札幌市教育委員会は2021年に、当時、小学3年生だった男子児童が学校外スポーツ少年団を通しての顔見知りの男子中学生から性的ないじめを受けたなどとして「重大事態」にあたると認定したことがわかったことが地元放送局等により本日付で配信されています。
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NHK 北海道のニュース 10月04日 11時33分
小3男児に中学生が性的ないじめ 重大事態と認定 札幌市教委
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札幌市教育委員会などによりますと、3年前の2021年5月以降、市内の小学3年生の男子児童が学校外のスポーツ活動で知り合った中学1年生の男子生徒から、生徒の体を触らせるなどの被害を繰り返し受けました。
その後、2021年12月に児童の保護者から小学校に対し、いじめの疑いがあるため調査を行ってほしいという相談があったということです。
市の教育委員会は2022年4月に申し立てを受理して調査委員会が聞き取りなどを行った結果、児童が中学生から性的ないじめを受けたなどとして「重大事態」にあたると認定する報告書をまとめたことがわかりました。
また、報告書では保護者の相談から調査を開始するまで時間がかかったことなどについて適切な対応ではなかったなどと指摘しているということです。
札幌市教育委員会はNHKの取材に対し「学校の外でのできごとで、違う学校どうしの子どものあいだで起きた事態であっても、情報共有などの対応をすみやかに行うべきであり、再発防止に努めたい」としています。
調査報告書は来週にも公表される見通しです。
(HBCニュース北海道) - Yahoo!ニュース 配信
3年前、中1男子による性被害で小3男児が不登校「目の前が真っ白になって」母親が学校に情報提供するも組織的対応なく「いじめ重大事態」札幌市教委が会見へ
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関係者などによりますと、2021年5月、札幌市内の当時小学3年の男子児童が、同じスポーツ少年団に所属していた中学1年の男子生徒から公園で複数回性的な被害を受け男子児童は、不登校となりました。
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(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース 配信
「本当につらかった…」“性的いじめ” 小学生男児が中学生男子から下半身触るよう強要される 「その後の学校側の対応が不適切」との報告書が公表へ 札幌市【独自】
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しかし対応には時間がかかったほか、中学校には登下校で顔を合わせないよう求めましたが、対応がずさんだったということです。
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被害男児の保護者からの調査依頼(2021年12月)は即申し立てを意味していましょう。札幌市教委の申し立て受理は2022年4月。男児や少年の同性からの性被害の問題化が以前より増して認識されている近年ですが、4カ月ものタイムラグが気になります。おそらくは「学校外のスポーツ活動」だから学習塾等と同様任意の集団の中での出来事として「学校は無関係」と当初は学校も市教委も当事者意識を認識していなかった可能性もあります。それにしても「違う学校どうしの子どものあいだで起きた事態」とは当初の不作為の名分にはなりえません。小3の男児と中一の男子生徒が違う学校であることは当たり前のことですね。
同教委はこの期に及んで当初の誠意のなさをカバーアップしたいのでしょうか?
また一般に各地のスポ少と最寄りの学校は連携しています。例えばグランドの使用や募集要項での相互便宜も図っているでしょう。札幌市が例外とは言わせません。
だから報告書も遅々とした対応を不適切と指摘せざるをえないのでしょうが、第三者委員会等による報告書でない限りはどこまでも学校を守るが前提としたお手盛りの書となることが案じられます。
今回の報道が札幌市教委が主体的に報道機関にプレスしたものか、メディア側からの追及等を受けていやおうなく公表したのかは定かではありませんが、全国的にもこのような事案はたいがいは後者であることから推して知れるのかもしれません。
もし今回のメディアへの周知が「報告書はこれで終わり」との幕引き宣言であれば市教委や学校、スポ少関係機関等の保身主義はなおさらではないでしょうか?
追記
「男児が中学生男子から性被害」@事件の教訓から性犯罪への防犯教育の充実を!
同
今度は6年生男児が先輩中学生から性的被害(また学校や札幌市教委の実質不作為が露呈か)
同