建築設備士試験における法令集の付箋・インデックスの分類をどのようにしているのかという質問をいただきましたのでテーマとして取り上げようかと思います。
 
基本的に、建築設備士試験(法規)の過去問を解いて、出題された条文にアンダーラインを引くということを行っているという前提での話となります。
 
勘違いをしていただかないでほしいのは、あくまでも付箋・インデックスは、試験で出題された際に該当する条文の個所を早期に見つけるための手段でしかありません。必要性を感じていない受験生が労力を投入してする必要性は見出せませんし、アンダーラインも十分にしていない法令集に付箋・インデックスをしても何ら価値はありません。
 
自分の建築法規に関する基本方針は以下のとおりですので、この方針に基づきしているのを確認したうえでご自身の独学の参考にしていただければと思います。少なくとも優先順位の方針が異なっている方が自分のやり方を参考にしても効果は出ないと思いますので。
 
建築設備士試験建築法規の基本方針
①基本的に過去問演習を徹底的に行い、法令集を利用しなくても保有知識で解けるようにする。
②上記の①で正答と思われる選択肢を1ないしは2程度に絞ったのち最終解答を出すための確認として法令集を使用する。
 
※初めから法令集を引くことはしない。(と言いながらも、令和2年度試験では時間的余裕があった(結果として別の科目の建築一般で足切りに会いましたが、法規は16/18とまずまずの結果でした)ので確認として選択肢毎に法令集を引きはしました。)
 
順番として建築法規の過去問演習があって、そこでアンダーラインを引き建築関連法規の法体系を体で覚える。過去問演習も5年では足りません。最低10年できれば15年から20年分をやりこみ、法令集にアンダーラインを引いて引いて引きまくる。
 
これをすると、問題の選択肢を見た際に建築基準法等のどこら辺にあるか「あたり」がつくようになっています。というより、「あたり」をつけれるようにするために法令集を引き、アンダーラインを先人たちは引いているのです。
 
自分も当初は付箋・インデックスは、井上書院の付録のインデックスだけでいいと思っていました。
 
過去問演習15年分のアンダーラインを引き終わり、ふたたび過去問演習をしていく中で法令集の建築基準法の目次をいちいち開いてページを探すのはまどろっこしいなと思うようになり、付箋・インデックスをつけようとなったということです。
 
必要と感じたところの記事
 
基本的には付箋・インデックスはつけたほうが便利ですし、時間短縮になると自分は思いますが、必要条件ではない。
①過去問5年分のアンダーライン&付箋・インデックス付き
②過去問15年分のアンダーラインのみ
どっちが良いかというと、断然②です。
 
アンダーラインのない個所=条文骨格の読み取りをしたことがない=初見
 
これを選択肢を切れるまで試験時間内でできるかというとかなり困難です。焦るし、斜め読みして文意をきちんと読み取れないかもしれません。
 
ということで、過去問演習とアンダーラインがまずもって行うべきものと自分は思います。

 

次回から各論に入っていきたいと思います。

 

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次回以降の各論の予定

1建築基準法・建築基準法施行令

2建築基準法告示

3消防法

4消防法施行令・施行規則

5建築士法

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について1(前提条件)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について2(消防法関連)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について3(建築士法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-1(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-2(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-3(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-4(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-5(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-6(基準法告示)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-7(基準法告示)

 

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〇令和3年度建築設備士試験 当初準備計画

6020令和3年度 建築設備士試験 当初準備計画

 

〇令和3年度建築設備士試験 当初準備計画進捗状況

6020令和3年度 建築設備士試験 当初準備計画進捗状況2月期

 

〇令和3年度建築設備士試験 変更点

6020令和3年度 建築設備士試験の発表 その1変更点

6020令和3年度 建築設備士試験の発表 その2日程

 

○建築設備士試験 試験変更を踏まえた分析

6020令和3年度 建築設備士試験 試験変更を踏まえた分析(建築一般知識)

6020令和3年度 建築設備士試験 試験変更を踏まえた分析(建築法規)

6020令和3年度 建築設備士試験 試験変更を踏まえた分析(建築設備)

 

〇令和2年度 自身の建築設備士試験振り返り

6020令和3年度 建築設備士試験対策(令和2年結果の振り返り)

6020令和3年度 建築設備士試験対策(令和2年結果の振り返り・建築法規)

6020令和3年度 建築設備士試験対策(令和2年結果の振り返り・建築設備)

 

〇令和3年度法令集アンダーライン・付箋関係

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集アンダーライン開始

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集アンダーライン完了(令和3年度法令集最終形態)

※アンダーライン・線引きのやり方・方法

6020令和3年度 建築設備士試験対策 法令集アンダーラインにおけるアンダーライン線引き方法

※付箋の補強・フィルム付箋はなにを使うのがよいか

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスについて

※付箋・インデックスの分類

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について1(前提条件)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について2(消防法関連)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について3(建築士法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-1(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-2(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-3(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-4(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-5(建築基準法)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-6(基準法告示)

6020令和3年度 建築設備士試験 法令集の付箋・インデックスの分類について4-7(基準法告示)

 

○令和2年度試験時の建築設備士試験法令集アンダーライン

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その2(建築基準法の読解)

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その3(建築法規12年分消化)

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その4(建築法規15年分消化)

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その5(最終的線引きルール)

6020建築設備士試験における法令集アンダーライン・線引き済みの販売

6020建築設備士試験に向けて法令集アンダーライン・線引き その6(法令集最終形態)