台湾に来るとき、ガイドブック代わりに持ってきた台湾本のうちの一冊、小林よしのりさんの漫画。

政治家とかサヨク(←左翼ですらない)をコテンパンに描いたり、表現が過激なんだけど、台湾の過去現在未来、日本との深ーい関わりなどが丸わかりで、大変よかった。

これが発売されたのは2000年。台湾で戒厳令が解除されてたったの13年しかたっていないとき。それまで台湾では政治活動一切禁止、台湾人というのは存在しないという状況から、自らのアイデンティティができあがっていく時期。それを小林さんという日本人が、今まで当人たちに知らされていなかった歴史を遠慮なく描いちゃったというのは、画期的だったのかもしれない。というか、外国人にしかできなかったことなのかも。

戒厳令の解除からちょうど30年目の2017年。いま若い人から、台湾人が台湾人として生きているのを見るのが、ほんとうに嬉しい。

 
 
 
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