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(2022年2月4日開会式)

 

 

7つの習慣

スティーブン・R・コヴィー著

ジェームス・スキナー  川西茂/訳

1996年12月25日 初版第1刷発行 

1997年10月29日 初版第33刷発行 より引用・転載します

 

この本を読むことは、あなたの人生における最高の冒険になるだろう。

 

『7つの習慣』はすでに30ヶ国語以上に翻訳され、版を重ね、1,000万部を超える記録的な売り上げを達成している。今回、日本語の全訳が完成されたことで、日本人もこの『7つの習慣』の感動を味あうことになる。

 

『7つの習慣』を勉強することで、あなたは次の結果を期待することができるだろう。

●真のリーダーになり、マネジメントの本質を知る。

●人生における明確な目的と方向性を持つようになる。深いコミュニケーションをとる方法を知ることで、周りの人たちとの充実した人間関係をつくる。

●忘れていた人間本来の暖かさを取り戻し、本当の喜びを生活の中で味わえるようになる。

●他人との協力を通じて、無限の資源を活用する方法を知る。

●家族などの大切な人間関係を築き直す鍵を学ぶ。

 

 

原則中心のパラダイム

 

  人格主義は、私たちの人生を支配する原則が存在するという基本的な概念に基づいている。つまり、万有引力といった法則が自然界に存在しているのと同じように、人間の生活にも自然の法則があるということだ。それは地球上どこでも普遍であり、時間を超えて不変であり、つまりそれは絶対的なものである。

  こうした原則を、具体的な話で考えてみよう。これは米海軍の発行誌『プロシーディングス』の中で、フランク・コックという隊員が報告した出来事で、パラダイム転換についての物語である。

 

  訓練艦隊に属する二隻の戦艦が、悪天候の中、軍事演習のため数日間にわたり航海を続けていた。私は先頭を行く艦隊のブリッジで夕暮れを迎えた。視界が悪く断片的に霧がかかっていたため、艦長もブリッジに残り、状況を見守っていた。

  暗くなってから間もなく、ブリッジの見張りが次のように報告した。

  「艦首の右舷側の進路に光が見えます」

  「停止しているのか、船尾(せんび)の方向に動いているのか」

  と艦長。

  見張りの答は、

  「停止しています、艦長」

  つまり、その船はこちらの進路上にあり、衝突の危険があるということだった。

  艦長は信号手に命じた。

  「その船に対し、信号を出せ。衝突の危険があるため、20度進路を変更せよ、と」

  相手からの信号が返ってきた。

  「そちらの方が20度進路を変えるよう助言する」

  艦長は再び命令した。

  「信号を送れ。私は艦長だ。20度進路を変えるように」

  すると、

  「こちらは二等水兵だ。そちらの方こそ20度進路を変えるように命令する」

  と返事が返ってきた。

  艦長が怒り出し、

  「信号を送れ。こちらは艦長だ。20度進路を変えろ」

  と叫んだ。

  点滅する光の信号が返ってきた。

  「こちらは灯台である」

  我々は進路を変えた。

 

  この艦長の経験したパラダイム転換は、その状況に全く新しい光を当てるものである。艦長の限られた知覚では見えなかった現実が見えてくる。その現実は、霧の中で航海を続ける艦長だけでなく、日常の生活を送る私たちにとっても理解しなければならないものだ。

  つまり、原則は灯台である。それは破ることのできない自然の法則である。『十戒』という映画の製作で有名になったセシル・B・デミル監督は次のように表現した。「神の律法<原則>を破ることはできない。それを破ろうとすれば自分自身が破れるだけだ」

  人は皆、自分の生活や人間関係を、経験や条件づけによってつくられたパラダイム、あるいは知覚のレンズを通して見ている。しかし、このパラダイムという「地図」は、その示す場所とは違うものである。地図はあくまでも「主観的な現実」にすぎず、その場所を表現しようとする努力にすぎない。

  「客観的な現実<場所そのもの>」は、人間の成長や幸福を司(つかさど)る「灯台」の原則からなっている。いくら優れたパラダイムを持ったとしても、それは原則を超えるものではない。

  このような自然の法則は、歴史上のあらゆる文明社会の生地(きじ)の中に深く織り込まれているし、繁栄し続けたあらゆる家族や組織の土台になっている。こうした原則、あるいは自然の法則の影響は、社会の歴史を深く見つめるすべての人にとって明白である。これらの原則は再三再四実証されている。人々が、これらの原則を認め、その原則にどれだけ従うかによって、社会が安定と存続に近づいていくか、それとも崩壊と滅亡に至ってしまうかが決まるのである。

  私の言っている「原則」は難解なものでも、不可思議なものでも、また宗教的なものでもない。この本の中で述べる原則は、ひとつとして限られた宗教や信仰に属するものではない。こうした原則は、すべての宗教、社会哲学、倫理体系の中に見つけることができる。どれも自明であり、私たちの生活の中で実証できるものばかりである。こうした原則、あるいは自然の法則は、人間の普遍的な意識、もしくは良心に属するものである。社会的な条件づけやその原則に対する忠実さの度合いは異なるとはいえ、こうした原則はどんな人の意識の中にも必ず存在している。

  ここで言っている原則とは、例えば「正義」の土台となる「公正さ」である。子供を見れば、条件づけや経験とは関係なく、人間はこの公正さの感覚を生まれながらに持っているということが分かる。公正さの定義の仕方やその達成に至るプロセスには様々な違いがあっても、概念そのものは誰もが意識している。

  また、ほかの例として「誠実」「正直」があげられる。この二つの原則は、協力関係や長期的な人間関係を育てるのに必要不可欠な土台をなすものである。

  もうひとつの原則は、「人間の尊厳」である。アメリカの独立宣言の中では、この原則の大切さが次のように表現されている。「我々は次の真理は自明なりと主張する。すべての人は創造主により平等につくられ、生命、自由、幸福の追求など、不可侵の権利を授かっているのである」

  また、「奉仕」「貢献」といった原則、あるいは「可能性」という原則もある。私たちは成長し、自分の可能性をもっと発見し、それを伸ばし、さらに多くの才能を開発することができる。関連して、「忍耐」「犠牲」「勇気」といった原則もある。

  原則は手法ではない。手法は具体的な活動、あるいは行動である。したがって、ある状況で使える手法が必ずしも別の状況でも使えるとは限らない。二番目の子供を最初の子供と同じように育てようとしたことのある親なら、すぐに分かるはずだ。

  手法はある特定の状況においてしか適用できないが、原則は深い基礎的な真理であり、普遍の応用がある。そして、個人、人間関係、家族、あらゆる組織に当てはめることができる。こうした真理を習慣として身につければ、人々は自分が直面している状況に対応できる手法を自分で打ち出すことができるのだ。

  また、原則は価値観とも異なる。例えば、強盗団でも価値観を共有するとはできる。しかし、その価値観はここで話している基本的な原則とは全く違うものであり、それに相反するものである。原則”場所”そのものであり、価値観は”地図”である。正しい原則に価値をおけば、真理――物事のあるがままの知識――を手に入れることになる。

  原則は、永続的な価値を持っており、人間の行動に正しい方向性を与えてくれるガイドラインとなる。それは基本的なものであり、しかも誰もが知っているので議論する余地すらない。それは、こういった原則に反する価値観に基づいて、質の高い生活を営もうとする愚かさを考えれば、すぐに分かることだ。不正、偽り、卑劣、無駄、凡庸(ぼんよう)、堕落などが、永続的な幸福と成功の健全な土台になると考える人はいないはずである。原則の定義や実行の仕方についてはいろいろ議論があるだろうが、人間は生まれながらにしてその存在を知り、それを意識しているのだ。

  私たちの持つパラダイム、頭の中に描く地図が、こうした原則や自然の法則に一致すればするほど、それは正確かつ機能的なものになる。正しい地図を持てば、個人の、または人間関係における効果性に、無限のインパクトを与えることになる。それは行動や態度を改めようとするいかなる努力をも、はるかにしのぐものである。

 

 

 

 

内容紹介
全世界3,000万部、国内180万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラー『7つの習慣』は、人生哲学の定番として親しまれてきました。

今回スティーブン・R・コヴィー博士没後1年を期に、『7つの習慣』が本来持つ「人格主義」に基づき、原書に忠実に訳し直しました。
よりわかりやすく理解しやすい完全訳の『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』。
豊かな人生を望むすべての人にお届けします。
出版社からのコメント
『7つの習慣 成功には原則があった! 』が、スティーブン・R・コヴィー博士没後1年を期に新たに訳し直され、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』として刊行いたします。

日本語に翻訳されて17年。ベストセラーの「7つの習慣」を、なぜ新たに訳し直さなければならなかったのか。そしてどう変わったのでしょうか。


●不透明な時代だからこそ人格主義! 
今回の『完訳 7つの習慣』刊行に際して、著名な方々にインタビューさせていただきました。その中で、皆さんから言われる共通のポイントは、実は「副題が今までオリジナルのものではなかった」ということをお伝えしたことに対する反応です。それは「人格主義の回復」ですとお話すると、皆さん「なるほど! 」とうなられるのです。この言葉を聞いて、それは今の時代の流れに合っていると確信しました。「人格主義の回復」はコヴィー博士本来の意図であり、そのミッションに基づいて『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を世に出すことは非常に大きな意味があると考えています。
●変わらない軸で激動の時代を乗り切る
人格主義の土台となるのが、時代を通して変わらない軸となる原理原則です。コヴィー博士は、今回の『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』に収録した「はじめに」の中で、時代が変われば「7つの習慣」も変わるのかという問いに対して、いや、これは原理原則なので、時代が変わるからこそ、逆に変わらない軸となり支えとなっていくと答えられています。むしろ今日の激動の時代だからこそ、多くの人たちが変わらない軸を必要としており、「7つの習慣」が日本人に受け入れられた結果として、現行版が168万部にもなったのだと思います。
●コヴィー博士の想いをきちんと伝えていくこと
今回やりたかったことは、『7つの習慣』というブランドの浸透より、コヴィー博士をブランドとして確立することです。アメリカではピーター・ドラッカーとスティーブン・R・コヴィー博士の知名度はあまり変わらないのですが、残念ながら日本での知名度に大きな差があります。コヴィー博士の名前をきちんと伝えていくこと、そして『7つの習慣』を知っていただく必要があります。コヴィー博士が考えていた本当の「7つの習慣」を伝えるため、またコヴィー博士というブランドを確立するため、コヴィー博士本来の哲学や思想を一番大切するために、新たに訳し直したのです。
●原著に忠実にかつ老若男女にもわかりやすい翻訳
新たに翻訳し直す際の基準は、とにかく原書に忠実ということです。とは言いながら読者は日本人ですから、日本語としてわかりやすいことが大前提となります。この2つを軸に、習慣名も含めて聖域は持たずに完全にゼロベースで、コヴィー博士が本当に伝えたいと思っていることが伝わる訳になるよう徹しました。もう一つの指針として、現行版はビジネスパーソンを意識して翻訳され、それはサブタイトル「成功には原則があった! 」にも反映されていますので、今回はより幅広い読者にも理解できるわかりやすい訳を心がけました。私たちは、「7つの習慣」を子ども向けに展開した『7つの習慣ティーンズ』やより一般読者向けに展開した『まんがと図解でわかる7つの習慣』など、かなりプロダクトラインも増え、多岐にわたって『7つの習慣』を紹介しています。そういう点でも、老若男女すべての日本国民が親しめる『7つの習慣』という点も意識しました。
●コヴィー博士の意図を生かした習慣名に変更
コヴィー博士本来の意図を伝えるために、習慣名も2つを除いて変えました。まず第1の習慣「主体性を発揮する」は原著では「Be Proactive」であり、「Be=なる」というニュアンスを生かして「主体的である」と訳し直しました。そして、第2の習慣は原著の「Begin with the End in Mind」に込められたコヴィー博士の意図を汲んで「終わりを思い描くことから始める」に変更しました。第3の習慣も原著の「Put First Things First」に込められた想いを生かして、「最優先事項を優先する」としました。第4の習慣「Win-Winを考える」は変わりません。大きく変わったのが第5の習慣です。原著の「Seek First to Understand, Then to be Understood」の「Seek」の「求めていく」というニュアンスを出して「まず理解に徹し、そして理解される」としました。第6の習慣は今では「シナジー」が一般的であり、また原著の「今生み出す」というニュアンスを生かして「シナジーを創り出す」に改めました。最後に第7の習慣「刃を研ぐ」は現行通りです。
●さらに多くの人に読んで実践していただくために
日本で『7つの習慣』はベストセラーとして紹介されていますが、まだ本当の意味では浸透していないと思います。これから10年、20年先の何百万人というお客様、今日生まれたような赤ちゃんが20年後に『7つの習慣』を手に取るような未来を考えていくと、現在の販売部数はまだごく一部だと思っています。よりわかりやすく訳し直すことで、幅広い読者に理解していただけるようになりましたので、一層の普及に弾みをつけたいと考えています。読みやすくなったことによって「7つの習慣」がより身近になり、途中で挫折することなく日々の行動に生かすことが容易になったと確信しています。

 

 

 

 

7つの習慣 目次

第一部 パラダイムと原則について

インサイド・アウト(内から外へ) ― 3

  人格主義の回復 ― 8

  真の成功とは ― 12

  見方が変われば世界が変わる ― 15

  大きな改善を望むならパラダイム転換 ― 24

  見方があり方を決める ― 28

  原則中心のパラダイム ― 29

  成長はプロセスである ― 34

  問題の見方が問題である ― 41

  インサイド・アウトという新しい考えのレベル ― 45

 

人生の扉を開く「7つの習慣」 ― 50

  習慣の三つの要素 ― 52

  相互依存への道 ― 54

  『ガチョウと黄金の卵』の教訓 ― 61

  人・物・金、鍵はバランスにある ― 63

  組織の目標達成能力 ― 66

  この本の活用方法について ― 71

  変化の扉を開く ― 72

 

第二部 私的成功

第一の習慣  主体性を発揮する ― 77

自己責任の原則 ― 78

  社会通念というゆがんだ鏡 ― 80

  刺激、反応、そして選択の自由 ― 82

  人生の責任を引き受ける ― 86

  頭と率先力を使いなさい ― 92

  作用するか、作用されるか ― 94

  言葉が「自己達成予言」になる ― 96

  影響の輪と関心の輪 ― 101

  すべての問題は影響できる ― 108

  影響の輪を広げる ― 110

  「持つ」か「なる」か ― 113

  成功は失敗の彼方(かなた)にある ― 117

  生活の主導権を取り戻す ― 119

  三十日間のテスト ― 120

  「第一の習慣 / 主体性を発揮する」-応用の提案- ― 122

 

第二の習慣  目的を持って始める ― 124

自己リーダーシップの原則

  成功のはしご ― 126

  すべてのものは二度つくられる ― 129

  意図するか放任するか ― 131

  リーダーシップとマネジメント:二つの創造 ― 132

  人生の新しい脚本 ― 136

  個人的なミッション・ステートメント ― 141

  中心から変わる ― 145

  生活の中心におくもの ― 148

  あなたの生活の中心は何か ― 160

  原則中心の生活 ― 168

  個人的なミッション・ステートメントを書く ― 178

  家族のミッション・ステートメント ― 192

  組織のミッション・ステートメントの大きな力 ― 195

  「第二の習慣 / 目的を持って始める」-応用の提案- ― 204

 

第三の習慣 重要事項を優先する ― 206

自己管理の原則

  自由意志の力 ― 209

  時間管理の四つの世代 ― 211

  生き方を変える第二の領域 ― 213

  ノーと言える喜び ― 222

  第二領域に入るためには ― 226

  新しい時間管理のツール ― 229

  時間管理への旅立ち ― 232

  原則に忠実、スケジュールに柔軟 ― 237

  第四世代の進展 ― 242

  デレゲーションによりPとPCの双方を高める ― 243

  使い走りのデレゲーション ― 245

  完全なデレゲーション ― 247

  第二領域のパラダイム ― 257

  「第三の習慣 / 重要事項を優先する」-応用の提案- ―258

 

第三部 公的成功

相互依存のパラダイム ― 265

  信頼残高という名の財産 ― 270

  信頼残高をつくる六つの大切な預け入れ ― 274

  愛の法則と人生の法則 ― 289

  P(目標達成)の問題はPC(目標達成能力)の機会である ― 295

  相互依存の習慣 ― 296

 

第四の習慣 Win Winを考える ― 297

人間関係におけるリーダーシップの原則

  人間関係の六つのパラダイム ― 301

  Win Winを支える五つの柱 ― 317

  「第四の習慣 / Win Winを考える」-応用の提案- ― 346

 

第五の習慣 理解してから理解される ― 348

感情移入のコミュニケーションの原則

  人に影響を与える鍵は人に影響されることだ ― 351

  相手を本当に理解するためには ― 354

  処方する前に診断する ― 361

  四つの自叙伝的な反応と感情移入 ― 364

  理解することがWin Winの扉を開く ― 378

  エトス・パドス・ロゴス、効果的なプレゼンテーションとは ― 381

  一対一、相手の目を通して人生を見つめる ― 385

  「第五の習慣 / 理解してから理解される」-応用の提案- ― 388

 

第六の習慣 相乗効果を発揮する ― 390

創造的な協力の原則

  コミュニケーションのアドベンチャー ― 393

  カオスの彼方(かなた) ― 395

  ビジネスにおける相乗効果 ― 399

  一プラス一は千六百?! ― 402

  第三の案を探し出す ― 405

  マイナスの相乗効果 ― 410

  相違点を尊ぶ ― 415

  「成功」を妨げるブレーキをはずせ ― 418

  自然界のすべてが相乗効果的である ― 424

  「第六の習慣 / 相乗効果を発揮する」-応用の提案- ― 427

 

第四部 再新再生

第七の習慣 刃を研ぐ ― 431

バランスのとれた自己再新再生の原則

  再新再生の四つの側面 ― 433

  あなたの思いが相手を活かす ― 452

  再新再生のバランス ― 455

  「7つの習慣」における相乗効果 ― 458

  上向きの循環 ― 461

  「第七の習慣 / 刃を研ぐ」 -応用の提案- ― 465

 

再びインサイド・アウト ― 466

  世代を越えて生きる ― 474

  流れを変える人になる ― 477

  個人的な追伸 ― 480

 

付録

  引用文の人名録

  様々な中心から発生する見方・捉え方

 

 

  

 

 

 

 

大丈夫、なんとかなる 
今日一日に出会った全ての人々に感謝 
いい夢を見て下さい 
おやすみなさい


 

 

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≪口だけで、描く男。≫

 

 

flatman.『グロブログロググ‐‐タジログ‐‐』

 

脊髄損傷で寝たきり。
首から下がまったく動かない。


 

それでも、
プロの絵描きになることを本気で目指している。


製本職人の祖父の影響で
紙とペンを玩具に幼い頃を過ごす。
言葉より先に絵を描く事を覚えた。
絵を描く事は日常の一部で
欠かす事の出来ない大切な事だった。

幼い頃に父を亡くし、
それ以来、
不安定な精神状態を
落ち着かせるのも絵を描く事だった。

高校生の頃にドロップアウトする。
その間も精神を安定させるために
ただひたすら描き続けた。

しかし、数年後に社会的に復帰してからは
絵に対して真摯に向き合うことが出来なくなった。

描かないままそのうちに
いつか描けるようになるだろう、
またその時に描けばいいと思いながら
大学生活を過ごしていた。

21歳の春、絵と同じくらい自分とって大切で、
生活の中心になっていた
スノーボードの事故で首の骨を骨折し、
脊髄損傷で首から下の体の自由を失う。
いつでも描けるだろうと思っていた絵を描く事が
本当に出来なくなってしまった。

筆を口にくわえて絵を描いている
作家が何人もいるのは知ってはいたが、
もう動く事が出来ないと認る勇気が無く
自分は筆をくわえる事は出来なかった。

寝たきりになってから全く描けないでいたが
最近になって描く事に対する欲求には勝てないと感じ
口だけでPCを操作し描き始めた。

今思う事、『なぜ描ける時に思う存分描かなかったのか。』



 

自己紹介

はじめまして。
flatman.です。
スノーボードによる事故のため、
頚椎部脊髄損傷(C4・C5)
(cervical spinal cord injury)で
首から下の自由を失いました。
病院のベッドで寝たきりです。
それでも口だけでPCを操作し、
絵を描いています。

 

flatman.『グロブログロググ‐‐タジログ‐‐』



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仕事のご依頼を頂けると、とても嬉しいです。
宜しくお願いします。
 

まずはメッセージを頂けると
大変ありがたいです。
   

E-Mail: flatman.art@sj9.so-net.ne.jp
 

 

 

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本当に申し訳ありません。