中国の社会は、利己主義がまかりとおっており、騙す者より騙される者が悪いという価値観があります。中国社会では、「お人よし」というのは、人を馬鹿にするときに使われます。そんな中国では、企業であってもライバルを蹴落とすためには手段を選ばず様々な計略を使っているようです。

 

少し前の記事ですが、謀略大陸中国として「三国志を彷彿、中国企業の覇権争い、スパイ、スト扇動、破壊行為・・・ 」という記事が出ていました。

実際に、どんなことが行われているのかを紹介します。

 

広東省のある市で、人気を二分するカラオケキャバクラが、互いに相手が売春をしていると警察に密告して警察の手入れが頻繁に行われた結果、客足が遠のき閉店に追い込まれました。それにより、3番手のカラオケキャバクラの店がトップに躍り出ました。地元では、その3番手の店が画策したと噂されているようです。

 

製造業では、ライバル会社にスパイを送り込んだり、弁護士を使ってライバル会社の労働者を扇動してストライキを発生させたりして、シェアを奪うことがひそかに流行しているようです。

 

国際自動車ショーの会場前で、代理店の不誠実な対応への抗議として、約4000万円の高級イタリア車をハンマーで破壊されました。他にも、故障した外車を市街地で馬に引かせたり、事故で大破した日本車の写真をネットに流出したりしています。これは、国産自動車メーカーが、消費者に外国メーカーのマイナスイメージを植え付けるために行わせているようです。

 

2011年には、牛乳を飲んで食中毒が発生して幼児3人が死亡した事件が発生して、牛乳を出荷した牧場が閉鎖されました。後になって、ライバルブランドの牧場主が、シェアを奪うため毒物を混入したことが判明しました。

 

その他にも過去には、客を奪うために同業の人気飲食店を爆破して3人が死亡する事件も起きています。

 

中国では、過去の歴史でも、騙し合いや計略がひたすら行われていました。それによって、中国人のメンタリティや価値観が出来上がっているのだと思います。中国や中国人がいるところでは、かなり用心してビジネスを行わないと、どんな目にあわせられるか分からないですね。気をつけましょう。