さあ、大聖人様が御在世において逆縁広宣流布をあそばして、その大慈悲がまず戒壇の大御本尊様をこの国に留めて置かれて、そして、やがてこの国に「是好良薬」の御本尊を信ぜしめるという事。
それはやはり、日本の国が「自惟孤露、無復恃怙」になる時なんですよ。
いいですか、大聖人がこの三大秘法の御本尊様をお残しあそばすとも、日本国中大聖人の御頸を刎ね奉る大逆罪を犯しておきながら、七百年経っても今だ改悔せず大聖人様を軽視しておる。この事だけでも国は亡びるんですよ。
まして、正系門家において七百年かつてない大聖人様の大事な御遺命たる国立戒壇を捨ててしまった。御遺命を破壊せんとして平然としている。
このような内と外との謗法があって国がおかしくならないはずはない。
そこに「自惟孤露、無復恃怙」の仰せのごとく、日本がついに誰も守ってくれないというような姿に必ずなる。
私は七百年の歴史を見てまして、日本国が国家として国を守ろうという気持ちも力も持たないでよその国に防衛を任せたというのは七百年の歴史において今を置いて他にないです。
いつの時代でも武士が、あるいは兵隊が命をかけてこの日本の国を守ろうとしてきたんですよ。
ところが、敗戦後の今だけはどういう事か日本国中が国防をアメリカに任せて「自分達は国なんか守らなくったっていい。『平和、平和』と叫んでいれば平和に暮らせるんだ」というような馬鹿な事ばかりを思うような人間ばかりになっちゃったんです。こんな事は七百年の歴史において初めてですよ。
そして、日本の国がどうやら終戦後60年間今まで持ってきたのはアメリカさんが守ってくれたおかげなんですよ。
さあ、そこでそういうような守る気持ちも力もない日本が他国に守ってもらったという七百年来ない情勢においてアメリカがいつまでも守ってくれると思ったらとんでもない事である。
今度のイラク戦争でもって政府は「アメリカを支持する」と言った。
それが当たり前の事でありまするが、みんな野党もマスコミも「フランスやドイツが正しい」「国連の決議もないのにやるのはおかしい」などと言って馬鹿みたいに反戦・反米の波に乗っかってますが、守ってくれているのは米国以外にないんだからその事に反対したら日本は成り立たない。これは、馬鹿でも分かる道理である。
ところが、アメリカに従って守って下さいと言っていればいつまでも守れるか。そんな事はあり得ない。
アメリカがどうして日本のために若い兵隊の血を流さなければならない事があるんですか。
今までは世界戦略上日本を守っておった方がアメリカの国益になるからこそ守っておったけど、そんな状態がいつまでも続くわけがない。
アメリカでもって世論が変わってしまったならば、あるいはアメリカの経済力が衰えてきたら、あるいは日本の中でもって中国の謀略に乗せられてしまったら日本は守れますか。
今でも自民党はそうですが、拝中派というのがうんといるでしょう。野党の中にはもっといるんですね。
そして、テレビも新聞もそのような論調がうんとあります。
その中国の策略に乗って反米になってくればアメリカは引き揚げますよ。
その時日本が気が付いたならば「自惟孤露、無復恃怙」になってしまう。
守ってくれていると思って大変楽を言ってアメリカの悪口を言っても平気だった。
そして自分達は目先の安逸を貪って贅沢ばかりしておったけれど、考えてみたらあっという間に国を守れなくなっているではないか。誰もいないではないか。
しかも、隣には北朝鮮がある。もっと恐ろしい中国がある。一体日本はどうなるのかという事になって始めて広布前夜の他国侵逼という事が来るわけであります。
大聖人様は「前代未聞の大闘諍、一閻浮提にをこるべし」という事を仰せになっておられますけれども、そのような事が大聖人に仏法をあなずるゆえに必ず日本の国がどうしようもなくなって今から武装しても追いつかなくなってくる。
そして、北朝鮮や中国が攻めてくる。
ですから、私は6年前に第一回の一国諌暁を行った。
あの時には日本全体が「他国侵逼なんか起こるか」なんて言って嘲笑うような風潮だった。
ところが、それから6年経って北朝鮮のミサイルの脅威を見て初めて今8割近い日本人が「日本に侵略の脅威がある」という事を言い出した。先般の内閣府の世論調査でもって表われた通りですよ。
私は思う、北朝鮮なんかは他国侵逼のはしりであって、あのような事で日本の国が亡ぶものではない。
ところが、その次の西の方の大陸からの中国による他国侵逼があった時にはこれこそ大蒙古国の責めと同じく本格的なものであるから日本はもたない。
ここに、いよいよ「自惟孤露、無復恃怙」という時が迫っている。
その前には必ず大地震があります。他国侵逼の前には必ず仏法による前相がある。その前触れももう迫ってますね。
そして、それが起きた後において必ず中国による他国侵逼があります。
これが嘘か本当か、顕正会の人はしっかりと見ててほしい。これがなければ広宣流布はならないんですね。
そして、どうしてもその前に起こる大地震の後に必ず日本は他国侵逼を受けてそのまま行けば亡んでしまうという事を教えなければいけない。告げ知らしめなければいけない。
この事がなければ、その事の起きた時に「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」「ああやっぱり大聖人に背いたら身が持たないんだ」という事が何と重い仰せなのかという事を命に染めて分かる日本人はいない。前もって教えなければ分からない。それが、顕正会の一国諌暁であります。
いよいよ本格的な一国諌暁が来年から始まる。
どうか、その体制を整えるのが百万までの前進であります。
どうか一つ、一結して一日も早く百万を達成しようではありませんか。
平成15年 4月8日 『下種本仏成道御書』御書講義
- 説明
- これまでの『下種本仏成道御書』講義
- 佐渡の悪坊主達の企み
- 日蓮大聖人の諸天に申しつける大境界
- 北条宣時の偽の御教書
- 阿仏房・千日尼夫妻の命がけの信心
- 赦免状下る
- 諸天に守られながらの不思議の還御
- 殿中にて平左衛門以下幕府首脳と面談
- 良医の譬え
- 第三の国家諌暁
- 阿弥陀堂法印の祈雨
- 真言宗の謗法たる所以
- 蒙古襲来の前兆たる大悪風
- 第一回目の蒙古襲来と御在世の逆縁広宣流布
- 未来順縁広宣流布の姿

