台湾人、この愛すべき隣人たちを徹底解剖した一冊で、観光にさほど興味がない私にとってはガイドブックよりも役に立った本。

 

あとがきまで読んで、まだ胸がじーんとなっている。

 

東日本大震災のあと、日本政府が海外からの支援に対する感謝広告を新聞に発表したんだけど、そこに台湾は含まれていませんでした。

あの小さな国が、公式にわかってるだけでも200億円という世界最高の義捐金を送ってくれたというのに。

 

そしたら日本の民間人が率先して、台湾に感謝広告を出すため、「謝謝台湾計画」というのをツイッターとかで提案したら、目標240万円に対してなんと1900万円以上が集まって、めでたく2紙に広告を掲載することができ、残りは被災地に送ることができましたとさ。パワー・オブ・ザ・ピーポー!

 

今やインターネットも発達したし、マスコミを通さなくても、官がやらないなら民が勝手にやっちゃうもんね~という時代に。市民のできることがどんどん強くなっているようで、本当に嬉しい。

 

政治的にはいろいろあって、台湾には日本の大使館がないんですけど、こんなに日本によくしてくれる国が他のどこにあるかね。もう民が勝手にどんどん仲良くなっちゃえばいいんです。

そういうわけで、みなさん次の海外旅行はどうぞ台湾にお越しくださいませ。台湾の本当の名物はグルメとかマッサージではなく台湾人ですから、ガイドブックと合わせてこの本を読んで、予習しておくことをオススメします。

 

 

 

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●台湾の本(隠居の本棚より)
 
『満里奈の旅ぶくれ』(渡辺満里奈さんの台湾食い倒れ・飲み倒れ本)
 
『渡辺直美のたら福まん腹台湾』(日台ハーフの渡辺直美さんが食べまくる本)
 
『台湾で日本を見っけ旅』(おがたちえさんの、台湾に残る日本を探す漫画)
 
『台湾人には、ご用心!』(台湾研究者の酒井亨が台湾と台湾人を徹底解剖!)
 
『台湾論』(小林よしのりさんの台湾マンガ。台湾と日本の深い縁がよくわかる)
 
『李登輝学校の教え』(台湾の元総統・李登輝さんと小林よしのりさんの対談)
 
『わたしの台南』(日台ハーフの一青妙さんの、台南ガイド本)
 
『私の箱子』(一青妙さんの自伝的エッセイ)
 
『台湾人と日本精神』(日台の歴史を体現したような蔡焜燦さんの本)
 
『海角七号 君想う、国境の南』(大ヒットした台湾映画のノベライズ)
 
『恋する台湾移住』(旅作家の歩りえこさんの台湾移住エッセイ)