24冊目:四つ話のクローバー | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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四つ話のクローバー

水野敬也

2019/04/28

 

 

★ひとことまとめ★

読み終わったあとほっこりした気持ちになります

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

 

170万部の大ベストセラー「夢をかなえるゾウ」著者による、幸せになるための4つの物語。
クローバーは通常三つ葉ですが、ごくまれに四つの葉をつけることがあります。この「四つ葉のクローバー」を見つけた人には幸運が訪れるという伝説があり、(土地や文献によっても異なりますが)四つの葉にはそれぞれ
「faith(誠実」」「happiness(幸福)」「heart(愛情)」「hope(希望)」の意味があると言われています。
そして、本書「四つ話のクローバー」に登場する4つの物語にも、「笑い」や「感動」だけではなく、「幸運」を呼び込むための具体的なヒントがつまっています。

■第一話:「この世界に存在する『たった一つの成功法則』を教えてもらえる」。その噂を信じて会長室の扉を開けた男が見たものは――「深沢会長の秘密」
■第二話:12月31日、大みそかの夜。「紅白歌合戦」をはるかに超える視聴率を叩き出す怪物番組が現れた――「ハッピーコロシアム」
■第三話:突然、駅のホームで幽霊になってしまった男は、世にも不思議な「人生」の授業に参加する――「見えない学校」
■第四話:深夜、誰もいない遊園地で親子が途方に暮れていた。「ジェットコースターに乗せてもらえなければ、私たちは死んでしまうのです」――「氷の親子」

4つの物語を読み終えたとき――あなたの元に幸運が訪れているかもしれません。

 

 

【感想】

AmazonPrimeだと無料で読めたのでKindleで読みました本

内容紹介にあるように、学びというか、心に響く内容のお話が4つ収録されています。

なかでも心に響いた部分を書いてきます。

 

 

 

・深沢会長の秘密

生まれてこの方なにかを頑張ったことがない、無職の主人公・西。

大企業の会長である深沢会長に「この世界に存在するたった一つの成功法則」を教えてもらうため、深沢会長に会えるという方法を試したところ、本当に会えることに…。

そこで深沢会長が話した内容とは…。

 

・もしかしたら君は「成功したい人間」なのではなく「他人より楽をして他人より優れた結果を手に入れたい人間」なのではないか

 

・頑張らずに成功しようとするのではなく、「どうしたら頑張れるか」に目を向けなさい

 

・「人間は何かを我慢することはできない」。(中略)私たちは「したいことしかできない」

 

・自分で決めたことを実行できないのは、意志が弱くて誘惑に負けてしまいからではない。自分の願望をきちんと育てていないからだ。心から望む一つの願望を大きく育てれば、他の誘惑(小さな願望)に負けることは無くなるだろう

・「願望」に「想像」という栄養を与え続ける

→旅行のためにお金貯めたいとか、矯正のためにお金貯めたいとか思ってるにも関わらず、目の前の小さい願望(新しいハイライト買いたい、とか、流行の服買いたいとか)の誘惑に負けることが多く…。考えてみると、確かに大きな願望に対して、想像という栄養を与えていなかった気がする。

旅行行きたい~!でストップみたいな。行ったらあれして、これして、とか、そういう想像を全然していなかった。なので、これからは大きな願望に日々想像という栄養を与え続けて、叶えるところまで持っていきたいですキラキラ

 

 

・ハッピーコロシアム

大晦日の日、JHC(ジャパン・ハッピー・クラシック)の会場でのお話。日本人はどう生きたら幸せになれるのか?と言う問題を、様々な分野の猛者が戦い合う大会。幸せ指数を計測することで、幸せを数値化し競い合う。

決勝戦は会社社長であるお金持ちの真田と、一見見た目は貧乏そうな天海の戦い。結果は…

 

・夢を持ち、欲求を持ち、それに向かって努力すること、人間として成長することは素晴らしいことです。しかし、それと同じくらい、感謝すること、今の自分に満足することも大事なことなのです。

→頑張ろう頑張ろうって向上心はあるけれど、今の自分も十分頑張っているから今のままでも大丈夫だと満足したり、成長することができる環境に感謝することってなかなかできていない気がしました。なので、満足や感謝の感情も大事にしていきたいな~と思いました!

 

 

・見えない学校

気がつくと駅のホームのベンチに座り、ぐったりとしている自分が見える。自分はどうやら、生死の間にいるようで、骸骨の見た目をした天使が出題するテストに合格しないと、もとの体に戻れないらしい…

天使からの問題は「電車に乗る人には見えてないけど、みんなのことを考えてる人には見える景色」とは何か、というもの。

それは一体どんな景色なのか…?

 

・「他人のことを自分のことのように考えましょう」なんて言われてもなかなかできない。だから、大事にするのは「行動を変える」ということ。頭の中ではどう思っていても構わないが、とりあえず、「大丈夫ですか?」と声をかけてみる。(中略)そんなことをするとは面倒で、場合によっては相手から迷惑がられるかもしれないが、これは相手のためにするのではない。

あなたたち自身のためにするのです。そういう行動を取っていけば、必ず考え方が変わってくる。他人のことを自分のことのように考えられるようになる。そうなれば人間は、自然と他人から愛される。仕事も人間関係も、驚くほどうまくいくようになる。

→私は大丈夫?って言う側だと自分のこと思っているんだけれど、最近言われて驚いたのがこれが「偽善」とか「人に優しくする自分に酔ってる」ってこと。これ言われたときは心底腹が立ったなあ。

困ってる人を助けもせず、噂話ばかり流しているのに、そんな人達から偽善とか言われるなんてね。

確かに、全く下心?というか、「私、人の役に立ってるなあ…キラキラ」みたいな気持ちがゼロかって言ったら、多少はあるよ。それで相手が元気になってくれたり、悩みから開放されたら嬉しいし。

でも別に、動機がどうだっていいじゃん。なにもしないより。募金とか寄付もそうだよね。芸能人とかが莫大なお金寄付すると、人によっては偽善とか言われたりするけど、偽善でもよくないか~キョロキョロ??なにもしないより。

まあ、いろいろ言う人達は放っておけば良いんですが。

 

 

・氷の親子

営業時間終了後の遊園地、夏の特設コーナー「氷の動物園」から逃げ出した氷の熊の親子。背筋を凍らせれば体が溶けるのを遅らせられるのではと考え、様々な乗り物に乗っていく。

しかし、夏の夜はまだまだ暑く、彼らの体はどんどん溶けていってしまう…

 

・君たちは消えているのではない。形を変えているのだ。(中略)君たちは死を迎えることによってー植物になり、虫になり、動物になり、この世界の一部になるのだ。そして君たちと一緒になった生物も、いつかは死ぬーつまり、他の生命に形を変えることになる。(中略)こうして命は形を変えながら、ぐるりぐるりと回り続けているのだよ。

→この考え方ね~。輪廻転生というか。

私の好きな映画で「TOO YOUNG TO DIE!」って映画があるんですが、それ見たときすごく感動したんだよな~。

クドカンだし、面白いしキャストも歌も良くてハマったってのもあったんだけど、なによりストーリーが良くて。

地獄に落ちて輪廻転生を繰り返す話なんだけれど、祖父母がそのくらいのタイミングで亡くなった自分としては、そこら辺のザリガニでも、インコでも、祖父母が生まれ変わってまた地球上で生きてるのかもしれないと思ったら気持ちが楽になったんだよね。

死ぬって考えるとたしかにしんどいし悲しいしきついんだけれど、どこかで生まれ変わってるのかもと考えると悲しさが和らぐと言うか。そう思って生きてると、そこらへんの鳩とかカラスとか虫にも優しくなれるんだよね。

 

 

短いお話だけれど、考えさせられるお話でしたハート