によって現れやすい症状として知られており、これらの組織の形成や維持に亜鉛が重要な役割を果たしていると考えられています。 今回は、まだよくわかっていなかった毛包と表皮の形成における亜鉛の役割が解明されたとのお話です。------------------------------------------------- 皮膚の毛包に発現する亜鉛の輸送体(亜鉛トランスポーター)「ZIP10」に注目し、その役割について、マウスと培養細胞を用いた実験から解明に挑みました。 その結果、ZIP10 が欠損すると表皮の形成が著しく阻害され、皮膚バリア機能が失われることが分かりました。 また、毛包の形成も阻害されて、ZIP10 の欠損が毛の形成にも支障をきたすことが判明しました。 さらに詳細に調べると、毛や表皮などの上皮性組織の形作りに重要な転写因子である p63 の活性が、ZIP10 の欠損によって低下することが分かり、ZIP10 が輸送する亜鉛が、p63 の活性制御に関与していることが明らかになりました。 今回の成果は、亜鉛トランスポーターZIP10 が毛包や表皮の形成に必要であることを示しています。 今後、ZIP10 の機能を詳細に調べることで、毛や皮膚に関連する病気において、ZIP10 が有用な治療ターゲットとなることが期待されます。------------------------------------------------- どうやら、亜鉛をしっかり摂取していても、ZIP10が不足していると、結果的に亜鉛欠乏症になってしまうようです。 若くして、毛髪が寂しくなっておられる方がおられますが、ひょっとすると、ZIP10欠乏かもしれません。 試してみては、如何でしょうか? 因みに、日本テレビの 『ZIP!』とは、何の関係もありません。。 

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  • 10 Nov
    • エイジレスの367回 急性骨髄性白血病を克服する治療法

      エイジレスの367回 急性骨髄性白血病を克服する治療法 急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう、AML)は白血病の一種で、骨髄系の造血細胞が腫瘍化し、分化・成熟能を失う疾患です。 白血病細胞が増殖して骨髄を占拠してしまうために正常な造血が行えなくなり、赤血球、白血球、血小板が減少するために出血、易感染症、貧血などの諸症状を起こします。 また、末梢血にあふれ出た白血病細胞が各臓器に浸潤し、各臓器の組織を破壊することで様々な症状を引き起こします。 受診のきっかけとなる初期症状としては、 ・鼻血や歯肉からの出血が止まりにくい、  紫斑、点状出血ができるなどの易出血症状 ・風邪だと思っていたがなかなか熱が  下がらないなどの感染症 ・全身倦怠感・息切れなどの貧血症状などがあようです。 白血病の中でも、成人に多い血液がんである急性骨髄性白血病は再発率が高く、命を落とす人が少なくありません。 このため、再発を防ぎ、根治へと導く治療法の開発が強く望まれています。 急性骨髄性白血病では、患者ごとに複数の異なる遺伝子異常が存在しており、そのうちのどれが白血病発症に不可欠か、また治療標的として最適かは分かっていませんでした。 ということで、今回は、悪性白血病細胞を根絶する方法を見つけたというお話です。---------------------------------------------- 国際共同研究グループはまず、患者から得られたさまざまな細胞を免疫のないマウスに移植して作出するヒト化マウスを用いて、多くの場合、造血幹細胞から少し成熟した前駆細胞の段階で白血病細胞へ変化することを見いだしました。 さらに、ヒト化マウスから正常造血幹細胞と白血病幹細胞を取り出し、1幹細胞ごとの遺伝子解析を繰り返した結果、FLT3という遺伝子に異常が起きると、正常血液細胞が白血病細胞へと変わることが分かりました。 次に、FLT3遺伝子異常と他の遺伝子異常を同時に持つ19人の患者の病態をヒト化マウスで再現し、治療法の開発を目指しました。 ヒト化マウスにFLT3タンパク質の異常なシグナルを阻害する低分子化合物「RK-20449を投与したところ、19症例全てのヒト化マウス体内で患者由来白血病細胞が減少しました。 そのうち、5症例では血液だけでなく、骨髄などの臓器でも白血病細胞を根絶することができました。 残る14症例のヒト化マウスでは、RK-20449に抵抗性を持つ白血病細胞が一部死滅せずに残りました。 この治療抵抗性の原因は、細胞が死なないようにBCL2タンパク質が働くためであることを突き止めました。 そこで、ヒト化マウスを用いて再び実験したところ、RK-20449とBCL2阻害剤を併用することで、FLT3遺伝子異常を持つ症例の約8割で、患者の白血病細胞を根絶できることが分かりました。 FLT3遺伝子異常のある急性骨髄性白血病の治療は特に難しいことが知られており、本成果は今後、特に治療が難しい急性骨髄性白血病患者を救うための新たな治療法になるものと期待できます。---------------------------------------------- ということで、FLT3という遺伝子に異常がある方には、とってもいい話です。 既に、お薬もあるようなので、かなり期待が持てます。 問題は、自分のFLT3という遺伝子が正常か、異常かを自分では判別できないため、専門家がおられるところに行かないといけないのですが、遺伝子レベルで診察できるところは、非常に限られています。 該当する可能性のある方は、しっかりと病院選びをしてみてください。

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  • 09 Nov
    • エイジレスの366回 脊髄損傷患者の下肢の運動機能回復

      エイジレスの366回 脊髄損傷患者の下肢の運動機能回復 脊髄を損傷すると、下半身まひにつながることが知られています。 様々な機能回復訓練により、改善することもありますが、損傷の度合いが大きいと、なかなか難しいのが現実です。 今回のお話は、完全型脊髄損傷の患者さんが、脊髄硬膜外刺激療法を実施せずに随意的に脚を動かしたり立ったりする能力を徐々に回復していったとのお話です。------------------------------------------------ これまでに行われた慢性期の臨床的運動完全脊髄損傷の患者(4人)が参加する試験では、腰仙髄硬膜外刺激療法(scES;電気信号を運動ニューロンに送る方法)と体を動かす機能回復訓練によって、scES装置を作動させた時の患者の立ち上がり能力が回復したことが判明しており、scESの実施により患者の下肢の随意運動が比較的良好な状態になることも明らかになっていた。 今回、Susan Harkemaたちの研究グループは、上述の試験の終了時に4人の参加者のうちの1人を被験者として、体を動かす機能回復訓練とscESを実験室と自宅で実施した。 その後の44か月間に、この被験者の下肢の随意運動を制御する能力とscESを使用せずに独力で立ち上がる能力が大きく回復した。 Harkemaたちは、訓練期間後に独力で立ち上がる能力が観察されたのは今回が初めてで、この訓練期間が、訓練の実施頻度と訓練対象課題と被験者の随意的関与の点で従来の訓練期間とは大きく異なっていたことを指摘している。 Harkemaたちは、今後の研究では、体を動かす機能回復訓練の構成要素をさまざまに設定して、生理的適応にどのような影響を及ぼし、重度の脊髄損傷を受けた後の運動機能回復をもたらすのかについて解明を進めるべきだという考えを示している。------------------------------------------------ 機能回復訓練(リハビリ)が終わった後に、機能が回復したとのことです。 つまり、これまでのリハビリの概念と違うことが起きているようで、しかも、完全型脊髄損傷の患者さんが回復したとのことなので、訓練の仕方によっては、さらに、リハビリ効果が高まる可能性がでてきました。 なので、これまで諦めておられた方も、機能回復が期待されます。 今回は1例だけなので、これからのお話ではありますが、朗報だと思います。

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  • 08 Nov
    • エイジレスの365回 免疫活性化を起因とする不安・恐怖亢進メカニズム

      エイジレスの365回 免疫活性化を起因とする不安・恐怖亢進メカニズム 題名を見て内容が想像できる方は別として、何のことかわからない方がほとんどだと思います。 が、結論から先に言っても、表題通り、「免疫」と「不安・恐怖」に関係があることがわかったというお話です。---------------------------------------------- 免疫細胞の一種であるT細胞は風邪や病気などで活性化されると、細胞内代謝を変化させることで、持続的に増殖したり、エフェクター機能を発現したり、免疫記憶をつかさどったりすることが知られています。 しかし、持続的な免疫細胞の活性化が細胞外の全身性のメタボロームに与える影響は明らかになっていませんでした。 また、免疫系と神経系の生理システムの相互作用についてもまだ多くの謎が残されています。 今回、共同研究グループは、慢性免疫活性化モデルであるPD-1欠損マウスを解析し、活性化したT細胞により全身性の血中メタボロームプロファイルが変化することを明らかにしました。 なかでも、アミノ酸のトリプトファンやチロシンの血中濃度が減少していましたが、その原因はリンパ節で活性化・増殖したT細胞が細胞内にトリプトファンやチロシンを多量に取り込むためであることが分かりました。 また、トリプトファンやチロシンはPD-1欠損マウスの脳でも減少しており、それらを前駆体とするセロトニンやドーパミンという神経伝達物質も脳で減少していました。 さらに、セロトニンやドーパミンの減少に伴い、PD-1欠損マウスでは不安様行動や恐怖反応が亢進していることが分かりました。 これらのことから、免疫活性化に起因する前駆体アミノ酸の減少による神経伝達物質の欠乏が不安様行動や恐怖反応の亢進を引き起こすというメカニズムと、免疫系と神経系の生理システムの相互作用の一端が明らかになりました。 精神疾患の中には、免疫活性化に伴うメタボローム変化に起因して発症する場合があることが予想されます。 今後、実際の精神疾患の患者において、免疫系の活性化、免疫系遺伝子の変異、メタボローム変化を調べることで、これまで不明だった発症原因の解明につながると期待できます。---------------------------------------------- T細胞が細胞内にトリプトファンやチロシンを多量に取り込み、さらに、セロトニンやドーパミンが減少することで、不安や恐怖を認識するということです。 つまり、不安や恐怖を感じる要因の一つに、免疫活性化があり、病気になることで、不安や恐怖を感じるようになるとのことです。 なので、病気になった際には、ハッピーホルモンをたくさん生産して、不安や恐怖に打ち勝つことが結果的に免疫活性化を促して、早く元気になれる可能性があります。 困っておられる方は、関連記事を読んでみるのもよろしいかと思います。<関連記事>第95回 報酬中枢の活性化が免疫機能を高める(ドーパミン)第96回 ハッピーホルモンで、エイジングレス!(エンドルフィン編)第97回 ハッピーホルモンでエイジングレス!(セロトニン編)第98回 ハッピーホルモンで、エイジングレス!(オキシトシン編)

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  • 07 Nov
    • エイジレスの364回 貧困の撲滅と気候変動の緩和は両立するか

      エイジレスの364回 貧困の撲滅と気候変動の緩和は両立するか 先進国においては、二酸化炭素の排出量が抑えられて、いい方向に向かっているのですが、中国やインド、アフリカをはじめとする急速な経済成長を続けている地域においては、二酸化炭素の排出量は、ガンガン増えています。 経済的貧困が色濃く残る地域においては、地球温暖化の対策はずっと後回しになっていますし、住民の健康問題さえも無視されている現実があります。 幸福を追求する権利は、誰にしもある権利なので、貧困からの脱出を目指している方々にあれこれ言うのも難しいところがありますが、地球温暖化対策は、待ったなしの状況なので、何とか両立したいと考えた方の論文です。------------------------------------------------ 極度の貧困とは、人間の基本的ニーズ(食料、水、医療、エネルギーを入手できること)が満たされない状態であり、これを2030年までに終わらせることが、国連の持続可能な開発目標の最初の目標となっている。 ところが、全ての人々に資源の入手可能性を保証しようとすると、炭素排出量が増え、パリ協定の気候目標(産業革命前からの気温上昇を摂氏2度までに抑えること)の達成が危うくなると予想されている。 今回、Klaus Hubacekたちの研究グループは、貧困の撲滅が達成されることで気候目標の達成にどのような影響が生じる可能性があるのかを調べた。 この研究では、極度の貧困(人間の基本的ニーズが充足されず、1日当たりの収入がPPP1.90米ドル未満の状態)を撲滅することで、気候目標の達成は脅かされないことが明らかになった。 その一方で、貧困層の所得レベルを次の段階(先進工業国の基準では「かなりささやかな生活」である1日当たりの収入がPPP2.97米ドル以上)に引き上げようとすると、気候変動緩和活動を27%強化する必要があるとする考えが示されている。 しかし、現在の技術で炭素排出量の増加に対処することはできない。 Hubacekたちは、収入が最も多い層の人々が炭素排出量に対する責任の割合が最も大きく、これ以上の技術革新が起こらないと仮定した上で、今後の気候変動をめぐる議論では低炭素社会と持続可能な世界に移行するための生活様式と行動の変化に取り組むべきだと結論付けている。------------------------------------------------ 一応、論文では、貧困の撲滅と気候変動の緩和は両立すると言ってはいます。 しかし、貧困層の所得レベルを「かなりささやかな生活(1日当たりの収入がPPP2.97米ドル以上)」にすると、新たな対策をしないと地球温暖化が防げないようです。。 貧困層は、70億人余りの3分の一ほどいると言われていますし、それなりに満足できる所得がある層は、1割ぐらいしかいないので、ハッキリ言って、地球温暖化は防げそうにありません。。 ということで、個人的には、大きな気候変動があることを前提に対策をとっておいた方がよろしいかと思います。 地磁気の逆転(北と南が入れ替わる)も始まっていますし。。

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  • 06 Nov
    • エイジレスの363回 【人工知能】全くのゼロから独学で囲碁を習得する「アルファ碁ゼロ」

      エイジレスの363回 【人工知能】全くのゼロから独学で囲碁を習得する「アルファ碁ゼロ」 ディープラーニング(深層学習)ができるようになった人工知能は、自分一人で、猛烈なスピードでお勉強するため、その能力も凄い勢いで進化しています。 しかも、ネットワークを結んで、世界中のAIと交信して、他のAIが学習したことを自分の経験や知識として使えるので、あっという間に頭が良くなります。 既に、チェスや将棋の世界では、人間を超えているようですが、囲碁の世界も、人間が逆転できないぐらい危なくなってきたというお話です。---------------------------------------------- コンピュータープログラム「アルファ碁」の新バージョンである「アルファ碁ゼロ」は、人間による入力をせず、全くの独学で、古典的な戦略ゲームである囲碁を白紙の状態から急速に習得できることが分かった。 その上アルファ碁ゼロは、旧バージョンのアルファ碁(2016年3月に囲碁チャンピオンのイ・セドルを破った)との対局で100戦100勝の成績を挙げた。 この新しいコンピュータープログラムについて報告する論文が、今週掲載される。 人工知能の大きな課題の1つは、白紙の状態から難度の高い概念を学習し、超人的な習熟を達成するアルゴリズムを開発することだ。 旧バージョンのアルファ碁は、人間の囲碁チャンピオンを負かすため、囲碁の専門家による数百万の指し手を用いた教師付き学習と自己対局(この場合はアルファ碁同士の対局)による強化学習を併用して「訓練」された。 アルファ碁の「訓練」は数か月間行われ、複数のコンピューターとニューラルネットワークの「訓練」に特化したチップであるテンソル処理ユニット(TPU)を48個必要とした。 このDavid Silver、Julian Schrittwieser、Karen Simonyan、Demis Hassabisたちの研究グループの論文で紹介されているアルファ碁ゼロは、自己対局のみによって学習するため、最初はランダムな指し手で試合を進め、盤面上の位置と囲碁の石だけを入力データとし、人間によるデータ入力は一切なかった。 アルファ碁ゼロは、単一のニューラルネットワークを用いているが、このネットワークは、このプログラム自体が選ぶ指し手と対局の勝者を予測するように「訓練」され、自己対局が繰り返されるたびに性能が向上した。アルファ碁ゼロは、1台のコンピューターと4個のTPUを使用している。 「訓練」が数日間続けられ、約500万回の自己対局をへた時、アルファ碁は、棋士を凌駕し、全ての旧バージョンのアルファ碁との対局に勝利した。 そして、「訓練」を受けたアルファ碁ゼロは、人間が数千年をかけて概念化した囲碁の原理のいくつかを独自に発見し、歴史の長い囲碁に新たな知見をもたらす新たな戦略を策定するようになった。---------------------------------------------- アルファ碁ゼロは、旧タイプのアルファ碁に100戦100勝と圧倒的な強さを発揮しました。 そもそも、人類最強の棋士に勝ったアルファ碁が、コテンパンにやられたわけですので、もはや、人類は勝てそうにありません。。 人工知能が普及すると、半数の人が、仕事を奪われると言われています。 お医者さんや弁護士さん、アナウンサーなどの知的レベルの高い職業も危ないそうです。 人工知能は、創作活動などクリエイティブな分野にも進出していますので、若い方は、負けないように頑張ってください。 一つ、ヒントがあります。 AIも所詮、道具なので、かなり先の将来においても、人が道具として使いこなせれば、むしろ、強力なツールになるようです。 くれぐれも、AIに使われないようにお気を付けください。。。

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  • 05 Nov
    • エイジレスの362回 強迫性障害に関連する遺伝子

      エイジレスの362回 強迫性障害に関連する遺伝子 近年の遺伝学の飛躍的な進歩により、数多くの病気が遺伝的要因によるものであることがわかったきました。 今回のお話も、そんなお話の一つです。 強迫性障害(OCD:Obsessive Compulsive Disorderの略)とは、自分の意思に反して、不合理な考えやイメージが頭に繰り返し浮かんできて、それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう病気です。 症状としては、抑えようとしても抑えられない強迫観念と、それによる不安を打ち消すために無意味な行為を繰り返す強迫行為があります。---------------------------------------------<バリアントとは> 同一種の生物集団の中に見られる遺伝子型の違い。 同一種であっても個体によってさまざまな遺伝的変異が存在し、その変異の総体をバリアント(多様体)とよぶ。 遺伝子バリアント。遺伝的バリアント。遺伝子多様体。遺伝的多様体。<論文要旨> 強迫性障害OCDは、非常に遺伝性の高い神経精神疾患で、脳裏に侵入してくる思考、そして、時間を浪費する反復行動を特徴とする。 OCD患者は世界中で8000万人を超えており、大部分の患者の症状は現在利用可能な治療法で緩和することができない。 これまでにヒト、マウス、イヌを対象とした研究が行われて、OCDに関係している可能性のある複数のバリアントが明らかになっているが、ヒトについては具体的な遺伝子とバリアントの検証は行われていない。 今回、Huyn Ji Nohたちの研究グループは、608個の候補遺伝子の塩基配列データの解析を行って、ヒトの症例でOCDと強く関連する4個の遺伝子を見いだした。 これらの遺伝子は、OCDに関連する神経経路(セロトニンとグルタミン酸のシグナル伝達経路とシナプス接続の経路など)で作用し、こうした経路が治療標的となる可能性が示唆されている。 今回の研究で得られた知見は、強迫行動の生物学的基盤に関する新たな手掛かりをもたらしている。--------------------------------------------- 強迫性障害に関する遺伝子4つのうち、一つでも、突然変異があると、強迫性障害を発生するようです。 が、お薬などで症状が出ないようなところまで改善できるようですので、早く、気づいて対処するのが良いようです。 以下のような行動が、自分や周りの方に見られる場合は、すぐに受診されることをお勧めします。(※結構、当てはまりそうなことがありますが、異常なレベルでなければ良いようです。が、一番下の巻き込み型は要注意です。)●強迫観念と強迫行為の具体例手洗い◆汚染に関するもの 電車のつり革につかまったりトイレに行ったりしたあとなどに、バイ菌などに汚染されたのではないかという不安が生まれます。 さらにいろいろなものに接触することによって汚染が広がっていくと感じるようになり、何度も手を洗ったり、何時間もお風呂に入ったりしてしまいます。◆安全確認に関するもの 家を出るときドアに鍵をかけたか、あるいはストーブの火を消し忘れていないかなどと不安になり、何度も家に戻って戸締まりや火の元を確認します。 自分の行為が完全だったかどうか絶えず疑いを持ち、何度も確かめないと気がすまなくなります。◆他傷行為への疑念に関するもの  車の運転中にタイヤが何かを踏んだりすると、人をひいたのではないかという不安に襲われ、その場所に戻って車を降り、誰かをひいていないかどうかを確認します。 その他にも、自分の行為が誤って人を傷つけてはいないかという不安にさいなまれます。◆順序や数字などに関するもの 衣服を着るときなどに、必ず決められた順序で行わなくてはいけないと考えます。 順番を間違うと最初からやり直してしまい、1つの行為に長時間を費やします。 特定の数字を不吉と感じ、あらゆる行為の際にその数字を避けようとします。左右対称でないといけないといった、ものの配置などに強くこだわるケースもあります。◆その他 要らなくなったものでも、いつかまた使うのではないかという思い込みから捨てられず、家の中が不要なもので埋め尽くされることもあります。 症状が悪化すると、家族などにも徹底した掃除を強要したり、戸締まりなどを自分で確認するだけでは安心できず、何度も確認させたりするなど、身近な人を巻き込んでしまうこともあります(「巻き込み型」といいます)。

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  • 04 Nov
    • エイジレスの361回 【微生物学】女性生殖管のマイクロバイオーム

      エイジレスの361回 【微生物学】女性生殖管のマイクロバイオーム 女性は、男性よりも機能が複雑なため、様々な特有の病気があることは、皆さんも、よくご存じかと思います。 今回のお話も、そんなお話の一つですが、ヒト胎児が無菌環境で発生・発育するという従来の学説に疑問を投げかけている点において、注目すべきお話です。----------------------------------------------- 女性の膣には、数多くの微生物が定着していることが知られている。 が、感染症を発症していない女性の上部生殖管に特定の微生物叢が存在しているかどうかは明らかになっていなかった。 今回、Huijue Jiaたちの研究グループは、生殖年齢の中国人女性110人の生殖管の内壁沿いに存在している微生物の解析を行った。 Jiaたちは、膣の下部3分の1の領域、後膣円蓋、子宮頚管粘液、子宮内膜、ファロピウス管、ダグラス窩の腹水の合計6部位で検体を収集した。 Jiaたちは、下部生殖管(膣と膣円蓋)には、主に乳酸菌が生息していることを発見した。 この結果は、過去の研究報告とも一致している。 上部生殖管では乳酸菌が次第に少なくなり、代わりに緑膿菌など、他の細菌が生息していた。 また、Jiaたちは、上部生殖管で採取した細菌を培養し、この部位における生きた細菌の存在を実証した。 さらに、Jiaたちは、微生物叢のバリエーションが月経周期の各期だけでなく、子宮筋腫と子宮腺筋症、子宮内膜症を原因とする不妊症などの疾患とも相関していることを明らかにした。 今回の研究によって得られた知見は、女性の上部生殖管に生きた細菌が存在しているという考えを裏付けており、そのうえ、子宮頚管粘膜の微生物叢の解析によって子宮と腹腔の健康状態を調べることが可能だと考えられることを示している。 子宮頚部の微生物叢解析を膣-子宮疾患のバイオマーカーとして用いる可能性を検証するためには、今回より大型の前向きコホートを使った研究が必要になると考えられる。----------------------------------------------- 日和見感染症の代表と言えるのが、緑膿菌感染症です。 緑膿菌は、人の腸管の中をはじめ、自然界に広く分布しており、栄養分の少ないところでも増殖できるので、水周りによくみられます。 ほかの病原菌と一緒に感染(混合感染)することが多く、抗生物質に抵抗性が強いので、菌交代症をおこします。 抵抗力の非常に低下した人に、敗血症、呼吸器感染症、尿路感染症、褥瘡、肝・胆道系感染症、消化管感染症などを引き起こします。 そんな危なっかしい菌が、上部生殖管に生息していたとは驚きでした。 逆に言えば、もっと危なっかしい菌が住み着くのを防いでいるわけですので、ヒトも進化の過程で、かなり微妙な選択をしたものだと感心します。 健康に問題がなければ、人体への影響はないとのことですので、妊婦の皆様におかれましては、くれぐれもご自愛頂ければと思います。

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  • 03 Nov
    • エイジレスの360回 暗闇で光る有機材料

      エイジレスの360回 暗闇で光る有機材料 シール、ペン、ネイル、塗料、おもちゃなど、暗闇で光るグッズは、結構昔からありました。 で、この光る技術を蓄光 (ちっこう) といい、光(電磁波)(例:可視光やUV光など)を蓄えて、光照射を止めても発光する物質の性状をいいます。 また、蓄光性を持つ物質が暗所で発光する際の光を「燐光(りんこう)」といいます。 以前は、放射性物質を使ったものもあって、安全性に問題があったようですが、最近は、アルミン酸ストロンチウム蛍光体による「N夜光(ルミノーバ)」と呼ばれるもので、従来の硫化亜鉛系蛍光体よりも残光輝度が10倍高く、残光時間も10倍長い物質が使われているようです。今回は、さらに進化した蛍光物質のお話です。--------------------------------------------- 長寿命発光(LPL)材料は、時計や非常用標識に用いる夜光塗料に広範に利用されている。 しかし、市販されている夜光塗料の大部分の基盤となっている無機系は、長寿命発光を実現するために希少元素だけでなく、製造プロセスで摂氏1,000度以上に温度を設定する必要がある。 これまでのところ、有機分子からの持続的な発光(りん光)は、わずか数分間だった。 今回、九州大学の嘉部量太(かべ・りょうた)助教と安達千波矢(あだち・ちはや)教授は、2個の単純な有機分子を用いて、有機物からのLPLが室温で1時間以上持続することを実証した。 今回の研究で示された有機LPL系は、現行の無機LPL系と異なり、希少元素は含まれておらず、透明で、製造と加工も容易になった。 嘉部と安達は、この有機LPL系が、今後の開発研究の進展によって柔軟性を備え、色の調整ができるようになる可能性を秘めているという考えを示しており、こうした特性によって繊維製品、窓ガラス、塗料や生きている動物の体内の画像化へのLPLの応用が実現されることを期待している。--------------------------------------------- 1時間もの間、光をためておけると、色んな事に使えそうです。 しかも、安全で、透明で、製造も加工も容易とのことですので、防災用グッズなんかには、広く使われそうですし、イベントグッズなどにも良さそうです。 そのうち、身の回りのものが、いつも光ってるなんてことになるかもしれません。

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  • 02 Nov
    • エイジレスの359回 【生物工学】新しい腸管の作製

      エイジレスの359回 【生物工学】新しい腸管の作製 生物工学(せいぶつこうがく)は、生物学の知見を元にし、実社会に有用な利用法をもたらす技術の総称です。 ただし、定義は明確ではなく、バイオテクノロジーやバイオニクスの訳語として使われる場合が多く、この両方を含んだ学問の領域とも言えます。 また、特に遺伝子操作をする場合には、遺伝子工学と呼ばれる場合もあります。 今回のお話は、生物工学的手法を使って、腸を作ったというお話です。----------------------------------------------- 短腸症候群は、腸の一部が失われているために栄養を吸収する能力が低下している状態の疾患で、腸の移植が現行の治療方法だが、移植用臓器の数が少ない上、移植片の機能不全と細胞性拒絶反応のために3年生着率が低い。 これらの問題に取り組む方法としては、患者由来の細胞を用いて生物工学的に作製された腸を移植することが考えられる。 こうした腸を構築するために人工的な骨格を用いる研究がこれまで行われてきたが、十分な成功が得られていない。 この他にも脱細胞化した腸が有望な骨格とされ、研究が行われてきているが、これまでに作製された腸には、栄養吸収の回復に必要な血管が正常に機能する状態で備わっていない。 今回、Harald Ottたちの研究グループは、血管新生と栄養素移動を実現できる骨格を作製した。 Ottたちは、この骨格の血管新生を維持する方法を用いて、ラットの腸の一部から細胞を除去してから、栄養吸収能力を回復させるために2種類の腸細胞を再び添加した。 最初にヒト幹細胞由来の上皮細胞を用いて複数の球状細胞(ミニ腸管球状体)が作製され、これらの球状細胞は、シリコンチューブを活用して骨格上で融合した。 そして2週間の培養期間後に内皮細胞が添加された。栄養素の移動速度は、ラットから採取した元々の腸試料に近く、ラットへの移植から4週間後の時点で、生物工学的に作製された腸は生着と成熟を続けていた。 今回の研究の主な成果は、血管系が発達した骨格を作製して、健康な腸内で見られるような腸管上皮細胞の再生を可能にし、移植片の生着を長期化できるようになったことだ。 この方法はヒトでは検証されておらず、移植片が元々の腸ほどの成熟度に達していないが、このように移植片の大きさと栄養吸収能力の点で技術的進歩があったことで、生物工学的に作製された正常に機能する腸管移植片が有望視されている。----------------------------------------------- 焼肉のホルモンなどで、腸の形を観る機会があるかと思いますが、見た目は単なる肉の管みたいに見える腸管も、栄養を吸収したり、腸内細菌を育てる環境整備など、命に直結する重要な機能があります。 今回のお話は、血管まで作成できるということなので、これまでの人工腸管と比べると、遥かに進化した技術です。 例によって、ラットさんでのお話で、ヒトへの応用はこれからですが、将来的には、機能が低下したり、ガン化した腸管を入れ替えるパーツ交換なんてのができるようになるかもしれません。

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  • 01 Nov
    • エイジレスの358回 39億5000万年前の岩石に生命体の痕跡

      エイジレスの358回 39億5000万年前の岩石に生命体の痕跡 地球の誕生は、45億4000万年前(±5000万年) と言われています。 地球の生命の誕生は、地球誕生の7~8億年後、38億年前と言われてきましたが、証拠が少ないため、はっきりしない点も多かったようです。 今回のお話は、生命の誕生について、もっと古かったかもしれないというお話です。------------------------------------------------ 地球史の初期に生命体が存在していたことを示す証拠は非常に少なく、その理由として、原始生代(約36~40億年前)の岩石の発見例がわずかで、保存状態も悪いことが挙げられる。 37~38億年前と年代決定されたグリーンランド南西部のイスア地球表層地帯で出土した堆積岩の同位体分析からは、この堆積岩に含まれるグラファイト粒が生物起源である(生物の活動によって生じた)可能性が示唆されている。 しかし、ほぼ同年代のアキリア(グリーンランド)とヌブアギトゥク(カナダ)の岩石地層に関する最近の研究では、生物起源グラファイトは発見されていない。 今回、東京大学の小宮剛(こみや・つよし)たちの研究グループは、北ラブラドル地域のサグレックブロックで出土した最古の変成堆積岩として知られる約39億5000万年前の岩石に含まれるグラファイトを調べた。 今回の研究では、この変成堆積岩の詳細な地質学的分析が行われ、グラファイトと炭酸塩の濃度と炭素同位体組成が測定された。 その結果、このグラファイトが生物起源であることが明らかになり、小宮たちは、グラファイトの結晶化温度と母岩の変成温度がほぼ一致しており、このことはグラファイトが後の時代のコンタミネーションによって生じたものではないことを示していると指摘している。 小宮たちは、この変成堆積岩から生物起源グラファイトが発見されたことで、グラファイトを産生していた生物の地球化学的研究が行われ、その結果として地球上の初期生物に関する手掛かりがさらに得られるようになる可能性があるという考えを示している。------------------------------------------------ 生命の誕生がいつだったかなんて、わかったところで、一般の方にとっては、あまり興味のない話ですが、ロマンは感じますし、雑学として知っておくと、何かの役に立つかもしれません。 約39億5000万年前ということだけでも、頭の片隅においていては如何でしょうか?

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  • 31 Oct
    • エイジレスの357回 元ラグビー選手の健康問題

      エイジレスの357回 元ラグビー選手の健康問題 アスリートの方が、引退後の喪失感やケガの後遺症などで、人知れず苦しんでいるという話を聞くことがあります。 特に、プロスポーツで長年過ごして来られた方は、人生の転機となるような大きな出来事、例えば家族を亡くした、あるいは家を火事で失った人に近い反応を示すとのことです。 今回は、健康に関する影響について調べた報告です。------------------------------------------------ Madeleine Davies、Nigel Ardenたちの研究グループは、自己申告による質問票を使って、エリートラグビー選手だった男性259人の健康のさまざまな側面を評価し、一般集団の年齢標準化サンプルの場合と比較した。 その結果分かったことは、50歳以上の元ラグビー選手が、英国縦断的高齢化調査(English Longitudinal Study of Aging; ELSA)の参加者5186人と比べて、骨粗鬆症や変形性関節症にかかり、関節置換手術、人工股関節や人工膝関節の置換手術を受ける可能性が高かったことだ。 また、元ラグビー選手は、イングランド健康調査(Health Survey for England)の参加者2981人と比べて、運動性と疼痛/不快感について問題があることを報告する確率が2倍高いことも判明した。 これに対して、元ラグビー選手が糖尿病を発症するリスクは有意に低く、この点については、一生の運動量が多いことの反映である可能性があるが、いずれのグループについても現在の運動に関するデータがないため確認できていない。 Daviesたちは、元エリートラグビー選手が変形性関節症を発症するリスクが高いため、ラグビー選手に対して将来を見越した教育と管理を行う必要があると提案している。 また、今回の研究に参加したのは、アマチュア時代のラグビー選手だった人々であり、現代のプロのラグビー選手とは、選手の体格など多くの点が異なっているため、今回の研究によって得られた新知見を現代のプロのラグビー選手、女性選手や運動量の少ない一般の愛好家に適用できるかどうかを見極めるには、さらなる研究が必要となっている。------------------------------------------------ 元ラグビー選手は、糖尿病の発生リスクが少ない反面、変形性関節症を発症するリスクがあるようです。 激しいぶつかりや、不自然な倒れ方など、結構、過激なスポーツですので、関節が変形するのもわかるような気はしますが、中には、生活に支障が発生する場合もあるようですので、現役時代からの健康管理が必要なようです。 最近のスポーツには、科学的な知見が取り込まれて、益々、進化していますが、健康面においても、進化が進んでいるようですので、引退後の健康問題がなくなることを期待します。

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セカンドインパクトにより、二度目の覚醒です。 荒魂(あらみたま)のムフムフ♡パンダさんと、パワ...

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