アポフィスの真実(3) | ランニングとフライトシミュと・・・♌スフィンクスのホロスコープ☄

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前回の記事で、小惑星アポフィスの地上での
見え方をシミュレートしていくとお伝えしま

したが、


その前に、なんとか2Dグラフィックではなく、
3Dグラフィック画像ができないかと思い、
3DCG作成ツール「Blender」を使って、
地球を固定した場合のアポフィスの経路を
表示してみることにしました。

「Blender」は、オープンソースですので無料
です。
どこまでも「無料」が好きなワタシです。(笑)

地球の大きさは実スケールですが、アポフィスは
わかりやすいように、かなり大きく表示しています。
(色も赤ですが、実物の色はちがいます。)

接近6時間前、3時間前と最接近時の位置
を表示しています。

見る角度を少しずらした、2枚の画像を作って
みました。




方眼紙のような格子状の面が地球軌道面です。
下の図は、時計周りに少し回転させて、右サイド
から見た経路です。

地球軌道面の少し下から駆け上がり、地球の左
サイドから接近する様子がわかります。

ただし、

あくまでも、地球を中心に見た経路です。

実際には地球も公転しています。

ただ、アポフィスの方が地球の公転速度よりも
角速度が遅いので、逆行して見えます。

ここで、少しショッキングな事実をお伝えします。

この3D画像を作成中に、NASAが作製
した「アポフィス地球接近動画」が気になって

見てしまいました。

NASAが作製した動画では、最接近時刻が、
世界時 21時45分頃となっています。

一方、私の今回のシミュレーションでは、
世界時 18時51分となっています。

3時間程度、私のシミュよりも遅いのです。

これは、やはり、アポフィスが地球重力作用圏に入
るため、私の設定よりも遅く、遠くから入り込み、
最接近の手前で「く」の字に左サイドから右サイド

に軌道が折れ曲がってから、実際の最接近に達する
からではないかと推測しています。

となると、経路も、もう少し左下方から駆け上がって
くる軌道になるかもしれません。

もう一度、シミュレーション方法を練り直す必要が
あります!

地球重力作用圏に入る頃から、地球を焦点にした、
「双曲線軌道」を計算し、組み込む必要があります。

即ち、

①太陽とアポフィスの二体問題計算(楕円軌道)
 から、地球重力作用圏突入後

②地球とアポフィスの二体問題計算(双曲線軌道)
 への切り替え

を行うということです。

となりますと、勝手なことで申し訳ありませんが、
「地上からの見え方」シミュレーションは、延期

しまして、
当面は、「双曲線軌道を使った位置推算」に
取り組んでいきたいと思います。

(かなり困難ですが・・・。)

 

双曲線軌道は、結局、「地球スイングバイ軌道」

ということになります。

地球接近後、惑星探査機のように加速されて

長楕円軌道に変化していきます。

 

軌道が変わっても、また同じ地点にブーメラン

のように戻ってきます。

地球接近の脅威はずっと続きます。

これまで、太陽を焦点のひとつとした楕円軌道

だけのシミュレーションをしてきました。

 

「く」の字に曲がるといっても、

地球最接近時に少し曲がる程度と思い込んで

おりましたので・・・。


しかし、小惑星アポフィスの地球への接近の

イメージとしては、

おおむね、これまで示したものと思っています。

ただ、「地上からの見え方」となりますと、
時刻が3時間もズレれば、意味がなくなります。

天球上と、地平線上の東西南北、高度の位置の
違いがたいへん大きくなります。

考えが甘すぎました!  

 

反省です真顔

 


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