(撮影・鶴崎燃さん)
胎内記憶の研究者、池川明さんと対談してきた。
神奈川県、金沢八景駅から車で5分ほどのところに、
池川クリニックがある。
アットホームな病院らしくない雰囲気。
池川さんも白衣は着ていない。
それどころかTシャツにバミューダ姿。
堅苦しさなど、まるでない。
医学の教科書では、胎児や新生児は、記憶力や思考力は未発達で、
目もほとんど見えず、色の区別もつかないとされていた。
池川さん自身も、長い間、そう思っていた。
ところが、胎児には素晴らしい能力があると気づいた。
臨床体験の中で、
「空の上から見ていたらね、このおうちに生まれたくて来たんだよ」
子どもは、明確な意志をもって、必要に応じて、意味があって、
生まれてくるんだと教えられた。
ラジオビタミンにも、そういうお便りが来たことがあった。
胎内記憶を信じる信じないということより、
知ることで親子関係が変わる。
胎内の赤ちゃんに意識が向けば、親子関係が変わる。
胎内の赤ちゃんが女の子だとわかり「なんだ女か」と言ったら、
生まれてから、なかなかなつかなかったという話もある。
聞かれていると思うと、夫婦喧嘩もしなくなる。
育児放棄や産後うつも減る。
子どもから教わることは多い。
妊娠や出産は、学びの場だ。
子どもが、この世に生れてくる目的は、
親を幸せにし、親を成長させるためだ。
そして、自分の天命を究め、人の役に立つためだ。
まさに深い縁があって、親子となるわけだから、
そのことに想いを巡らせていれば、
親子の断絶、親子喧嘩はなくなるはずだ。
池川さんは、「産婦人科が変われば、日本の教育も良くなる」という。
相手を尊重し、自分も肯定し、
みんながニコニコしている日本にしたいというのが、
池川さんの願いだ。
対談は、月刊誌『清流』9月号に掲載予定。