★第11話★右チチのゴリゴリ【右チチのゴリゴリ】
2003年の夏 おかかは未来の旦那、マーシーに出会い当時、お互いに一人暮らしだった事と、おかかの職場がマーシーの家の近くだったという事もあり交際開始から割とすぐに、おかかが自分の部屋を引き払い、マーシーの家に転がり込む形で、同棲生活が始まりましたこの頃、マーシーは21歳だったのですが、マーシーの日常は見た目そのもので平日は、朝から夕方までは真面目に働き、夜は毎晩飲み歩き、休日は、朝から夕方までスロットにいそしみ、そして夜になればまた、仲間たちと飲み歩く。・・・という仕事以外は、ギャンブルとお酒と女にまみれた、イケイケの若い男☆の理想的?な生活を送っておりましたしかし、おかかはスロットやパチンコに、かなりのアレルギーがありました5歳から15歳までの間、二人目のパパのスロットへのお金の使い方が原因で、激しい喧嘩を繰り返す両親を、10年間見続けていてスロットをする男の人とは、絶対に付き合わない!結婚しない!という決意が、幼い頃からありましたなので、マーシーに交際を提案された時、おかかは「スロットをする人は嫌だ!」と、ハッキリ伝えましたするとマーシーは「じゃあもう行かない。暇だから、行ってただけだし。」と、あっさりスロットを辞める宣言をし、本当にスロットに行かなくなりました一緒に住み始めると、マーシーと言う人間は、想像よりもずっとずっと、ちゃんとしている人間だった!という事が判明します毎日鼻歌を歌いながら、お部屋のお掃除をするマーシーの姿は、ゴミ屋敷育ちのおかかにはとても衝撃的な光景に見えており『なるほど、普通の人は、こんなに頻繁に掃除するんだなぁ・・・・』と、初めて〝普通の人の暮らし方〟を知ったのでした洗濯も、お皿洗いも、ゴミ出しも、おかかよりずっと丁寧で真面目おかかがマーシーより上手に出来る事は、料理だけでしたそして、マーシーは、よく食べ、よく飲みますそのスレンダーな体のどこに入っていくんだ?というような量のご飯を、モリモリ食べながら、ビールを飲み、デザートを食べ,、寝る直前まで様々な種類のお酒を飲み、おつまみをつまみ続けますそんなに毎晩、浴びる様にお酒を飲み続けても、マーシーはずっと機嫌が良く、落ち着いているので『なるほど。お酒を飲む人が、みんながみんな怒りっぽくなるわけじゃないんだなぁ・・・。』と、知りましたそしてマーシーは生き物が好きで、夏祭りの金魚すくいでとった金魚のお世話を、毎日楽しそう行っておりました水槽の掃除や毎日の餌やりを楽しそうにする姿は、マーシーがおかかに対する姿勢に重なって見えだんだんと〝何故、マーシーがおかかを選んだのか〟が解ってきました『なるほど。生まれながらの世話好きってやつだ!』おそらくですが、マーシーから見たおかかは〝年下で、田舎から一人で出て来ていて、毎日を自分の稼ぎだけで懸命に生きている、危なっかしい少女・・・〟と言った感じに見えたのだと思いますなので、保護しなくては!と思ったのか、世話がしたい!と思ったのかいずれにしても〝道端で野良猫を見かけて、放っておくことが出来なかったので、拾った〟というような感覚だったのではないかと、勝手に推測しますそうでなければ、マーシーの日常に登場するイケイケの女の子たちの中で、何故おかかを選び、そばに置いたのか全く理解が出来ませんでしたまぁしかし理由はなんであれ、おかかの人生にマーシーというユニークな人間が登場しましたしかも、衣食住まで共にしているので、家族も同然です元々この頃のおかかに、地元の岡山に帰る予定はありませんでしたが、かといって、名古屋にずっと住み続ける予定もありませんでした彼氏を作る予定も無かったし、ずっと自由で気ままな暮らしが続くと思っていたのに、突然マーシーが現れ、トランクス詐欺でうっかり釣られお互い都合が良いからと、流れる様に同棲生活が始まり、おかかの生活は一変しましたマーシーと一緒に暮らし始めた事で、自由気ままではなくなったし、やらなくてはいけない事も、やっちゃだめな事も、増えましたがマーシーと暮らし始めて、自分はこうして人と暮らすことに向いている人間だったんだ!と気付きましたご飯を食べる場所も時間も、寝る場所も時間も、誰とどう過ごすかも、全部自由だった一人暮らしよりも帰りに、スーパーに寄って買い物しなくちゃ!と、考えながら仕事したりこれ、マーシーが好きそう!と、考えながら食材を選んだりマーシーが帰宅するタイミングで一番おいしく食べれるようにと、時間を計算しながら料理をしたりマーシーがモリモリ食べる姿を眺めながら、ご飯を食べるのが、とても楽しく幸せで、そして〝しっくりきていた〟のですそして気付きます『そうか!よく考えたら、私も生まれながらの世話好きだった・・・・!』おかかは、5人兄弟の長女です妹とは歳が近いので、あまり世話をした記憶はありませんが弟たちのお世話は、ずっとしてきました弟たちを抱っこするのも、寝かしつけるのも、食べ物を与えるのも、楽しくて常にオカンの右腕となって、弟たちの育児に参加してきましたでもそのほとんどが〝無理やりやらされていた〟という感覚は無く〝やりたいからやっていた〟という感じだったと記憶していますオマケに捨て猫や捨て犬を見つけたら放っておけず、田舎だったので、すぐに家に連れ帰り世話をするという子供時代でした物心ついた時から常に、弟やペットのお世話をしながら生きて来たおかかにとってこうして、マーシーに世話をされるのも、マーシーの世話をするのも、非常に心地よかったのです一人暮らしは楽しかったけど、おかかはやっぱりこうして、誰かと暮らす方がいいなぁと、しみじみ感じましたおかかとマーシーは、見た目も、性格も、趣味や嗜好も全然違いましたが唯一〝お互い、生まれながらの世話好き〟という性質を持ち合わせていたみたいでお互い将来の事なんて何も考えずに、思い付きで始めた同棲生活でしたが、その暮らしは、驚くほど平和で、スムーズで、心地よい日々を送ることが出来ていました―――――しかし、事件がおこりますこの、居心地が良くて幸せな日々から、はじき出されるかもしれない様な大事件が、おかかの身に起こってしまいましたそれはある日バイト帰りに、いつもより右腕に疲労感を感じた事が始まりでしたいつもと同じ仕事内容で、特別に腕を酷使するような作業はしていないのに、何故か右腕だけが酷く重くてだるい感じがするのですしかし、日常生活や仕事に影響があるほどでもなかったので、違和感を抱えながらも、いつも通りの生活を送っていましたすると数日後に痛みは広がっていき、右側の背中までズウゥゥゥンと、重く痛むようになったのですめちゃめちゃ重度の肩こりかな?なんて考えていましたが痛みは日を追うごとに強くなり、体の右側を下にしては寝れなくなってしまい、ずっと左側を下にして、横を向いて眠る日々が続きましたそのうちに体は凝り固まり、遂におかかは発熱!右腕と背中の痛みは、眠れないほどに強くなってしまいましたここまで来てしまえば、仕事も休まなくてはいけないし、家事も出来ないので、病院に行かなくてはいけません・・・マーシーが仕事から帰ってきたら、病院に連れて行ってと頼もう・・・・と、考えながら、痛む右腕と背中を左手でさすっていると左手の手首が、脇の下の胸元にあたり、ゴリッ という感触と共に、激痛が走りました!「痛い!!!」この時初めて、この右腕や背中の痛みと、熱の原因を、おかかは見つけたのでした・・・●ぼちぼちおかかの日本一出来損ないのおっぱい●🌟第11話🌟右チチのゴリゴリおわり♡動画バージョンも是非♡👇