大手予備校2社ともに令和3年度建築設備士試験2次製図試験総評がでました。

 

資格総合学院さん

令和3年度 建築設備士第二次試験(設計製図) 総評 (shikaku.co.jp)

 

日建学院さん

建築設備士二次試験 総評|建築設備士|日建学院 (ksknet.co.jp)

 

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製図 総評

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資格総合学院HPより引用

 

 

【選択問題】(第1問~第2問)
給排水衛生設備では「飲料水給水設備」と「中央式給湯設備」の系統図が出題されました。中央式給湯設備は「便所を含み全館中央式」であったため、すべての給湯系統へ循環配管をまわす必要があり、高度なプランニング力が必要でした。 電気設備の第1問では、計算問題として「配線用遮断器の定格電流」および「ケーブルの断面積の最小値」がはじめて出題されました。単線結線図では問われない変圧器二次側の計画の理解が必要な問題で、実務的な応用力が求められました。

【共通問題】(第3問~第5問)
第3問の会議室等の空調設備のダクト図の作成では、作図範囲が広く与えられたため、例年と比べて作図スピードが求められました。また、第4問の浴室の配管図の作成では、例年、縮尺1/100での作図が要求されていましたが、本年度は1/50で要求されたため、細部まで丁寧に、正しく作図できるスキルが求められました。

 

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日建学院HPより引用

 

『建築設備基本設計製図』は、「空調・換気設備」、「給排水衛生設備」、「電気設備」の3分野から受験者が選択して解答する選択問題となっている。第1問と第2問がそれぞれの分野に特化した問題となっており、第3問~第5問が選択分野にかかわらず解答する共通問題となっている。

1)空調・換気設備
出題構成としては、第1問が外調機の能力表、FCUの台数、必要換気量、送風機の機外静圧等の計算問題、第2問が配管系統図という内容だった。
特徴としては、第1問において、外調機の能力表の計算問題およびFCUの台数計算が出題された点が挙げられる。

2)給排水衛生設備
出題構成としては、第1問が各種機器の計算問題、第2問が配管系統図という内容だった。
特徴としては、第2問において、中央式給湯設備の系統図を作成させる問題が平成29年以来で出題された点が挙げられる。

3)電気設備
出題構成としては、第1問が機器表、テレビ端子の出力電圧、配線用遮断器の定格電流及びケーブルの断面積等の計算問題、第2問が単線結線図という内容だった。
特徴としては、第1問において、配線用遮断器の定格電流及びケーブルの断面積等の計算問題が新規の内容として出題された点が挙げられる。

4)各設備(共通問題)
出題構成としては、第3問が空調設備のダクト図、第4問が浴室の配管図、第5問が照明器具の設計台数と器具の配置図という内容だった。
特徴としては、照明器具の設計台数を求める計算において、昨年にはなかった最大器具取付間隔に関する規定が復活した点が挙げられる。

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製図及び機器表は、これまた時間内に書き終えることができました。

 

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機器表

 

機器表は他の掲示板の解答例を公開している方の解答例を見てみると、違いがありました。どう間違ったかよくわかりませんが1問程度間違いがあるぐらいかなと思っています。

 

過去問のホテルであるH29(雑用水の違いはありますが)とほぼ同じ問題形式で、過去問演習をきちんと行っていれば問題なく満点のはず。。。

 

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系統図

 

系統図が思った以上に時間を食い、さらに配管の取り回しがうまく書けず地階の給湯管が飲用水給水管とごちゃごちゃなり非常に見にくいものとなりました。

 

試験終了時に試験官が解答を回収した際に、わざわざ私の机に回収した答案を置き、自分の答案をとって揃え始めたので、前の席の方の衛生系統図がどーんと見えてしまったのですが、資格総合さんの系統図のようにコンパクトでそれはそれはきれいな図面で、実力の差を痛感した次第です。

 

資格総合さんの「すべての給湯系統へ循環配管をまわす必要があり、高度なプランニング力が必要でした」、この言葉のとおりでした。

 

資格総合さんの建築設備士試験二次製図試験オリジナル参考解答例で衛生系統図の公開がなされていますが、確認する限りおおむね方向性は同じかなと思っています。

 

弁類は講習会方式と資格総合方式で違いはありますが、講習会過去問のH25ホテルの系統図をベースにかけたので大枠は行けていると思っています。

 

個人的には、業務での用途を考慮して、地階更衣室、各階リネン室、10Fマッサージ室、10Fリラックスルームは飲料水と給湯を行うようにしました。

 

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平面図(空調)

 

平面図(空調)は、資格総合さんは「、作図範囲が広く与えられたため、例年と比べて作図スピードが求められました。」とありますが、22分で作図できています。テンプレート、定規使用でフリーハンドとはしませんでした。また、吹き出し口等の位置もきちんと大三角定規と小三角定規で垂直線を作って、位置もきちんと定規で測っての作成ができました。

 

反復練習をして、下書きせずにすぐにプランニングイメージできるようにしていたので、資格総合さんの評価ほど作図範囲が広いとは思いませんでした。むしろ過去問(H29ホテル、H30市庁舎のほうが吹き出し口4個、吸込み口2個の組み合わせで吹き出し28個、吸込み10個)とかあったので、それと比べれば個数も少なく楽だったと思っています。

 

製図時間の所要時間は以下参照ください。

6020 建築設備士2次製図試験(令和2年度変更分)の時間配分最終実績

 

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平面図(衛生)

 

平面図(衛生)は、洗い場が一か所のみであったので、配管のプランニングとしてはそこまで大変だとは思いませんでした。長くなるとは思いましたが、浴槽の混合栓を露天風呂側にもっていった関係で給湯はぐるっと洗い場から浴槽に回すだけでいけました。

 

対面島型の洗い場4個とかにされると給湯と給水の取り回しが大変になるのですが、そんなこともなかったです。

 

また、H29ホテル過去問のようにSSから配管させるような問題でもなく。単純に脱衣室側にもっていけば終わりというような形式でした。なのでSSに仕切弁を配置し、循環配管も含めて取り廻すこともなく。H20年前半のころのレベルだと思いました。

 

強いて言えば、露天風呂が製図対象外のため、浴槽排水口が1箇所1系統となったので通気を省略しましたが、通気書き忘れと採点官に判断されるのがイヤだったので、浴槽排水管の末端に「当製図計画において浴槽排水は当該1箇所のみの接続とするので通気を省略した」と明示しました。

 

また、施設管理が自分はメインなので浴槽と洗い場の2箇所に清掃用給水栓設置しました。ここは施設管理屋としての清掃員に優しい浴室にしなくてはというただの意地です。加点も減点もされないとおもいます。

 

いちおうH26過去問温浴施設市民センターで、大浴槽☓1、小浴槽☓3ですべて清掃用給水栓ついていたのと、自分の商業施設も大小浴槽ごとに清掃用給水栓ついていたので、非常に納得したので、あえてしました。

 

どちらかといえば、令和2年度以降いちばん軟化したのが衛生平面図ではないかと思います。管径計算問題もなくなりましたし、今年度はろ過装置フローもなくなりましたので。たぶん、今後は単なる衛生配管の平面図に切り替わるものだと思います。

 

製図時間も25分でできました。時間は以下参照ください。

6020 建築設備士2次製図試験(令和2年度変更分)の時間配分最終実績

 

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平面図(電気)

 

平面図(電気)は、日建学院さんにもあるとおり、「昨年にはなかった最大器具取付間隔に関する規定が復活した点が挙げられる。

 

1.2Hですが、実際には照明台数を普通に計算すれば1.2H以下になるという。。。

 

なので、1.2Hを無視して解いても、この言及がないというところでの減点のみで、正答図面が出来上がるつくりになっています。

 

一方で、令和元年の平面図(電気)では、1.2Hが出題されていますが、1.2Hが照明台数間隔より小さくなる設問のため、1.2Hの間隔を採用して照明台数を補正しないといけなかった。

 

ということで、出題側の意図としては保険をかけたのだろうと思います。とくに、空調衛生選択者がボロボロと1.2Hで図面不良となるのを避けるため、仮に1.2Hがわからなくても減点のみで採点処理できるようにですね。

 

また凡例も令和2年度から与えられるようになり、感知器も単純に部屋面積を出して、その感知器の面積に適合する個数にすればよくなり、令和元年以前のように部屋用途や面積等から感知器を選択しなくてよくなりました。

 

非常照明については、けっこうシビアで自分はきちんと配置表により端部と四角配置をふまえて6個となりました。

 

けっこうぎりぎりで怖かったので、資格総合さん方式と講習会方式をハイブリッドさせ、きちんと全般照明間隔距離は1.2H以内距離であることと非常照明の端部と四角配置の距離内であることの明示をさせました。

 

他の受験生の方では非常照明8個としている書き込みもありました。部屋内の寸法とかでの差異はありますので、間違いだの正しいだのはいいませんが、自分は図面より測った内寸で計算すると6個でいけたので、適当ではなくきちんとこの根拠で6個としていることを採点者に知らしめる意味で間隔距離を明示しました。

 

いろいろ細かい引掛けなり、出題者側の保険はあるものの、部屋も間仕切りするものでもないため、感知器やスピーカーも2セットにしなくて良いし、21年分の製図過去問やった感想は、ひねりもなくいわゆる基本的な問題と自分は思います。

 

そういう意味では、平面図(電気)も令和2年度以降軟化したと思います。

 

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〇建築設備士試験2次製図試験時間配分考察

6020 建築設備士2次製図試験(令和2年度変更分)の時間配分考察その1(とりあえずの時間配分)

6020 建築設備士2次製図試験(令和2年度変更分)の時間配分考察その2(最終時間配分)

6020 建築設備士2次製図試験(令和2年度変更分)の時間配分最終実績

 

○令枝3年度建築設備士試験2次製図試験総括

6020令和3年度建築設備士2次製図試験大手予備校総評&個人総評その1基本計画編

6020令和3年度建築設備士2次製図試験大手予備校総評&個人総評その2製図編

 

〇建築設備士試験製図道具

6020 建築設備士2次製図試験における製図道具1(持っていけるもの)

6020 建築設備士2次製図試験における製図道具2(筆記具・消しゴム・蛍光ペン・筆箱)

6020 建築設備士2次製図試験における製図道具3(電卓・直定規・コンパス・テンプレート)

6020 建築設備士2次製図試験における製図道具4(三角定規、三角スケール、分度器、はけ等)

6020 建築設備士2次製図試験における製図道具5(製図セット)

6020 建築設備士2次製図試験における製図道具6(バンコテンプレートプラス)

6020 建築設備士2次製図試験における製図道具7(15cm三角定規)

 

〇令和3年度法令集アンダーライン・付箋関係

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集アンダーライン開始

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集アンダーライン完了(令和3年度法令集最終形態)

※アンダーライン・線引きのやり方・方法

6020令和3年度 建築設備士試験対策 法令集アンダーラインにおけるアンダーライン線引き方法

※付箋の補強・フィルム付箋はなにを使うのがよいか

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスについて

※付箋・インデックスの分類

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について1(前提条件)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について2(消防法関連)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について3(建築士法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-1(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-2(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-3(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-4(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-5(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-6(基準法告示)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-7(基準法告示)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について5(電気分野)

 

○令和2年度試験時の建築設備士試験法令集アンダーライン

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その2(建築基準法の読解)

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その3(建築法規12年分消化)

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その4(建築法規15年分消化)

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その5(最終的線引きルール)

6020建築設備士試験における法令集アンダーライン・線引き済みの販売

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その6(法令集最終形態)