32歳で台湾に移住した歩りえこさんのエッセイ。
台湾男子との恋バナが縦軸になっていて、出会いと別れの200日間のあいだに巻き起こる台湾での美味しい生活。むつかしい話は一切なく、まるで女子トークのような軽快なノリで楽しく読める。台湾男子は、兵役に行くとゲイに目覚める人が多いなどのくだりは前のめりになって読んだ。
そんな話が、台北の日常風景のプチ写真集で挟まれていて、これがすごくよかった。
一気に読むと、まるで台北という風景から始まって、そこに住むある女の子の人生にたまたまスポットライトがあたって、短編映画のように流れて、また遠景になっていくみたい。
あの人にもこの人にも、あんまり語られることはないけれど大切にしている人生のワンシーンがあるのだ…、と思えて、なんかキュンとしてしまった。
自分の人生も、これでなかなか捨てたもんじゃないんだろうな、と前向きな気持ちになれます。
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●台湾の本(隠居の本棚より)
・『満里奈の旅ぶくれ』(渡辺満里奈さんの台湾食い倒れ・飲み倒れ本)
・『渡辺直美のたら福まん腹台湾』(日台ハーフの渡辺直美さんが食べまくる本)
・『台湾で日本を見っけ旅』(おがたちえさんの、台湾に残る日本を探す漫画)
・『台湾人には、ご用心!』(台湾研究者の酒井亨が台湾と台湾人を徹底解剖!)
・『台湾論』(小林よしのりさんの台湾マンガ。台湾と日本の深い縁がよくわかる)
・『李登輝学校の教え』(台湾の元総統・李登輝さんと小林よしのりさんの対談)
・『わたしの台南』(日台ハーフの一青妙さんの、台南ガイド本)
・『私の箱子』(一青妙さんの自伝的エッセイ)
・『海角七号 君想う、国境の南』(大ヒットした台湾映画のノベライズ)
・『恋する台湾移住』(旅作家の歩りえこさんの台湾移住エッセイ)
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●拙著でてます