何もしてなくても痛む右チチのゴリゴリを、超音波検査の機械によって、何度も何度も、ゴーリゴリと刺激され

 

 

 

 


 

 

 

強い痛みに耐え抜いたおかかは、ゲッソリと疲れ果てた状態で、超音波検査室から出ました

 

 

 


 

受付で、ファイルを受け取り、再び外科に戻ります

 

外科の待合に着くと、今度は割とすぐに名前を呼ばれました

 

『やっと、やっとお医者さんに会える・・・・!』

 


 

 

 

 

 

・・・お医者さんに会えたからと言って、右チチのゴリゴリが消えるわけではないのですが、おかかはまた一つステージが変わる勇者気分を復活させて、興奮気味に診察室に入りました


 

――――しかし、そこにいたのは

 

 


 

 

 

 

超音波検査で疲れ果てたおかかよりも、もっともっと疲れ果てた様子が隠しきれていない、若い男の先生でした

 


 

 

 

 

「どうぞ、おかけになってください。」と言う先生の目に覇気は無く


おかかよりも、顔色が悪く、髪が乱れていて、そして猫背のおかかよりも、もっと猫背でした


『あれー・・・、思ってたんと違うーーー・・・・』


 

 

 

 

と、思いましたが、午前中の外科の待合の混み具合を思い出し
 

『あんなに沢山の患者さんを診ていたのだから、こんな状態になってしまうのは仕方ないな・・・・』と、思いました

 


そして、予約も紹介状も無しにやって来たことを、申し訳なく思いました

 

 

 

 

・・・とは言え


『この先生で、大丈夫だろうか・・・・』と思ってしまう、おかか

 

 

 


本当は、がんなのに、がんじゃないと診断されて、放置されるとか・・・


本当は、がんじゃないのに、がんだって診断されて、手術になるとか・・・・


そんなことに、ならないだろうか・・・・

先生!一旦、仮眠を取った方がいいのではないでしょうか?


先生!ほかの外科医の先生に変わって貰った方が、いいのではないでしょうか?


先生!まずはゆっくり食事を・・・・!
 

 

 

と、おかかが頭の中で、ぶつぶつと呟いていると

 

 

 


「触診をするので、ベッドに横になってください」

 

と、先生が言いました

 


 

おかかは

 

『しょく、しん・・・・・?しょくしんって・・・・・何?』と、思いました

 


 

 

 

疲れ果てた脳みそで考えてもわからず、フリーズしていたら

 

 

 

 


 

奥にいた看護師さんが
 

「服と下着を脱いで、こちらを頭にして、寝転んでくださいね」と言って、ベッドを指さしました
 

 

 

 

そこでやっとおかかは
 

『あぁっ!〝触る〟と〝診察〟で、〝触診〟ってことだ!』と、理解しました

 

 


 

 

 

 

チチのしこりを見てもらいに来たのですから、そりゃ、服も脱ぐでしょうし、チチも触られるでしょう


がしかし!


超音波検査の先生が女医さんだったので、外科医の先生の性別のことなんて、全く考えていませんでした


そしてこの外科医の先生、無駄に若いのです

 

 

 


『・・・男性の先生なら、もっとおじいちゃんで、仙人様のような人の方が良かったな・・・・』

 

 

 

 

 

 

・・・なんて考えながら
 

それでもなんとか心を無にして、服を脱ぎ、ベットに横になりました

 

 

 


 

両手を万歳するように指示され、万歳すると
 

「じゃあ、触りますね。」の言葉と共に

 

 

 

先生が、右チチのしこりを、グッと押しました

 

「グえっ !痛い・・・・!」

 


「力を抜いてねー。」と、看護師さんは言いますが
 

痛いもんは痛くて、おかかは万歳をしたまま、グネグネと、体をねじらせていました

 

 


 

 

先生は四方八方から、ゴリゴリとしこりを触ります


おかかは、ずっと
 

『早く終われ、早く終われ、早く終われー!!』と、心の中で唱えていました

 

 

 


 

 

 

これは、ちゃんとお勉強をしてお医者さんになった先生が、おかかのチチのゴリゴリの診察のために、真剣にやってくれているものだ!と、頭では分かっていても

 


若いおかかには、とても辛く耐えがたい時間でした

 

 


 

 

 

『こんなところに、こんなしこりさえできなければ、こんな時間を過ごさなくてすんだのに・・・・』と、右チチのゴリゴリを恨みました





とても長く感じた触診が終わり、服を着ると


「マンモグラフィーをやりましょう。」と、先生が言いました

 

 





触診が何かわからなかったおかかでも、マンモグラフィーの事は知っていました
 

 

チチにしこりができた。イコール、マンモグラフィーとかいうやつで検査だ!と、予想していたので


「わかりました。」と返事をして、診察室を出て、待合の椅子に戻りました

 

 

 

 

 

 

「どうだった?」と、尋ねてきたマーシーに
 

「ふんー・・・疲れたぁ・・・・」と、返しましたが

 

 

 

 


心の中では『痛いことと恥ずかしいことばっかりで、もう嫌だ!帰りたい!』と、思っていました

 


でも、『後はマンモグラフィーを受けるだけだから、あとちょっと、頑張ろう!』とも思っていました
 

 

 

―――実はおかかはこの時、マンモグラフィーとは、寝転んで受けるMRIみたいなものだと思っていたので

 

 

 

 

 

『もう、痛い検査は終わった!』と、思い込んでいたのです

 

 

しかしこの後、おかかの元に駆け寄ってきた、看護師さんによって

 

 

 

 

 

 


おかかが勝手に思い描いていたマンモグラフィーと、実際のマンモグラフィーが


大きく違っていることを知ります

 

 

 

 

 

●ぼちぼちおかかの日本一出来損ないのおっぱい●

 

🌟第14話🌟

 

ゴリゴリの触診

 

おわり♡

 

 

 

動画バージョンも是非♡

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