松尾大社(マツオタイシャ or マツノオタイシャ) | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

梅宮大社に続いては 松尾大社へ行ってみました。

又桂川を渡ります~ (梅宮大社へ行く折に一度渡った川を 念入りに)
時に、 ここは「四条通」の延長線。つまり、この通りの東の端には祇園さんがある。なんと 松尾さんと祇園さんは対で 平安の都を守っている、 んだそうですー。松尾大社が造られたのは701年、文武天皇(←持統天皇の孫の軽皇子 としての方が有名?)の時ですから 松尾さんが西の鎮護社というお役を頂からたのは 平安遷都の後で でしょうか / 因みに701年の創建というのは 京都の神社では一番古いそうですよ? (建造にあたったのは渡来系豪族の秦氏。同じ秦氏が伏見に建てたお稲荷さんの創建は 少し後の和銅年間(708年-715年)です。)

阪急嵐山線を越えて~

(↑左に見えているのが「松尾大社(マツオタイシャ)」駅。/ 右の赤い鳥居は松尾大社の一の鳥居。)
   (と ここで電池切れでカメラが使えなくなったので 
      続きは(画素数メチャ低の)携帯で撮ることにー>_<;)


二の鳥居まで来ました。

松尾大社全景図。広いですねー。/あ重森三玲さんのお庭があるんだー それは拝見せねば!

楼門。

左右に随神さんがいらっしゃいます。

おや、随神さんの前の金網にしゃもじが! (なんじゃこりゃ と思いましたが これは松尾大社の絵馬なのでしたー。しゃもじには 願をすくう という意味が込められているそうなー)

門を潜ると 正面に拝殿(舞殿と見えますが 境内図に「拝殿」とあります) がありました。/奥の山が 松尾の山です。 この神社は 天皇の勅命を受けて渡来系の秦氏が建てていますが、それ以前から山の磐座(イワクラ)で 地元の人が祭祀を行っていた、そうです。(磐座は今も神域として守られています)

手水舎。

あ、亀の口から水が出てるー。(この後 亀さんをあちこちで見る事になりました。亀は松尾の神様のおつかい なんですって。)


拝殿左手側に 酒樽が並んでいる!んですが 後ろの建屋はお酒の貯蔵庫ではなく元・神楽殿。(松尾大社は 中世以降 お酒の神様 として酒造に関わる人達から信仰されるようになっていったそうです。狂言「福の神」では 松尾の神様は「神々の酒奉行」と呼ばれています。/なぜ松尾の神様がお酒の神様になったのか については「(社の造営者)秦氏が 酒造技術を伝えたから」 という説が有力のよう。 / それにしても、 川を挟んで「松尾さん」「梅宮さん」と お酒の神様が並んでいる って なんだかすごいー)

拝殿前に本殿入口が現れました。「箱棟」と呼ばれる長く伸びた軒の先が唐破風になっています。珍しい造りだそうですよ?

本殿は塀の奥で 一般参拝の者の目には見えませんが、「松尾造り」という特殊な両流造りだそうです。/ ご祭神は大山咋神(オオヤマグイノカミ)と中津島姫命(ナカツシマノヒメノミコト ← イチキシマヒメノミコトの別名と考えられているそうです)。

(↑唐破風の屋根、美々しいですね?)

ご挨拶の後は 庭園を拝観しましょう。

チケットを求めると 渡り廊下の下を潜って お庭へ、と言われました。

まず現れたのが曲水の庭。(平安の曲水の庭を 重森さんが現代風に表したもの、とか)

どこか飛鳥の酒舟石遺跡を思わせる石の敷き詰め方・・・。

階段の上の建屋は「神像館」。沢山の 木彫りの男神像 女神像が納められていました。

渡り廊下の下を潜って 次の「上古の庭」へ。(しかし 全然撮れてなかった^^;)

上古の庭を抜け 境内の外を回って~

本殿裏へ行くと、神社が建てられる以前の拝み処であった磐座への道がありました。

(磐座登拝は 条件が整えば 申請受理されるもの のようです ⇒ 神社HP

道なりに行くと 御手洗川(ミタライガワ)に出ました。

せせらぎに沿って上がると 滝がありました。霊亀の滝、だそうです。(神社の古記によると 和銅7年(714年)8月にここで いわゆる「瑞亀」が発見され 献上したところ「嘉瑞なり」と 年号が 和銅から霊亀に改元された、そうです!/この神社のおつかいが 亀さん なのはこの伝承からきているのでしょうね?)

そして下ったところには~

神泉「亀の井」が。

(どこか飛鳥の酒舟遺跡の石亀風~)


さて、一旦神社を退出し、楼門前の茶店の~

裏へも行ってみましょう。ここにも重森さんのお庭があるのです。

「蓬莱の庭」だそうです。


なかなかに 宇宙的。

(↑奥に見えているのは茶店。つまり、茶店の北の窓からは このお庭が拝見できるんですね? それはお得~。と思ったのですが 後で伺ったら「只今満席でしてー」と入店を断られてしまいました 残念)



<おまけ>
境内脇に「お酒の史料館」がありましてー

中に 酒造りの道具として「たぬき桶」という物が展示されてました。(おもしろい と思ってパチリ)

(↑名前をそうと知ってから見ると 太い尻尾がついてるように見えますね)
松尾の神様のおつかいの亀達。





実はこれであっさり帰ってしまったのですがー
後から調べると 松尾大社は境内外摂社として 400m程南に「月読神社」をお持ちなんですねー?
月読神社は 子授け・安産に御利益がある そうです。
今度こちらへ伺ったら 月読神社も忘れずにお訪ねしたいと思います。
(いえいえ 子授け・安産の御利益を頂きたい訳ではありませんが)