国保の広域化
東京新聞が6月19日に掲出した「19府県、国保を広域運営へ 財政安定化が目的 」〔共同〕は、自営業や無職の人たちが加入する市町村の国民健康保険(国保)で、47都道府県のうち19府県が、各府県内の全市町村による共同運営を進める「広域化支援方針」を策定する予定であることが厚生労働省のまとめで分かったと報じる。高齢化が進む小規模町村を中心に、医療費増や現役世代の減少で国保財政は悪化しており、広域化支援方針は、都道府県単位の運営にして財政の安定化を図ろうと、厚労省が本年度から導入した仕組みとのこと。都道府県単位での運営になれば、「同じ県内でも市町村間で保険料に大きな格差がある」という現在の不公平な状態は改善に向かうが、市町村によっては将来、保険料の増減が生じるため、加入者への丁寧な説明が必要になりそうと記事は伝える。方針策定の意向は、5月下旬から6月上旬にかけて厚労省が都道府県にアンケートしたもので、策定は義務ではないが、「策定しない」との回答はゼロであり、残りの28都道府県は「検討中」と答えたとか。策定時期については、厚労省が「12月までに」と求めており、「9月」とした鳥取以外の18府県は12月を予定しているとのこと。
査察活動の結果
毎日jpが6月18日に掲出した「脱税:摘発290億円--09年度 」〔加藤隆寛〕は、全国の国税局が査察(強制調査)を実施し、21年度に刑事告発や課税処分をした脱税事件が210件(前年度比2件増)で、脱税額は290億円(同60億円減)だったことが国税庁のまとめで分かったと報じる。脱税額は2年連続の減少とか。このうち悪質だとして検察庁に告発したのは149件(同4件減)で、脱税額は255億円(同6億円増)となっており、税目別では、相続税が過去5年間で最多の6件(同2件増)で、前年度告発がなかった源泉所得税も5件に上ったとか。業種別では不動産業(15件)や建設業(9件)などが多く、都市部での地価高騰の影響とみられると記事は伝える。脱税手法では、タックスヘイブンに設立した会社に架空経費を計上していた関西地方の機械工具卸売会社や、税務署に虚偽の国外在留証明書を提出していた関東地方の個人事業者など、海外に関連したものが目立っており、脱税した金を海外で預金や有価証券として所持するケースも増えているとか。特異な隠匿例では、自宅の庭や親族の所有地に計7億5800万円分の金の延べ板などを埋めていたケースがあったとも。