社協事務員による横領
中日新聞静岡ページが6月14日に掲出した「私的流用、総額1900万円 静岡市が特別監査結果を発表 」は、静岡市が13日、市社会福祉協議会の会計担当者による私的流用事件を受けて行った特別監査の結果、流用額が約1600万円に上ったと発表したと報じる。社協によると、担当者は職員の親睦会費約330万円も横領しており、流用総額は計約1900万円だったとか。市福祉部によると、職員は30代男性で、1人で会計処理を担当しており、17年度から22年度にかけ、社協に物品購入費などを水増ししたり、架空請求書を作るなどして経理を操作し、自分の口座に入金していたとの由。不正経理のうち約330万円分は放課後児童クラブの運営費など、市からの委託事業・指定管理事業費だったとか。市は今年1月に不正経理の報告を受けた後、職員が会計を担当した14年4月から22年12月分の伝票や通帳の写しなど9万5701件を照合したとのこと。防止に向けて、▽毎月の報告を適切に実施、▽複数の担当者が会計を処理、などを社協に指示したとか。職員は2月に懲戒免職となっていて、不正流用額は社協に返還しているとも。社協は今月15日の理事会で市の監査内容を報告、今後の対応を話し合うと記事は伝える。
公表資料:元職員の不祥事に関する報告について
まだ埋蔵金幻想がはびこっている
日経電子版が4月25日に掲出した「財務相、外為特会の財源転用も否定 「粉飾的と批判受ける」 」は、野田佳彦財務相が25日午前の参院決算委員会で、東日本大震災の復興財源に、為替相場の安定を目的に設置されている外国為替資金特別会計の積立金を転用すべきだとの主張に対し、「内外から『一般会計の赤字国債隠し』『粉飾的会計操作』との批判を招きかねない」と否定的な見解を示したと報じる。理由として、足元の円高を勘案すると外為特会は実質15兆円の債務超過と説明し、「積立金を取り崩せばさらに債務超過額が膨らむ」と述べ、あわせて、(1)積立金は財政投融資特会に預託されており、その取り崩しは財投債の発行と同じこと、(2)政府短期証券という『資金繰り証券』で調達した資金を一般会計の財源に使うことは財政制度の根幹に抵触しかねない、と指摘したと記事は伝える。
まったくそのとおり。
日経電子版が4月23日に掲出した「みんなの党、15兆円の「埋蔵金」活用提言 補正財源」は、みんなの党が政府の第1次補正予算案の財源として、国債の発行や償還などを管理する特別会計の剰余金や雇用保険の積立金で合計15兆円を捻出できるとする提言をまとめたと報じる。東日本大震災の被災地の復興に必要な財源の大半を「埋蔵金」で賄えると説明しており、国債整理基金特別会計には約10兆円が残っており、補正の財源に転用すべきだと指摘したとか。失業手当などの原資となる労働保険特別会計には「埋蔵金が6兆5000億円あり、そのうちの5兆円を震災復興に回すべきだ」と主張しているとも。これに関連して日経電子版が4月25日に掲出した「財務相、復興財源への国債特会の資金転用に否定的 参院決算委」は、野田佳彦財務相が25日午前の参院決算委員会で、みんなの党が国債整理基金特別会計の資金を東日本大震災の復興財源に転用すべきだと主張していることについて「国債償還のためのお金だ。安易に使ってしまうと将来の世代へのつけ回しになる。財政規律を守っている国と見られるか。マーケットはどう反応するか」などと述べ、否定的な見解を示したと報じる。みんなの党が転用を主張する労働保険特別会計の積立金についても、失業保険の給付や労災の遺族の年金給付のための資金と指摘し、そのうえで「特会を見直すべきだという姿勢は分かるが、慎重な検討が必要だ」とくぎを刺したとも。
がんばれ、財務省。
23年度1次補正
東京新聞が4月22日に掲出した「4兆153億円の復旧予算を決定 1次補正で「阪神」超える 」〔共同〕は、政府が4月22日、東日本大震災からの復旧に向けた総額4兆153億円に上る23年度第1次補正予算案を閣議決定したと報じる。1次補正の規模は、阪神大震災の復旧・復興のため編成した3度の補正予算の計3兆2298億円を既に上回っており、内訳は、道路や港湾、農地の修復といった公共事業が1兆2019億円で最大とか。23年度の予備費と合わせて10万戸を目指す仮設住宅の建設には3626億円、がれき処理には3519億円を投じるとのと。家計の担い手が死亡した世帯に500万円を支払う災害弔慰金などに485億円、住宅を再建した場合に最大300万円を支払う被災者生活再建支援金には520億円を計上したとのこと。財源には基礎年金の国庫負担分の一部に充てる予定だった約2兆5千億円の臨時財源を転用し、子ども手当上積みの見送りと高速道路の無料化凍結、「休日上限千円」撤回で約5500億円を捻出したとの由。23年度当初予算の経済危機対応・地域 活性化予備費は8100億円全額を使い切り、国債の増発は回避するとか。
政治家ならぬ集票活動家
MSN産経ニュースが4月13日に掲出した「トリガー条項廃止を提言できず 民主党税PT 」は、民主党の税制改正プロジェクトチーム(PT)が13日、政府が廃止を検討している、ガソリン高騰時に揮発油税などを引き下げる「トリガー条項」について意見集約を見送ったと報じる。当初は政府と歩調を合わせて廃止を提言する予定だったが、党内の反発が激しく、結論は政府税制調査会や与野党協議に委ねることにしたとか。トリガー条項は、発動すれば大幅な税収減となり東日本大震災の復興財源確保に支障が出るほか、値下げでガソリン需要が高まれば被災地の燃料不足を加速させるとして、政府が廃止を検討していて、自民党も廃止を求めているとか。ただ、同日行われたPTの会合では、参加議員から「震災の混乱にまぎれて財源確保のために廃止するのは“火事場泥棒”だ」「(自民党などと)大連立するために民主党の政策を否定すれば、有権者の信頼を失う」などと反対論が続出し、「未曾有の大震災なのだから、廃止で浮く財源を震災復興に使うべきだ」といった賛成意見も出たものの、少数派だったとか。トリガー条項は、民主党が平成21年の衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げたガソリン税などの暫定税率廃止を財源不足から見送った代わりに、燃料高騰対策として22年度税制改正で導入したもので、ガソリン価格が1リットル当たり160円を3カ月連続で超えると発動し、揮発油税の上乗せ税率分約25円の課税を停止して、軽油引取税も減税する仕組みで、3カ月連続で130円を下回るまで解除されないとのこと。減税は最低3カ月続くため、実際に発動された場合の減収額は国、地方合わせて少なくとも約4500億円以上にのぼると記事は伝える。
23年度予算1次補正は最大で5兆円規模
産経新聞が4月7日に掲出した「1次補正、最大5兆円 税収増、ODA2割削減で 」は、政府・民主党が6日、東日本大震災の被災地復旧のために編成する平成23年度1次補正予算案について、がれき処理や仮設住宅の建設、公共インフラの整備など中心に実施する内容となり、最大5兆円規模とする方針を固めたと報じる。企業業績の回復などで22年度の税収がさらに最大1兆円程度の増収を見込めることや政府開発援助(ODA)経費の2割削減に加え、復興対策を主目的とする第2次補正予算の編成時期を今年秋に行うことで、当面の復旧対策費を相当程度計上することが可能になったためと記事は伝える。来週半ばに予算規模を確定させ早期成立を目指すとか。財源については、赤字国債は発行せず、23年度予算で執行を凍結する公共事業費(約3千億円)のほか、民主党の看板政策である子ども手当など主要政策の見直し(約5千億円)、基礎年金の国庫負担割合(現行2分の1)維持のために確保した2兆5千億円分を充て、これ に22年度の税収増分や特別会計の積立金などの「埋蔵金」、ODA削減分(約1200億円)を加えるとするが、3月11日に起きた大震災の影響で税収が変わる可能性もあると記事は付記する。
基礎年金の国庫負担を1/3に戻す?
毎日jpが4月6日に掲出した「1次補正:規模は3兆円超…基礎年金の国負担減で財源確保 」〔坂井隆之、谷川貴史〕は、政府・与党が5日、東日本大震災の復旧・復興対策費を盛り込む23年度1次補正予算について、3兆円を超える規模にする方向で調整に入ったと報じる。与野党間の協議を経て、4月中の国会提出を目指しているとのこと。財源として、基礎年金の国庫負担の引き下げで2.5兆円を確保することなどを検討しており、新たな国債発行は極力回避する方針と記事は伝える。政府は復旧・復興に向けて、複数回にわたり補正予算を編成することにしており、1回目の補正予算では、倒壊家屋などのがれき撤去費用や仮設住宅の設置費、道路や港の補修費、被災者の生活支援など、緊急的な復旧事業を盛り込むとの由。7年1月に発生した阪神大震災の際は、最初に編成した補正予算の規模は約1兆円だったが、今回は、津波などで被害が広範囲に及んだことで、がれき撤去や仮設住宅設置などの費用が膨らみ、1次補正の額は阪神を大きく上回るとのこと。財源については、基礎年金の国庫負担を現行の50%から、20年度以前の36.5%に引き下げ、約2.5兆円を確保する方向で調整するとか。国庫負担引き下げは、23年度当初予算の編成の際も財源難から検討されており、与党内の反発などで見送られた経緯があるが、未曽有の大震災で巨額の復旧・復興費が必要になるため、政府・与党内は引き下げ容認に傾いているとのこと。このほか、子ども手当や高速道路無料化など、23年度当初予算に盛り込まれた民主党マニフェスト(政権公約)関連の施策見直しなどでも財源を捻出する方針とか。政府・与党は今週中にも規模などを含めた補正予算の骨格を野党側に提示し、来週中の合意を目指すと記事は伝える。
三セクの借入金が減少した
日経電子版が3月3日に掲出した「3セク・公社の借金残高10%減 昨年3月15.1兆円に 」は、地方の第三セクターや公社の借入残高が、22年3月末時点で15兆1500億円となり前年に比べ10%減少したことが総務省のまとめで分かったと報じる。自治体による債務保証などがない金融機関からの借入金が減ったことが主因だが、自治体からの借金は4兆6700億円と逆に130億円増加しており、都道府県や市町村の財政を圧迫する構図は変わっていないと記事は伝える。自治体が出資する都市開発などの第三セクターや地方三公社(住宅供給・土地開発・道路)、病院など独立行政法人の数は全国で約8600法人で、そのうち自治体が25%以上出資したり、資金の貸し付けや補助金で財政支援をしたりしている法人は7333法人あるとか。第三セクターなどの民間からの借入金残高は合計で前年比14%減の10兆4800億円で、このうち自治体による損失補償や債務保証が付いているものは6兆9400億円で、構成比は前年比5ポイント上昇し66%となったとか。民間からの借り入れは減ったとはいえ、自治体からの借り入れは増えており、第三セクターなどが地方財政の重荷になっている構図は変わっていないとか。総務省の調べによると経常赤字の法人は全体の34%(2465法人)を占めており、自治体は経営支援のため合計で5000億円以上の補助金を毎年出していて、収支の計算から補助金を除くと3000前後の法人が実質赤字の状態とみられると記事は伝える。
公金収納受託会社
日経電子版が2月28日に掲出した「三菱東京UFJ銀など、公金収納受託会社設立を発表 」は、三菱東京UFJ銀行が28日、IT(情報技術)サービス大手のITホールディングスと共同で、地方自治体から税金など公金の収納事務を受託する新会社を設立すると正式発表したと報じる。5月末までに三菱東京UFJ銀が51%、ITホールディングス傘下のユーフィットが49%を出資して新会社を設立。2012年初めにサービスを開始するとのこと。
公知の裏金を隠蔽したことで懲戒免職は駄目と地裁
朝日が2月24日に掲出した「岐阜県裏金訴訟 地裁、元局長の懲戒免職取り消し 」〔田嶋慶彦、逸見那由子〕は、岐阜県の裏金問題で懲戒免職処分を受けた元県岐阜振興局長(63)が、処分の取り消しと受け取れなかった退職金など計約9110万円の支払いを求めた訴訟の判決が24日i岐阜地裁であり、裁判長が「県が懲戒免職の理由とした『裏金の隠蔽』を積極的に意図していたとは認められず、処分は社会通念上、著しく妥当性を欠く」と述べ、処分を取り消し、約5880万円の支払いを県に命じたと報じる。元局長は11年に知事公室次長としてほかの上司らとともに、県の裏金を職員組合の口座に集めるよう伝達し、17年度までに約2億7千万円が集まっていて、18年9月、「こうした行為が隠蔽工作にあたる」として、懲戒免職になったとか。裁判では、元局長が裏金の存在を知っていて隠蔽しようとしたかが争われ、判決は、同県の裏金づくりが相当昔から行われ、その存在は公知の事実だったと指摘し、元局長が裏金の存在を知らなかったとは考えられないとした上で、県が裏金を公表して是正すべきだったのに、梶原拓前知事らが過去を含めて裏金は存在しないという方針をとったと指摘し、宙に浮いた裏金の処理に困り、元局長が上司に命じられ、裏金を職員組合に集約するよう各課に伝達したことについて、「前知事の方針に反する行動をとることは著しく困難だった。機械的、従属的で、やむを得ない選択だった」としたとのこと。さらに、裏金が各課ですでに隠されていた状態にあり、長屋さんの行為について、「隠蔽の効果は限定的だった。裏金を保管する者の精神的負担を軽くし、私的な消費など不当に使うことを防ぐ目的があった」と判示し、裏金を隠す確たる意図はなかったとし、また、県庁の裏金問題そのものについても言及し、「梶原前知事らが現存していた裏金まで否定したことは実に遺憾。他県でも問題となった95年ごろに公表する必要があったというべきで、06年まで尾を引き、その間に不当な消費を生じさせた原因は前知事らの方針にあったと考えざるを得ない」と述べたとの由。元局長は処分を受けた後、ほかの処分者7人とともに、県人事委員会に不服申し立てをしたが、人事委は21年11月、うち6人の減給処分などを取り消す裁決をしたものの、元局長ら懲戒免職の2人の申し立ては退けたため、元局長が同年12月に提訴したとのこと。
20年度決算が参議院で議決された
日経電子版が2月16日に掲出した「参院、08年度決算をようやく可決 」は、参院が16日午前の本会議 で、自民党政権当時の国の20年度決算を民主、自民、公明党などの賛成多数で可決したと報じる。政府は20年度決算を21年11月の臨時国会に提出したが、昨年の通常国会終盤での鳩山由紀夫首相の辞任や、同年秋の臨時国会終盤での仙谷由人官房長官らの問責決議可決の影響で採決ができない異例の状態が続いていたとか。20年度決算は今国会中に衆院決算委員会や衆院本会議でも賛成多数で可決される見通しと記事は伝える。