39日に、テレビ東京系列の「未来世紀ジパング」で、アジア化するオーストラリアという内容の番組が放送され、オーストラリアにおいて日本と中国が及ぼしている影響について伝えていました。

 

今回は、中国がオーストラリアで存在感が増しているということを書いていきます。

 

オーストラリアでは中国人観光客が増えており、旧正月の時期には多くの中国人が訪れたようです。番組中では中国人観光客をもてなすために、オーストラリアでは様々な取り組みをしていると伝えていました。

 

兵馬俑風の置物を設ける、爆竹風花火を上げる、中華風の装飾を施す、オペラハウスを赤く照らすなど、中国人観光客が喜ぶようなことをしていたようです。それにより中国人観光客も喜んでいたようです。

 

しかし、これらのことは”おもてなし”ではなく”阿り”ではないでしょうか。番組中でも、やり過ぎで媚びており、中国人もそのようなことに対して喜ぶのもいかがなものかという指摘がありました。

 

オーストラリアに行って中国風の置物や装飾を見て喜ぶ中国人を見て、私も違和感を抱きました。日本人であれば、わざわざオーストラリアまで行って日本風の物を見て喜ぶでしょうか。オーストラリアに行ったらオーストラリアらしいものを見たいと思うはずです。

 

こういうところにも、外国に行っても現地に馴染まず中華街を作ってしまう中国人の性質の一端を見たような気がしました。

 

 

また、オーストラリアの対中輸出が近年急増し、国別では日本を抜いて中国への輸出が最も多くなっていると伝えていました。

 

中国経済の成長にともない、オーストラリアから鉄鉱石など資源の輸出が増えており、中国経済が失速するとオーストラリアにも大きな影響を及ぼすような状況になっています。

 

 

オーストラリアでは、不動産価格が高騰しているようです。日本のバブルの頃のように、持ち家が買った時の2倍以上もする価格で売れることも珍しくないようです。

 

オーストラリアでは一般の住宅もオークションで売られることがあり、番組でも紹介していましたが、中国人同士が競って価格がつり上がることが多くなっているようです

 

不動産を購入する中国人は、オーストラリア在住ではなく中国本土に住んでいる人が多く、投資や将来移住する目的でオーストラリアの不動産を中国人が買い漁っているようです。

 

一定額以上の投資をすれば永住権が獲得できる制度があり、その仕組みで永住権を獲得している人のうち約90%が中国人となっているようです。そして、オーストラリアに移住を希望している中国人は約1千万人くらいいると伝えていました。

 

こういう状態が続けば、住宅の価格がオーストラリア人の手の届かないくらい上がってしまう可能性があります。

 

 

また、オーストラリアでは、孔子学院が教育機関に問題を起こしていると伝えていました。オーストラリアの複数の大学内に孔子学院が設置されており、中国の価値観をオーストラリアの学生に刷り込んでいるようです。

 

チベットや台湾問題などの議論を許さず学問の自由を侵害しているという理由で、孔子学院を排除するような嘆願書が州議会などに提出されているようです。

 

孔子学院を設置している大学の中には多額の資金提供を受けており、そのため中国共産党の意に沿わない議論を避けることもあるようです。

 

孔子学院は120ヶ国にあり、475か所設置されています。欧米など世界各国に孔子学院はあり、大学以外にも中学校などにも設置されています。そして、日本でも以下の大学に設置されています。

 

・立命館大学

・立命館アジア太平洋大学
・桜美林大学

・北陸大学

・愛知大学
・札幌大学

・大阪産業大学

・岡山商科大学

・神戸東洋医療学院
・早稲田大学

・工学院大学

・福山大学

・関西外語大学
・兵庫医科大学

 

これらの大学は、思想的に中国よりだったり、目先のお金に目が眩んで飛びついたりして、問題があるにもかかわらず孔子学院を設置しているのでしょう。

 

孔子学院には中国政府が資金を提供しており、中国共産党の工作活動の一端を担っています。そういったことから、孔子学院は中国の政治的な考えを押し付けているとして、各国で孔子学院が閉鎖されるということが起きています。

 

 

オーストラリアにおける中国の存在感は、中国への輸出増加や押し寄せる中国マネーによって、確かに大きなものになっているようです。

 

中国と経済的な関係が深まると、それを政治的な駆け引きに利用するというのが中国のやり方です。それに屈して、中国が行っている人権侵害や虐殺行為、他国への軍事進攻などについて、何も言えなくなってしまうこともあります。

 

日本や東南アジアなどで中国が行っている恫喝外交を知ってもらい、オーストラリアに中国への対処をよく考えてもらいたいと思います。



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