春の如くに(ハーブ・ゲラー) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

It Might As Well Be Spring - Herb Geller

Alto Saxophone – Herb Geller
Piano – Walter Morris
Vibraphone – Vic Feldman
Bass – Leroy Vinnegar
Drums – Anthony Vazley

Recorded : Los Angeles, 1958
Album : Stax Of Sax

ハーブ・ゲラーは幼少のころからクラリネットを吹き始め、エリック・ドルフィーなどがいる高校のスクール・バンドに参加したそうです。

14歳の時ベニー・カーターの演奏を聴いてアルト・サックスの道に進み’49年にニューヨークに出てクロード・ソーンヒル楽団などで働きます。

この頃ローレイン・ゲラーと出会い結婚します。夫妻はロサンゼルスを拠点に活動します。
ローレイン・ゲラーは’58年に急性喘息発作で亡くなり、失意のハーブ・ゲラーはヨーロッパに渡ります。
ヨーロッパ在住のミュージシャンと活動し’62年にベルリンのラジオ局のビッグ・バンドで働きます。その流れでハンブルクのNDRビッグ・バンドでアレンジも担当する契約をし、ここで彼は28年間過ごします。この間NDRを一流のモダン・ジャズ・アンサンブルに発展させる大きな貢献をしたそうです。

この二日ほど一気に夏がやって来たと思いましたが、今朝はやっぱり春です。
”春の如く”をアップしようと機会をうかがっていたので、どうやら”夏の如く”にならずに済みました。
品格のあるハーブ・ゲラーのアルトで聴きます。

 

 

以前書いたこの曲の記事はこちらです。