台湾在住作家・片倉佳史さんの本で、台北市内に残る日本統治時代の建築物を、写真と文で紹介しまくる一冊。

私は片倉さんの著書や講演、You Tubeチャンネル、ラジオのコーナー(FMくしろ「片倉佳史の台湾エクスプレス」。ホームページにアーカイブもあるので聴いてね!)に至るまで勝手に楽しませてもらっており、片倉さんほどの情熱をもってして台湾を研究・紹介している日本人を他に知りません。

その片倉さんが台北の歴史建築を著すとなれば面白くならないはずがない!というわけで読んでみたら、総統府とかは当たり前として、道端の廃屋までカバーしているのはさすがというかなんというか、もうどうかしてる(←褒め言葉)…!!

龍山寺駅前の85℃なんて、参拝ついでにけっこう行ってたし。まだまだ知らない日本時代の建築、たくさんあるなぁ。

それにしても二十年以上に渡るこのような膨大な取材の成果を、1,800円という値段で享受できるなんて、なんと幸せなことだろう。台湾のことを知りたいと思ったら、諸君、我々には片倉さんがいるぞ!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

●台湾の本(隠居の本棚より)
 
『満里奈の旅ぶくれ』(渡辺満里奈さんの台湾食い倒れ・飲み倒れ本)
 
『渡辺直美のたら福まん腹台湾』(日台ハーフの渡辺直美さんが食べまくる本)
 
『台湾で日本を見っけ旅』(おがたちえさんの、台湾に残る日本を探す漫画)
 
『台湾人には、ご用心!』(台湾研究者の酒井亨さんが台湾と台湾人を徹底解剖!)
 
『台湾論』(小林よしのりさんの台湾マンガ。台湾と日本の深い縁がよくわかる)
 
『李登輝学校の教え』(台湾の元総統・李登輝さんと小林よしのりさんの対談)
 
『わたしの台南』(日台ハーフの一青妙さんの、台南ガイド本)
 
『私の箱子』(一青妙さんの自伝的エッセイ)
 
『台湾人と日本精神』(日台の歴史を体現したような焜燦さんの本
 
『海角七号 君想う、国境の南』(大ヒットした台湾映画のノベライズ)

・『恋する台湾移住』『恋する台湾移住②』(歩りえこさんの台湾移住エッセイ)

・『自転車泥棒』(呉明益さんの長編小説)