13億人の巨大市場という言葉に惑わされて、多くの外資企業が中国市場に参入しています。もちろん多くの日本企業も中国へ進出しています。

 

しかし、中国では知的財産権の保護が十分ではないため、偽造品が次々と出回っています。中国政府は、国を挙げて他国の技術を盗むことに取り組んでいますし、中国社会全般に著作権に対する意識が低いままですから、偽造品がなくなることは当分ないでしょう。

 

中国では、ブランドショップでも偽物が販売されていることがあり、お金を持っている中国人は本物を買うために日本に旅行をして同じブランドの商品を買うことも少なくないようです。中国人を最も信用していないのは中国人と言われるくらいですから、中国で売られているものに対して中国人はとにかく信用しないようです。

 


また、外国企業から製造を受託している工場が、勝手にその企業の製品を作って横流しすることもあるようです。こうなると偽造品といっても、本物を作っている工場で作られていますから、商品自体は本物と全く同じというややこしいことになります。

 

 

そして中国市場では、各メーカーの商品ラインアップが多くなるという現象があります。各メーカーが製造していない商品についても、中国市場では売られるようになるからです。

 

当然、それぞれのメーカーが中国市場向けに商品ラインアップを増やしてるわけではありません。中国企業が勝手に外国メーカーの商品として製造販売しているためです。

 

NECでは電動式の髭剃りを製造していませんが、中国ではNECの電動髭剃りが販売されたことがあるようです。もちろん、NECは製造していません。

 

また、マイクロソフトのPCOSであるウィンドウズについては、ウインドウズ・ファミリーという商品が中国で販売されていたことがあります。これは、歴代のウィンドウズが全てセットになっているという、優れもの(?)だったようです。

 

中国というのは、私たちの常識では考えられないものが出てきますので、これからも驚きの商品が出てくることが考えられます。


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