「丁か半か」
丁か半か、いざ・・・!どこかで聞いた事があるかもしれません。極道映画なんかでよく出てくるようなフレーズですね。サイコロを2つ振って合計が偶数なら丁、奇数なら半と言い、その語源は偶数は2で割り切れるから丁、奇数は2で割ると半端になるから半だそうです。丁か半か零か百か・・・人生は十人十色、白黒だけで区別できるものでは無いですが、本日は、ちょっとした言葉の違いが真逆の差を生むという例をご紹介したいと思います。例えば、「ご飯に行かない?」 「どっか行かない?」と言われた時、あなたならどう思いますか?また、どうしますか?もちろん相手との関係性にもよりますが、「~行かない?」 「~しない?」というのは否定形の言葉なのでそのまま「はい」と言いにくいため、相手から「行く」と言ってもらえる確率を下げてしまう傾向にあります。「行かない?」 「しない?」等と聴いた場合、物事を特に深く考えない人は極端に言えば、何も考えずに「うん」や「はい」と反応の返事をするため誘った側の望み通りにいかない事になりがちです。逆に言えば「~しよう」 「~しようか?」という肯定系の言葉に変えると、相手から「行く」と言ってもらえる確率を上げる事ができます。それが言いにくい時でもせめて「~行きたいねんけど、どう?」 「~したいから、一緒にどう?」等と伝え、相手が乗ってくれやすい前向きな言葉をチョイスするようにします。そんなわずかな心掛けによって、誘うという同じ行為でも結果が180°変わるかもしれないと知った時、僕はまさに目から鱗の思いになったのを覚えています。それ以後、どんなお相手にでも否定形じゃなく肯定系の言葉使いをするようにしてます。それは何かお誘いの時ならずどんなシーンに置いてもポジティブな単語で伝えるようにしてますし、特に日本語はたった一文字二文字の違いで言葉の印象を左右する威力があるので、細かい事ですが一語一句に気をつけて発言するようにしています。その結果、自分にとってもお相手にとってもプラスの方向に動くことが多くなったと感じてます。日頃、何となく使ってる言葉か意識して使ってる言葉か小さな積み重ねのようなものですが、その違いは丁か半かを決めるぐらい人生を良くも悪くも分けるかもしれません。