中国の食品といえば、多量に検出される残留農薬、禁止されている農薬の使用、重金属に汚染された農産物、過剰に成長ホルモンを投与された家畜、違法添加物の使用、抗生物質の超過残留など、まるで食品汚染問題の総合商社です。

 

中国の食品加工工場での、期限切れ鶏肉や非衛生的な加工過程が明らかになった事件も記憶に新しいと思います。この事件によって、中国からの食品輸入を見直している企業も少なくないようです。

 

しかし、そんな中国にも安全な食品を供給しているところがあります。それが、2005年に設立された食品供給特別センター(国務院中央国家機関食品特別供給センター)です。食品供給特別センターは、共産党の幹部に安全な食品を提供するため、専門の生産・養殖基地として全国各地に作られました。

 

多くの条件をクリアした農場や放牧場が、食品供給特別センターの指定を受け、農産物を提供しています。。全ての項目をクリアしていないと、指定から外されてしまうようです。

 

野菜や家畜は自然環境での生育・飼育が条件で、遺伝子組み換え作物は認められず、農薬の使用も厳重に管理されています.

化学肥料による汚染を防ぐため、家畜の糞から作られた有機肥料を使用しています。

 

食品供給特別センターは、鉄柵で囲まれて出入り口には警備員が常駐しており、一般の人は近づくことができません。また、食品供給特別センターの存在自体、一般の人にあまり知られないようにしていたようです。

 

中国共産党の高級官僚は、自分たちが食品供給特別センターから安全な食品を供給されていますので、積極的に食品の安全問題を改善する姿勢が見られません。まあ、自分たちには火の粉がかかってこないのですから、食品の安全問題に対する危機感をあまり持っていないのではないでしょうか。

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