人間の感情を
ありのままに見ることができれば
愛があるところにはある程度の憎しみがあり
賞賛があるところには少なからず妬みがあり
成功があるところある程度の不安があることが
理解できます。
多くの人たちは
自分がどんな感情を抱いているか
気づけないように教育を受けてきていて
恐れを感じると、恐れるものなど何もないと言われ
痛みを感じると「そんなものは痛くない!」と言われ
笑顔でいるよう忠告されます。
私たちの多くが幸せでないのに
幸せなふりをするように教えられているために
大切な子どもたちに
「自分が何を感じているかを知る手助け」が
できないでいます。
多くの大人自身が
同時に相反する感情を抱くことが
「人生ではよくある事実」だということを
教えられていないために
自分自身の中にそうした葛藤があることを認められずにいて
子どもがそのような葛藤を抱くことを 嫌がります。
大人が自分の真実を受け入れられないことで
子どもたちは 多くの場面で
否定的な感情は「悪いもの」であって
感じるべきでない、恥ずべきものだ、と教えられ
相反する感情が自然に湧き上がる事実を学ぶことや
自分自身の真実を告げることを禁じられることから
自分のことを知ろうとするたびに
ますます混乱することになります。
大人たちは
たとえ、どれほど自分を理解できていなかったとしても
ありのままの自分を受け入れていなくとも
あるがままを映し出す鏡として
子どもの役に立つことが出来ます。
忠告も 評価も 批判も 賞賛もいらない。
親という鏡の役割は 歪めること無く
ただ ただ、子どものそのままを
言葉に変えて 映して見せてあげること。
「怒っているようだね」
「嫌がっているようだね」。。。。etc
子どもたちというのは
鏡に写った自分が はっきりとわかると
どう整えればいいのかを自分で考えられるものです。