公会計の動向 -135ページ目

宮城県警の捜査用報償費のカンパが続いている

 時事は7月27日に「カンパ集めて1カ月=「士気低下も」と長期化懸念-捜査用報償費停止・宮城県警」を配信。

 記事は、宮城県の浅野史郎知事が、県警の捜査用報償費について「適正な執行が確認できない」と予算の執行停止に踏み切ってから、27日で1カ月経ち、県警は職員からのカンパでしのいでいるが、幹部からは「長期化すれば士気低下も」などと懸念する声も上がっていると伝える。予算停止を受け、東川一本部長は、「公費で負うべきものを個々の捜査員に負担させるのは心苦しい」と、内部のカンパで対応する方針を示し、2日後、県警は当面の捜査費に充てるため、職員互助会から報償費1カ月分余に相当する300万円を借り入れた上で、カンパ窓口の基金を設立し、警部以上の幹部約400人を中心に協力を求めているとかむ。

新エネ拡大へ財政支援拡充の方向

 NHKは7月27日に「新エネルギー拡大 経産省 風力発電に財政支援を検討へ」を配信。

 記事は、経済産業省が、石油や天然ガスに代わる新しいエネルギーの普及拡大に向けて、風力発電の設備に新たな補助金を設けるなど、財政措置を伴う政策の検討に始めたと報じる。政府は、温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書の目標を達成するため、風力や太陽光といった新エネルギーの導入を進め、5年後の22年度には、原油に換算して今の2倍にあたる1910万キロリットル分を新エネルギーで賄う計画だが、新エネルギーの普及には課題が多く、風力発電については、風の強さによって発電量が変わり、大規模な導入には制約があると指摘されているとか。26日に開催された総合資源エネルギー調査会の新エネルギー部会では、風力発電で安定的な電力供給を行うには、電気を一時的に貯める蓄電池の設置が必要だという意見で一致し、経済産業省は、蓄電池の設置に対する補助金の創設を検討する方針を示したとのこと。経済産業省では今後、太陽光発電や燃料電池などの普及策についても検討を進め、来年の春までに具体的な計画としてまとめることにしていると記事は伝える。

予算積算で計上していない物品を多量に毎年調達したことは改善すべき

 毎日は7月27日に「社会保険庁:毎年不正に、書籍1億5000万円分を購入」〔青島顕〕を配信。

 記事は、社会保険庁が自ら監修した8種類の本やパンフレットを、正式な予算要求をせずに毎年約1億5000万円前後も購入していたと報じる。谷垣禎一財務相は27日の衆院決算行政監視委員会で、長妻昭議員(民主)の質問に対し、「望ましくない。来年度概算要求から改める」と表明したとのこと。長妻議員が入手した同庁の資料によると、問題の監修書籍は「社会保険関係者名録」「健康保険の早わかり」などで、正式な予算要求はせず、特別会計の保険事業事務処理費などからの支出で購入しており、費用は11~15年度まで毎年計1億6000万~1億4000万円とか。これらの本は全国の社会保険事務所などに配られており、15年度の場合は購入冊数が多いもので約27万冊に上っているとか。


 予算積算で計上していない物品の購入が「不正」という見出しになってしまっている。驚き。

公用車を特別会計で負担したことが取り上げられている

 朝日は7月27日に「保険料収入で局長公用車購入 厚労省の出先機関」を配信。

 記事は、厚生労働省の出先機関である都道府県労働局の局長公用車47台のうち、計39台が労災保険や雇用保険の保険料収入などを財源とした労働保険特別会計で購入されていると報じる。同会計は労災・雇用保険に関する業務に関して保険料を使うのが原則とされ、あらゆる業務に使う公用車購入に充てるのは適当でないと指摘されているとか。厚労省などによると、47労働局には平均すると1台約300万円の高級車が局長用の公用車として配備されており、石川や山梨など8県では一般会計で購入しているが、静岡や群馬など32都道府県では労災保険、和歌山、島根など7県は雇用保険の保険料で買っていたとのこと。民主党の長妻昭衆院議員が「会計の趣旨に照らせば公用車の購入費の財源がバラバラなのはおかしい。不透明な使い方は改めるべきだ」として27日午前の衆院決算行政監視委員会で質問したところ、西博義・厚生労働副大臣は、「労働局長は各地方で様々な業務をこなし、統括的な役割を果たしている。1台の公用車を労災や雇用保険用などに分けるわけにいかない」などと答弁したとか。

兵庫労働局の裏金で業者に対して判決

 共同は7月27日に「裏金捻出の業者に有罪判決 兵庫労働局の裏金問題で」を配信。

 記事は、兵庫労働局の裏金問題で、同労働局元主任と共謀したとして、詐欺罪などに問われた事務用品販売会社の社長(56)、同社営業社員(33)両被告に対し、神戸地裁が27日に社長に懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年6月)、社員に懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡したと報じる。判決理由で裁判長は「犯行で2人が果たした役割は重要で、国庫に巨額の損害を与えたが、終始積極的だったのは労働局側。2人は一度、裏金の捻出を断っている」などと指摘したとのこと。判決によると、被告は12年10月から約3年間、同労働局職業安定課の元主任(44)=収賄罪などで公判中、懲戒免職=と、元主任の後任(40)=詐欺罪などで公判中、懲戒免職=と共謀し、架空の経費を請求するなどの手口で公金計約1億1400万円をだまし取ったとの由。

時事通信が1円入札

 朝日は7月23日に「時事通信社が1円で落札 郵政公社向け情報提供サービス」を配信。

 記事は、郵便局が投資信託を販売する際に使う情報の提供サービスをめぐり、日本郵政公社が実施した入札で、「時事通信社」(東京)が1円で落札していたと報じる。郵政公社が5月中旬、新たに始める投信販売向けの情報提供業者を選ぶ入札を実施する際に、コスト削減のため、参加者が交互に低額の札を入れ合うオークション形式を採用したところ、入札には時事通信社と日本経済新聞社のグループ会社「QUICK(クイック)」(東京)の2社が参加し、時事通信社は最初、約550万円で札入れしたが、その後に双方が相手を下回る札を入れ続け、約80回の競り合いの末、「1円」で決着したとのこと。時事通信社は「投信販売向けの情報提供サービスは成長が見込まれるので、コスト割れでも受注して商品開発を進めたかった」と話しているとか。

政府刊行物の広告の入札結果は目標を大きく下回る

 毎日は7月26日3時に「政府刊行物:広告、破格安値 入札1社、白書1部77銭」〔葛西大博〕を配信。

 記事は、政府刊行物への企業広告の掲載が今年度から解禁され、農林水産省が第1号として今月発行の「ジュニア農林水産白書」への広告を募ったところ、入札に参加した広告代理店は1社で、落札額は白書1部あたり目標額の10分の1以下で1円に満たなかったと報じる。政府側のPR不足に加えて掲載基準が厳しく、企業にとっては広告を出すうまみが少ないようだと記事は伝える。農水省が先月、約13万部発行の同白書(A4判)の裏表紙半分に企業のカラー広告枠を設け、入札を実施したところ、東京都内の広告代理店1社が参加し、10万円で落札し、白書には同社が請け負った文具メーカーと農業団体の雑誌の広告が掲載されたとのこと。1部あたりに換算すると77銭で、広告業関係者によると「破格の安さ」とか。企業広告の掲載は、今年4月に政府が策定した広報活動の基本方針に伴い、財政難を少しでも解消しようと政府発行の広報誌、パンフレットなどに認められ、政府は今年度、13府省庁の刊行物約200万部に企業広告を掲載予定で、1部あたりの広告料を10円、年間広告収入約2000万円を目標にしているとのこと。しかし、企業側は「広告効果が乏しく、魅力ある媒体とはいえない。落札額が安くなるのは当然」と厳しく見ており、簡単には財政難の解消につながりそうにないと記事は評する。

警察不正経理問題で警察刷新会議へ報告書

 共同は7月22日に「不正経理問題経緯説明 警察刷新会議元委員らに=差替」を配信。

 記事は、警察庁が22日、神奈川、新潟両県警などで相次いだ不祥事を受けて設立され、提言をまとめた「警察刷新会議」の元委員らへの報告会を開き、警察改革の現状や北海道警などで明らかになった不正経理問題の経緯についても説明したと報じる。12年7月の提言の推進状況を確認する目的で、15年7月以来4度目の開催とか。会議の座長だった氏家斉一郎日本テレビ放送網取締役会議長ら当時の委員と顧問計5人が出席したとのこと。冒頭、村田吉隆国家公安委員長が「提言から5年を経過する節目の年であり、あらためて改革の推進状況を報告し、ご意見、ご指導をいただきたい」とあいさつし、北海道警や福岡県警などで発覚した不正経理問題では、監査委員による捜査員の聞き取り調査に応じるよう指示したことや、全国の警察本部を対象に会計監査を実施したことなどを報告したとか。報告会後、ジャーナリストの大宅映子氏は「必要なものは必要と国民を説得して透明にしないと、不正経理はなくならない」と指摘し、現在国家公安委員会委員を務める大森政輔元内閣法制局長官は「信頼回復が喫緊の課題だという自覚が乏しいところがあったのは残念」と述べたとのこと。報告会ではこのほか、提言に盛り込まれた情報公開や公安委員会の活性化などに対する改革の推進状況を報告し、「空き交番」解消など治安回復への取り組みも説明したとのこと。ほかに出席したのは後藤田正晴元官房長官、中坊公平元日弁連会長とか。

16年度の地方税収は8千億円の伸び

 7月23日付け日本経済新聞朝刊5面に「地方税収4年ぶり増、昨年度32兆9800億円――企業業績好調映す」の記事。

 記事は、総務省がまとめた決算見込額(速報値)によると、16年度の地方税収は32兆9800億円で、前年度実績に比べて約8千億円増え、4年ぶりに前年度決算額を上回る見通しになったと報じる。企業業績が好調で、法人事業税と法人住民税の税収が伸びたのが主因で、同省は今年度以降、個人の所得増に伴って住民税収も増えるとみていると記事は伝える。

宮城県警が捜査報償費の使途別分類の金額を公表

 共同は7月21日に「情報提供者への謝礼大幅減 宮城県警が使途を公表」を配信。

 記事は、宮城県警の捜査報償費問題で、県警は22日の県議会委員会で、14年度から3年間の捜査報償費の使途別内訳を明らかにしたと報じる。県警の資料によると、捜査の情報提供者への現金や菓子折りなどの謝礼は、14年度の約2600万円から16年度は約1400万円と大幅に減ったが、件数は130件増えたとのこと。県警は「捜査諸雑費制度の導入や報償費が全国的に問題となり、1件当たりの額が減ったため」としたとか。全体の執行額は14年度は約3500万円だったが、16年度は約2800万円と約700万円減り、件数は約1万800件から約1万4500件に増えたとも。