オーストラリアには日本の飲食チェーンが多く進出しており、定食を中心に提供している”やよい軒”もオーストラリアに出店しています。
オーストラリアでは、鯖の塩焼き定食が2,300円、唐揚げ定食が2,200円と、日本では考えられないくらい高い価格設定になっています。現地の客は、この価格でも高いとは感じていないようです。ちなみに日本では、鯖の塩焼き定食は630円、唐揚げ定食は780円です。料理の見た目もボリュームも、日豪であまり変わりがありません。
材料調達の関係から外国では日本食は高くなってしまう傾向があり、更にオーストラリアでは外食の価格が基本的に高いのが一般的です。それにしても、これだけ高いというのはオーストラリアの物価が相当高いということだと思います。
実際に、一般的なレストランでもサラダとメインディッシュを注文すると、2,000~3,000円するようですので、やよい軒の価格設定は特別高いというわけではないようです。一方で、ファストフードや中華やインド料理の店はそこまで高くないようですし、ステーキ定食が1,000円くらいで食べられるレストランもあるようで、探せばリーズナブルな店が見つかるようです。
現在、オーストラリアでは物価が非常に高くなっており、外食以外でも、以下のように物価が高騰しているようです。
・水(400ml):280円
・コーラ(375ml):320円
・卵(12個):500円
・電車(初乗り):370円
1月にオーストラリアでサッカーのアジアカップが開催されましたが、現地に取材に行ったサッカージャーナリストが現地の物価の高さを嘆いていました。パーキング料金が1晩(9時間)で7,000円、電車代が4駅約20分で1,700円と、日本とは比べ物にならないくらい高くビックリしていました。
成人一人当たり富の平均値が多い上位10カ国及び日本の富の平均値を見ると、オーストラリアは日本の2倍近く多くなっています。
資料出所:クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート」
注1)1ドル107円で換算
注2)成人の人口が100万人以上の国が対象
政府が定めたオーストラリアの最低賃金は日本円で約500万円ということで、日本の平均賃金よりも高くて驚いたことがあります。でも、実際には物価が高騰しているので、これくらいの収入がないと生活に困ってしまうのかもしれません。
オーストラリアで広がりを見せている日本のものとして、番組では日本酒と住宅が取り上げられていました。
オーストラリアでは日本酒の消費量が増え、日本酒の輸入量は5年で2倍になっているようです。メルボルンには日本酒バーがあり、飲食点でも日本酒を取り扱うところが増えており、日本酒ブームだと伝えていました。
確かに日本酒の輸出量が増えていますが、日本酒を扱っているのは都市部の高級店が中心のようですので、本当にブームになっているのかは正直分かりません。それでも着実に、日本酒を飲むオーストラリア人は増えているようです。
現在のオーストラリアでは、移民受け入れなどにより住宅需要が高まっているようです。積水ハウスはオーストラリアに進出して、戸建住宅や巨大マンションを建築しているようです。
積水ハウスは、独自の工法で木造住宅でも柱を減らし、広い空間を確保できる住宅を建築しているようです。そして、自然光の取り入れや建物の壁一面に植物を植えるなど環境技術を駆使して、エネルギー消費量を抑える高層マンションを建築して、高い評価を得ているようです。
また、オーストラリアと日本が共同して、イクシスLNGプロジェクトという天然ガスを生産する計画が進んでいると伝えていました。オーストラリア北西部の海底からパイプラインでダーウィンまで運び、そこでLNG化してから日本へ輸送する計画になっているようです。
日本企業の”国際石油開発帝石”が、天然ガスの生産・出荷・販売まで一貫して手掛けることになっています。このプロジェクトは1980年代から始まっていたプロジェクトで、来年から生産を開始する予定になっています。
日本とオーストラリアは、経済だけでなく文化や最新技術などの交流によっても結びつきを強めているということが分かりました。一方で、中国は物量作戦というか、金に物を言わせてオーストラリアへの影響力を強めようとしていると感じました。
中国人観光客や中国人移民が増えていることで、オーストラリアの中で存在感は増しているようです。番組では取り上げられませんでしたが、現地の中国人が韓国人などと連携して、オーストラリアでも反日運動が展開されて慰安婦像設置を働きかけています。
在豪の日本人は日本国籍のままの人が多いのに対して、中国人はオーストラリア国籍を取得していることが多く、選挙権を持っているために票を持っていない日本人よりも中国人の言うことを聞いてしまう議員も少なくないようです。
このような事実をより多くの日本人が知り、現地で中韓の運動に対抗している日本人や現地のオーストラリア人を支援することも必要だと思います。
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